Thu 180301  千鳥ヶ淵に桜を見にいく/まだ3分咲き/これからの計画/焼肉と「おとら」 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 180301  千鳥ヶ淵に桜を見にいく/まだ3分咲き/これからの計画/焼肉と「おとら」

「東京で桜が満開です」。天気予報のオニーサンやオネーサンがあんまり嬉しそうにしているから、おっちょこちょいの今井君はさっそくお顔を洗って、お花見に出かけることにした。

 

 ワタクシの東京でのお花見は、① 千鳥ヶ淵 ② 世田谷区代沢の北沢川緑道、この20年この2ケ所で固定している。上野公園とか目黒川の中目黒付近とか、他の見所も悪くないが、やっぱり上野公園は酔っ払いが多すぎる。

 

 もちろん自分自身「日本の酔っ払い代表」「世界の酔っ払い大統領」と言っていい存在だから、自分で率先して酔っ払えばいいのだが、諸君、今井君が酔っ払うのには尋常では考えられないほどのお酒が必要だ。

 

 必要なのは、日本酒7合以上。公開授業後の懇親会でワタクシと宴席をともにしたスタッフの皆さんは、まさに目の前で目撃したと思うが、日本酒4合5合とか焼酎4〜5杯では、まだ完全なシラフ。見た目も実際も、全く酔っ払ってなんかいないのである。

19688 千鳥ヶ淵1

(3月23日千鳥ヶ淵、3分咲き 1)

 

 だから、真っ昼間のお花見で酔っ払い軍団の一員になるなんてのは、まさに至難のワザなのである。例えば朝の風呂上がりに缶ビールを3つ飲み、「ええい、やぶれかぶれだ!!」と叫びながら日本酒を一気に6合か7合、その勢いでなら上野公園のお花見に出かけるしかない。

 

 しかし現在の今井君は、新講座E組の予習に夢中。朝から昼の時間帯、そんなやぶれかぶれな過ごし方はしたくない。少しでも時間があったら徹底的な音読。そういう率先垂範オジサンでいたいじゃないか。

 

 それに加えて、自らのトリミングだってある。

① 床屋で毛刈りして→スッキリオヤジ

② 歯医者さんで→歯っ歯もキレイにクリーニング

何しろ高精細画面での収録だ。毛がボーボーだの、歯石ベットリだの、そんなダラしない姿は見せられない。

19689 千鳥ヶ淵2

(3月23日千鳥ヶ淵、3分咲き 2)

 

 以上、マコトに濃密な思索ののち、今井君は歯医者さん → 床屋さんと回り、最高のスッキリ&爽やかオヤジと化してから、陽炎のたつ春の午後、意気揚々と千鳥ヶ淵に向かったのである。

 

「まもなく満開です」。あんなに天気予報で連呼していたのに、実際に千鳥ヶ淵に着いてみると、残念なことにまだせいぜいで3分咲き、実際には2分咲きという程度である。

 

 満開の週末なんかには、千鳥ヶ淵は満員電車並みの大混雑。人に押され&押しまくられ、とてもお花見どころではない。しかしさすがに東京の人々は慎重であって、天気予報に踊らされることはなかったようだ。花見客はまだマバラ。日本人より外国人のほうが多いぐらいである。

 

 そしてやっぱり心配なのは、千鳥ヶ淵の桜の高齢化である。元気に花を咲かせてはいるが、幹にも枝にもおかしなコブがたくさん出来て、おそらく樹医の先生の皆様に分厚く包帯を巻かれちゃった樹も多い。

 

 桜の寿命は、我々が考えるより遥かに短いようである。樹齢200年とか300年とか、気が遠くなるほどの昔から花を咲かせてきた木もあるが、戦後生まれの桜が圧倒的に多いのである。

19690 千鳥ヶ淵3

(3月23日千鳥ヶ淵、3分咲き 3)

 

 近くの日本武道館では、法政大学の卒業式が進行中。卒業式とは言わずに「学位授与式」なのであるが、おお、素晴らしいじゃないか、桜が3分咲きの日に卒業式だなんて、まさにサイコーのタイミングだ。満開とか桜吹雪とかの日じゃ、何だか「もう人生下り坂」の雰囲気になってしまう。

 

 桜以外にも、千鳥ヶ淵ではいろんな植物が頑張って花を咲かせている。モクレンというかマグノリアというか、模範的な赤紫の花が満開だ。他にも、ヤエムグラ・カキドオシ・ホタルブクロ、春の植物がマコトに順調&健康に育っている。

 

 予備校の大ベテラン今井君としても、「嬉しきこと限りなし」であって、世の中は「咲いた&咲かない」でこんなに大騒ぎされる桜や超優秀な諸君ばかりで出来ているのではないのだ。

 

 ワタクシは、確かに浮かれて千鳥ヶ淵のお花見にはきたけれども、むしろ雑草軍団のほうが好き。東大だ、医学部医学科だ、旧7帝大だ、確かに合格も卒業もオメデタイけれども、むしろワタクシは、そうじゃない人々の春の門出こそ、大きな熱い拍手で祝ってあげたいのである。

19691 マグノリア

(モクレンことマグノリアの花たちも健闘している)

 

 こうして、2018年の今井君のお花見はあっけなく終わっちゃった。来週月曜からは新講座E組の収録で吉祥寺のスタジオにカンヅメだ。ホントに缶詰であって、夜の時間帯もほとんど余裕がない。

 

 その後4月8日の日曜日は、大阪で文楽を見る予定。その直後のから17日間、フランスの田舎町をスミズミまで旅する予定だ。日本の桜を追って弘前とか角館とか五稜郭とか、北国をめぐって歩く余裕はない。

 

 4月末にはフランスから帰国するけれども、その2週間後、5月上旬からは、イタリアの田舎町をスミズミまで訪ね、ついでだからリスボン・マルタ・アレクサンドリア・チュニス・カイロ、地中海世界を自由自在に飛び回る計画。いやはや諸君、ここから2ヶ月もワタクシは、超のつく多忙の中を生きていく。

 

 そこでワタクシはお花見のついでに、焼肉をたっぷり胃袋に詰め込んで、今後の超多忙に向けて体力をつけていくことにした。最近はダイエットと予習にばかり夢中で、筋力や体力や精神力や、要するに食料をワシワシやることでしか養えないパワーを、おろそかにしていた気がしたのである。

19692 ヒレブツ

(西麻布「トラジ」のヒレブツ。1年前まではヒレカクという名前だった)

 

 おそらく1年ぶりで訪れたのは、西麻布「トラジ」。トラジどころか、「西麻布」という街を訪れたのもホントに久しぶりである。「みなおか」こと、とんねるずの「みなさんのおかげでした」はついに放送終了であるが、1990年代に一世を風靡した西麻布も、どうも最近は旗色が悪い。

 

「雨の西麻布」。とんねるずの2人が歌って大ヒットを記録したのは、1985年。もう30年以上も昔のことである。若い諸君が知らないのは無理もないが、下手をすれば受験生世代のパパやママが知らないということもありうるのだ。

 

 うぉ、あまりに大昔じゃないか。当時のとんねるずはまさに「鎧袖一触」。ヨロイのソデが1回触れただけで、好敵手もカンタンにひっくり返ってしまうほどの勢いであって、今やあんなに痩せちゃった片岡鶴太郎とともに、テレビの深夜番組を完全にオキュパイしちゃっていた。

19693 おでん

(西麻布「おとら」でおでんを満喫する)

 

 だから諸君、「みなさんのおかげでした」などという古色蒼然とした番組がサヨナラしてしまうのは、今井君にはとても信じがたいのである。「とんねるず紅鯨団」といえば、深夜でも驚きの視聴率を連発していた番組だ。石橋貴明が「タカさーん、チェック!!」と絶叫するだけで視聴率が上がった。

 

「夢で逢えたら」で、ウンナンとダウンタウンと野沢直子と清水ミチコが「若手」として大活躍したのも、「カノッサの屈辱」「ワーズワースの庭で」「ウゴウゴルーガ」「料理の鉄人」が超高視聴率を記録したのも、「雨の西麻布」より後の時代なのである。

 

 その西麻布だが、2018年3月の段階で何となく人気に翳りが見えている。だって諸君、金曜日の夜なのに、どの店もガラガラだ。最初に入ったのは、予定通り焼肉の「トラジ」。ところが諸君、日本人のお客が1人もいないばかりか、日本人の従業員も1人もいない。

 

 フロア担当が、インドの男子とインドネシアの女子。厨房担当も、インド系の男子たち。もう「日本語は通じません」という世界であって、こりゃますます4技能、我々にはますます都合のいいシチュエーションなのであった。

19694 焼きおにぎり

(西麻布「おとら」でオムスビを焼く。味噌オムスビに自分でお醤油をぬって、もっとおいしくした)

 

 お肉があまり美味しくなかったので、ワタクシはマコトに非情に店を移動した。むかしむかしの日本に、天知茂という渋い俳優が大活躍する「非情のライセンス」というテレビのアクションドラマがあったが、ここは諸君、非情のサトイモ、非情のキウィであって、肉が旨くなければあっという間に別の店に移動する今井君なのである。

 

 非情のサトイモが選んだのは、霞町交差点に面した「おとら」。かつて小泉首相とブッシュ大統領が酒を酌みかわした名店「麻布権八」の真向かいであるが、この店についてはまた明日の記事で詳細を述べることにしたい。

 

1E(Cd) COMPLETE MOZART/THEATRE & BALLET MUSIC 3/5

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4E(Cd) COMPLETE MOZART/DIVERTIMENTI・SERENADES 1/11

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