Sun 171217 困りマチュー/ロイヤルメンバー/鍋料理満喫(速攻ホーチミン19 最終回) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 171217 困りマチュー/ロイヤルメンバー/鍋料理満喫(速攻ホーチミン19 最終回)

 世の中にはマジメな人が多いもので、マスメディアの世界になると、そのマジメ度にはKとUとSとOがつく。冗談で済ませるとか、テキトーに笑ってゴマかすとか、楽をして生きるとか、その種の行動を決してヨシとしない。

 例えば諸君、「マジ卍」が流行したとするじゃないか。今井君みたいなveryいい加減な人物は、その流行の兆しを捉えるやいなや、もう躊躇うことなく自らの生活にとりいれて、高校生以上に日々「マジ卍」「マジ卍」をやっている。

 ところが例えば毎日新聞の記事なんかを読むと、「マジ卍、なぜ流行?」などということになる。なぜ流行したかなんかより、どんどんつかってすり減らしちゃえば、思い出の向こう側にあっという間に流行は去っていくだろうに、いやはや、記事の書き方があまりにマジメなので、可哀そうになってくる。

 記事の中では「流行の起こりは不明で、意味すらよく分からず、専門家たちは頭を抱えている」とおっしゃるのであるが、そもそも「マジ卍の流行の起こり」なんてものを探る努力が、何ともツマランじゃないか。

 しかも諸君、それが分からずに「専門家は頭を抱えている」とくると、「おやおや、そんな専門家がいるんですか?」であり、「超一流新聞の記者が、その程度のことを専門家に取材に行ったんですか」であって、しかも「頭を抱えている」となると、そりゃマコトにご苦労なことである。

「何故なんだ?」「何故なんだ?」「いったいどうして『マジ卍』なんだ?」「わからない」「どうしてもわからない」「流行の理由を知らなけりゃ」「くそー、どうしても分からない」。うーん、偉い専門家の皆さん、別にそんなことで頭なんか抱える必要はないんじゃあーりませんか?
鍋1
(ホーチミンシティ最終日、名店・ASHIMAで鍋料理を楽しむ)

 そこで今井君は、今日も今日とてマジ卍、昼間から新年会にいそしんだ。昨日も新年会、一昨日も新年会、そろそろさすがのワタクシも、お酒を見るのがマジ卍イヤになってきた。お酒を見るだけで「何故なんだ?」と頭を抱える状況だ。

 読者諸君は、きっと今井君を買いかぶっているのだ。「サトイモのように見えていて、実はアイツの肉体は鋼鉄で出来ているんだ」「キウィみたいだけど、実際にはウルトラマン以上に粘り強いんだ」「いざとなれば『あちょーっ』と絶叫して、悪者なんか一網打尽なんだ」。そう思っているに違いない。

 ところが諸君、実際の今井君は、とてもか弱いオジサマなのだ。3日連続のアルコール攻撃には、とても耐えられるものではない。今朝はもう、あんまりお酒を見たくない。だってもう1月9日だ。世の中の人々はもうとっくに勤勉に働き始めている。

 それなのに、今日もまだまだ新年会。ボクはもっとマジメになりたいよ。マジ卍、チャンと人生をやりたいよ。頭を抱えて悩むような専門家になりたいよ。そう思いながら、そう呟きながら、お昼の新年会に出席するために、東京駅前の初めてのお店に向かったのである。
バイク
(最終日のホーチミンも、やっぱりバイク洪水)

 いやはや、思いがけず高級店での新年会だった。「イタリア料理」と言ふものであるらしかったが、世の中の人は、何であんなに難しい顔をしてメシを食うんだ?

 ワインをちょっぴり口に含んでは異様なほどの渋面、「うーん」だの、「あーん」だの、「なるほど」だの、マジ卍に首を傾げて、渋い顔でうなずきあっては、はるかなフランスやイタリアでの体験を語り合う。

 そこへいくと今井君のグループはメチャメチャである。ワイン1つとっても、「安いのでいいです」「テキトーでいいです」「テイスティングは恥ずかしいからヤメときます」。これじゃ諸君、お店の方でマジ卍に頭をかかえちゃう。

 だって諸君、ごく冷静に店を見渡してみたまえ。イタリア人男子と思われるウェイターたちが、すげーかっけースーツを着こなして歩き回っているのだが、ひとたび彼らの胸を飾る名札を読んでみるに、何とカタカナで「アレクサンドル」「マチュー」「グスタフ」とあるじゃないか。

 いくら何でも「マチュー」、そりゃ困ってしまいまちゅー。「マチュー」の名札をKUSOマジメに名札業者に依頼して、その名札をつけたマチューやグスタフが店の中を闊歩しているのに、いちいち「うーん」だの「なるほど」だの、そんなことマジ卍にやってられるんでござるかい?
ホアンイエン
(ホーチミンの街は「Hoang Yen」チェーンが席捲しつつある)

 まあいいか。とりあえず今回で新年会は90%打ち止めだ。残るは12日夕刻、ちょっとヘビーな会合があって、ワインなのか焼酎なのか日本酒なのか、どうやら目いっぱい飲まなきゃいけない可能性が高いが、そこさえ無事に通り抜ければ、その先には素晴らしい酒抜きの日々が待っていマチュー。

 今井君は、可及的スミやかにまた海外に旅立ちたいのだ。昨年の今頃は、モロッコにいた。マラケシュの街を闊歩し、エッサウィラで樹にのぼるヤギに感激し、フェズまで9時間の列車の旅を謳歌していた、それなのに諸君、今年は4月まで日本に足止めだ。

 ホンの80年か90年の短い人生なのに、オレは何をやってんだ? 日本でウジウジしている2018年の自分を叱咤しつつ、4月のフランス&イタリアで何をするか、計画を練り上げる日々である。

 計画しているのは「フランスすみずみ」と「イタリアすみずみ」。この10年の旅三昧でルートから抜け落ちてしまっていたフランスとイタリアの小さな街々を、丹念に1つずつ旅して行こうと考えている。
アシマ
(名店・Ashimaで鍋料理を貪る)

 その際も、ワタクシを手助けしてくれるのがインターコンチネンタルホテル。2018年の今井君は、またまた1つステータスが上がって、「スパイア・ロイヤル・アンバサダー」と言ふ恐るべきメンバーになっちゃった。

 午後4時のレイト・チェックアウトがOK。午前10時のアーリー・チェックインもOK。部屋の冷蔵庫の中身も、すべて0ドル。ウィスキーやらブランデーやらもやっぱり0ユーロ。いやはや、世界中どこでもこんな厚遇を受けられるのに、どうして日本でウジウジしてるんだ?

 だから昨年10月初旬のホーチミン最終日も、午後4時のレイト・チェックアウトを目いっぱい利用した。「Late Departure」が正式名称であるが、とにかく午後4時まで、ホントに誰も邪魔しにこない。

 この恩恵を利用し始めたのは、2016年12月のシドニーからである。シドニーからの東京便は23時発。メキシコシティからの東京便なんか、翌日午前2時発だ。こういう場合、「午後4時まで部屋にいられる」という特典はマコトに嬉しいものである。

 ホーチミンからの東京便も、23時発。ワタクシが選択した行動は、16時までホテル → チェックアウト後はスーツケースをフロントに預けて夕食へ、ホテルに19時ぐらいに戻って、ゆっくり空港へ。それなら空港で2〜3時間の余裕があるだろう。
鍋2
(きのこと肉が、煮えていく)

 今にもスコールが来そうな曇り空であったが、今井君は徒歩で名店「ASHIMA」を目指した。超有名な鍋料理のお店である。好きなキノコを自分で2種類選択し、お肉と一緒にお鍋で煮て、ギュッと辛いタレでいただく。

 オネーサマ1名が付きっきりで鍋のお世話をしてくれる。うーん、ホントは今井君は鍋の世話ぐらい自分でしたいのだ。一番得意なお料理は、① きりたんぽ鍋と ② 特製ブタ汁。今井のブタ汁(東日本名・トン汁)を腹いっぱい食べれば、センター試験満点も、東大現役合格も、みんな思いのままだ。

 しかし、優しいベトナムのオネーサマが全ての世話をしてくれると言ふことなら、ゴツい今井が意地でも鍋奉行をやる必要はないだろう。最後までお任せして、ホーチミン滞在の締めくくりを満喫した。きのこタップリのヘルシーお鍋、たいへんおいしゅーございました。

 ホテルからタクシーに乗って、相変わらずのバイク洪水の真っ只中を、一路空港に向かった。大渋滞を避けて裏道に入ったが、裏道でまたまた激しいバイク洪水にはまりこんだ。

 ニッチもサッチもいかないありさまで、タクシーとバイクの間で思わぬトラブルも発生したけれども、まあ今回の楽しい旅行記には、どんなトラブルだったかは書かないでおくことにする。そんなのは、今井君の記憶に留めておくだけでいいじゃないか。
 
1E(Cd) Gergiev & Kirov:RACHMANINOV/SYMPHONY No.2
2E(Cd) Ashkenazy:RACHMANINOV/PIANO CONCERTOS 1-4 1/2
3E(Cd) Ashkenazy:RACHMANINOV/PIANO CONCERTOS 1-4 2/2
4E(Cd) The State Moscow Chamber Choir:RACHMANINOV/VESPERS op.37
5E(Cd) Brendel(p) Previn & Wiener:MOUSSORGSKY/PICTURES AT AN EXHIBITION
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