Thu 180412  アホくさい/アセくさい/パリのラーメン屋の消長(フランスすみずみ21) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 180412  アホくさい/アセくさい/パリのラーメン屋の消長(フランスすみずみ21)

 やっぱり地球はおかしくなってしまっている。東京は4月も5月も夏日だの真夏日だのを連発。「熱帯夜」と言ふムカつく事態になっていないのがまだ幸いだが、連休が終わって5月中旬になれば、どうせ熱帯夜の連続で眠れない夜が続くに決まっている。

 

 特に今井君は暑がりだから、熱帯夜が絶対イヤ。ちょっとばかり「韻を踏んだ」のつもりであるが、これじゃ韻どころかダジャレのレベルにも達していない。とりあえず「ネッタイヤはゼッタイヤ」、これだけは何としても伝えておきたい。

19973 ホテル

(ワタクシのパリの定宿LE GRAND。1980年のNHK大河ドラマ「獅子の時代」の舞台にもなった)

 

 こんなアホくさいことばかり言っていると、きっと叱られる。天才♡葛飾北斎あたりのボーレイが真夜中にニュッと姿を現して、「バカクサ!!」「アホくさい!!」と、今井君の顔を睨みながらその辺をのたうちまわるかも知れない。

 

 笑いの本場・大阪の芸人さんなら、きっと「あ、北斎」「ばかくさ♨︎アホくさい」みたいな芸名の人が、せめて1人ぐらい存在すると信じたいのである。

 

 昔ながらの漫才コンビでもいい。ツッコミのほうが「ばかくさ」、ボケ役が「アホくさい」。台本も「ばかくさ」「アホくさい」のゴム印で書かれていて、次から次へと「ばかくさ」「アホくさい」を連発する。せっかくだからボケ役のほうは、常に江戸期の北斎っぽい衣装で登場するのもいいだろう。

19974 オペラ座

(パリ、オペラ・ガルニエ前で。トゥールーズやアルビやポーではほとんど見かけなかったアジア系の人々に、久しぶりに囲まれた)

 

 葛飾北齋の娘「応為」もまた天才画家として有名。父・北齋からいつも「おーい」「おーい」と「おーいお茶」みたいな呼ばれ方をしていたので、その名を応為 →「おーい」と名乗った。北齋の3女、本来の名は「おえい」、漢字を当てれば「お栄」である。

 

 ならば我が大阪漫才「ばかくさ&アホくさい」も、ツッコミは娘役、ボケはパパの役、昭和30年代のカホリがプンプンする父娘漫才もいいじゃないか。

 

 何ならそのボケ役、今井君が受け持ってもいい。ガラガラの小さな寄席で、2〜3年ぐらいなら十分に持ちこたえられそうだ。アホくさいギャグなら、酒に酔っていても酔っていなくても、サトイモの頭にナンボでも湧き上がってくる。

 

 そのギャグ資源の豊富さと言うに、アラビアの原油か、富士山麓の湧き水か。さすがにそれほど清冽なものではないにしても、ボッと火がつきそうなほど濃厚濃密なギャグが、「もうやめてくれ」という叫び声が上がるほど、止めどなく湧いて出る。

 

 もしも万が一ギャグで人気を持ちこたえられなくなったら、「アホくさい」ないし「あ♡北齋」こと、本来の姿は今井君が、寄席で英語の授業を展開してもいい。つまらんギャグより100倍も笑えるすげー授業を展開して、寄席で英語が大好きになるヒトが続出するはずだ。

19975 麻婆ラーメン

(パリ初日は「来来軒」の四川ラーメン。2日目は台頭中の「きんたろう」の麻婆ラーメン。さすがパリ滞在のべ80日、ラーメンにもすっかり詳しくなった)

 

 こうしてパリの街で夢想にふけるほどに、パリの暑さが気になるのである。4月18日、パリの最高気温は27℃。案内されたホテルラウンジの初老の紳士が、「今年のパリは春がありませんでした」「一昨日まで冬、昨日からいきなり夏です」と、満面の笑みで握手を求めてきたほどである。

 

 そう言えば、ルーブル前の彫刻のおじさんも、自分の脇汗のニオイが気になっている様子(スミマセン、昨日の続きです)+(昨日の記事4枚目の写真をご覧ください)。こんなにオシャレなパリの街にも、汗臭い人が急激に増加する季節でござるよ。

19976 おむすび

(パリには「おむすび屋」も進出。なかなかの繁盛ぶりである)

 

 いったん話が「あせくさ」ということになれば、「こちとら江戸っ子だ」というか、正確に言えば「18歳で秋田から上京してきたインスタント江戸っ子だ」であって、「あせくさ」から「あさくさ」を連想するのは当たり前だ。

 

 5月に「あさくさ」と言えば、当然5月の第3金・土・日曜日には「三社祭」が待っている。「あさくさ」が「あせくさ」一色に染まるお祭りであって、諸君、別に「汗くささ」をそんなに毛嫌いする必要はない。

 

 うぉ、汗のカホリ♨︎ 素晴らしくマニッシュな世界じゃないか。「アホくさ」から「アセくさ」への話題の転換もマコトに見事であるが、話が「マニッシュ」と言うことになれば、1990年代の女子2名「MANISH」の活躍を語らずには済ませられない。

 

 2018年現在、すでにお2人は40歳代中盤でいらっしゃる。2人の中のお1人は、むかしむかし「おにぎりにぎり隊」として農協のCMソングを歌っておられた。いやはや、それでもモデル顔負けのルックスに注目が集まった。

 

 ただし当時のワタクシは、駿台で週50分×39コマだの、代ゼミで90分×週30コマだの、批判的な人からは「非常識」「ワーカホリック」と揶揄されるほど仕事に集中していた。大活躍中だったはずのMANISHもTRFもMAXも、ほとんど目撃したことがない。

19977 ジャポネ

(パリにはどんどんジャポネが進出する)

 

 しかし諸君、「あさくさ」も「あせくさ」も「あほくさい」も、全て積極的にプラス評価する今井君であるが、マコトに残念なことに「ゾーキン臭さ」「陰干し臭さ」についてのプラス評価は、さすがに遠慮する。

 

 季節は、いよいよ梅雨に向かう。4月のTOKYOで28℃、4月のパリでも27℃。そんなに温暖化が絶望的な状況では、東京の朝の通勤通学電車、東京の予備校の大教室、そういう大混雑の場所で「ゾーキン臭い」なんてのは、社会の規範とルールから逸脱していると言わざるを得ない。

 

 特に1人暮らしの男子諸君。汗くさいのもアホくさいのも許容範囲であるが、「ゾーキンくさい」のだけは勘弁ならねえ。しっかり洗濯に励み、しっかりシャワーを浴び&お風呂に入り、常に自らのカホリをチェックし、周囲の人間にメーワクがかからないように注意を怠らずにいたまえ。

19978 きんたろう

(オペラ座至近の「きんたろう」。フランス人がいつも長い列を作っている)

 

 ここは日本の家電メーカーにも、長老イマイとして製品開発を急いでもらわなければならない。欧米の洗濯機は、日本よりもズイッと進化している。インデシットもボッシュもジーメンスもミーレも、洗濯機には「60℃超の熱水で洗濯」という機能がついているらしい。

 

「インデシット」と入力して「院で嫉妬」と変換するMac君なら、きっと大学院で同僚に嫉妬して、とっくにそのぐらいのことはご存知だろうけれども、60℃超の熱水で洗えば、雑菌はみんな死滅してくれる。

 

 Tシャツやタオルやパンツ類を、今井君は定期的に熱水で消毒する。だからこそ諸君、サトイモのくせに今井君は絶対に「ニオワン」なのであって、ニオイに敏感な高級ネコだって、ちっとも嫌がらずにワタクシの隣に3時間でも4時間でもじっと座ってニャゴニャゴ言い続けるのである。

 

 日本の電気業界には、何か規制でもあるんでござるかね。家庭用の洗濯機にも、「熱水で洗浄」の機能さえついていれば、通勤電車のニオイの状況だってズイッと改善できる気がする。

19979 どさん子

(オペラ座近くでは「大勝軒」が撤退。ほぼ居抜きで「どさん子」が営業中だ)

 

 もちろんこの10年、予備校の大教室の混雑はすっかり改善された。2000年になるかならない頃、それこそまだMANISHやMAXが大活躍していた頃、連休明けの予備校はムッとするほどソーキン臭さに満ちていたものだが、今や教室はガーラガラだ。こんなにガラガラじゃ、懐かしいあのカホリも、今は昔の物語に変わってしまっただろう。

 

 ほぼ同じように、パリの日本食にも大きな変化が起こりつつあるようである。オペラ座から南に徒歩で7〜8分、ラーメン屋の乱立する地区であるが、新しいお店が次々と営業を開始して大繁盛中。一方で一昔前には「パリでラーメンならココ」ともてはやされていた老舗が、かなりの苦戦を強いられているようだ。

 

 まず「大勝軒」が閉店。ここは池袋のスーパー有名店「大勝軒」とは無関係だったようであるが、10年前までの夕食どきは朝の山手線なみに大混雑、ホントに吊り革が必要なほどだったのに、いつの間にかほぼ居抜きで「どさん子」に看板をかえていた。

19980 ひぐま

(老舗「ひぐま」にも、すでに列はナシ。安閑としていられない)

 

 何と言ってもパリでラーメンと言えば「ひぐま」だったはずだが、その人気も下火のようである。店の代名詞だった長蛇の列はすでにほぼ解消してしまった。ラーメンよりむしろ焼き鳥丼やロール寿司で、一定の人気を保持している感じである。

 

 その代わりに台頭してきたのが、① きんたろう ②「十兵」などのうどん店 ③ 韓国系焼肉店である。③は、ズラリと並ぶ和食屋に寄り添うように、たいへん巧妙に人気を浸透させている。いやはや、お上手である。

 

 この日からの数日間、今井君は「我が人生で一番たくさんのカレーうどんをすすった日々」というマコトにつまらん食生活を実践するのであるが、その詳細については、また明日からの記事で読んでくれたまえ。

 

1E(Cd) Incognito:POSITIVITY

2E(Cd) Larry Carlton:FINGERPRINTS

3E(Cd) Larry Carlton:DEEP INTO IT

4E(Cd) Luther Vandross:DANCE WITH MY FATHER

5E(Cd) Luther Vandross:NEVER LET ME GO

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