Sun 180225 負けたくない/好敵手はAIどん/3000ページの音読/千葉県柏の大盛況
さあ諸君、「あと100回で10年、3652回の更新達成♡」だ(スミマセン、昨日の続きです)。誰も注目してくれない寂しい偉業達成に向けて、あと3ヶ月ちょいだ。サトイモ誕生日の6月26日まで、ひたすら驀進を続けようじゃないか。
お外は冷たい雨が降り続けている。明日の「春分の日」は、東京でも雪がちらつく可能性があるんだそうな。ワタクシは、昨日が下北沢、今日が国立。長距離の楽しい出張に区切りがついて、首都圏内の小規模な公開授業が続く季節が、風邪をひく危険性が最も高くなる。
一昨年もそうだったし、昨年もそうだった。90分を語り尽くして、シャツもワイシャツも汗まみれ&汗みどろ、大満足の状態でガーラガラの上り通勤電車に乗り込むと、季節柄すでに暖房も入っていない。
北風に、汗はどんどん冷えていく。全身に巨大な「熱さまシート」を貼ったまま、ガーラガラの電車に揺られて1時間の旅をしているような状況だ。しかも諸君、心地よい満足感の中、口を大っきくポッカリ開けて、居眠りしながら行くのである。
そりゃむしろ「風邪を引かない方が不思議」「風邪の菌にはオアツラエ向きのサトイモ」であって、これがホントにテキメンに効くのである。そばに風邪ひきサンがいて、マスクもしないでゲロゲロ&ゴホゴホ激しい咳なんかしていたら、菌の侵入を阻むのは至難のワザである。
そういう危険きわまりない小出張が、ここから無慈悲に連続する。いやはや、危険&危険。19日下北沢、22日市ヶ谷、24日池袋の3つはオウチのすぐそばだからいいとして、すこぶる危険なのは、 ① 16日千葉県柏 ② 17日茨城県つくば ③ 20日東京都国立、この3つである。
(千葉県柏、220名の大盛況 1)
どうしてこんなに神経質になっているかというに、ワタクシは3月26日から4月6日まで、吉祥寺のスタジオにこもって、新講座「E組」の収録を2週間で一気に仕上げることになっているのだ。風邪なんか引いているヒマはない。
諸君、今井君は、全てを200%の万全に持っていきたいのだ。収録寸前に床屋さんにも行って、毛刈りもバッチシ済ませたい。歯医者さんにも行って、歯石やら歯垢やらも除去してきたい。遠い昔のライオンのCMに「白い歯って、いいな♡」というのがあったが、その辺にも気をつけたいじゃないか。
ダイエットも順調に進んでいる。昨年10月には体重84kgもあって、お顔も肉体もマルマル脂っこく輝いていたが、今や77kg台。おお、すっかり小顔であって、丸いポンポンも平べったく縮んじゃった。収録開始まで残り1週間、できれば75kg台を目指したいのである。
もちろんそうは言っても、栄養状態を劣悪にしたくはない。脳みそにタップリ栄養を充満させないと、最高の授業は出来ないのである。ジレンマはつのるが、そこはそれ、「ひたすらステーキ」「ひたすらタマゴ」「ひたすら生牡蠣、ひたすらウナギ」、準備おさおさ怠りないのである。
(今年もずいぶんケーキをいただく。神奈川県湘南台バージョン)
いったいどうして今井君は、そんなに夢中になっているんだい? 予習に毎日5時間もかけて、1週間後に迫った新講座「E組」の収録にまっしぐら。仮テキストへの書き込みの分厚さは、名人の手になる油絵のようになって、今すぐにでも最高の授業を展開できる準備ができている。
音読だって、カンペキだ。1日平均50ページの音読を、1月18日に開始。すでに2ヶ月にわたって「修行」「修行」と自分に言い聞かせつつ、2時間も3時間もひたすら音読を続けてきた。
さすがに2月上旬の大阪7連泊や、3月上旬の福岡3連泊の時には、そのペースが弛緩した。ダイエットだって小休止した。しかし諸君、それでも「1日平均50ページ」と豪語できるほどの音読量を確保した。
公開授業の控え室でも音読に励んでいた姿は、きっと鹿児島のスタッフが証言してくれるはずだ。だって諸君、鹿児島の控え室は、むかしむかしのお医者さんの診察室みたいに、低いパーテーションで区切られていただけだったのだ。
1日平均50ページで2ヶ月ということになると、この2ヶ月で音読した総ページ数は、すでに3000ページに及ぶ。諸君、予備校講師というものは、受験生にお説教したり大威張りして「僕は神なんだ♡」「神授業を展開します♡」とか発言する前に、このぐらいの努力をしなきゃいかんのじゃあーりませんか?
(今年もずいぶんケーキをいただく。世田谷区成城バージョン)
だって諸君、今井君は絶対に負けたくないのである。「そんなに熱くなって、いったい誰に負けたくないの?」であるが、おお諸君、素晴らしい質問じゃないか。
今井君が仮想の敵 → いや仮想の好敵手と考えているのは、普通の人間ではないのだ。もっとずっと優秀であるらしいAIの諸君なのである。AI諸君がグイグイ語学教育の場に進出してきて、若手講師の立場を脅かすほどになってきた。
ワタクシほどの大ベテランになれば、今や今井君に勝てるほどの授業ができる人間は、そんなに多くはない♡ おお、なかなか大胆な恥ずかしい発言である。厚顔無恥というか何というか、要するにそのぐらいの自信がない状況では、平気で授業したり連日ブログを書いたりはできないのだ。
しかし諸君、AI諸君の成長もまた素晴らしい。人間の発音を聞いて、機械の立場から「アナタの発音じゃダメです」「アナタの言ってることはサッパリわかりません」と、マコトに生意気な反応を返すようになった。
そういう状況になれば、ちょうど将棋の世界や囲碁の世界のように、人間の代表選手がAIに対抗し、「まだまだAIなんかに負ける人類じゃありませんよ」と、半分は泣き顔になりながらも、AI軍団のチャレンジを受けて立つしかないじゃないか。
(今年もずいぶんケーキをいただく。千葉県柏バージョン)
だから2018年3月20日、今井君の覚悟にはほとんど悲壮なものがある。収録が始まる日までは徹底したダイエット。毛刈りだの歯垢クリーニングだの、AIどんには不必要な人間独特の努力もして、AIとの勝負に挑む。
それでも、コメは食らう。コメなしの生活では、血糖値が一気に低下する。血糖値の低下は脳細胞の機能低下に直結し、授業の質もナダレをうって崩れ落ちる。だからこれから1週間、うな重やらカレーやらも貪りつつ、ギリギリのラインでダイエットとのバランスを保つのである。
だから3月16日、千葉県柏での公開授業に臨んだ時も、今井君の頭脳を占領していたのは、すでに人間との戦いではない。相手が人間なら、こんなに夢中にならなくてもOKなのだ。
ホンの15年前までは「○○先生には絶対に負けたくない」「意地でも人気トップ講師の地位を脅かされたくない」とボンボン真っ赤に燃え上がっていたが、今やサトイモ君の思いは、「かかってきたまえ、AI諸君♡」に変貌した。
何と言っても重要なのは、風邪を引かないこと。AI諸君は風邪なんか絶対に引かないんだから、油断して風邪なんか引いたら、その段階で土俵の外にポイッと投げ捨てられる。「Only human!!」というわけである。
(千葉県柏、220名の大盛況 2)
ところが諸君、柏への道のりはマコトに険しいのである。常磐線に乗り入れる地下鉄千代田線、その片隅シートに座ったままで丸々1時間。お隣の席には、遠慮なくガホガホ&ゼロゼロ、湿っぽい濃厚な咳を際限なく繰り返すオジサマが座って、しかもなかなか降りてくれない。
松戸の1つ手前 → 金町の駅で降りるまで、オジサマが繰り返したゼロゼロな咳は、おそらく「数百回」という単位である。しかも右手に握ったスマホで延々とゲームに興じていらっしゃる。オジサマの右肘が、今井君の左脇腹をチクチク&チクチク、延々とツツキ続けるのだった。
しかも諸君、オジサマが意気揚々とゼロゼロしながら降りて行った直後、お外は激しい雨が降りはじめた。窓をたたく大粒の雨粒を眺めながら、風邪の恐怖はますます高まっていく。
だって今ごろ好敵手AIどんたちは、暖かいお部屋の中でヌクヌク、「人間って、風邪ひいたり、雨に濡れたり、大変なんですね」とニタニタ不敵に笑っているに違いない。「風邪のせいで負けた」などという言い訳は、絶対にしたくないじゃないか。
柏に到着、夕暮れ18時半。雨はますます強くなって、「こりゃ雪になるんじゃないか」というぐらい気温もグイグイ下がってきた。柏の公開授業、出席者は220名。申し込みベースでは190名ということだったから、予定より30名も多くなった。狭い教室に220名、こりゃなかなか壮観である。
授業開始直前、控え室でも音読を続けていると、マコトに嬉しい人間的な出会いがあった。まあ好敵手AIどん、キミたちがいくら頑張っても、こういう出会いは実現は難しいだろう。こういう人間的な再会こそ、我々人類に属する予備校講師の切り札なのであるが、その詳細はまた明日の記事で。
1E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.9
2E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.10
3E(Cd) Jandó:MOZART/COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.11
4E(Cd) Eschenbach:MOZART/DIE KLAVIERSONATEN 1/5
5E(Cd) Eschenbach:MOZART/DIE KLAVIERSONATEN 2/5
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