Sun 180318 E組のリリース時期は6月/徒歩で吉野山/桜は散って、一目千本みな葉桜 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 180318 E組のリリース時期は6月/徒歩で吉野山/桜は散って、一目千本みな葉桜

 問い合わせが殺到して東進のヒトビトに迷惑をかけてはいけないから、この場でチャンと「新講座E組のリリース時期は6月中旬です」と書いておかなければならない。

 

 収録が200%カンペキに終了しても、その後もリリース前にいろんな準備が必要なのだ。確認テストは今井君自身が2月から3月にかけてリスニング形式で制作したけれども、やっぱり個人の力じゃ限界がある。確認テストに間違いがないか、みんなでしっかり確認しなきゃいけない。

 

 我々のところには、「修了判定テスト」も存在する。いわば中間テストや期末テストに該当するものであるが、これまたリスニング形式で合計100問もある本格的なヤツである。それも2回分制作しなきゃいけない。

 

 同業他社の映像授業をネットで眺めて、「ネミー」「ネミー」「カッタリー」「結局、ユーチューバーみたいなもんだろ?」と文句を言ってるだけじゃ、そりゃ学力も英語力もつくわけがない。

 

 我々のところには1回1回に確認テストがあり、10回ごとに大っきな修了判定テストが2回あって、授業をする側も、授業を受ける側も、英語力向上にいっしょに責任をもたなきゃいけないのである。

19801 一目千本

(吉野山、「一目千本」で名高い吉水神社を訪れる)

 

 もちろんそういうシステムに、文句をつけるヒトもいらっしゃる。「メンドくせ」「うぜ」「うぜんだよ」。おお、なるほどその通りだ。うぜえし、メンドーくせえのである。

 

 しかし諸君、英語力向上だの語学力習得なんてのは、もともとうぜえのであって、もしうぜえのがイヤなら、ずっと日本国内で閉じこもっているしかない。しかし日本で閉じこもっていても、英語な人々がどんどん世界中から押し寄せる。「うぜえ」と言い続けていれば、鎖国でもするしかないことになる。

 

 いやはや、鎖国もいいですな。呑気な異国船なんかが姿を現せば、直ちに「無二念打払令」を発動。何故なら英語がうぜえから。確認テストもうぜえし、修了判定テストもうぜえから。それで生きていけるなら、鎖国ほど気楽な制度はないのである。

 

 でも、やっぱりナポリにマルセイユにリスボン、見に行きたいじゃないか。ハバナにマラケシュにアムステルダム、その活気を目撃したいじゃないか。バルセロナの生ハムも貪りたいし、ブエノスアイレスのステーキもワシワシ、サンパウロの「リベルダージ」でラーメンすすりたいじゃないか。

19802 吉野山

(前夜の春の嵐に吹き散らされ、残った桜はわずかである)

 

 ならば諸君、やっぱり「E組」、受講するしかない。「4技能充実の講座」ということになっているから、現在高1の諸君や優秀な中3生からまず興味を持ってくれると思うが、現在高3や高2の諸君だって、別に今の入試制度にこだわることはない。

 

 大学入試はすぐに通過してしまうが、英語4技能は一生だ。入試システムにこだわって「まだオレたちはカンケーネー」「私たちにはカンケーないよね」と考えてしまうようでは、何だ、アナタは大学入試さえ通過できれば、その先はどうでもいいのかい?

 

 ま、そういうことであって、すでに「C組」や「B組」の受講が済んじゃった高3生も高2生も、どんどんE組に寄っといで。ディクテーションやリスニングにこだわった授業と確認テストと修了判定テストを通じて、ちっとも「うぜえ」と感じないで進むうちに、4技能全てがビュンビュン向上しまっせ。

 

 ただし、繰り返すが、リリースはあくまで6月中旬と思われる。我々サイドで、その他にもいろんな準備をカンペキにして、受講生が何1つイヤな思いをしない状況で世の中に送り出したいのだ。2ヶ月ほど、ギュッと辛抱して楽しみに待っていてくれたまえ。

19803 のりば

(ケーブルカーが改修で休止中。人々はバスで山上をめざす) 

 

 さて4月7日13時、「収録をやりとげた」という達成感と充実感に満たされつつ、今井君は奈良の吉野の駅に到着した。何しろ「満開を迎えました」という全国ニュースの2日後だ。日本中どころか、世界中からどっと人が押し寄せて、吉野の駅前ではもう日本語が通じないほどである。

 

 ただし、どうも雰囲気がおかしい。麓の桜はもうすっかり葉桜であって、まだ花が残っているのは、枝垂れ桜と八重桜ぐらいのもの。舗道にはピンクの花びらが舞って、「もう花吹雪の時期も過ぎました」という季節外れなムードなのである。

 

 吉野駅からは普段なら古色蒼然としたケーブルカーが存在し、人々はコイツで一気に山の上に上がる。ところがそのケーブルカーは「現在改修中」。「お客様は徒歩またはバスでお願いします」という貼り紙が、急に冷え込んだ吉野の北風に揺れている。

 

 バスの列に並んでみたはいいが、諸君、バスはちっともやってこない。長蛇の列は4重にも5重にも折れ曲がって、これじゃ何台目のバスに乗れるか予想もつかない。時計の針はどんどん回って、もしも「4台目のバス」ということになれば、山の上に着くのは2時半ぐらいになりかねない。

19804 石碑

(ワタクシは徒歩で名勝・吉野山を登った)

 

 そこで諸君、カラ元気旺盛な今井君は「徒歩」を選択。革靴でチャレンジするにはかなりキツい傾斜の山道が続くけれども、20歳の時には安い革靴で青森県の岩木山に登頂した男だ。岩木山は、標高1625メートル。大昔の話ではあっても、脚力には今もなお相当な自信がある。

 

 吉野山、標高350メートル。何だ、たった350メートルじゃないか。小学4年生の冬、父・三千雄に連れられて、重いスキー板を担いで登った男鹿半島の寒風山(かんぷうざん)だって標高355メートルだ。

 

 それどころか諸君、つい一昨年の夏、シチリアのパレルモに滞在中、ふと訪れた「チェファルー」という街の険しい岩山にだって、スカッと1時間で登頂したのである。

 

 吉野山への山道も、源義経と別れ別れになっちゃった静御前が、深い雪の中を一人で分け入った道である。南北朝の4人の天皇だって、この道を何度も寂しく往復されたのである。21世紀のサトイモ入道も、同じ道を経験させていただく。

19805 参道

(吉野の街の入り口、黒門に到着する)

 

 そのぐらいの覚悟で一歩一歩踏みしめていくと、意外なほどたやすく黒門に到着した。黒門とは、吉野の町の入り口であって、ここから延々と土産物屋とメシ屋・団子屋・柿の葉寿司屋が続く。造り酒屋に漢方薬屋もあって、さすがに吉野山、長い歴史をギュッと感じる街並みである。

 

 問題は、「桜はいったいどこ?」であって、諸君、今井君が東京からわざわざ6時間もかけて吉野山にたどり着いたのは、柿の葉寿司や漢方薬が目当てだったのではない。

 

 メシと団子とお酒には若干の興味があるけれども、うーん、桜がない吉野山なんてのは、大谷とダルビッシュとマー君のいないメジャーリーグみたいなもんである。「さくら、さくら、オマエはどこじゃ?」。呼んでも歌っても、舗道に散ったピンクの花びらが、冷たい北風に舞い上がるばかりである。

19806 薬屋

(由緒ある漢方薬のお店。「陀羅尼助丸」は「ダラニスケ丸」と発音する胃腸薬)

 

 やがてワタクシは「一目千本」で名高い吉水神社に到着。吉野南朝の4帝が本拠としたところであって、ここから「中千本」「奥千本」、一目で1000本のヤマザクラが山全体を濃厚なピンクに染める絶景が見渡せるはずなのだ。

 

 しかし諸君、その桜、すでにみんな散ってしまっていたのである。一昨日が満開、その翌日に春の嵐がやってきて、山に強風が吹き荒れ、豪雨が花をみんな散らしてしまった。

 

 残ったのは、舗道の上の花びらばかり。一目千本は間違いないが、一目で見られるのは葉桜千本というありさまである。立ち並ぶお店の人たちも「桜がなくてすみません」「桜がなくてすみません」と、盛んに頭を下げながら、その基本の商売にいそしんでおられるのであった。

  

1E(Cd) Argerich, Chailly & RSO Berlin:TCHAIKOVSKY/PIANO CONCERTO No.1 & RACHMANINOV/PIANO CONCERTO No.3

2E(Cd) Gergiev & Kirov:RACHMANINOV/SYMPHONY No.2

3E(Cd) Ashkenazy:RACHMANINOV/PIANO CONCERTOS 1-4 1/2

4E(Cd) Ashkenazy:RACHMANINOV/PIANO CONCERTOS 1-4 2/2

5E(Cd) The State Moscow Chamber Choir:RACHMANINOV/VESPERS op.37

total m90 y386  d22857