Thu 180726 河口湖第2期が始まる/開講式のポン!!/スタッフとミーティング 3678回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 180726 河口湖第2期が始まる/開講式のポン!!/スタッフとミーティング 3678回

 前代未聞のスーパー猛暑も、何とかケリがつきそうな気配になってきた。そうは言っても京都・大阪・名古屋・広島・福岡は、まだ軒並み38℃みたいであるが、河口湖では今日の最高気温が27℃、明日朝の予想最低気温は17℃。お隣の山中湖は15℃。肌寒いぐらいの朝になりそうだ。

 

 南の海上には台風12号が不気味なトグロを巻いている。合宿第2期中には、日本列島がかなり大きな影響を受けそうな様子。豪雨の被災地が心配だ。巨大な渦巻きを、ギュッと集中して待ち受けるしかない。河口湖の周辺でも「28日は豪雨に警戒」の予報が出ている。

 

 今井君は、26日の正午に再び「ホテル美富士園」に到着。第2期の開講式に向けて、スタンバイが完了した。スタンバイと言ったって、別に大したことはない。自身28回目の合宿だ。教材の準備も、授業中の雑談一覧表も、心の準備も、とっくに整っている。

 

 Tシャツのロテーションも決まっている。第1期はまだTシャツ1枚で授業に臨むことはしないが、楕円の肉体と楕円の心が調子づいてくる第2期には、「よっしゃ、行くぞ」と自らに掛け声をかけて、まずはマルセイユの「ヴァロン・デ・ゾフ」で購入したTシャツで教室に出現する。

(合宿中のTシャツは、ローテーションが決まっている。第2期第1日は、マルセイユで買った1枚である)

 

 1315分、全体開講式。「全体」とは言っても、「宿舎全体」という意味であって、この宿舎のH1・S1・B1の3クラスが、食事会場を兼ねた大広間に集合するだけである。

 

 そりゃそうだ。河口湖全体で2000名を超える生徒が集合し、河口湖周辺の食材が品薄になるほどの規模なのだ。7つだったか8つだったか、全宿舎の全参加者が集合しようとすれば、体育館が3つあっても足りないぐらいだ。スーパー猛暑の中、熱中症の危険を冒してまで、そんなことをする必要はない。

 

 第2期は、第1期より若干ではあるが生徒数が少ないのが慣例。これも「そりゃそうだ」であって、高校3年ともなれば、夏休みも早いうちに英語を完成させておきたいはずだ。だって諸君、センター試験まで残り5ヶ月半。そろそろ理社科も本格化させたいはずじゃないか。

        (第2期の全体開講式)

 

 これもまたまた「そりゃそうだ」の慣例であるが、参加者数が第1期よりホンの少し少なくても、「カラ元気」というか、湧き上がるエネルギーというか、その辺では決して第1期の諸君にヒケをとらない。

 

 ギリギリまで部活で現役だった生徒が多いのである。「いや、まだ引退していませんよ」という猛者も少なくない。ラグビー、サッカー、吹奏楽に合唱部、確かにそういう諸君は、いよいよこれからが本番のはず。部活をまだまだ続けながら、ここに参加しているのである。

 

 我が「美富士園」担当の講師3人は、きわめて良好なチームワークを誇っていて、開講式での挨拶もすっかりお馴染みのスーパー凝縮版である。3人合計で3分を超えることはない。

 

 長い挨拶ほど面倒なものはない。小学校でも中学校でも高校でも、校長先生の長い挨拶にうんざりした経験は日本人の誰にでも共通のもの。ならばせめて我々だけでも、1人1分、しかし生徒全員の心と肉体がギュギュッと引き締まるものにしたいじゃないか。

 

 まあ稀に、「もう少しマジメに、せめて1人5分ぐらいずつ『心構え』みたいなものを話した方がよくないか」と思うこともある。しかし諸君、そこはそれ、面倒くさがり屋のサトイモ君だ。挨拶はスカッと終わりたい。

(今井クラスの教室は、中広間「よいまち草」。もう10年以上ここで頑張っている)

 

 まずいったん壇上に上がってから「拍手が小さい」「もう1回」と、熱い拍手を自ら求める。それだけのことで明るい笑いが大広間に充満する。一度ステージを降りて、もう1回ステージに上がると、拍手のエネルギーは最初の3倍に膨れ上がる。

 

 そこで、「ポン!!」と「タアー!!」の絶叫に入るわけである。今井君が「ポン!!」と叫ぶと、生徒全員がそれに応えて「ポン!!」と声を合わせる。この3年間、開講式では「ポン!!」を高速で3回繰り返すようにしている。

 

 最後の締めが「タアー!!」であって、今井君に続いて生徒全員が「タアー!!」と叫ぶ。ここにもいろんなヴァリエーションがあって、「タウアウアー!!」とか、「タウア、アウアウアー!!」その他、その場その場でナンボでも変化球を工夫する。

 

 そして、挨拶はそれでおしまい。20秒程度で終わる。長い挨拶、いかにもセンセらしい落ち着いた温かいアドバイス、そういうのを予想していた生徒諸君は、あまりのあっけなさに度肝を抜かれ、あんぐり口を開けている。まさに楕円キウィの狙い通りなのである。

 

 もう2名、若い先生方の挨拶もギュッと濃縮した短いものである。許可を得ていないからここには書かないことにするが、2人とも30秒。おお、司会者が「講師の先生方から激励の言葉をいただきます」と言ってから、1分半しか経過していない。

 

 こういうふうで、全体開講式は予定の半分の時間もかからない。事前に配布された「タイムスケジュール」では、1315分から1345分まで、たっぷり30分も取ってあるが、12分でオシマイ。どんなことでもそうだけれども、前置きばかり長い催しは、一般に竜頭蛇尾に終わるものである。

(教室の前に「湯」「殿方風呂」の暖簾。ここは温泉旅館なのである)

 

 講師はいったんお部屋に戻って、1420分にいよいよ教室に向かう。今井君の教室は「よいまち草」。河口湖は温泉の街でもあるが、「湯」の暖簾が揺れる大浴場の隣の中広間が教室なのである。

 

 場所が場所だから、教室の前にデンと大っきな缶ビールの自動販売機が設置されている。生徒諸君に見せたくないシロモノだから、スタッフでこれに何枚も紙を貼り、何の自動販売機か分からないようにしてある。まあ諸君、そんなことまで細かく気を配らないと、合宿は成功しないのだ。

 

 1420分、今井はクラス担当のスタッフと最初のミーティングを行う。

「ツマランお説教はしないように」

「まだ若いんだから、あまり『ボクの経験ではぁ』みたいに自分の経験を語り過ぎないように」

「確認テストで常に満点を取り続けるように、基礎基本を徹底することを伝えてください」

みたいな全体的なお願いをする。

 

 何しろH1クラスは、テキストを猛スピードで進め、2日目で終わっちゃうのが目標。後半の2日間は、補助プリントで難関大の長文読解問題を6問もこなす。ややもすれば基礎基本の重要性を忘れがちだから、そこのところだけはスタッフに目いっぱい注意してもらう。

     (第2期、今井H1クラスの開講式)

 

 ミーティングの間に、生徒諸君は第1回の「発音・アクセントテスト」に取り組んでいる。制限時間15分、4者択一問題が100問である。クラスの平均点は99点前後。つまり1人平均1問しか間違わないのだが、どんなに優秀なクラスでも、「徹底的に基礎基本」は絶対に忘れさせない。

 

 だって諸君、2018年のセンター試験だって、最も得点率の低かったのは第1問の発音アクセント問題なのだ。その現実を忘れて「真の長文速読」とかホザいているのは、愚かな寝言のソシリを免れないじゃないか。

 

 こうして、1445分、クラス開講式が始まる。スタッフ1人1人が3分ぐらいずつ抱負を述べ、最後にクラス担当講師である今井の順番になる。

 

 しかしまさかここでまた「ポン!!」だの「トゥオーッ!!」だの絶叫する必要はないから、「どんどん進みます」「個別学習の時間をたっぷり確保します」その他、授業方針を簡潔に述べた上で、スピーチからいきなり授業に突入。15時、いよいよ第1講がスタートするのである。

 

1E(Cd) Wand & BerlinerBRUCKNERSYMPHONY No.9

2E(Cd) RicciTCHAIKOVSKYVIONLIN CONCERTOPAGANINICAPRICES

3E(Cd) Maazel & WienerTCHAIKOVSKYSUITE No.3 R.STRAUSSTOD UND VERKLÄRUNG

6D(DMv) WE STILL KILL THE OLD WAY

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