Mon 180528 大いなる旅路2/松戸時代/埼玉ウロウロ時代/大宮&松戸の大盛況 M7 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 180528 大いなる旅路2/松戸時代/埼玉ウロウロ時代/大宮&松戸の大盛況 M7

「大いなる旅路」は、1960年に公開された東映の映画である。監督・関川秀人、脚本・新藤兼人、主演・三國連太郎。戦後日本の大御所がズラリと顔を揃えた。

 

 出演者を眺めても、あんまり大御所が目白押しで、恥ずかしくなるぐらいである。東野英治郎、加藤嘉、梅宮辰夫、中村嘉葎雄。主人公の次男の役で、若き日の高倉健も出演している。

 

 読者の皆様、ホントにスミマセン。今日のブログぐらいは、サッカーの話で盛り上がらなきゃいけないんだろうけれども、サッカーの話を書くのはなかなか難しいところがあって、無知なサトイモなんかが生半可なサッカー論を展開するのはやっぱり遠慮しておく。

 

 それに対して諸君、1960年公開の映画の話なら、まさにワタクシの独壇場じゃないか。しかも主人公は、今井君の父・三千雄と同じ国鉄職員である。

20437 旅路1

(1960年の東映映画「大いなる旅路」。国鉄職員の物語である)

 

 戦中戦後の国鉄が舞台だから、父よりもさらに10年ほど前の世代ではあるが、一生を鉄道に捧げた国鉄マンの物語として、むかしの国鉄職員はみんなこの映画を心から愛していた。

 

 主人公が勤務するのは、岩手県盛岡の機関区である。蒸気機関車の運転士が様々な苦悩を経て成長し、列車の脱線転覆という大事故も経験しながら、ついに55歳で定年退職するまでが描かれる。諸君、昭和の昔、一般的な定年退職は55歳の誕生日に設定されていた。

 

 映画の冒頭、まだ若い主人公が歩いていくのは、北上川の右岸、夕顔瀬(ゆうがおせ)の土手である。今井君自身、18歳の頃ごく短期間ではあるが、盛岡市夕顔瀬の街に住んだことがある。まさにその場所に、盛岡の国鉄職員宿舎があった。

 

 久しぶりに懐かしい映画を眺めながら、「こりゃボクチンも『大いなる旅路』というタイトルのブログ記事を書かなくちゃ」と、大いに胸がワクワクした。

20438 旅路2

(映画「大いなる旅路」の1シーン。岩手県盛岡、北上川の土手と思われる)

 

 別に定年退職が迫っているわけではないが、10年休まず継続したブログはあと8日で「1次会」のフィナーレだ。これだけ日本中&世界中を堂々と闊歩してきたなら、「大いなる旅路」というタイトルで記事1本書くことぐらいは許されるはずじゃないか。

 

 フィナーレ直前の6月24日には、映画の主人公が活躍した岩手県でお仕事がある。ワタクシの仕事の舞台は花巻であって、盛岡からは少し離れているが、懐かしい盛岡駅前の「開運橋」「夕顔瀬橋」を思い出しつつ、是非とも自らの「来し方」を振り返る材料にしたい。

 

 そんなことを思いながらスケジュールを確認すると、6月18日が埼玉県大宮、19日が千葉県松戸、ともに若き今井君が苦しい日々を送った街が並んでいる。おお、たとえ偶然としても、こりゃどうしてもブログ1次会の〆として「来し方」をたどって来なきゃいかん。

20439 松戸1

(学部卒業後2年を過ごした「セザール松戸」。今も健在だった)

 

 松戸の日に予定していたのは、

① 学部時代を過ごした北松戸「松和荘」

② その後2年間を過ごした「セザール松戸」

③ その後3年間を過ごした「テラスエルム新松戸」

以上3軒である。

 

 いずれもすでに取り壊されている可能性が大であるが、例え別の建物が建っていても、跡地だけでも訪ねておきたい。特に③は、「雑草を一掃しようと洗剤を撒いておいたら、翌日の豪雨で泡だらけになった」というエピソードが「C組」の中で大人気、まさにその現場である。

20440 松戸2

(こんな建物の3階角部屋に住んでいた)

 

 大宮の日に予定していたのが、

① 30歳から31歳までの「南浦和サンライズハイツ」

② 31歳から33歳までの「春日部ライフピア第3」

③ 33歳から36歳までの「東鷲宮ウェストハイツ」

以上3軒と、やっぱり春日部といえば外せないカレー屋「ラホール」。インドカレー極辛でジャンボハンバーグを貪ってきたい。

 

 こうして諸君、今井君版の「大いなる旅路」は、18歳から30歳までが千葉県松戸時代、30歳から36歳までが埼玉ウロウロ時代であって、37歳から先は世田谷区下北沢の周辺と、渋谷区の西側をワラワラしつづけて今に至る。

20441 特急1

(大宮へは、新宿から東武線直通の特急「スペーシア」で行く)

 

 長い人生の「来し方」についてキチンと復習を済ませておかなきゃ、「これから先をどうするか」を集中して思考できない。大いなる旅路の先には、また新たな長い長い将来が続いているのであって、ブログ10年達成の直前に、復習というかオサライというか、そういう小旅行をやってみたかった。

 

 出来ればそのついでに、もっともっと遡って、

① 秋田県秋田市土崎港

② 秋田県秋田市下北手桜

③ 埼玉県大宮市桜木町

④ 岩手県盛岡市夕顔瀬町

おそらくすっかり変わってしまっただろう子供時代のスミカも訪ねてみようと考えた。

 

 実は今から20年も昔、①と②のスミカの跡地は眺めてきた。今はもう取り壊されて跡形もない。③は埼玉の誇る「ソニックシティ」の目の前であったが、これもまた「跡形もない」ことでは①&②にヒケをとらない。

20442 特急2

(新宿発、東武日光行きのスペーシア。便利だが、ガラガラだ) 

 

 以上が、5月上旬から6月中旬にかけて温めてきた計画である。もしも建物が残っていたら、テラスエルムやサンライズハイツの写真もここに掲載して、「来し方」のオサライ材料にしたかった。

 

 しかし諸君、18日大宮の日の首都圏は、朝からイヤらしい雨がシトシト降り続いた。19日松戸の日の首都圏は、グングン気温が上がって30℃に近い。湿度も上昇して「こりゃミストサウナかいな」というぐらいに汗がダラダラ流れた。

 

 こう見えても今井君は、ミストサウナは大好きだ。5月のミラノの2週間は、ホテルの部屋に設置されていた豪華ミストサウナを、毎朝ほぼ欠かすことなく30分は満喫したのである。

 

 しかし大好きなのはあくまで「本物のミストサウナ」。6月の東京全体がミストサウナ状態になっても、ちっとも嬉しいことはない。そもそも大宮でも松戸でも、夕暮れ7時半からはたいへんマジメなお仕事が待っている。

 

 まさか「スーツを着たままミストサウナに入ってきました」みたいな汗まみれで、ノコノコ公開授業会場に行くわけにはいかないじゃないか。朝の天気予報を眺めながら、ワタクシの「大いなる旅路計画」は挫折・中止・自重・見合わせ、要するに取りやめということになった。

20443 特急3

(新宿発のスペーシア車内。大宮までほぼ貸し切り状態だった)

 

 18日、大宮の公開授業は、19時半開始、21時終了。出席者150名。高1と高2だけでカンペキに満員になった。「立ち見が出ました」ということであったが、マコトに残念なことに、この日の写真がないのである。

 

 係のヒトにチャンとお願いしたはずなのだけれども、オウチに帰ってカメラを確かめてみると、超満員&立ち見の壮観を伝える写真は1枚も残っていなかった。10年のブログの歴史の中で、公開授業の写真が欠落しているのは、3回目か4回目。残念でならない。

 

 19日の松戸は、19時スタート、20時25分終了。出席者140名。スタンダードな90分の公開授業が、この日だけ5分早く85分で終了しているのは、受講生諸君がサッカーのことできっとソワソワしているだろうと考えたからである。9時キックオフに間に合うように、85分でビシッと切り上げた。

 

 もちろん諸君、だからと言って手を抜いたのではない。話す速度を1.3倍速にして、85分の中に100分ぶんの情報を、集中してギュッと詰め込んだのである。

20444 メロン

(千葉県松戸でいただいたフルーツ。おいしゅーございました)

 

 17時、公開授業スタート2時間前に松戸の駅に着いてから、ホンの少しだけ「大いなる旅路ごっこ」に興じてみた。松戸で23歳から25歳までを過ごした「セザール松戸」は、今もなお健在だったのである。

 

 松戸駅西口のダイエーも、同じように健在だった。我が人生で初のクーラー「白くま君」を購入したのも、このダイエーだった。就職して、三和銀行銀座支店に口座を開き、三和銀行の人に勧められて人生初のクレジット「JCBカード」も作った。そのJCB初のお買い物が「白くま君」だった。

 

 そういうことを思いつつ松戸の街を歩いていると、母娘と思われる2人連れに声をかけられた。お馴染み「今井先生ですか?」である。5年前に今井講座を満喫し、立教大学に入学、今は松戸市役所に勤務していらっしゃるという。「夏の河口湖合宿でも今井先生のクラスでした」とのことであった。

20445 松戸

(千葉県松戸の大盛況)

 

 松戸の公開授業会場にも、やっぱりむかしむかしの生徒が訪れてくれた。21世紀初頭に埼玉県大宮で駿台予備校に通っていた人で、駿台に通いながら、代々木ゼミナールで当時大評判だった「今井のパラグラフリーディング」を受講に来てくれていた。現在、中学校の社会科の先生なのだとおっしゃる。

 

 大宮や松戸から帰る電車の中でも「あ、今井宏先生じゃね」「今井宏だ」「ホントだ、今井宏だ」と、メッタヤタラにフルネームでビックリされる日々が続く。

 

 いちいちフルネームなんかでビックリしていないで、どんどん積極的に声をかけて欲しいのだが、ま、いいか。自ら電車を乗り回して「大いなる旅路」をやらなくても、いろんな人が声をかけてくれる。黙ってじっとしていても、我が「大いなる旅路」の復習やオサライは十分に可能なのである。

 

1E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.6

2E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.7

3E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.8

4E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.9

5E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.10

total m329 y1019  d23489