Tue 180724 河口湖まで4時間半/富士に残雪がない/うな重ランチ 3676回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 180724 河口湖まで4時間半/富士に残雪がない/うな重ランチ 3676回

 7月19日のうちに宅配便で「ホテル美富士園」へ荷物を送ってしまったから、21日のサトイモ君は機内持ち込み荷物程度の中身をブラ下げて、河口湖に向かうのである。

 

 河口湖には、渋谷からバスで行く。新宿からのバスの方が遥かに便利であるが、今や新宿⇄河口湖線は外国人観光客に占拠されて、立錐の余地もない。1時間に1本ではとても追いつかなくて、2号車や3号車まで出ているが、それも全て超満員である。

 

 新宿から河口湖なら、たった1時間半である。高速道が渋滞しない限り、まあ「通勤通学」程度の旅で済む。一方の渋谷⇄河口湖線は、時刻表通りでも2時間半。しかしタイムテーブル通りに走った経験は今井君にはなくて、ほぼ確実に渋滞にハマり、3時間だの3時間半だの、新宿からの2倍も2.5倍も時間がかかる。

 

 それでもワタクシが新宿からのバスを避けるのは、バスの中の大混雑がイヤだからである。あの超満員は強烈だ。バスタ新宿ですでに押し合いへし合いがあり、デカいリュックやスーツケースがうず高く積まれ、やっとのことでバスの中に闖入しても、人口密度が高すぎて呼吸困難を感じるほどだ。

 

 それに比較して渋谷発のバスは、少なくとも今までの経験では、常にガーラガラ。今井君+3名から5名程度で、マコトにスカッと余裕タップリで河口湖を目指せる。

     (今年の富士山には、残雪が全くない 1)

 

 途中、よせばいいのに二子玉川駅前に停車する。それだけのために30分も余計に時間がかかる。二子玉川から乗ってくる乗客を、ワタクシはほとんど目撃したことがないが、「一度決めたことは貫き通す」というバス会社の方針なのか、何が何でも二子玉川を経由して、時間は無駄に過ぎていく。

 

 しかし今年はこの異常な暑さだ。出来ればスカッと爽やかに、河口湖まで直通で行ってほしい。暑苦しい要素は全て除去してほしい。せっかくガーラガラなんだし、新宿発と比較した場合の取り柄はそのガーラガラ以外にないんだから、ビューンと一直線で目的地に走ってほしい。

 

 ところが諸君、今年の渋谷発は、全く様子が違ったのである。うぉ、超満員だ。幸いワタクシの隣の席だけは予約者がいなかったのであるが、その他の席は予約で全て埋まってしまった。要するに新宿発と同じ人口密度になっちゃった。

 

 後で知ったのだが、21日は土曜日で、「富士急ハイランドの入場料がタダ」という日だったのである。新宿発に乗れなかったヒトビトが、こぞって渋谷発に回ってきてしまった。

 

 取り柄のガーラガラもなし、二子玉川にも律儀に停車して、河口湖までパンパン、渋滞にハマってさあたいへん。御殿場からの一般道でまた渋滞、1時間遅れてさあたいへん。せっかく渋谷を朝7時に出たのに、河口湖に到着したのは11時近かった。

     (今年の富士山には、残雪が全くない 2)

 

 諸君、今年の日本、焦げくさくないか? アスファルトの路上で目玉焼きが焼けるぐらいじゃないか? 「焦げくさい」というのは誇張でも何でもなくて、すでに路上の微生物が、大量に焼け死んでいるとすれば、空気が焦げくさいのは何の不思議もないんじゃないか。

 

 モロッコで53℃、カリフォルニアで52℃、そういう数字を並べられれば、熊谷で41.1℃とか甲府で40.3℃とか、そのぐらいで不平不満を言うのは贅沢なのかもしれないが、こんなに焦げくさくなってくると、15年前の映画「The Day After Tomorrow」の冒頭とそっくりじゃないか。

 

 河口湖に到着して最初にビックリしたのは、見上げた富士山に雪が全く残っていないことである。東進移籍から14年、毎年7月21日に同じ富士を見上げ、定点観測として同じ富士の写真をブログに掲載してきたけれども、残雪ゼロの富士山を見るのはこれが初めてだ。

 

 驚きを振り払って、タクシーの列に並ぶ。残雪ゼロの富士にも恐れ入ったが、河口湖前の大混雑にもマコトに恐れ入った。5月に旅したマッジョーレ湖とコモ湖とガルダ湖が懐かしい。いかにも高級リゾートらしい余裕にあふれていた。

 

 一方の河口湖は諸君、駅にも立錐の余地がないのである。押し寄せた外国人観光客で、もわもわ湯気が出るような飽和状態なのだ。14年前、初めての合宿でここを訪れた時の寂しいガラガラぶりとは、まさに隔世の感がある。

 

「タクシーに長蛇の列」だなんて、以前は考えられないことだった。いつでも3台も4台も駅前に空車がいて、待たずにスカッと宿に向かえた。それが今年は、20分も待たなきゃ順番が来ないありさま。おお、オラ、ぶったまげただよ。

   (宿泊先、14年連続の「ホテル美富士園」に到着)

 

 こうして今年の河口湖合宿は、いかにも「前途多難」なイメージで始まった。オウチを6時半に出て、渋谷7時発のバスが超満員、渋滞で3時間半もかかって、タクシー待ちに20分、美富士園にたどり着いた時には、時計は11時を差していた。4時間半の長旅に耐えたわけである。

 

 宅配便で送ってあったスーツケースを開けて、部屋の整理に15分。何しろこれから10日も過ごすお部屋だ、生活しやすいようにいろんな準備を整えておかなきゃいけない。オフトンも敷いてもらって、さて、それでは恒例の「湖波」にうな重を貪りに行こうと思う。

 

 土用の丑の日はこの前日であったけれども、まあいいじゃないか、今年の初夏も、ずいぶんうなぎをワシワシやった。仙台のうなぎコース、名古屋のひつまぶし、京都に旅立つ前の東京・新丸ビルの特上うな重。それを全て写真に撮って公開するのもどうかと思うが、どれもみんなおいしゅーございました。

   (毎年必ず初日のランチに「湖波」を訪れる)

 

 河口湖の初日のランチに「湖波」でうな重セットを注文するのは、もうすっかり今井の伝統になった。7年前だったか8年前だったか、宿のすぐそばに店を見つけて、ふらりと入ったのがきっかけである。

 

 店のヒトビトも今井を記憶していて、元気な明るい声で挨拶してくれる。ま、記憶に残りやすい顔、記憶に粘りつきやすい体型、態度も声も独特だから、なかなか忘れることは困難かもしれない。

 

 お店はほぼ満員である。大半は中国からの団体客であって、20人ぐらいの集団が全員同じ「ほうとう定食」を召し上がっている。ほうとうの丼を抱え込んで、無心ですすっていらっしゃる。

 

 ワタクシは窓際の4人テーブルを占拠して、湖を眺めながらうなぎを貪った。「当店のうなぎは静岡県産です」という貼り紙を発見。確かに、うなぎが河口湖と太平洋を往復するのは無理のようである。

     (うな重セット。おいしゅうございました)

 

 さて、こうして胃袋も満杯だ。ここにたどりつくのは「ほうほうのてい」だったけれども、残雪のない富士を見上げ、「湖波」のうなぎを満喫し、腹がいっぱいになった段階で、ギュッと気持ちも切り替わった。14年目、27回目の合宿がいよいよ始まるのだ。

 

 コブシを握りしめて店から出ると、ちょうど最初のバスが首都圏から到着したところだった。スーツケースを引きずって、生徒諸君が宿に入っていく。「お、今井だ」「あ、今井先生だ」の歓声を聞きながら、悠然とお部屋に戻ったのである。

 

1E(Cd) MenuhinSCHUBERTSYMPHONY No.9

2E(Cd) Gunner Klum & Stockholm Guitar TrioSCHUBERT LIEDER

3E(Cd) Wand & BerlinerBRUCKNERSYMPHONY No.4

6D(DMv) THE FROZEN GROUND

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