Wed 180502 ただいまミラノから帰国しました、か?(イタリアすみずみ1)M33
5月中旬、イタリアをすみずみまで旅してくることにした。10年続いたこのブログの出発点は、イタリア紀行。コモ湖とマッジョーレ湖を中心にする湖水地方には、特に思い入れが深い。
出発点と終着点を揃え、ブログの表紙を飾ってきた「ヴィラ・デステ」の庭園をもう一度訪問して、一次会の締めくくりとしたい。フランスから帰ってたった12日しか経過していないが、まあその辺はワタクシのこだわりである。
今日と明日の記事は、その帰国報告とし、写真をたくさん、文章はできる限り短く、まるでマトモな人のブログみたいに、いかにもブログっぽい紙芝居形式のブログにとどめることにする。
(コモ湖畔、ヴィラ・デステの庭園を10年ぶりに訪問する)
5月10日 ミラノ到着
いつものヨーロッパは羽田からの深夜便で行く。フランクフルトやミュンヘンに早朝5時とか6時に到着、そこで乗り継いで目的地には9時か10時に着くのが定番だが、今回は少し趣向を変えた。
羽田発、お昼すぎ。フランクフルトに到着、午後5時。ルフトハンザでアルプスを越え、ミラノ・マルペンサ空港には7時過ぎ。マルペンサ・エクスプレスに乗り込んで、懐かしいミラノ中央駅に着いた。考えてみれば、ミラノ駅は4年ぶり、ミラノからパリまで夜行寝台で旅して以来である。
(旅の始まりは、いつもANAラウンジ。カレーとお稲荷さんで盛り上がる)
(無料でアップグレードされたスイートルームは、ミストサウナつき。新緑のミラノが美しい)
5月11日 ミラノ
滞在するのは、レップブリカ駅そばのウェスティンホテルである。無料でアップグレードしてもらった豪華スイートルームに14連泊する。部屋にミストサウナまでついている。
こんなに豪華だと、どこにも出かけずに部屋でヌクヌクしていたくなるが、とりあえずモンテ・ナポレオーネをさまよい、スカラ座付近の雑踏に驚き、ドゥオモを見上げ、巨大な生ビールを一気飲みして1日が終わった。
(ミラノ、4年ぶりに再会した ドゥオモ)
(ミラノ、これも4年ぶりに再会したトラム君)
5月12日 パヴィア
ミラノから鉄道で1時間ほど、チェルトーザ・ディ・パヴィアの駅で降りて、パヴィアの僧院と、僧たちの祈りと思索のための広大な中庭を眺めてくる。パヴィアは、大学の町。たくさんの塔が並ぶ静かな学内を歩き、冷たいビアを楽しんで帰ってきた。
(パヴィア大聖堂の勇姿 1)
(パヴィア大聖堂の勇姿 2)
5月13日 ジェノヴァ
ジェノヴァには、13年前の「ヨーロッパ40日の旅」の時に2日だけ立ち寄った。40日の終盤の懐かしい記憶が溢れている。色とりどりの傘を飾った大通りを、夕暮れから烈しい雷雨が襲った。傘があってもズブ濡れの街で、チーズの盛り合わせと赤ワインを楽しむうちに、いつしか雨は止んでいた。
(ジェノヴァのメインストリート。雨傘ディスプレイが美しい)
(ジェノヴァ・ピアッツァピリンチペ駅。13年ぶりの訪問だ)
5月14日 ヴェローナ
ヴェローナは、10年前の北イタリアの旅で、最も美しいと感激した町である。ベルガモ・ブレーシャ・トリノ・クレモナ・パルマ・フェラーラ・ラヴェンナ・ボローニャ。あの時はずいぶん欲張って歩き回ったが、ヴェローナが一番美しかった。
あれから10年、ヴェローナには新駅が完成し、新幹線タイプのフレッチャロッサが全て停車する。すっかり大都市の風格であるが、旧市街の美しさは全く変わらない。
(ヴェローナも、10年ぶりの訪問だった 1)
(ヴェローナも、10年ぶりの訪問だった 2)
5月15日 ミラノ
本来この日は「ピアチェンツァ」という街を訪ねる計画だったが、マコトにピンポイントで鉄道の事故が発生。ミラノ→ピアチェンツァ間の鉄道は1日中運休となった。いわゆる「やむを得ないものはやむを得ない」というヤツであって、方針を急遽「ミラノすみずみ」に変更した。
ミラノ大学構内を呑気に散策するうち、受験生諸君にミラノ大学を推薦したくなった。学部でもいい、大学院でもいい。元はミラノで最も有名な病院の1つだったというミラノ大学で、是非とも素晴らしい日々を過ごしてくれたまえ。
(ミラノ大学の勇姿)
(ミラノで1000mlビールにチャレンジするサトイモ自撮り)
5月16日 デセンツァーノ/ペスキエラ
この2週間の北イタリアは、ずっと同じような天候だった。朝は快晴、昼も快晴。しかし午後3時ごろから空に雲が目立ち始め、午後5時には雷鳴ととともに豪雨が2〜3時間。夜遅くには雨が上がる。暑いんだか寒いんだか分からないメンドーな日々が続いた。
デセンツァーノもペスキエラも、湖水地方最大の湖ガルダ湖の湖畔のまち。というかガルダ湖観光の基点になっている。18日と19日にはシルミオーネの町に一泊して、ガルダ湖を満喫する予定。冷たい雨の1日、デセンツァーノとペスキエラの街を散策して、「偵察」ということにした。
(デセンツァーノ風景)
(ペスキエラ風景)
5月17日 ラヴェンナ
ラヴェンナは、古代ローマ終焉の地。皇帝ホノリウスと、その妹ガッラ・プラチディアの悲劇の街である。ローマ最後の英雄スティリコの悲劇も有名。ワタクシは10年前、ガッラ・プラチディアが眠る霊廟を訪れ、異様に感激したのを覚えている。
だからこれも10年ぶりの訪問。遠足の小・中学生群団をひたすら避けながら進んだモザイクだらけ町の奥に、当たり前だが相変わらずガッラ・プラチディアの霊廟があった。夕暮れからは、再び雷鳴を伴う豪雨。ほうほうのていでミラノに帰還。これで旅の前半は無事に終了した。
(5世紀、ホノリウス帝の妹ガッラ・プラチディアの霊廟)
(ラヴェンナでモザイク芸術に酔う)
1E(Cd) Walt Dickerson Trio:SERENDIPITY
2E(Cd) Surface:SURFACE
3E(Cd) Surface:2nd WAVE
4E(Cd) Enrico Pieranunzi Trio:THE CHANT OF TIME
5E(Cd) Quincy Jones:SOUNDS … AND STUFF LIKE THAT!!
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