Thu 180517 2か月ぶりの仕事/加古川は超満員/4技能の世界/新しい伊丹空港 M18
6月6日、「2ヶ月ぶりの仕事」というとマコトに恐ろしいが、ホントに間違いなく2ヶ月ぶりの仕事であって、4月6日に新講座「E組」の収録を終えて以来、ホントにホントに2ヶ月ぶりのお仕事なのであった。
仕事場は、兵庫県の加古川である。午前中のヒコーキで大阪に向かい、大阪駅前のインターコンチネンタルホテルにチェックインして、午後5時過ぎの電車で加古川に向かった。
新幹線を使っても、鳥取県倉吉まで走破する古色蒼然としたディーゼル特急「スーパーはくと」に乗っても、加古川まで1時間半の道のりである。「はくと」とは「白兎」、大黒様が哀れに思った因幡の白うさぎである。「皮を剥かれて赤はだか」。さすがに諸君、残酷すぎるじゃないか。
(兵庫県加古川、高1&高2のみで400名の大盛況 1)
スーパーはくとを明石の駅で降りて、明石からはJR西日本ご自慢の「新快速」で行く。うぉ、速い、速すぎる。特急料金も急行料金も必要ないが、特急よりも急行よりも速い。
ワタクシは、ちょっと心配なのである。こんなスピードで疾走を続ければ、いつかまた何か大事故になるんじゃないか。何もこんなに頑張ってすっ飛ばさなくてもいいんじゃないか。
余計なお世話と分かっていても、頻繁に大きな上下動を繰り返す列車に、今井君としても頻繁に恐怖を感じざるを得ない。福知山線の大惨事は2005年4月25日。ワタクシが東進に移籍してまだ2ヶ月の頃であった。ホントにこんなにすっ飛ばして、大丈夫でござるか?
(フランス&イタリアの旅、合計33日ですっかり丸々しちゃったサトイモ君)
我々の「加古川中央校」は、生徒数においても実績においても、この10年一度も他に遅れをとったことのない最強横綱校舎である。最近になってPretty塾(仮名)の皆様が、よほどの覚悟で目の前に新教室をオープンさせたのであるが、いやはや、正直に言ってオハナシにもならない。
というか、「どうしてこんなにシツコイの?」という感じ。マコトに困ったシツコサであって、我々から見ると、「むなしいね」「古くさいね」の一言だ。
こういう展開の仕方って、教育機関としてどうなんだろう。ライバル他社が繁盛していると、その目の前にソックリの店舗を展開してみせる。おお、メンドくさい。というか、あまり若者たちに見せたくない営業手法である。
だからワタクシとしては、目の前のハエやヤブ蚊を追い払うような気分にならざるを得ない。高1が200名、高2が200名。この時期の高1&2に限定して合計400名。加古川プラザホテルの大ホールが完璧に満員になった。
高3の出席希望者にはマコトに申し訳なかった。この調子で高3までOKすると、1000名を軽く超えちゃう勢いだったのである。
(ワタクシの公開授業にも「4技能」。さすがE組担当講師だ)
加古川から電車で1時間の「小野」という名の小さな町からも、たくさんの受講生が駆けつけてくれた。1時間に1本しか電車がないのである。部活の盛んな地域であって、「電車を1本のがしたら、次の電車まで1時間待ち」という厳しい条件にも関わらず、部活終了後に頑張って駆けつけてくれた。
ただし、今年の高1&高2公開授業は、講師としてマコトに難しいものがある。高2生諸君は、今まで通りのセンター試験を受験する。だから何よりもセンター試験を攻略するための話を聞きたがっている。
それに対する高1生諸君は、2020年、民間試験を含む初めての新テストを経験する。東京大学の南風原センセや阿部公彦センセが厳しく批判なさっている民間試験&新テストの対象となる諸君であって、彼ら&彼女らの心に渦巻く不安は、コトバでは言い表せないものがある。
(兵庫県加古川、高1&高2のみで400名の大盛況 1)
だから諸君、今の高2と高1は、急峻な谷間を隔てて対峙する2つの部族のような関係である。そこいら中の塾と予備校で、高2は脅かされ続けている。「オマエらは、浪人できないんだぞ」「浪人したら、民間試験だぞ」というわけである。
一方の高1生諸君も、大きな不安は変わらない。「何が何でも4技能」であって、東大のセンセたちがあんなに激しく批判を繰り返しているのに、現場では「話せ」「話せ」「話してみろ」の連呼。話す中身も内容もないのに、無理やり「とにかく何か話してみろ」だなんて、無口な人間には拷問に近い強引な要求が続く。
こんな状況の中で、2ヶ月ぶりの仕事に赴いた今井君は「4技能対応英語学習」について語らなければならない。しかも生徒に配布された教材は、2018年のセンター試験第6問。うぉ、高2生はともかく、高1 → 400名中200名の諸君には、まさに「カンケーねえ」の教材なのである。
(終了後の懇親会で、イタリアワインを2本もカラッポにした)
フツーの講師なら、ここで確実に立ち往生する場面である。それほど現高2と現高1の間の谷間は深い。改革が急激すぎて、高校生も高校教師も、親も予備校講師も、みんな大混乱である。
しかし諸君、さすがに大ベテラン今井は慌てない。大将はいつでも落ち着き払って、「まずは腹ごしらえだ♡」と大音声を発し、率先垂範でちょっとした暴飲暴食を繰り広げるのである(スミマセン、昨日の続きです)。
だから諸君、サトイモ大将の暴飲暴食を軽々しく批判しちゃならんのだ。サトイモ大将は、遥かかなた、遥か遠い将来を見通して、あくまで範を垂れるために暴飲暴食を演じている。
「高2生も高1生も、親も塾講師も、とにかく慌てなさんな」。それがサトイモ大将の大号令なのである。どんなに入試制度改革があっても、語学学習の基礎基本は変わらない。
単語をキチンと覚えて、文法をちゃんとマスターして、授業でやった文章を10回でも20回でも音読を繰り返せばいいだけだ。塾の宣伝に騙されて、チャラチャラした授業にオカネをジャブジャブ注ぎ込むほど馬鹿げた行動は考えられない。
単語と文法、あとはひたすらリスニング。リスニングなしのスピーキングは、「好き勝手にベチャクチャやっている」というマコトにみっともない世界である。「相手の言うことは聞きたくないが、とにかく好き放題しゃべりたい」と言うんじゃ、そりゃ英語版の変人にすぎない。
(改修工事完成の伊丹空港。カレー屋も新しくなった)
というわけで諸君、加古川で2ヶ月ぶりの仕事に励んだサトイモ将軍♡今井君は、もうヘトヘトである。しかし例えどんなことが起こっても、基礎と基本と音読だけは、決して諸君を裏切ることはない。
「単語と文法と音読に励みたまえ」
「チャラチャラ接近してくる怪しい塾とは、ハッキリ決別したほうがいい」
「ビシッと単語、ビシッと文法。要するに基礎&基本の徹底。それには我々のところが一番いい」
それ以上に熱が入れば、かえって自分たちが怪しく見えるギリギリのところまで、営業マン今井は迷わずギュギュッと踏み込んで行くのである。ここまで爽快に語りつくせば、400名の誰一人として不満や不安をいだかない。
(伊丹空港「ダイヤモンドカレー」のビーフカレー)
終了後、加古川駅前の居酒屋で、職員の皆様と懇親会。バローロの赤ワインを2本も空っぽにして、マコトに楽しい2時間を過ごした。プロ級の腕を持つ手品師の男。意地でも正社員になりたくない → アルバイト職員として全力を尽くしたいと豪語する男。さすが加古川、まさに多士済々である。
23時30分、京都行き最終の新快速で大阪に戻る。加古川から10分の姫路に宿泊してもいいのだが、やっぱり今井君はインターコンチ系の「スパイア・ロイヤル・アンバサダー」。大阪駅前のインターコンチに戻った方が、遥かに充実したサービスを受けられる。
(伊丹空港「ダイヤモンドカレー」のビーフカレー、拡大図)
翌日のチェックアウトは、な何と16時。こたえられませんな。ミニバーの中身も、すべて0円。これまた、こたえられませんな。加古川から新快速で1時間の道のりぐらい、ナンボでも我慢できる、そういう世界なのである。
翌日の夕暮れ、伊丹空港から東京に帰った。ずいぶん長く続いていた伊丹空港の大改修工事がほぼ完成、伊丹もすっかり21世紀なバージョンに生まれ変わった。サトイモ君も早速、新しいカレー屋を試してみたのである。
しかし諸君、この10年すっかり慣れ親しんだ床屋さんは、回収後は影も形もない。床屋さん、どこに行っちゃったんだ? 馴染みのお蕎麦屋「関亭」も消えちゃった。10年通った懐かしいお好み焼き屋もなくなっちゃった。
意外に伊丹空港、薄情なのである。多くが安っぽいフードコートみたいになっちゃって、昭和のカホリのお店はすっかり排除されてしまった。うーん、大阪のディープな匂いがしない伊丹空港、これでホントにいいんでしょうかね?
1E(Cd) Karajan & Berliner:BACH/MATTHÄUS-PASSION 3/3
2E(Cd) Harnoncourt:BACH/WEIHNACHTSORATORIUM 1/2
3E(Cd) Harnoncourt:BACH/WEIHNACHTSORATORIUM 2/2
4E(Cd) Eduardo Egüez:THE LUTE MUSIC OF J.S.BACH vol.1
5E(Cd) Brendel:BACH/ITALIENISCHES KONZERT
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