Tue 180529 ニャゴはまだ16だから/西葛西で典型的な公開授業/大阪へ/マジック6 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 180529 ニャゴはまだ16だから/西葛西で典型的な公開授業/大阪へ/マジック6

 どんなことでも同じだけれども、セカンド・オピニオン、ぜひ大切にしなければならない。先週から今週にかけて、どうしてもニャゴロワの調子がよくならないので、思い切ってセカンド・オピニオンを求めに行ってみた。

 

「犬とネコを完全に別にして診察いたします」。都営地下鉄の新宿駅でその看板を見つけて、「この病院ならニャゴも安心だ」と思ったのである。犬&猫がギュッといっしょくたに扱われたんじゃ、犬もかわいそう、猫もかわいそう、誰も幸せになれない。

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(ニャゴはまだ、16だから。 1)

 

 3年前、なでしこの時もそうだった。腎臓病がもうどうしようもないほど悪化して、尿道に大っきな結石も見つかった。「どうしても石を除去しなきゃいけません」。獣医師の意見で、入院して手術することになったが、入院施設は犬&猫が完全にいっしょくた。吠えまくる犬たちに囲まれて、なでしこがホントに可哀そうだった。

 

 その後も入退院を繰り返したが、2015年の9月から10月にかけて、瀕死のなでしこは入院するたびに犬の吠え声に怯えた。最期は「もう住み慣れた静かなオウチで死なせてあげたい」と思い、それ以上の治療をあきらめて連れ帰った。

 

 当時の様子は、このブログの「なでしこラストデイズ」に詳しい。ワタクシの第2ブログ「ウワバミ文庫」から検索してくれたまえ。10月20日、点滴の管を腕に何本も突き刺されていた病院からオウチに帰って、その夕暮れに静かに天国に旅立った。

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(ニャゴはまだ、16だから。 2)

 

 犬たちだって、やっぱりかわいそうなのである。ネコというものはマコトに攻撃性に富んだ生き物であって、犬に囲まれたニャゴロワの攻撃性は、おとなしかったなでしことは段違いである。

 

 犬君たちはマコトに愛想がいい。お隣の病室のネコに満面の笑みで笑いかけるのである。「遊ぼうぜ」ないし「仲良くしようぜ」であって、優しいニーチャンかネーチャンみたいな気持ちでネコに接しようとする。

 

 ところが諸君、その瞬間のニャゴの表情は、まさに「般若のお面」というレベル。「それ以上1cmでも接近したら、それがオマエの最期になりますよ」みたいな激しい気合いで、腹の底から強烈に唸ってみせるのである。

 

 その迫力といったら、クマ人間でありサトイモ人間である豪快なイマイでさえ、タジタジ引き下がるアリサマ。獣医さんも苦笑しながら「たいへんな迫力ですね」と頭をかくぐらいなのだ。優しい犬君たちは完全にションボリ。おそらく1ヶ月か2ヶ月はショックから立ち直れない。

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(ニャゴはまだ、16だから。 3)

 

 優しくおとなしかったなでしこを思うと、熱い涙を禁じ得ない。しかしここは諸君、2人姉妹で1人生き残ったニャゴを、1年でも1ヶ月でも長生きさせてやりたいじゃないか。

 

 腎臓の具合が悪くてグッタリ、食べたゴハンを吐いてばかりの夜、思い切って「犬と猫の診察室は別です」という病院に、セカンド・オピニオンを求めて駆けつけた。

 

 かかりつけの獣医さんで「重い腎不全」「余命100日」と診断されたのは、もう8年前のことである。2010年12月、今井自身が網膜剥離の緊急手術を受けて、ブログの最初の危機を迎えた頃であった。

 

 あれから8年、ニャゴは毎日の点滴に耐え続けた。最初は2日に1回で大丈夫だったが、なでしこが死んで以降は点滴は毎日、背中に太い針を刺して150ccずつ、思えばネコとして、最大限のストレスに耐えてきた。

 

 100日のはずが8年を生き抜いたこと自体が、ほぼ奇跡と言っていい。このブログが最初の宣言通りに10年継続したのも、驚異的に忍耐強いニャゴロワのおかげなのである。いくら感謝しても足りないぐらいだ。

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(ニャゴはまだ、16だから。 4)

 

 セカンド・オピニオンは、CTスキャンから血液検査まで、まさに人間並みの丁寧で詳細な検査のあとで下された。待合室も診察室も、今までの病院とは比較にならないぐらい広くて清潔。やっぱりニャゴは幸せ者である。

 

「検査の数値は良好。素晴らしいです」

「16歳のネコとしては、理想的です」

「クレアチニンの数値も、ほぼ正常です」

「右の腎臓はダメになってますが、左はまだ健常。これならまだ、おいしい缶詰を食べても構いません」

「むしろ水分を摂取する意味で、おいしい缶詰をあげたほうがいいぐらいです」

 

 その瞬間、ニャゴはピンクのお耳を嬉しそうにニュッと立てて、「おお、いいお医者さんじゃあーりませんか♡」とニンマリしたのである。だって諸君、8年前には「クレアチニンの数値が、致死的です」という恐ろしい診断を受けたネコなのである。

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(ニャゴはまだ、16だから。 5)

 

 むかしむかし、40年も大昔の1981年、松本伊代という人が彗星の如く出現。「センチメンタル・ジャーニー」というお歌をヒットさせた。日本レコード大賞新人賞も受賞している。

 

 キャッチフレーズは「瞳そらすな、僕の妹」。妹系キャラクターが大好きな男子は多い。「伊代はまだ、16だから」のフレーズは、そういう男子諸君に支持されて、今もまだ日本人の記憶にギュッと残っている。その男子たちも、すでに50歳代なんじゃないか?

 

 一方のニャゴは、熱い今井君の支持や点滴のおかげもあって、当時の伊代どんと同じ16歳になった。「ニャゴはまだ、16だから♡」であり、次の誕生日12月24日が来ても、「ニャゴはまだ、17だから♡」であって、猫又ないし猫バーチャンとして、純白の美しい容色は衰えることを知らない。

 

「17歳」ということになれば、① 南沙織「17歳」② 岩崎宏美「センチメンタル」である。人間の女子なら、すでにニャゴは80歳になろうとしているわけであるが、1971年、デビュー当時の南沙織どんの勇姿を諸君もちょいとググって眺めてみてくれたまえ。

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(東京・西葛西で、典型的な公開授業を満喫する)

 

 こういうふうで、ニャゴのことが心配でずっと不機嫌だったサトイモ君も一安心。「ニャゴもまだまだ大丈夫だな」と、ホッと胸をなでおろし、6月20日は東京の東の端、「西葛西」という街での公開授業に臨んだ。

 

 日本中がサッカーの話題でもちきり、みんなが香川と大迫を手放しで絶賛中だが、シロートの今井君なんかは、ゴールから離れていく本田の絶妙なコーナーキックについて、もっともっと語り合うべきだと思うのだ。

 

 ついでだから自分の公開授業でも「今井、半端ない!!」と言わせたいのである。というか、東進に移籍して以来13年、1300回の公開授業で常に「半端ない!!」の絶賛を受けて来たはずであるが、うーん、欲張りな今井君はまだまだ物足りない。

 

 首都圏は、朝からいかにも梅雨らしい鬱陶しい雨。地下鉄千代田線と東西線を乗り継いで、地下ばかり40分走り抜けただけなのに、それでもスーツがじっとり湿っていた。地面から湯気が上がるほどの蒸し暑さを感じる。

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(大阪インターコンチ31階、すげー部屋に通された 1)

 

 西葛西の公開授業は、19時半開始、21時10分終了。出席者125名。当初は110名を予定していたが、飛び込み参加者が次々とやってきて、会場は「もうこれ以上はムリ」という飽和状態になった。

 

 快速電車の止まらない小さな駅、雑居ビル3階の狭い教室に、小さなホワイトボード1枚だけ。首都圏での典型的な公開授業である。コンサートホールみたいな大きな会場ももちろん嬉しいが、この種のこじんまり♡家庭的な催しも悪くない。

 

 西葛西は、この13年で10回以上訪れた馴染みの校舎である。昨年の西葛西では、初めて校舎を訪れた完全外部生の90%が入学につながったとのこと。「半端ない」と唸らせるためには、今年はぜひ継続100%を目指したい。ま、そういう勢いで100分を喋りまくったサトイモ君なのであった。

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(大阪インターコンチ31階、すげー部屋に通された 2)

 

 翌日6月21日は、夏至である。1年で最も昼間の時間の長い日、ワタクシは大阪府堺東で公開授業である。羽田発12時のヒコーキは、整備作業に手間どった影響で到着が45分遅れ、ホテルへのチェックインは午後3時近くなってしまった。

 

 震度6弱の大阪地震から、まだ4日。「本震は、この後なんじゃないか?」みたいな不安なササヤキが流れる中、大阪の人々は落ち着いて明るく過ごしていらっしゃる。ワタクシはこの後、6月26日の誕生日にも大阪を訪れる。震源に近かった大阪府茨木での公開授業が予定されている。

 

 そして諸君、その6月26日こそ、10年・3652回目の更新達成の日である。マジックナンバーはついに6。あと6回の更新を残すのみになった。まだ16歳のニャゴとともに、着実に日々のルーティンをこなしていこうじゃないか。

 

1E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.11

2E(Cd) Eschenbach:MOZART/DIE KLAVIERSONATEN 1/5

3E(Cd) Eschenbach:MOZART/DIE KLAVIERSONATEN 2/5

4E(Cd) Eschenbach:MOZART/DIE KLAVIERSONATEN 3/5

5E(Cd) Eschenbach:MOZART/DIE KLAVIERSONATEN 4/5

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