Tue 180522 〆に挨拶したい店/京都四条・松葉北店/岸和田の大盛況 M13 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 180522 〆に挨拶したい店/京都四条・松葉北店/岸和田の大盛況 M13

 靴やカバンやPCや日本酒、そういう「モノへの感謝」を書き綴った以上、礼儀として「店への感謝」もキチンと書かなきゃいけない。この10年のブログに何度も何度も繰り返し登場していただいた飲食店に、深い感謝を示しておきたいじゃないか。

 

 その場合には諸君、単に感謝の意を表するよりも、実際に店を訪れてメシを食うなり酒を飲むなり、単に口先で「ありがとう」というよりも、もっとずっと具体的な行動をとりたい。

 

 もしもその店がはるかかなたに存在するというなら、いま実際の訪問は諦めるしかない。ブエノスアイレスのステーキ屋「エスタンシア」、ニューヨーク33丁目の「ウォルフガング」、パリの「ピエ・ド・コション」、そういう店を再訪しておきたいのはヤマヤマだが、仕事のスケジュールが許してくれない。

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(京都、祇園四条の「松葉 北店」を訪ねる)

 

 広島の牡蠣の店「かなわ」、博多中洲のイカの店「河太郎」、宮城県塩釜の「すし哲」、そのへんはマコトに微妙であって、いつもの今井君の行動力なら、何とかならないことはない。

 

 現在のサトイモは大阪に3連泊中。広島や博多なら、早起きして「新幹線でビューン」をやれば、ブログ10年で何度も写真を掲載、つたない文章にも綴らせていただいた「かなわ」「河太郎」について、1次会のフィナーレ前にもう一度書くことも十分可能なのである。

 

 ついでに広島駅前のお好み焼き「高砂◯」に行ってくるのもいい。広島の地元のヒトビトの意見を聞くと、あんまり旗色のよくない「高砂◯」であるが、少なくとも今井君はこの店の味と雰囲気を愛している。もしこの夏シリーズで広島訪問の予定があれば、間違いなくお好み焼きを貪ったところだ。

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(6月13日、四条大橋からの眺め。川床の準備も完了していた)

 

 しかし諸君、今もまだサトイモ君の「しょんぼり」は解消していない。何故か昨日も1日、頭の中には「ひとりぼっちの羊飼い、レイオロ&レイオロ&レイオー」というヨーデルの響きが反響していた(スミマセン、昨日の続きです)。

 

 こういう心のボッチ状態で、朝からボッチ福岡、朝からボッチ広島、なかなかそんな行動のエネルギーは湧き上がってこない。せいぜいで名古屋まできしめんをすすりに行くとか、大阪・新世界の串揚げセットをワシワシやりに行くとか、短距離&短時間の行動しか思いつかないのである。

 

 何と言ってもこのブログの常連は、埼玉県春日部のカレー屋「ラホール」。新興勢力として、銀座のカレー屋「デリー」。インド vs インドの熱くホッホと燃え上がるような戦いが続いているが、以上2店舗については、東京に帰ってから。今週末から来週にかけてギュッと挨拶に向かう予定だ。

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(松葉北店にて。左がにしんのからしあえ、右が蕎麦味噌)

 

 以上のような状況で「10年達成までマジックナンバー13」にまで迫ってくれば、今井の頭の中では「よっしゃ、京都四条『にしんそば 松葉北店』に挨拶してこよう」と、6月13日の昼間の行動はほぼ即座に決まったのである。

 

 遠くまで往復する気力がない、大阪3連泊中、天気は梅雨の晴れ間でオヒサマがニコニコお顔を出している。宿泊中のホテルからなら、梅田始発の特急電車で四条河原町まで45分ほど。レイオロ&レイオロ繰り返している寂しいココロを慰めるのに、梅雨の京都の雰囲気はピッタンコだろう。

 

 阪急梅田駅12時10分発の特急電車に乗り込んだ。大好きな進行方向左側の席を、意地悪なオジサンに横取りされちゃったので、可哀そうなサトイモ君は進行右側の座席で我慢せざるを得ない。

 

「何がそんなに違うんだ?」であるが、ワタクシは山崎あたりで左手に展開する山の夏景色が好きなのである。その後で見えてくる桂川の景色も、やっぱり進行左側の方が京都らしい風情にあふれている。

 

 京都河原町に到着、13時。駅から地上に出ると、① 中国からのヒトビト ② 修学旅行の中高生、目の前に渦巻く人間のほぼ90%は、どちらかのカテゴリーに含まれる。聞こえてくるのは中国語と中高生語、優雅で優しい京都弁は、どうやら街から駆逐されてしまったようである。

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(松葉北店、にしんの棒煮)

 

 マトモな人間なら、せっかくの京都だ、お寺の2つか3つ訪問して、初夏の京都を満喫するところである。南禅寺あたりを散策すれば、カキツバタやアジサイもまだ見頃かもしれない。

 

 しかし今日の今井君は、ひたすら「松葉 北店」を訪ねたいだけなのである。南座の隣に「松葉 本店」も存在するのだが、本店じゃダメなのだ。静かで穏やかで、優しく落ち着いた北店がいい。にしんの棒煮、にしんのからし和え、蕎麦味噌、そういう懐かしい味で1時間うっとり過ごしたい。

 

 お店の人々は、もうすっかり今井君を熟知している。1年に1回か2回、おとなしくランチを楽しむだけなのに、うれしいじゃないか、いつの間にかまるでお馴染みさんみたいに、丁寧な挨拶をしていただけるようになった。

 

 注文したのは、まず予定通り、① にしんの棒煮 ② にしんのからし和え。マコトに可愛らしい器で、蕎麦味噌も添えてもらえた。阪急電車に乗り込む頃から、頭の中で「棒煮、蕎麦味噌、からしあえ」と呪文のように繰り返し、哀しい「レイオロ&レイオロ」を何とか追い出そうとしてきたのである。

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(初めての「松重ね」を食べてみた)

 

 いつもの味をうっとり&しっとり満喫して約30分、今日の〆のお蕎麦に、初めての「松重ね」をお願いしてみた。確かに「松葉」はにしん蕎麦の店であって、専門店らしくにしんそばを「しままつ」と呼ぶ。しかしこの日は、どうしても別のものを食べてみたかった。

 

 にしんそばが何故「しままつ」なのかは、グーグル先生に尋ねてくんろ。ついでにグーグル先生と相談を重ねていけば、「松葉」のにしんそばの画像もナンボでも見てもらえるはずだ。

 

 一方、ワタクシが選んだ「松重ね」は、割子蕎麦のことである。3段に重ねたお蕎麦に、天ぷら、なめこおろし、大和芋のとろろがついてくる。他のお客さんがみんなしままつ一杯で帰っちゃうのに、ワタクシのテーブルはこうしてマコトに豪華に彩られたのであった。

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(大阪府岸和田の大盛況 1)

 

 さて、これで「松葉 北店」への挨拶は済んだ。「ブログ10年、ホントにありがとうございました」であるが、もちろんそういうセリフは心の中だけで呟くのであって、その種の挨拶を実際にされちゃったら、お店の人々だって目を白黒させるに違いない。

 

 だから、あくまで無言。そのまますぐに阪急電車に乗って、大阪梅田に帰ってきた。梅田から河原町へ、河原町から梅田へ、終始ホントに無言。この1日は、お蕎麦屋さんだけで静かに終わったのである。

 

 おっと諸君、まだまだ終わってはいない。これからチャンとお仕事があるのだ。6月13日の仕事は、大阪府岸和田。正確にはJR東岸和田駅前で、19時半から90分、ビシッと授業をしてこなくちゃいかん。

 

 岸和田へは、南海難波の駅から特急「ラピートβ」で20分あまりの旅である。ラピートβは関西空港行き。またまた中国語の嵐というか、中国語の天下というか、「大阪って、中国?」というぐらいの、激中国語ラッシュである。

 

 ラピートβ、完全に満席。乗っている日本人は、おそらくワタクシを含めて数人にすぎない。もう日本語のアナウンスも英語のアナウンスも必要ないんじゃないか。この数年の状況を、さらにグツグツ2年か3年じっくり煮込んで、とろーり濃厚濃密な中国語のスープになったようである。

(大阪府岸和田の大盛況 2)

 

 岸和田での公開授業は、19時半スタート、21時終了。出席者は約140名。お馴染みの「机は全て撤去しました」「椅子が足りなくなりました」「テキストも足りなくなりました」、ぎゅー詰めの会場はこれもお馴染み「酸欠状態でした」「湯気がもうもうと立ち込めました」、そういう大盛況になった。

 

 今井君の人気に、衰えの影は全く見えないのである。というか、どんどん&ますます強烈になっていく。あくまで地味に地味に授業を続けているだけなのに、いやはや、本人もフシギになるほどの日々が続くのである。

 

1E(Cd) Richter & Münchener:BACH/BRANDENBURGISCHE KONZERTE 2/2

2E(Cd) Lucy van Dael:BACH/SONATAS FOR VIOLIN AND HARPSICHORD 1/2

3E(Cd) Lucy van Dael:BACH/SONATAS FOR VIOLIN AND HARPSICHORD 2/2

4E(Cd) Holliger:BACH/3OBOENKONZERTE

5E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 1/4

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