Thu 180118  クセはありませんか?/クセがなきゃつまらない/大和八木スーパー大盛況 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 180118  クセはありませんか?/クセがなきゃつまらない/大和八木スーパー大盛況

 いのししに鹿、ウサギに熊。ワタクシはたいへん乱暴な人間なので、そういうものの肉も平気で食らう(スミマセン、昨日の続きです)。昨日の「サイ」に関する文章はあまりにも知的で♡、読んでいて自ら感激するほどであるが♡、その肉体は鹿やいのししの肉で出来ているのである。

 

「クセがあるんじゃありませんか?」とヒトビトは心配そうに今井君の顔を覗きこむ。一瞬、「アナタって、クセのある人間なんじゃありませんか?」と尋ねられたような気がしてビックリするけれども、まさに図星、今井君ほどクセのある人間は、古今東西 ☞ 空前絶後かもしれない。

 

 諸君は、そういうギュッとクセの強い人物の文章を読んでいるのだ。筆者から読者へ、強烈なクセはどんどんうつっていく。その伝染力は新型インフルエンザ並み。気がつくと、擬態語や擬声語や単語の使い方、文体なんかも、あら不思議、今井君をマネていたりする。

 

 形式までうつる。ブログを始めた10年前は、まだツイッターも登場していなかったし、スマホやインスタもなかった時代。今井君とそっくりの形式でブログを始めるヒトビトは少なくなかった。

 

 一目でワタクシのマネッコと分かる形式のブログをいくつも目撃したが、みんな30回ぐらい更新した段階でタネが尽きたのか、袋小路でスタックして消えていった。

大和八木1

(大和八木、湯気のあがるほどの大盛況 1)

 

 そういう人間だから、日々の食いもんもやっぱりクセがある方がいいのである。グルメ番組なんかでジビエを試食し、

「クセもありませんね♡」

「クサミもありませんね♡」

「ケッコーやわらかいですね♡」

と、タレントさんたちが無理して笑顔でうなずきあっているのをみると、いやはや可哀そうでならない。

 

 ジビエなんてのは、ギュッと濃厚&濃密ななクセがあるほうがいいのである。イノシシ食って「クセがない!!」なんてのは困るじゃないか。クセを楽しめないなら、普通に豚肉を食べていればいい。

 

 熊の肉を口に入れて「ケッコーやわらかーい♡」とくると、そのくだらなさに愕然とする。熊の肉は、むしろ固さを満喫すべきものであって、咀嚼に咀嚼を重ねてもなお抵抗を続ける獰猛な肉を、咀嚼の回数に比例して染み出してくる自然の恵みを楽しみながら、ついに嚥下したその征服感こそ、熊肉の醍醐味なのだ。

 

 むかしは「らくだ」なんてのも食べたし、シドニーでは「カンガルー」「エミュー」もいただいた。みんなクセがあって、みんないい。東京大学副学長に指摘されるまでもなく、正解は1つではないし、コドモの数だけ答えがあり、人間の数だけ好みがある。三井住友不動産の広告によれば「家族の数だけリフォームがある」だ。

リフォーム 

(東大副学長の意見に賛成。味方はナンボでもいる)

 

 こうして今井の腹の中は「いのししでパンパン」という恐るべき状態。京都中のいのししがみんな今井君の腹の中に収まって、それでも猪突猛進を続けているようなフシギな気持ちである。

 

 こういう時は諸君、いのししを食った本人も、やっぱり猪突猛進したい気持ちになるものだ。午後3時に大阪のホテルに帰った今井君は、少しゆっくりブログを更新したりした後で、午後5時の電車に乗って奈良県大和八木に猪突猛進したのである。

 

 梅田から地下鉄御堂筋線で難波へ、難波で近鉄特急に乗り換えて、大和八木までちょうど30分。香具山・耳成山・畝傍山、大和三山に囲まれた街、今もなお万葉集の残り香に包まれたマコトに静かな奥ゆかしい街である。

 

「そんな奥ゆかしい街にイノシシの権化みたいな猪突猛進のサトイモなんかが出現して、大丈夫なんですか?」。その心配は理解できないでもないが、まあ安心してくれたまえ。今井君は大和八木のベテラン。2005年の東進移籍以来、この街での公開授業はもう20回に近い。

大和八木2

(大和八木、湯気のあがるほどの大盛況 2)

 

 初めてここを訪れたのは、2005年の7月である。真夏の奈良盆地は、まさにフライパンの中であって、駅に降りた瞬間、「こりゃ日なたにフライパンを置けば、太陽熱だけで目玉焼きができる」と絶叫するほどの暑さだった。

 

 今井君はそのぐらい目玉焼きが好きなのである。高級なお刺身と目玉焼きなら、明らかに目玉焼きのほうが好き。高級フレンチと勝負しても目玉焼きに軍配をあげる。目玉焼きに勝てるのは、いのししと熊に鹿、いのしし鍋のシメの雑炊、ほうじ茶のお茶漬けぐらいのものである。

 

 しかし自分自身が目玉焼きになっちゃマズいので、あの時はすぐに近鉄百貨店のカフェに逃げ込み、公開授業開始まで2時間、そこを動かなかった。今から13年も前、まだ若かった汗臭い今井君の、まさに汗みどろの記憶である。

 

 あれから幾星霜、ワタクシもいい具合に枯れてきた。すっかり素敵なオジサマ♡であって、オヒゲなんかもうロマンスグレー♡である。だらしなく汗をダラダラ垂れ流したりしない。汗ダラダラで許されるのは、あれは若者だけの特権である。

19460 雪

(大和八木、23時半。近鉄電車の上空を雪が舞った)

 

 しかも時は2月上旬。日本中がすっぽり大寒波&最強寒波に包まれて、北陸では豪雪が続き、山を越えて奈良盆地に吹きつけてくる風は、心も身体も凍りつくほどに冷たい。からっ風は関東平野の専売特許ではない。奈良盆地にもからっ風が吹き荒れている。

 

 いや、実際には雪も舞っている。「奈良で雪?」は「屋久島で雪?」「サハラ砂漠でも雪?」ほどの驚きを伴わないが、まあそれでも十分に驚きだ。「これで生徒諸君は来てくれるの?」であって、猪突猛進のいのしし鍋の勢いは、冷たいからっ風にいくぶん冷まされてしまった。

 

 しかし諸君、心配ご無用であって、「出席者は申し込みベースで280名。会場はパンパンに超満員になる予定です」というスタッフのコトバに励まされながら、開会の時刻を待った。

大和八木3

(大和八木、湯気のあがるほどの大盛況 3)

 

 公開授業開始は20時。奈良県は部活がたいへん熱心で、野球部の生徒なんかは、20時の開始でないととても間に合わないんだという。ワタクシも、遅刻者が多いぐらいなら、むしろ開始時間が遅い方が嬉しいタイプである。

 

 完全外部生の飛び込み参加がグイグイ増えて、最終的には300名を超えた。他の先生方のブログでもすっかりお馴染み「椅子が足りなくなりました」「立ち見がでました」「前代未聞の出席者数です」という世界というか次元というか、とにかくたいへんなことになった。

 

 その状況については、今日の写真の1枚目・2枚目・6枚目を参照のこと。ウソでも何でもない、湯気がもうもうと立ちのぼり、視界が不明瞭になるほどの超満員。椅子と椅子とがお隣どうし重なり合っているじゃないか。

宇宙チョコ

(宇宙をイメージしたチョコレートをいただいた)

 

 ここまでくると、「大盛況御礼」「満員御礼」とか、ノンキなことを言ってふんぞりかえってもいられない。「狭くてスミマセン」「超満員でスミマセン」「すみません、本当にすみません」のスミマセン連発は、まさに全盛期の先代♨林家三平師匠なみになるしかないのである。

 

 しかも諸君、いのしし鍋の力も動員した猪突猛進の90分だ。別に「わろてんか」とお願いしなくても、超満員の会場は激烈な大爆笑につつまれ、20秒に1回の大爆笑のたびに、猛烈な湯気がジュワッと立ちのぼる。

 

 お外はあんなに寒いのに、今井君の教室は20世紀の石炭ストーブ&石油ストーブを総動員したほどの暖かさである。もしも今井をもっと大活躍させてくれれば、地球温暖化をストップさせるクリーンな燃料として、今井エネルギー♨を世界中にタップリ供給してご覧に入れる。

 

1E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 8/18

2E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 9/18

3E(Cd) Haydon Trio Eisenstadt:JOSEPH HAYDN:SCOTTISH SONGS 10/18

4E(Cd) Akiko Suwanai:SOUVENIR

5E(Cd) Akiko Suwanai:DVOŘÁK, JANÁĈEK, and BRAHMS

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