Sun 180121 豪雪の旅路/路面電車で住吉大社へ/神社でお祈り/梅田駅前の大盛況 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 180121 豪雪の旅路/路面電車で住吉大社へ/神社でお祈り/梅田駅前の大盛況

 これを書いている時点で、2月13日午後3時。無事に豪雪の北陸金沢に到着した。いやはや、伝えられているよりはるかに気楽な旅であって、10時半に東京駅発、北陸新幹線「はくたか」は出発が5分遅れただけ、マコトにスムーズに雪の中を走り抜け、13時半、ほぼ定刻で金沢に着いた。

 

 必要以上に緊迫しているのは、東京と大阪ぐらいのものである。当初は羽田空港から小松空港まで「ヒコーキでビューン」をやる予定。しかし先週の初めから北陸の豪雪で小松行きのヒコーキの運航が不安定になり、「ま、新幹線に変更しますかね」と、すっかり覚悟を決めていた。

 

 案の定、ヒコーキは「終日欠航」。こんなお天気なんだから致し方ないが、頼りにならないものは最初から頼らないほうがいい。しかも諸君、たとえ空を飛んで小松にたどり着いたとしても、その先の陸上交通網が機能していない。

 

 昨日まではずっと大阪に滞在していたんだから、東京に戻ることなく大阪から金沢まで一気に北上することも考えた。大阪→金沢→東京→大阪、本州のお腹がポコンと膨らんだその外周を、時計回りに一周するキップを買えばいい。

 

 13日が石川県小松、14日が東京(というか神奈川県の)向ヶ丘遊園、15日が大阪あべのハルカス。このスケジュールなら、大阪発→大阪行き、たいへんレアなグルリン切符を買って、日本のポンポコお腹をぐるりんこ、豪雪をむしろこっちから楽しんでやるのもいい。

 

 しかしまあ諸君、何もそんなに危険なことをする必要はない。何しろJR西日本の「サンダーバード」、先週から「終日運休」「全面運休」を繰り返している。頼りにならないこと、ヒコーキの比ではない。ちょっとの雪であっという間に完全にスタックする。

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(2月9日、大阪梅田の大盛況 1)

 

 というわけで、迷いに迷った挙句、昨日の今井君は夕暮れ5時に大阪のホテルをチェックアウト。「迷いに迷った」そのついでに、昼間のうちに淡路島にわたり、淡路島観光と淡路島のグルメも楽しんできた。

 

 淡路島の「岩屋港」というところで、焼きアナゴに、アナゴのお刺身、明石のタコのお刺身まで満喫したのであるが、その詳細はいずれくわーしくこのブログに書きまくろうと考える。

 

 いやはや、大雪で列車やら航空機やらのダイヤが乱れても、それをこちらから「楽しもう」と思っただけで、ナンボでもエンジョイできるものである。ついでだから夕暮れの新大阪駅でまたまた「ソースの2度づけ禁止やで」の串カツまで満喫して、昨夜は23時にオウチに帰った。

 

 帰ってみれば、こはいかに。ちょうどテレビでは高梨沙羅選手の大ジャンプを中継中。「惜しくも銅メダル」に涙しつつ、午前1時までウィスキーのグラスを傾け、ロックで4杯も5杯も平らげた。しかも午前5時にはもう起き出して、7時まで41℃のお風呂につかった。

19475 住吉大社1

(大阪・住吉大社に行ってきた 1)

 

 こうして諸君、今井君は10時半の北陸新幹線に乗り込んだ。ホームで購入したのは、12個入りのシューマイ。超満員のグリーン車内を思い切りシューマイ臭で満たし、「ヒヒヒ」「ケケケ」「ウハハ」と快哉を叫んだ。何しろ秋田で生まれてから18年、雪なんかに負けるサトイモじゃないのだ。

 

 ただし、ちょうど受験の真っただ中だ。東京駅に到着するいろんな新幹線からは、一目で受験生とわかる諸君が、ママやパパと一緒に次々と降りてくる。ダイヤの乱れはさぞかしたいへんだっただろう。

 

 しかしこういうのも、返って思ひ出に残るものだ。ワタクシの時は、豪雪で列車が5時間遅れた。5時間遅れたおかげで、日本史の教科書を300ページ分、最初から最後までもう一度通読できた。

 

 このブログにも、その思ひ出を2度か3度繰り返して書いたものである。豪雪を、災難とは思いなさんな。むしろ未来のブログネタが手に入ったとでも考えて、落ち着いて単語集の最終確認でもすればいい。

 

 うんにゃ、せっかくなら、もう第一志望に合格したことにして、スタックした電車の中、プラトンとかアリストテレスとかデカルトとか、今まで受験勉強で我慢していた読書を、そろそろ始めてみるのも悪くないじゃないか。

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(大阪・住吉大社に行ってきた 2)

 

 さて2月9日、大阪新世界「グリル 梵」でステーキ200グラムとハンバーグ200グラムを貪った今井君は、若干の胸焼けを感じながら、恵美須町から路面電車に乗り込んだ。年季の入ったチンチン電車は、堺市の浜寺公園行きである。

 

 別にどこに行きたかったのでもない。恵美須町から南に向かって20分、大阪ミナミのマコトに濃ゆーいオジサマ&オバサマ蓮に囲まれて、気がつくと住吉大社に到着していた。

 

 住吉大社は、はるかな航海や、はるかな貿易や通商、そして旅の神様。日々旅にして旅を住処とする今井君が、大阪の昼下がりにお参りするにはベストの神様である。今朝だって、東京から大阪に戻ってきたばかり。このあと京都や姫路をうろついて、3日後には豪雪の北陸に旅する身である。

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(路面電車の風景。すっかりうらうら春の陽気である)

 

 ただし諸君、「祈る」という行為を甘くみてはならない。祈ることは極めて難しい。たいていの人は「…しますように」という語尾でお祈りをしたつもりになっているが、それは祈りではなくて「お願い」ないし「現世利益」ということである。

 

 現世利益とかいて、「げんせりやく」と読む。「合格できますように」「オカネが儲かりますように」「彼女がボクに振り向いてくれますように」。そういう下世話なことを、いちいち神様にお願いしたら、神様にうるさがられることウケアイだ。

 

 神への祈りは、もっとずっと無心でなければならない。「…しますように」「…していただけますように」。そんなに自分中心のお願いを、いちいち聞き届けてくれる神は存在しない。

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(阪堺電軌は、レトロ電車も復活させている)

 

 神の前では、まず無心になること。具体的な現世利益は何1つお願いしないこと。世界にいらっしゃるどんな神であっても、「…してくださいませ」とお願いした瞬間に、諸君、まさにそのコトバのせいで、神は我々を見放しちゃうのだ。

 

 というわけで、今井君は住吉大社でも明治神宮でも湯島天神でも、「…しますように」の類いのお願いは一切しない。しそうになった瞬間にお祈りをやめる。完全に無心、完全に無欲。いやはや、達人の境地であるね。

 

 住吉大社からの帰りも、やっぱりチンチン路面電車。名門・帝塚山女子大学の近くを通り、JR天王寺駅前まで大阪ミナミの民家の軒下を行く。正式名称「阪堺電気軌道」、最近は昭和中期まで走っていたレトロ版も復活した。諸君、新世界を観光するチャンスがあったら、ぜひ乗ってみなはれ。

19479 梅田2

(2月9日、大阪梅田の大盛況 2)

 

 というわけで、ヒルトンホテルに戻って一休みした後のワタクシは、大阪梅田駅前の公開授業に向かった。2月9日の大阪もまた、最強寒波の影響をマトモに受けて、北風ピープー吹いている。「シモヤケお手手が、おーかゆい」であるが、最近のコドモはなかなかシモヤケにならない。

 

 19時半スタート、21時終了。使用したテキストは2018年バージョンの「C」。2018年のセンター6番をナマのまま使用するバージョンは、相変わらず絶好調だ。

 

 大阪中心部から集結した約310名は、90分にわたってお馴染みの大爆笑を繰り返してくれた。310名中、完全外部生も125名含まれている。何しろ「11校舎合同」である。大阪環状線沿線の校舎と、優秀と言ふことでは定評のある「北摂地域」の高校生諸君が集結したのだ。盛り上がらないはずはない。

19480 梅田3

(2月9日、大阪梅田の大盛況 3)

 

 北野高校・茨木高校・豊中高校・四條畷高校。大阪府立の名門の諸君が勢揃いした。灘高の諸君もきてくれた。あんまり優秀だと、かえってワタクシの腕のふるいどころが減っちゃうが、まあとにかくいいじゃないか。90分しゃべりまくって、この寒空に大汗をかいた。

 

 大汗をかいた後は、もちろん大懇親会である。阪急梅田駅前の「権兵衛」と言ふ居酒屋で、終電の時間まで若いスタッフ諸君と痛飲した。こうなると、スタッフのお名前までどんどん記憶に残るもので、オオエ、ナカエ、サイトウ、コミヤジ(全て敬称略)、こういう諸君のおかげで、梅田もまた最高の夜になった。

 

1E(Cd) TOSHIYUKI KAMIOKA&WUPPERTAL:SCHUMANN/SINFONIE Nr.4

2E(Cd) Walton, Marriner:RICHARD Ⅲ

3E(Cd) Tomomi Nishimoto:TCHAIKOVSKY/THE NUTCRACKER(1)

4E(Cd) Tomomi Nishimoto:TCHAIKOVSKY/THE NUTCRACKER(2)

5E(Cd) Pešek & Czech:SCRIABIN/LE POÈME DE L’EXTASE  +  PIANO CONCERTO

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