Wed 180725 もう第1期が終わっちゃう/祝・金足農/純黒吐息/新機軸 3677回
目の前にそびえる富士山は、標高3776メートル。一方の今井ブログは、今日の記事が3677回目。なかなか紛らわしい数字が2つ並んで、実はもう今日で合宿第1期が終了する。
つい油断して、京都祇園祭やら池袋・武蔵境・新宿の公開授業のことやら、長々と書いているうちに、あっという間に際1期の5日間が終了してしまった。
この10年、合宿の話はほぼ1日ずつ綿密に、微に入り細を穿って誠実に書いてきた。2008年から2017年の合宿20回・合計200日分について、万が一詳細に知りたい人がいたら、過去の記事を頑張って読んでみてくれたまえ。
合宿1回の今井クラス平均生徒数は約90人であるから、過去13年 → 26回の合宿で今井が担当した生徒数は、およそ2400人という計算になる。いやはや、積み重ねとは恐ろしいものである。
同じ13年間での公開授業参加者も、1年100回 × 1回平均160名 × 13年、公開授業だけで20万人を超えている。うーん、ナマで顔を合わせた生徒数がこんなになるとすれば、「映像を通じて」の数は、準♡天文学的になりそうな気がする。予備校講師も、捨てたもんじゃありませんな。
(2018年河口湖合宿、第1期全体開講式)
そしてそうした生徒の多くが、「金足農、甲子園ベスト4」の話を知っている。間もなく始まる甲子園、秋田県から11年ぶりに金足農が出場する。今井の授業のファンなら、そのほとんどが金足農のファンでもあるはずだ。
昨日の産経新聞には、「佐々木希さんも一時在籍していた」とあったが、それってホントなの? まあ我々にはどうでもいいことであるが、今年の金足農は、今井の授業の中に登場する時代とは、完全に次元が違っている。U-18の日本代表候補、150km/hの剛球投手もいるんだそうな。
ホテル美富士園のロビーでスポーツ新聞を眺めていたら、金足農についての大きな見出しが躍っていた。「吉田よ、輝く星になれ」「ダルも雄星も大谷も超えろ」というのであるが、見出しの「輝く星」とは、剛球投手♡吉田のファーストネーム・輝星を上手に使ったつもりであるようだ。
(2018年河口湖合宿、第1期クラス開講式)
今井君の本心としては、「8点中6点をスクイズで奪った」みたいな、むかしむかしの金足農が好きなのだ。いや諸君、本当だ。8点中6点、徹底したスクイズのバント攻めで、ベスト8に進出したこともある。もう四半世紀も昔の出来事だ。
しかしまあ、いつまでもそんな古風な高校生らしい野球ばかりも求めていられない。神奈川でも大阪でも、プロ野球並みにド派手なホームラン合戦が繰り広げられている。ホントに久しぶりの「金農旋風」を吹かせるには、150km/h投手の大活躍にも期待しなきゃいけない。
マコトに残念なことに、我が母校・秋田高校は県大会ベスト8で終わった。大正4年の第1回全国選手権大会で準優勝した秋田中が、100年目の甲子園で再び奇跡を巻き起こすかと期待していたのだが、その夢は金農旋風に引き継いでもらうしかない。
(夏富士、7月22日。何度見ても、残雪は皆無である)
書いている時点で、7月25日午前9時半。まもなく合宿第1期のクラス終講式が始まる。その後は12時半から全体閉講式。何しろ27回目であるから、そのへんのスケジュールもすっかり暗記しているが、とりあえず10日のうち5日がまもなく滞りなく完了する。
1日1日を丹念に記録するのは、明日から始まる第2期に歩調を合わせていきたい。第1期と第2期を重ね合わせるように書いていくつもりである。
昨夜の授業が全て終了した午後11時、クラスの生徒に呼び止められた。
「合宿で今井クラスに入るために、目いっぱい頑張りました」
「その結果、模試の成績が80点も上がりました」
「春先は80点だったのに、160点になりました」
と報告してくれたのである。
ワタクシのクラスに入るには、200点満点の模試で平均155点を獲得していなければならない。80点の生徒が今井H1クラスを目指すなら、確かに80点アップが条件だ。いやはや、よく頑張ってくれた。
もちろん最初から成績のいい生徒たちの方が多いのだが、こういう急上昇タイプの生徒が少なくない。ならば諸君、今井としてもその強烈な努力には何としても応えなきゃいかんだろう。
(富士の夕焼け、7月22日)
だから一昨年からの今井H1クラスでは、本来の教材にプラスして長文読解問題をさらに5問から6問、補助教材として準備している。今年は早稲田大 ×2・九州大・筑波大・大阪大・名古屋大。それぞれ60行ずつ6問、合計360行の長文を、強烈な集中力で解き進める。
元来なら、補助教材なしでも青息吐息になるほどの分量なのだ。そこに今井君が張り切って長文6問なんかを持ち込むから、青息吐息はさらに濃縮され、紫吐息やら真っ黒吐息やら、何か激しい化学変化を起こすのである。
そういう化学変化が起きて、「世界が変わる」「次元が変わる」「新しい地平が開ける」、そのレベルの授業を心がけるんじゃなきゃ、わざわざ河口湖に10日も滞在して汗みどろになる必要はないだろう。
(このお部屋で10日間を過ごす)
補助教材の6問 → 360行は、普通の予備校なら夏期講習のまるまる1講座分に該当する。それどころか、それさえ授業で消化しきれずに「解説できなかった残りの問題は、プリントを出しとくね」とか、そんなダラシないことをやってるセンセーも多い。「量より質だ」というわけである。
しかしワタクシは、この分量でも極めて高い質を保持している♡ そもそも「量が多くなれば質が下がる」という前提に疑いを持たないようじゃ、向上心の欠如を指摘されても仕方ないじゃないか。量もパンパン、質もパンパン。だからこそ授業に出る甲斐があるのだ。
そして諸君、第1期の90名は、補助教材まで含めて全ての教材をこなし、まさにいま「修了判定テスト」を受けている。9時開始、9時45分終了。初見の長文読解も2問含まれているから、滅多なことでは満点は取れない。
しかしここまで、確認テスト11回・まとめテスト3回・発音アクセントテスト4回をこなし、クラスの平均点はほぼ例外なしに95%を超えてきた。99%超えの回も5回。合宿に参加しようと決意するほどの生徒は、最初の青息吐息が、キラキラ輝く純黒の息になるまで努力を積み重ね、大きな自信を育てて帰っていく。
(宿の食事もいろいろ工夫してくれる。3日目の夕食は初の「中華風」であった)
スーパー猛暑の中でのスーパーホットな第1期であったが、宿の方でもいろいろ気をつかってくれて、夜の食事にも特筆すべき新機軸が次々と繰り出された。
昨年までは、5日間のメニューが固定され、1日目の焼肉から3日目のハンバーグを経て最終日のすき焼きまで、10年以上同じメニューでやってきた。
それが諸君、今年は全く違うのだ。毎日ビシッと1つのテーマが決まっていて、2日目が「フレンチ風」、3日目が「中華風」、その「中華風」はエビチリに麻婆豆腐、ワンタンスープに杏仁豆腐、なかなかの徹底ぶりなのである。
そういう新機軸が、疲れ切った肉体と精神にどれほどありがたく「おいしゅーございました」であったか、明日からの記事ではそういう部分も含めて、第1期と第2期の記録を同時並行させていこうと思う。
1E(Cd) Blomstedt & Staatskapelle Dresden:BRUCKNER/SYMPHONY No.7
2E(Cd) Wand & Berliner:BRUCKNER/SYMPHONY No.8 1/2
3E(Cd) Wand & Berliner:BRUCKNER/SYMPHONY No.8 2/2
6D(DMv) BROKEN CITY
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