Mon 171225 銀座「デリー」で3種カレー/自作の絶品♨︎目玉焼き/幸福とは何かを確認 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 171225 銀座「デリー」で3種カレー/自作の絶品♨︎目玉焼き/幸福とは何かを確認

 諸君、まずは今日の写真5枚目を鑑賞してくれたまえ。1枚目ではなくて、ブログのラストにある「5枚目」だ。普通のヒトならSNS映えを狙って1枚目にもってくるだろうが、さすがにサトイモ君は恥ずかしがり屋だから、自慢の1枚は最後に配置したりする。

 絶品の目玉焼き。おそらく世界で一番旨い目玉焼きだ。アメリカのママもフランスのママンも、中国の媽媽もイタリアのマンマも日本のおかあさんも、こんなすげー目玉焼きで息子や娘を喜ばせてはくれないだろう。これこそ今井君自慢の作品なのである。

 自己満足に過ぎないとは言え、異論のある人がそんなに多くいるとは思えない。今日の記事は、どうして1月17日のワタクシが、久しぶりに料理の腕をふるうことになったか、そのプロセスを紹介していきたい。

 昨日16日のワタクシは、夕方から銀座に出かけたのである。
「今年はお正月から、ずいぶん銀座が多いですね」
「高田馬場は? 新宿はどうしました?」
であって、こんなに銀座ばかりノシ歩いていたのでは、まるで慶応ボーイみたいであるが、まあ諸君、そのへんは許してくれたまえ。

 前回の銀座訪問は、13日。どうしても銀座6丁目「デリー」のカシミールカレーが食べたくなって、日曜日の夕暮れから銀座を訪れた。

 しかし諸君、3日前のブログに記した通り、2018年の東京の景気のよさは、まさに「いざなぎ景気超え」だ。マスメディアの方々がどんなに依怙地になっても、「景気回復の実感が乏しい」と言い張るのはキツい気がする。午後7時の繁華街はどの店も満員、カンタンに入れる店は少ない。

 この日は「デリー」も超満員。午後7時の段階で、「9時半でも入店は難しい」と断られた。「ええっ、カレー屋で2時間半待ち?」と絶叫するほど、ほとんど非常識な超満員であって、少なくとも銀座と赤坂と渋谷と六本木は、今やどこもそんな状況である。
3種
(銀座6丁目「デリー」のカレー。下が大好物の極辛カシミール、中段がカラヒ、一番上がキーママター)

 仕方がないから13日は焼肉屋で我慢したが、諸君、この世の中でカレーほど、心にギュッと染みつく食べ物は他にない。いったん「カレーが食べたい」と思ってしまったら、2日待っても3日待っても、意地でもカレーが食べたいのである。

 砂漠で喉が渇いた人が「水」「水」「水」とうなされ続けるように、今井君はあれから3日間「カレー」「カレー」「カレー」と呟きながら過ごすことになった。

 この場合、「カレーなら何でもいい」ということにはならない。どうしてもククレカレーが食べたいと呻く男子を、「ボンカレーでもおんなじやろ!!」とオカーチャンが怒鳴りつけても、そんなことで解決できる話ではない。

 そのぐらいカレーは個性的であり、カレーの好みは難しいのである。いったん「ハウスバーモントカレーが食べたい」と思い立ったら、たとえ西新宿の名店「ボンベイ」のカレーを出されても、それとこれとは全く別の話なのだ。

 13日から16日午後まで、今井君は「どうしても『デリー』のカシミールカレーが食べたい」という禁断症状。極辛のカシミールカレーと一緒に、これまた極辛のカラヒカレーも食べたい。

 ついでだから、ちょっと甘めのキーママターか、お豆たっぷりのチャナマサラもいいですな。そんな気分だった。久しぶりに14℃まで気温の上がった暖かい東京であったが、午後5時、探検家サトイモ丸はカレーの大海に向かい、いつもの地下鉄千代田線で威風堂々と船出したのである。
ミックスグリル
(銀座6丁目「デリー」のミックスグリル。美味でござったよ)

 5〜6年前の銀座とは、まるで活気が違う。数寄屋橋も、銀座4丁目も、なかなか前に進めない。外国人の密度もマコトに高い。いまだに話題のマトになっている「Ginza 6」の周辺なんか、滅多なことでは真っ直ぐ前進できないのだ。

 いろいろ寄り道して、やっとのことで「デリー」にたどり着いたのは、予約時間ピッタシの18時。前回で懲りた今井君は、キチンと予約してから店を訪れた。この段階で他のお客は、65歳ぐらいの先輩オジサマ1名のみ。やれやれ、余裕で大っきなテーブルを占有できたのである。

 注文したのは、① ミックスグリル ② カレー3種セット ③ 赤ワイン1本。赤ワインはまあ諸君、あんまり高級でなくていい。何しろ極辛カレーと一緒なのだ。どんなに複雑&微妙な風味も、インドのかなたにスカッと飛んでいってしまうだろう。

「カレー3種」は、3日前からの予定通りに
(1) 超辛口のカシミール
(2) これまた超辛口のカラヒ
(3) 普通に辛いキーママター
この3つをズラリとテーブルに並べれば、そりゃSNS映えも当たり前だ。それが今日の写真1枚目である。
ワイン
(カレー屋でカリフォルニアワインを痛飲する)

 そうこうするうちに、他のお客も集まり始めた。まず、最初からお店にいた先輩オジサマの仲間たち。大学のゼミの同窓会か、はたまた昔の職場の仲間たちか。

「バカやろー♡」「うるせえ、コイツー♡」「オマエ、相変わらずバカだなー♡」。心から楽しそうに罵りあい&ジャレあうその様子は、大学時代の同窓会にも見えるのだが、ベトナム・カンボジア・タイなど東南アジアに限定された話題に聞き入っていると、どうやら職場で切磋琢磨した仲間たちであるらしい。

 もう1つのグループは、大規模な女子会である。40歳代中盤から後半の皆さま30人ほど。奥の個室を借り切って、マコトにリッチな雰囲気。こちらは女子大ないし女子短大の同窓会か、やっぱり昔の職場の仲間たちか。

 お金持ちなオトナ女子の雰囲気を正面に出して、コートも高級・金ピカ系も山盛りの世界には、さすが「デリー」のスタッフもタジタジの様子。おかげで今井君は実にゆっくり、カレーとワインを味わい尽くすことができた。

 いやはや、執念を燃やしただけのことはあって、「おいしゅうございました」以外、特に難しい感想はない。ホントにおいしゅーございました。カシミールだけで、ハンカチ1枚がビショビショ。次のカラヒでハンカチから汗が滴り落ち、全身から湯気が濛々と立ちのぼった。
3個のタマゴ
(昼食にタマゴ3個を焼いていく。おお、旨そうだ)

 こういうふうだから、まさか翌日のお昼からお腹がペコペコになるとは予想もしなかった。しかし諸君、翌17日午後1時、今井君は居ても立ってもいられないほど、激しい空腹を感じたのである。

 こういう時、ワタクシには様々な得意技があって、中でも自慢にしているのが
① 具だくさんの豚汁
② スープをたっぷり仕込んだフワフワのオムレツ
③ 絶品&贅沢、焼きハムつき目玉焼き
以上3種である。

 目指すは「こういうのを作ってくれるお父さんがいたらいいだろうな」なお父さん。そのお父さんが自分で作り、いざ食べる段になると、お父さんがその息子の立場にワープして自分で食べちゃうんだから、その幸せはまさに絶頂である。

 ①の豚汁は、「これでもか?」というほどの豚スキ用の豚肉と、大根と輪切りのエリンギと、こんにゃくに油揚げ、ゴボウにメイクイーンに長ネギをたっぷり。合わせ味噌に日本酒もたっぷり。七味唐辛子も多めに振りかけて、異次元の旨さを実現する。

 ②は諸君、タマゴ3個をかき混ぜたところに、コンソメスープの素か、それがなければ「松茸の味お吸いもの」「わかめスープ」の類をカップ半分の水に溶いて、タマゴに混ぜる。そいつをフライパンでフワフワに焼き上げてみたまえ。1人でタマゴ3個分、あっという間に胃袋に収まる。

 そして本日は、③だ。「目玉焼きは、仕上げにフライパンに水を入れて、湯気で蒸し焼きにするのよ」。そう教えられて大人になったが、いいえ諸君、「水を入れて蒸し焼き」なんてのは、黄身に熱が入り過ぎてパサパサ、白身が水分を吸い過ぎてヨレヨレ、台無しになりやすい。
ハムエッグ
(絶品&贅沢な自作ハムエッグ。いつもながらの自信作だ。白身の周囲のカリカリな焦げ目を見てくれたまえ)

 今井君の目玉焼きは、忍耐に忍耐を重ねるのである。なかなか黄身が固まらなくて焦ってきても、それでも我慢して、フライパンの熱が全体に通るのを待つ。するとやがて諸君、白身の周囲が理想的なカリカリに焼けてくる。

「お、焦げちゃったかな?」と思った段階で、ちょっと全体を持ち上げてみると、おお、見た目には生のままの黄身にもチャンと火が通っていて、固まりきる直前のトロントロン状態に至っている。

 ワタクシは潔癖な性格なので、黄身がネットリお皿にくっついちゃった眺めがキライ。洗う人に悪いじゃないか。自分で洗うにもメンドーじゃないか。スポンジが黄色くなっちゃうじゃないか。

 そこでワタクシは、黄身の周囲の白身を丸くキレイに切り取って平らげたあと、丸く残った黄身だけを、フォークで静かに持ち上げて、一気に口に運ぶのである。口の中でプチンとはじけるその感覚。微かな塩味、舌が焼けるほどの黄身の熱さ。こりゃたまらん。

 ダイエット中の今井君は、今日の食事をこのタマゴ3個と薄焼きハム6枚にとどめるのであるが、いやはや、もしも「シアワセとはどんなことか」を忘れそうになったら、冷蔵庫の中で賞味期限切れになりかけている材料で、こんな目玉焼きを作ってみたまえ。幸福指数は一気に絶頂に達すると信じている。

1E(Cd) Bruns & Ishay:FAURÉ/L’ŒUVRE POUR VIOLONCELLE
2E(Cd) Collard:FAURÉ/NOCTURNES, THEME ET VARIATIONS, etc. 1/2
3E(Cd) Collard:FAURÉ/NOCTURNES, THEME ET VARIATIONS, etc. 2/2
4E(Cd) Cluytens & Société des Concerts du Conservatoire:BERLIOZ/SYMPHONIE FANTASTIQUE
5E(Cd) Lenius:DIE WALCKER - ORGEL IN DER WIENER VOTIVKIRCHE
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