Fri 180713 大阪・京橋400名に迫る大盛況/なのに京都へ?/立川も大盛況 3666回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 180713 大阪・京橋400名に迫る大盛況/なのに京都へ?/立川も大盛況 3666回

 先ほどヒコーキで大阪から帰ってきた。書いている段階で15時半。このあと19時から神奈川県の新百合ヶ丘で仕事があるから、午後5時過ぎにはオウチを出なければならない。

 

 ホントは、午後2時ぐらいまで大阪のホテルでのんびり、疲れたココロと楕円の肉体をリセットしてから、新百合ヶ丘には羽田から直接向かう計画だった。

 

 ところが諸君、予約しておいたヒコーキが、突然「欠航とします」と言ふことになってしまった。787型のヒコーキに採用されたロールスロイスのエンジンに不具合があって、今すぐ全部を総点検しなきゃいけないらしい。そのために、ANA350便近くをいきなり欠航と決めてしまった。

 

 通知が来てから慌てて振替便を探したが、もうみんな満席である。残っていたのは伊丹空港発 → 朝10時のヒコーキのみ。疲れた身体にムチ打って7時に起床、8時半にチェックアウトして伊丹空港に向かったのである。

 

 外に出てみると、大阪は今日もサウナ並みの暑さである。関西のこの危険な暑さ、明日・明後日・3日後とどんどん強烈になって、15日・16日・17日の京都には「38℃」という恐るべき予報が出ている。

 

 熊谷とか館林とか多治見とか、暑さに慣れたヒトビトなら大丈夫かもしれないが、何しろ今井君は北国出身だ。コドモの頃はまだ温暖化が始まっていなかったから、海岸に近い涼しい秋田市土崎港では、30℃を超えるのは1年に1度か2度の出来事だった。

 

 そのワタクシに、38℃は酷すぎる。春の淡雪よろしく、あっという間に融けちゃうかもしれない。この里芋オジサマが自ら「春の淡雪」を名乗るのは傲慢のソシリを免れないだろうから、「道端のかき氷」と言い直しておく。

     (大阪・京橋、400名に迫る大盛況 1)

 

 しかしそれでもワタクシは、週末の京都に行くのだ。むかしむかし「なのにあなたは京都に行くの?」という曲がヒットしたことがあった。脇田なおみ作詞、藤田哲朗作曲、歌ったのは「チェリッシュ」と言う男女デュオであって、諸君、「てんとう虫のサンバ」が有名な2人である。

 

 なのに、その歌詞はマコトに恐ろしい。遥かな昔を思い出しながら、思い出せる限りでここに書きだしてみるが、昭和とは、以下のような男女がそこいら中に存在した時代だったのである。

 

「私の髪に口づけをして『かわいいヤツ』とアナタは言った」

「静かに寄りそい私を見つめ『愛する人』とアナタは言った」

「燃える腕で私を抱きしめ『永遠の愛』を私に誓った」

うぉ、あまりに激しいでござるよ。サウナのような暑さの大阪で、思い出しながら今井君は気を失いそうになる。

 

 あとは諸君、ダシじゃなくて、シメじゃなくて、えーっと何だっけ、そうだ「サビ」だ、サビの部分は1st・2nd・3rdすべてのコーラスで「なのにアナタは京都に行くの?」「京都の町はそれほどいいの?」「この私の愛よりも?」と、彼の欺瞞を厳しく責め立てるのである。

 

 この曲のヒットが1971年。その4年前には弘田三枝子という人物の「人形の家」が大ヒット。裏切って彼方に去っていく相手の欺瞞を責めたてる昭和の女子のコトバは、21世紀よりも遥かに手厳しかったようである。

     (大阪・京橋、400名に迫る大盛況 2)

 

 ついでに、さらにそれより2年前、高倉健主演の映画「続・網走番外地」が大ヒットしたことも書いておこう。こんなにシリアスな曲が売れている割には、映画の方はマコトにコミカルであって、こっちも昭和を知らない諸君には是非とも観ていただきたい。

 

 何と全編を通じて、お土産のマリモの奪い合いなのだ。アウトローのヒトビトが次々と登場するが、場末の劇場、バクチ打ち、サウナでの拷問、火祭り会場でアウトローの人々もみんな盆ダンスしながらの乱闘、マリモの投げ合いっこ、これを諸君、爆笑せずに観ていられるだろうか。

 

 なぜ今「続・網走番外地」なんか思い出したかといえば、何と言っても「サウナ風呂での拷問」について書きたかったのである。サウナというより、正確には据え置き型のボックス蒸気風呂である。

 

「ふっふっふ、風呂から出して欲しければ、マリモのありかを言いたまえ」。安倍徹の演ずる悪党の親玉が、ずいぶん手の込んだ拷問を思いついたのである。お土産マリモの中には、スーパー高価なダイアモンドが入っているという設定だ。出演は他に、嵐寛寿郎・中谷一郎・室田日出男・大坂志郎・嵯峨三智子・田中邦衛・アイジョージという豪華な顔ぶれ。

 

「京都の町はそんなにいいの?」

「ホコリにまみれた人形みたい」

「愛されて、捨てられて、忘れられた部屋の片隅」

「私はアナタに命を預けた」

とか、みんなずいぶんシリアスだった割に、ジーチャン&バーチャンの時代には、ナンボでもコミカルな世界が残っていたのだ。

    (7月12日、ヒコーキから夏富士を望む)

 

 さて諸君、こうして大阪も京都もこれから週末にかけて「サウナみたい」では済まない危険な炎熱に包み込まれることになる。「なのに今井君は京都に行くの?」であり「祇園祭はそれほどいいの?」であるが、「そうですね、祇園祭はそれほどいいんです」と答えておくしかない。

 

 たとえ38℃の日々が続くとしても、少なくともあの場面で高倉健が入れられたサウナ風呂よりはマシだろう。ま、水分をたっぷりとって、首筋に熱さまシートを4枚ぐらい貼って、山鉾巡行を眺めに行こう。

 

 昭和の時代まで、人々は苦しくなると「ち、ち、ちきしょう」と低く唸ったものである。激しく噴き出す湯気の中で、高倉健も確かそう唸ったはずであるが、京都の炎熱の中で、里芋君も一度「ち、ち、ちきしょう」をやってみるのも悪くない。

  (立川でメロンをいただく。おいしゅーございました)

 

 7月10日の東京・立川も、11日の大阪・京橋も、まさにその「ち、ち、ちきしょう」の予行演習になりそうな、「準サウナ」ないし「サウナもどき」の暑さの中でのお仕事になった。

 

 立川の日は、気温よりも蒸気の方が凄まじかった。新宿から立川まで特急「あずさ」で20分。帰路も特急「かいじ」で新宿まで20分。自由席なら運賃+510円で快適に立川往復が可能だ。

 

 しかし諸君、大張り切りで公開授業に取り組みながら、今井君の肉体は「服のままサウナに行って来たんですか?」というアリサマ。頭からもお顔からも絶え間なく汗が噴き出て、ハンカチはあっという間にびしょ濡れになった。出席者、約100名。いただいたメロン、たいへんおいしゅーございました。

         (東京・立川も大盛況)

 

 11日の大阪・京橋は、出席者350名を超え、400名に迫る大盛況。完全外部生も100人ほど参加して、こりゃまさに今井君の腕の見せ所である。その熱気、今日の1枚目&2枚目の写真から伝わって来ませんかね。机なし、椅子だけの会場がパンパンの満員になっちゃった。

 

 こういう時、ワタクシは「こんなにたくさん集まってくれたんだから、もっといい環境でやってあげたかったな」と、ちょっと悔しい気持ちになるのである。

 

 この際、そろそろ「ダブルヘッダー」という手段も考えなくちゃいけませんな。400名を2回に分けて、200人ずつ2回ということにすれば、全員に机も行き渡って、例えばセンター6番の長文問題を解説したとしても、みんなばりばりノートをとれるだろう。

 

 1935分開始、終了2115分。またまた汗まみれの今井君は、さっそく懇親会に向かった。肉を焼き、焼うどんをすすり、冷たい生ビール3杯に日本酒4合を喉に流し込みながら、「おお、夏シリーズも最終盤の1週間を残すだけじゃわい」と、安堵の胸をなでおろすワタクシなのであった。

 

1E(Cd) SinopoliJarviPletnevRUSSIAN FAMOUS ORCHESTRAL WORKS

2E(Cd) Minin The State Moscow Chamber ChoirRUSSIAN FOLK SONGS

3E(Cd) Bobby CaldwellAUGUST MOON

4E(Cd) Bobby CaldwellCARRY ON

5E(Cd) Bobby CaldwellCOME RAIN OR COME SHINE

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