Fri 180209  冬が終わってしまう/後半戦スタート/ホクセツ地域/大阪府豊中の大盛況 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 180209  冬が終わってしまう/後半戦スタート/ホクセツ地域/大阪府豊中の大盛況

 世間では一般に「春が来てうれしい」「春よ来い」「よかったね、長い冬もようやく終わりです」「みんなの笑顔、輝いた♡」ということになっているが、「冬が大好き」「春が近づいてくるのがイヤ」「いつまでも冬のままでいてほしい」というヒトビトも、意外に多いものである。

 

 ワタクシはまさにその代表選手。暖かいのはキライ。なぜなら、暖かさの向こうには6月の蒸し暑さが控えており、蒸し暑さの向こうには、7月と8月の酷暑と油照りが待っているからである。汗みどろの日々の接近ほどおぞましいものはない。

 

 やっぱり諸君、12月と1月がいいじゃないか。「当分の間、寒いままでいられる」「汗みどろの季節はまだまだずっと先だ」と言ふ安心感ほど、ワタクシをホッとさせてくれるものはない。

 

 クリスマスツリーの豆電球がそこいら中でチカチカしている季節のほうが、セミが一斉にミンミンうるさい季節よりずっといいじゃないか。ストーブのまわりでミカンをむいて、みんなでうっとり読書しているほうがいいじゃないか。

 

 だからワタクシは、「春よ、来てくれるな」というヒトビトの味方である。富士山の雪が少しずつ融けて、何だか麓の方から青々としてくるのは、どうも気に入らない。富士山は麓までキリッと厳しく真っ白なのが理想。伊吹山だって羊蹄山だって、鳥海山だって白山だって、カンタンにでれでれ青々してほしくない。

19578 富士山

(富士山。もうすっかり春だ)

 

 人生前半のクライマックスは、高3の秋から冬にかけての受験時代であって、こんなに思い出に残る冬は他になかなか考えられない。18歳の冬をこんなに盛り上げてくれるなんて、日本の大学受験と言ふものは、世界に類を見ないマコトに見事な制度である。

 

 しかし諸君、もうすぐ今年の受験は終わっちゃう。こんなにギュッと心が高揚していたのに、ホントに春が来て、ホントに受験が終わっちゃう。その先に待っているのは、ヌルーく弛緩しやすい大学生活だ。これから4年も、ヌルくヌルーく弛んだまま、でれでれニヤニヤ「リア充?」とか呟きながら生きなければならない。

 

 もちろん、受験時代以上のリア充を継続することもできる。というか、元来はそうあるべきなのだが、梅雨の時期や酷暑の夏にキリッと氷の冷たさを保つことが難しいのと同様、大学のキャンパス内でキリッとし続けるのはたいへん大きな困難が伴う。

 

 5年も10年も経過してから、誰でも同じように気づくことなのだが、「もしもあの時、受験生時代のままの熱心さで勉強を続けていたら、きっとすげーことになっていただろう」、まさに仮定法の例文そのままなのである。

19579 伊吹山

(伊吹山。こちらもすっかり春である)

 

 いやはや受験生諸君にとっては、何ともスンバラシーひと冬だったじゃないか。富士山も春、伊吹山も春、ヒヤシンスも床屋も春(スミマセン、昨日の続きです)であるが、このまま厳しい冬がなしくずしに終わっていくのが、ワタクシは悔しくてならない。

 

 ま、諸君の中にごくわずかだけ、受験生の冬のイメージでこれからもグイグイ勉強を続け、「合格通知が届いたよ」「みんなの笑顔、輝いた♡」みたいな祝賀ムードに浸ることを拒絶して、ひたすら厳しい集中と前進を継続してくれる人がいるかもしれない。今井君は中年もいいところであるが、今もそういう人に憧れる。

19580 ヒアシンス

(再びヒヤシンス君。ただし拡大図)

 

 さて、一方の予備校の世界であるが、こちらはもうとっくに春を迎えている。卒業していく者の進路さえまだ未確定なのに、とっくの昔に「春期講習生募集」であり「新学期生募集」であって、「合格おめでとう」も何も、そんなシミジミした世界に浸ってはいられない。

 

 かく言う今井君のスケジュールも、早春シリーズはもう後半に突入している。ホントはもっともっとたくさん遠くに行きたいのであるが、3月は首都圏でのお仕事が多い。ひどい風邪をひくピンチは、22時過ぎ、ガラガラの上り通勤電車の車内で最も高くなる。気をつけなきゃいかんね。

19581 豊中1

(大阪府豊中の大盛況 1)

 

 後半のスタートは、3月2日大阪府豊中 → 3月3日静岡県浜松 → 3月4日広島県福山、またまた激烈な東奔西走で始まった。宿泊するホテルも、インターコンチネンタル大阪・名古屋マリオット・広島シェラトン。豪華版がズラリと並んで、いやはや豪華ホテルライフをエンジョイしている。

 

 来週もなかなか激しいので、10日からは福岡に3連泊する。11日日曜日には、① 午前中が福岡県久留米 ② 夕方から鹿児島のダブルヘッダーが組まれているし、その翌日は大分県に近い「行橋」という小さな町でお仕事だ。

 

 それでも今井君は疲れを知らぬサトイモだ。すでに諸君、ロシア料理・広島の牡蠣料理・福岡のステーキと、ワシワシ計画も遠慮なしにワシワシ進行中。福岡滞在も楽しくなりそうだ。

 

 しかし問題なのはその後である。13日の昼まで福岡に滞在。13日の夜が神奈川県「湘南台」という小さな駅の駅前で公開授業。翌日10時のヒコーキで沖縄へ、夕暮れから沖縄県浦添市でお仕事。その翌日は夕暮れから「成城学園前」で公開授業。うーん、湘南台や成城学園前からオウチに帰る、22時の通勤電車が風邪のピンチになりそうだ。

19582 レトロ

(会場は「池田市民会館」。時計もスピーカーもたいへんレトロである) 

 

 こういうふうで、楽しい楽しい早春シリーズ後半がスタート。皮切りが、3月2日の大阪府豊中である。大阪には「北摂地域」という呼び方があって、これで「ホクセツ」と発音するのであるが、ホクセツの生徒は学力が高いので知られている。

 

 豊中から少し北上したあたりに「石橋」という街があって、大阪大学がここにある。阪急や地下鉄御堂筋線の沿線には、北野高校・茨木高校・豊中高校、府立の名門がズラリと並んでいる。

 

 こういう生徒諸君を放っておく業界ではないから、「どうすんだい?」は御堂筋線の「緑地公園」、Pretty塾は阪急の「中津」、今はなき代々木ゼミナール大阪校は御堂筋線の「江坂」、それぞれ20世紀的な巨大戦艦校舎を構えて、「優秀な生徒諸君、いらっしゃい」の戦いを続けている。

 

 我々も負けているわけにはいかないので、石橋にも十三にも豊中にもたくさんの校舎を展開、大阪の府立を代表する名門・北野高校は「十三」至近であるから、当然のように十三駅前の校舎には大っきな力こぶがギュッと出来ている。

19583 豊中2

(大阪府豊中の大盛況 2)

 

 この日の会場は、池田市民会館である。たいへん昭和なハコモノであって、控え室に設置された時計も、ビクターのスピーカーも、今井君と同じぐらい年季の入ったシロモノであるが、何とこの同じ場所で、文楽の人間国宝・竹本住太夫が講演を行う予定になっている。光栄の至りである。

 

 集まったのは、160名。160名の中に完全な外部生も60名が加わって、上の写真でご覧になる通り、いつもいつも同様であるが、マコトにありがたい超満員になった。

19584 ポスター

(同じ会場で、人間国宝・竹本住太夫が文楽を語る)

 

 使用したのは「B」のテキスト。優秀な生徒が圧倒的多数ということなら、センター6番を扱う「C」でもよかったし、いやそれどころか、大阪大学や名古屋大学などの長文問題を使うテキストも「D」「E」「F」「G」「H」、5種類も揃えて準備万端整っているんだから、そっちを使ってもよかった。

 

 しかしまあ諸君、まだ3月の高2と高1だ。そんなに今から盛り上がりすぎるより、まずは「B」のテキストで基礎基本徹底の重要性を理解してもらうのもいいだろう。

 

 お馴染み「20秒に1度の大爆笑」を今日もまた実践しながら、熱心に参加してくれた外部生60名を、今すぐみんな我々の仲間したい。そういう地道で丁寧な日々の努力を、今日も今日とてひたむきに続ける、マコトにマジメなサトイモ君なのであった。

 

1E(Cd) SPANISH MUSIC FROM THE 16th CENTURY

2E(Cd) The Scholars baroque Ensemble:PURCELL/THE FAIRY QUEEN 1/2

3E(Cd) The Scholars baroque Ensemble:PURCELL/THE FAIRY QUEEN 2/2

4E(Cd) Corboz & Lausanne:MONTEVERDI/ORFEO 1/2

5E(Cd) Corboz & Lausanne:MONTEVERDI/ORFEO 2/2

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