Sat 171209 迎春/ホホエマZ/質実剛健が好き/大河を見ていない(速攻ホーチミン14) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 171209 迎春/ホホエマZ/質実剛健が好き/大河を見ていない(速攻ホーチミン14)

 いやはや諸君、「迎春」であり「謹賀新年」であって、マコトにおめでたい。「あけおめ」であり「ことよろ」だ。こんなにおめでたい1日は、何をどう間違っても1年に1回しかないのである。大いに飲み、大いに貪り、大いに楽しもうじゃないか。

 長老イマイ大師は、大晦日の夜から映画を見まくって、3時間の超大作を3本見たところで、椅子に座ったまま前後不覚、目がさめると正月1日の朝4時半を迎えていた。お外はまだ真っ暗。それでも一念発起して、湯島天神に初詣に出かけたのである。

 しかし諸君、朝5時の地下鉄千代田線は、ガーラガラ。今井君としては、受験生世代がギュッとつめかけて、華やかな雰囲気の湯島天神を期待したのだが、状況は「見渡すかぎりの中高年」。高齢化社会の実像を目撃したのである。
大仏
(メコンデルタから「あけましておめでとうございます」の図)

 今年はセンター試験も早いので、「オレはそんなヒマねえよ」「ワタシはいいから、パパとママで行ってきてよ」、家庭内でのそんな会話が見えるようである。

 きっと一番心配したのがジーチャン&バーチャンなのだ。昭和の10年代から20年代に生まれただろうジーチャン&バーチャンが、マゴの代わりに湯島天神に詰めかけていた。

 お守りを買う列も、やっぱりジーチャン&バーチャン。いやはや、昔の日本には「親バカ」という微笑ましい表現があったが、今や日本は言葉は悪いけれども「ジジバカ」「バババカ」な世界のようだ。

 事態がここまでくると、「ホホエマシー」というよりホホエマC。ならば「ホホエマB」とか「ホホエマA」なんてのも悪くないが、うにゃにゃ、高齢化が極端に心配な今井君は、「ホホエマX」「ホホエマY」「ホホエマZ」な気持ちを抑えきれないのである。
メコン
(メコン河の奔流)

 初詣から帰ったのが午前7時。おお、勤勉なお正月のスタートであるが、何を隠そう今井君の行動は、ここからがいただけない。何しろ映画3本でヘトヘトの状況だ。

 早速お屠蘇の代わりにビア2本。その勢いでウィスキーも3杯。よっしゃ、飲みながら映画をもう2本、途中で居眠りして、強烈な反省を5分ほど。「よっしゃ、お風呂に入って立て直そう!!」と決意、41℃のお風呂に80分つかり、今年最初の読書はモーリアック「知識の悪魔」ということになった。

 お風呂から出たのは午後5時。高校ラグビーの結果を見て、我が故郷の秋田工がメッタヤタラに健闘し、大阪のスーパー強豪・東海大仰星に27—27の同点劇を演じたことに感激。あまりの感激に、しばらくは今日のブログを書く気にもなれなかった。

 ただし諸君、ラグビーの場合は「同点ならトライ数で勝敗を決する」というルールがあって、トライ数は東海大仰星が5、秋田工が3。久しぶりのベスト8進出はならなかった。

 残念&無念なのである。過去、花園での優勝15回、決勝進出22回。昭和の怪物公立高校であったが、21世紀以降はすっかりナリを潜めてしまった。今年のチームなら、久しぶりの優勝も決して夢ではなかった。それを考えると、秋田の長老として、残念で残念でならないのだ。
ホテイアオイ
(メコンの奔流。無数のホテイアオイが千切れて流されていく)

 ついでに言うと、バスケの能代工にもビックリした。諸君、全国優勝58回を数えるモンスター公立校の能代工が、「全国大会に出場さえしていない」という異常事態なのである。

 もちろんその代わりに出場した秋田工バスケ部の健闘が光るのだけれども、能代工のいない高校バスケなんてのは、ジャイアンツのいないセ・リーグというか、ロシアの出ない冬季オリンピックというか、昭和の昔なら「クリープのないコーヒーなんて」という状況である。

 そろそろワタクシは、「たちあがれ秋田」を立ちあげたいのである。遥かな昔、国政の片隅に「たちあがれ日本」という人々が存在したけれども、別にそんなこと言わなくても、日本はもともと座ってもいなかったし、絶望に打ちひしがれてもいなかった。
渡し船1
(メコン河の対岸に到着 1)

 しかし諸君、さすがに秋田はそろそろ立ちあがらなきゃいかん。ナマハゲの活躍や、いぶりがっこと稲庭うどんの健闘に満足してちゃいかん。ラグビーなら秋田工、バスケなら能代工。全国のファンにそれを再認識してもらわなきゃいかん。

 今井君は、それほど秋田を愛し、それほど公立校を愛している。もちろん、都会の私立校がオカネをタップリかけて選手を育成し、受験の世界にも君臨する、それもまた素晴らしいことである。しかし諸君、だからと言って地方の公立校が黙って指をくわえているのも悔しいじゃないか。
渡し船2
(メコン河の対岸に到着 2)

 今年のワタクシは、もっともっと地方にたくさん出かけて、地方の諸君をギュッと真っ赤に燃え上がらせたいのである。2017年、ワタクシのお仕事は少し首都圏に偏りすぎてはいなかったか。首都圏でのお仕事が50%を超えていなかったか。反省ギライな今井君としては珍しく、お正月から反省しきりなのである。

 よっしゃ、2018年は自ら志願して、首都圏以外のお仕事を、バリバリ増やしてもらおうじゃないか。ブログ欄外の「早春スケジュール」を眺めてくれたまえ。おお、こりゃ余りに楽しみだ。

 1月から3月にかけて、函館・高松・西宮・広島・京都・奈良・大阪・姫路・小松・大阪・岐阜・福山・三原・沖縄・豊中・浜松・久留米・鹿児島・行橋・沖縄、ホントはもっとたくさん回りたかったのだが、とりあえず理想に近いスケジュールになっている。

 こんな理想のスケジュールで、夏も秋冬も突っ走りたい。もちろん誤解してもらっては困る。ワタクシは首都圏の恵まれた受験生諸君にも、遠慮なしにそこいら中でギュッと火をつけて回りたいし、ボンボン燃え上がってもらいたい。

 しかし、今春収録する「E組」でも何でも、ワタクシが常にターゲットと考えているのは、小学校低学年から鍛えに鍛え上げられた首都圏の超エリート軍団ではなくて、地方都市で文武両道を貫いてきた質実剛健な男子&女子なのである。
塔
(メコン下流域には、仏教寺院が多い)

 まあ諸君、今日の写真の豊穣なメコンの流れを眺めて見てくれたまえ。ありとあらゆる支流から、あるとあらゆる豊かな滋養分が溶け込んで渾然一体、滔々と&悠然と海に流れ込む悠久の大河こそ、熱いアジアの奔流を支えているのではないか。

 9月30日のメコンは、前日6時間も降り続いた豪雨の影響を受け、その豊穣ぶりはまさに恐ろしくなるほど。大量のホテイアオイが千切れて激流に乗り、大海に向かってどんどん流されていくのだった。

 若い諸君は、こんなふうでなければいかん。数年前の今井君は、アルゼンチンのラプラタ河で泥の激流を経験した。たった1本の河なのに、対岸のウルグアイまで3時間もかかって横断した。ミルクコーヒー色の泥の河、その豊穣への感激はあまりに大きかった。
ざぼん
(10月1日朝もザボン。柑橘類を貪ってますます健康だ)

 ブダペストのドナウ河、ケルンのライン河。諸君、歴史を彩るほどの国際河川とは、例えそれが雨の直後で真っ赤な泥に覆われていても、マコトに素晴らしいものである。

 2018年のワタクシは、どうすっぺかな。話が「大河」ということになれば、チグリス・ユーフラテスも見ていないし、ロシアのレナ・オビ・エニセイ・ボルガ・ドンもまだ目撃していない。

 ナイル河、ニジェール河、アマゾン河、ミシシッピ河。日々旅にして旅を住処としてきたはずでも、「何だ、全然見ていないじゃないか」と気づいて、思わず茫然とするお正月なのである。

1E(Cd) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPHONY No.8 1/2
2E(Cd) Anita Baker:RHYTHM OF LOVE
3E(Cd) Anita Baker:RAPTURE
4E(Cd) James Ingram:ALWAYS YOU
5E(Cd) John Coltrane:BLUE TRAIN
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