Mon 180723 すでに河口湖/武蔵境の大盛況/帰国生の悩み/新宿で夏の〆 3675回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 180723 すでに河口湖/武蔵境の大盛況/帰国生の悩み/新宿で夏の〆 3675回

 こうして、2018年の夏シリーズは最終盤にやってきた。7月18日が武蔵境、19日が新宿西口、1日休みが入って、21日から30日が河口湖での合宿。それで夏ミッションは完成だ。

 

 他の教科の講師たちは、7月20日以降もまだまだ公開授業の全国行脚が続く。ここからまだ5本も10本も全国の旅だなんて、いやはやマコトに羨ましい。もしも自分が2つあれば、ワタクシもまだ全国行脚を続行したい。

 

 しかし今井君はパーマンと違って、コピー人形みたいなものは存在しないから、我が楕円の肉体と、同じく楕円の精神とタマシーを、どうしても河口湖に運んでいかなきゃいけない。

 

 九州にも中国四国にも行きたいし、近畿に東海、北陸に北海道、7月8月もバンバン飛び回りたいが、うにゃにゃ、河口湖の今井クラスは、今年もまた第1期90名、第2期80名、張り切って授業を待っていてくれる。

 

 考えてみれば、ワタクシの合宿の歴史もずいぶん長くなる。東進に移籍してきたのが2005年。今年が14年目であって、初めて東進で教えた生徒諸君は、すでに32歳になっている。

 

 街で声をかけてくれるモト生徒の諸君も、「駿台でウケてました」「代ゼミでウケてました」という人々は、もはや少数派。圧倒的多数を占めるのは、「東進でお世話になりました」という諸君である。

 

 昨年まで13年間、合宿には欠かさず参加。第1期と第2期があるわけだから、×2で通算26回の合宿をこなしたことになる。いやはや積み重ねというのは恐ろしいものであって、いつの間にか今年の合宿は「27回目」「28回目」と言ふことになってしまった。

(7月22日、河口湖の夕焼け。富士も湖もピンクに染まった)

 

 もはや、誰がなんと言おうと大ベテランであり、スーパーベテランでありウルトラベテランの領域に達していて、普通なら「まもなく10日間の合宿」という頃になれば、予習やら心の準備やら、いろいろたいへんなはずであるが、百戦錬磨のサトイモは、心も身体も微動だにしない。

 

 もちろん、マンネリに陥る可能性はなきにしもあらずであって、その辺はハイパーベテランも十分に注意する。今年もまた難関大学の長文読解問題5問を補助教材として準備し、普通の2倍の速度で授業を進める計画である。

 

 しかし諸君、ふと寂しくなることもある。13年♡26回の合宿をこなし、これから14年目 → 27回目&28回目の合宿に向かい、来年はついに「30回目」の偉業を達成するとすれば、合宿会場「ホテル美富士園」に、150泊もしたことになるのだ。

 

 すると、あれれ、河口湖は今井君の第2の故郷なのかい? 海外の旅で一番多く滞在したのがパリ、2番目はマルセイユ。パリにはすでに100泊近く、マルセイユにも40泊近くしているが、河口湖はパリを大きく凌ぐ150泊になろうとしているのだ。

 

 ホテルだって、そうだ。オペラ座の前のインターコンチネンタル・パリ、大阪・梅田のインターコンチ大阪、どちらもずいぶんたくさんお世話になってきたが、さすがに河口湖「美富士園」の150泊には及ばないんじゃないか。

 

 そもそも、15年同じ場所にいて、15年同じステージで微動だにしないというのは、要するに「前進してませんな」「停滞してますな」のソシリを免れない。夏のサトイモ君は、楕円の頭を傾げつつ、「さてどうしたものかねえ?」と、軽い懊悩に悩むのであった。

(7月17日、池袋でいただいたフルーツ。おいしゅーございました)

 

 そういう懊悩が押し寄せてきたのは、おそらく7月18日の「武蔵境」がキッカケなのだ。もちろん武蔵境の公開授業がダメだったのではない。教卓も教材もキチンと準備されていた。「ホワイトボード1枚だけ」というのはさすがに困ったが、首都圏の公開授業ではそれがスタンダードなのだ。

 

 問題なのは、武蔵境にまつわるワタクシの記憶なのである。電通をサッサとヤメちゃった後で、「さてこの後の人生は何をやりますかね?」と悩みながら、今井君は武蔵境の駅前にあった塾の支店で1ヶ月、塾講師としての研修をした。

 

 思えば遥かな昔のことであるが、電通みたいな超一流企業をスカッとヤメるなら、まともな人は「次にやりたいこと」をハッキリと決め、「残りの人生をどう過ごすか」をしっかり思い定めてから行動に出るのである。

 

 しかし若きサトイモは、その辺がマコトに投げやりであって、毎日毎日午前3時まで六本木や銀座で深酒をする日々にウンザリ、「オレはこんなことをするために生まれてきたんじゃない」と、いわば卓袱台がえしをするような態度で乱暴にヤメちゃったのだ。

 

 武蔵境の街には、そういう記憶がこびりついている。秋が深まる頃で、樹々の葉っぱが冷たい雨に濡れ、そろそろ散り始める季節だった。「次、何をすっかな?」、それが決まらない秋というのは、マコトに寂しいものである。

(7月18日、武蔵境でいただいた桃のケーキ。おいしゅーございました)

 

 だから2018年7月18日、昨年夏以来1年ぶりに猛暑の武蔵境を訪れてみると、どうしてもあの頃の寂しい気持ちが蘇る。出迎えてくれたスタッフの顔をも見ても、どうも挨拶に気合が入らない。

 

 校舎スタッフ諸君の奮闘の甲斐があって、小さな駅前の目立たない雑居ビルの校舎で、105名もの受講生が集結してくれた。感謝感謝&また感謝である。

 

 ただし、武蔵境という街での英語の授業は、誰だってホンの少しやりにくいはずだ。すぐ近くにICUの付属高校があって、ここの生徒の英語力は抜群に高い。ネイティブ並みというか、むしろネイティブそのものと言っていいような生徒がタップリいらっしゃる。

 

 もちろん公開授業の主体となるのは、ごく普通の高校に通う高校生たちであるが、そこにちらほらネイティブやネイティブ並みが混じっている。「そんなにハイレベルの生徒が、予備校の授業なんかに出る意味はないだろう」とおっしゃるのは、彼ら彼女らの悩みを知らない証拠なのだ。

 

 海外に長期滞在して日本に帰国したコドモたちが、最初にビックリさせられるのが英語の授業だったりする。「和訳せよ」「5文型」など、チンプンカンプンな話に呆然とする。「フィーリングで読んで、フィーリングで解いちゃうんで、先生に叱られるんです」。彼ら彼女らの悩みもまた深いのである。

         (武蔵境の大盛況)

 

 教壇に立った講師としては、この両者のどちらも切り捨てるわけにはいかない。一方には「4技能」「4技能」を連発し、ネイティブ並みの生徒たちに向かっては、日本の英語の授業なら当たり前の和訳や文法事項を、易しく噛み砕いて話さなきゃいけない。

 

 使用した教材は「B」。限りない大爆笑がすでに伝説となったBテキストで100分、一気呵成に語り尽くした。最初の5分ですでに汗だく&汗みどろであって、最近はハンカチ2枚持参しているが、2枚とも30分で使用にたえないほどにビショビショになってしまった。

 

 こうして武蔵境の公開授業も、大盛況&スーパーサクセスであって、夏シリーズも最後に残ったのは7月19日の新宿西口のみとなった。この夏も新宿には大いにお世話になった。6月に2回、7月に1回、わずか2ヶ月のうちに3回もお仕事をさせていただいた。

(7月19日、新宿の講師控え室でメロンをいただく。おいしゅーございました)

 

 それなのに19日の新宿の写真がないのは、オウチからあんまり近いので油断した今井君が、「暑すぎるから今日は手ぶらでいいかな」と考えたせいである。カメラを持参せず、スマホのカメラで撮影してこようと考え、しかし授業に夢中になるうちに、写真のことをすっかり失念してしまった。

 

 だから諸君、夏シリーズ締めくくりの新宿は、マコトに申し訳ないが、上のメロン写真だけで我慢していただきたくしかないのである。

 

 出席者、165名。使用したテキストは、早稲田大の長文読解2問を扱う「D」。夏の締めくくりに難問をギュッと解説して、今夜も汗まみれのサトイモ君は、大満足で夜の小田急線新宿駅に向かったのである。

 

1E(Cd) MenuhinSCHUBERTSYMPHONY No.1 & No.4

2E(Cd) MenuhinSCHUBERTSYMPHONY No.2 & No.6

3E(Cd) MenuhinSCHUBERTSYMPHONY No.3, No.5 & No.8 

6D(DMv) AMERICAN MADE

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