Tue 180227 つくばエクスプレスで往復/南流山の記憶/下北沢の大盛況/国立の大盛況 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 180227 つくばエクスプレスで往復/南流山の記憶/下北沢の大盛況/国立の大盛況

 茨城県つくばまでは「つくばエクスプレス」という不思議な乗り物でいく。「秋葉原が始発です」「秋葉原が終点です」と言われても、諸君、ワタクシなんかはどうもピンとこない。

 

「ならどうして東京駅までつながらなかったの?」「ついでならリニア開業に向けて品川まで繋いじゃったらいいじゃん」であって、深い深い秋葉原駅に長い長いエスカレーターで降りながら、その中途半端さに溜め息が出る。

 

「東京モノレール」というものも同様であって、「浜松町が始発です」「浜松町が終点です」は、さすがに不便すぎる。昭和には昭和の都合があったんだろうが、早く東京駅までつなぎたまえ。新宿でもいいじゃないか。

 

 つくばエクスプレス沿線の人は「便利になった」「便利になった」と、まさにエビス顔である。例えば諸君、「南流山」という駅がある。今井君は26歳から29歳まで、南流山に住んでいた。

 

 人に尋ねられれば「新松戸に住んでいます」と答えていたが、新松戸の駅まではバスで10分、歩けば30分以上かかる不便なアパートで、その名も「テラスエルム新松戸」。しかし田んぼを突っ切って15分のところに南流山の駅があって、晴れた日は田んぼを突っ切る道を選択した。

 

 今井君のバカ話の中でも人気No.2かNo.3の好位置につけている「玄関先に洗剤を撒いて雑草退治を試みた話」、その現場がまさにテラスエルムなのである。だから今井君と南流山の付き合いは、マコトにマコトに長いのである。

19677 アップルパイ1

(下北沢で大好物のアップルパイをいただく)

 

 もちろん当時はつくばエクスプレスなんていう不思議な電車は走っていなかったから、利用していたのは武蔵野線である。今はすっかり便利になった武蔵野線であるが、あの頃は諸君、日中は「40分に1本」「赤と緑と空色のつぎはぎ電車」であって、中央線と山手線と京浜東北線のお古をツギハギにして走っていた。

 

 だから今の南流山の隆盛を見ると、まさに隔世の感がある。「は?快速も全部停車するの?」であって、江戸川沿いの湿地を開発した新田地帯をつっきって、田んぼのカエルたちを蹴飛ばしながら通勤していた時代なんか、もはや信じられないほどである。

 

「守谷」という町もある。むかしは「関東鉄道」という名の短い列車で取手の駅まで出て、そこで常磐線に乗りついだ。町を歩くオジサマもオバサマも、コトバは思い切りナマっていて、茨城から栃木にかけての「無アクセント地帯」の雰囲気が濃厚&濃密に漂っていたものである。

 

 しかし今や南流山も守谷ももうすっかり都会であって、電車の中でも訛りなんか一切聞こえてこない。むかしむかしのそのむかし、つくばの街は関東平野の真ん中に突如として幻のように出現するカッケー学園都市の趣きがあったけれども、今やこうして東京とぴったり密接に繋がってしまった。

 

 つくばの公開授業は、昨日も書いた通り「つくば国際センター」。近くに「ノバホール」や「カピオホール」など、コンサート会場も数多くあるのだが、やっぱり公開授業はコンサートホールより会議場がふさわしい。

 

 さすが国際会議場だけあって、雰囲気はギュギュッと引き締まり、200名収容の「中ホール」は昨日の記事の写真1枚目でご覧に入れた通り、超満員になった。最近は、申し込みベースより20人とか30人とか、飛び込みの参加者で+αになることが多い。

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(3月19日、下北沢の大盛況 1)

 

 使用したのは、筑波大学で実際に出題された長文読解問題。テーマは「ホントに長文が弱いのかい?」であって、長文長文と大騒ぎしているけれども、実際にはどのぐらいの長さなのか、「速読」みたいな特殊な読解法が必要なのかどうか、その辺を語って受験生を落ち着かせようという趣旨である。

 

 だって諸君、例えばセンター試験の第6問、数えてみたら54行しかない。つくばで解説した筑波大の長文だって、「長いよー!!」「長すぎるよー!!」というイメージはあるけれども、数えてみたら60行足らずだ。

 

 そのあたりは、北海道大でも名古屋大でも、大阪大でも九州大でも同じであって、スタンダードな問題で60行、長くても80行程度。もっと長いイメージのある早稲田大や慶應大だって、国際教養とかSFCとか、特殊な学部を除けば実は80行がスタンダードだ。

 

 60行を20分、80行を30分。その程度の読解スピードでいいなら、何もそんなに慌てふためく必要はないじゃないか。1分で3行か4行。1行は15秒から20秒程度。しこたまゆっくり読んだって、余裕で間に合うのである。

19679 下北沢2

(3月19日、下北沢の大盛況 2)

 

 じゃあ設問が難しいかと言うに、2018年のセンター試験6番なんかをみていると、解説していて惨めになるぐらいのカンタンさだ。「顕微鏡で何がわかりますか」の答えが「物質は小さいもので出来ていること」とくると、コワい顔をして「時間との戦いだ!!」と絶叫している予備校講師って、ちょっと可哀そうじゃないか。

 

 ついでに「望遠鏡で何をしますか?」の答えが「宇宙に目を向ける」。「X線はどう使いますか?」の答えが「身体の内部を調べる」。いやはや、何がどう「時間との勝負」「超速読が必要」なんだか、理解に苦しむのである。2017年だって、「友情で大切なことは?」の答えが「困った時も助け合うこと」。うーん、カンタンすぎないか?

 

 つくば駅までクルマで送ってもらって、帰りもまたつくばエクスプレスを利用する。さすがにつくばは東京より気温が低くて、午後9時の地下ホームはブルブル震えるほど冷え込んでいる。

 

 電車は最初から最後までガーラガラ、関東平野の暗闇を驀進する高速電車に揺られながら、再び三たび風邪の恐怖が襲ってくるのである。新講座収録の開始まで残り1週間、ここで風邪をひいて「声が出ません」「鼻が詰まっています」というわけにはいかないじゃないか。

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(国立でもアップルパイをいただく)

 

 3月19日は世田谷区下北沢で公開授業。3月20日は国立駅前で公開授業。どちらも駅周辺が大規模な改修工事中であって、この2日は何だか相似形な公開授業になった。

 

 東京は、なたね梅雨。下北沢も国立も、春の冷たい雨に濡れていた。下北沢のほうは、小田急線の複々線化に伴って、もう4年も5年も大規模改修が続いている。駅の中も駅の周辺も複雑怪奇に折れ曲がって、生徒諸君の通学もなかなかたいへんそうだ。

 

 出席者、100名、使用したテキストは「C」。13年前、東進に移籍してきた頃は、下北沢駅はまだいかにも昭和のカホリの私鉄駅。ワタクシはその8年も前から下北沢と三軒茶屋の中間点ぐらいに住んでいたから、「地元で授業」のコソバユイ気持ちだったものだ。

19681 国立

(3月20日、国立の大盛況)

 

 19日の国立は、出席者115名。夕暮れの通勤電車を避けて、新宿から松本行きの特急「あずさ」に乗った。自由席もあるが、座れなかったらつまらないから、あえて指定券を購入。立川まで23分、指定席で踏んぞりかえっていくのである。

 

 こういう贅沢をする人はそんなに多くないと思っていたら、さすがに景気が回復したか、ないし「景気の回復を実感」ということか、通勤のオジサマを中心に、たった20分や30分の立川や八王子で、降りる客がワンサと存在するのである。

 

 立川まで行っちゃってから、国立に1駅もどる。もちろん電車賃はチャンと払うのである。ところが諸君、1駅引き返すその電車が、運転士さんがうっかりしたのか、国立駅に停車するのを忘れてしまった。

 

「ありゃりゃ、国立をすっとばしちゃったでよ」と驚くうち、まもなく電車は急停車。駅間で急停車したはいいが、「引き返せないので、次の西国分寺まで参ります」という放送が入った。

 

 下手なゴルファーがパターを何度も失敗して、ホールを行き過ぎ、また行き過ぎ、またまた行き過ぎ、歯ぎしりしているようなありさまである。ま、いいや、公開授業開始80分も前に会場に到着した。

 

 控え室でいただいたのが、アップルパイ。昨日の下北沢でもアップルパイ。大好物の連続で、ダイエットには危険だが、やっぱり下北沢と国立、仲のいい相似形の公開授業だったのである。

 

1E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 3/10

2E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 4/10

3E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 5/10

4E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 6/10

5E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 7/10

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