Sun 171119 長崎中華街のこと/王鶴もいい/江山楼を満喫する/熱い新風を吹かせよう | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 171119 長崎中華街のこと/王鶴もいい/江山楼を満喫する/熱い新風を吹かせよう

 長崎「江山楼」は、もうすっかりお馴染みである。プライベートでもお馴染みだし、お仕事関係でもお馴染みであって、ここの絶品皿うどんは、今までに何皿食べたか、数えきれないぐらいである。

 昨年も、ここに来た。仕事前日にプライベートで訪れ、1階の狭いテーブルで皿うどんを貪った。仕事前日だからお酒も別に構わないので、紹興酒をお燗してもらい、ザラメを入れた甘い紹興酒を4合、軽々と飲み干した。

 その翌日、仕事の後の宴会も「江山楼」だった。夕暮れ5時、4階の個室に通されて、メンバー4人で長崎料理のコースをいただいた。「昨日もここに来ました」と言って大笑いしながら、またまた皿うどんを貪った。

 諸君、長崎はダイエットの大敵であって、コース料理には炭水化物が山ほど含まれている。昨年は、2日で3kg太って東京に帰還した。皿うどん、ちゃんぽん、角煮まんじゅう、わんちゃんボール。これを次から次へとワシワシ飲み込んで、それで「太るな」と言っても無理なのである。
或る1
(長崎駅で「或る列車」に遭遇する 1)

 しかも昨年は、その翌朝にまたまた中華街を訪れた。何だか名残惜しくてたまらず、もう一度皿うどん君に挨拶したくなったのだった。仕事で宿泊した翌朝に、こっそり単独でランチを楽しむのにも、オジサマ独特の深い幸福感がある。

 3回も連続で「江山楼」じゃあまりにも芸がないから、あの時は「江山楼」の真向かいの「王鶴」を選んだ。昨日掲載した写真4枚目、確かに江山楼と王鶴はギュッと向かい合ったライバル店である(スミマセン、昨日の続きです)。

 江山楼とはハッキリ一線を画して、王鶴のほうはググッと中国本土感が強い。江山楼は「日本人観光客向けの店を、中国人集団が占拠した」という感じ。一方の王鶴は、時間が早かったせいかガーラガラ。しかし皿うどんはマコトに旨かった。

 諸君、もし江山楼がスーパー大混雑で「30分待ちですね」「1時間待ちです」などと言われたら、迷わずお向かいの「王鶴」を訪ねてみたまえ。いかにも中国本土な雰囲気の中、負けず劣らず旨い皿うどんを賞味できる。
巨大客船
(12月11日、長崎港には別の巨大客船が入港していた)

 2017年12月、長崎大学での公開授業が200名の大盛況で楽しく終了した後であるが、今回も宴会は「江山楼」。4階の個室で例の丸いテーブルをくるくるやりながら、コース料理を満喫することになった。

 読者諸君の中には、「あれれ、3日前の記事の中で『コース料理はキライだ』と書いていたじゃないですか」と、そんな指摘をする鋭いオカタも存在するはずだ。おお、素晴らしい読解力&記憶力だ。読者たるもの、ホントはそうでなきゃいけない。

 しかしアナタ、アナタは誤解している。今井君がコースを嫌悪するのは、あくまでプライベートな食事の時。単独で旨いものを食べに言った時に、「コースしかありません」と仏頂面、上から目線で言われるのがイヤなのだ。

 公開授業がギュッと激しく盛り上がった後で、「さあ宴会に行きますか?」みたいな時には、やっぱりコース料理が好ましい。だって諸君、単独なら自分の好きなだけバッカリ食べするのが楽しいが、みんな一緒の時には、みんな一緒のものをむしゃむしゃやりながら、会話に熱中する方がいいじゃないか。

 特に長崎・江山楼には、我々の大好きなオバサマがいらっしゃる。オバサマというか、むしろオバーチャマであるが、料理を運んできては、たいへん楽しく料理の説明してくれる。角煮まんじゅうなんか、自らまんじゅうの皮に角煮をキレイに包んで、1人1人に「はいどうぞ」と手渡してくれる。

 適度にお孫さんの自慢話もしてくれる。高校生のお孫さんであるが、我々の正体もすでにご存じで、「悩み相談」の体裁をとりながら、よーく聞いてみるとギュッと孫の自慢が盛り込まれている。そういうオバーチャマである。
キハ
(長崎駅で昭和なキハに遭遇する)

 この日も、紹興酒は旨かった。「宴会で紹興酒」というケースは稀である。ワタクシは紹興酒大好きサトイモであって、中華料理店に足を運ぶのは、料理よりもむしろ紹興酒を味わうためなのであるが、「紹興酒大好き」という同好の士に、宴会ではなかなか出会うことができない。

 ところが12月10日は、ワタクシの右隣に座ったオカタが、たいへんお酒の強い人物。「紹興酒って、飲んだことがありません」「紹興酒を一度飲んでみたいと思っていました」と呟きながら、何と諸君、今井君と同じペースでグラスをクイクイ、いいペースで空っぽにしていったのである。

 宴会で一番楽しいのは、こういう人物と出会った時である。同じ酒を同じペースでクイクイやりながら、仕事とはほぼ無関係の話で盛り上がる。やっぱり宴会と言ふものはこうじゃなくちゃいかん。

 しかもこの日は、盛り上がって語り合うべき話題が山のようにあった。その中身についてはもちろんここでは書かないが、優しいオバーチャマの絶妙のアイノテを楽しみながら2時間、4合の紹興酒が2本空っぽになった。
或る2
(長崎駅で「或る列車」に遭遇する 2)

 いやはや、満腹もいいところである。細麺の皿うどんを一皿。「太麺も行ってみましょうか?」と言われて太麺も一皿。思わぬタイミングで登場した「わんちゃんボール」も1個。こりゃたいへんだ、1ヶ月にわたるダイエットの成果が台無しになりかねない。

 わんちゃんボールとは、アンコのつまったお餅にゴマをたっぷりまぶし、油で揚げた大玉である。わからない人は、昨日の写真一枚目をごらんあれ。

 オバーチャマが自慢げに「これはコースで召し上がるお客様にしかお出ししておりません」とおっしゃれば、まさか「ダイエット中なので」とお断りするわけにもいかないじゃないか。

 本来は諸君、1月に収録する予定の新講座「E組」では、10kg体重を落としたニューサトイモが颯爽と登場し、英語教育界に爽やかで心地よい新風を吹き込むモクロミだったのだ。

 しかしどうやら、「爽やかな新風」は長崎のわんちゃんボールと皿うどんの嵐のために、「爽やかな」という部分だけはマボロシに終わりそうだ。

 テキスト完成の段階で、新風は間違いなく吹き起こせると確信しているし、その新風が大ブームを巻き起こす確信もある。しかしこの段階で「暑苦しい新風」「ねっとりした新風」「太り気味の新風」に変身した。諸君、まあそれもまた、素晴らしいことである。
有明海
(有明海と、雲仙普賢岳)

 翌12月11日、案の定「1日でデップリ太ったぜ」と実感しながら、丸いお腹をナデナデ、ねっとりサトイモ君は長崎駅に向かった。これから熊本県八代に移動する。夕暮れからは7年ぶりの八代で公開授業がある。その長崎駅で目撃したのが、今日の写真の列車群である。

 ワタクシがもし「テツ」の仲間であるとしても、それはあくまで「乗り鉄」であって、決して撮り鉄ではない。しかしそうであるとしても、20世紀を代表するキハと、21世紀の鉄道事情を象徴する「或る列車」が並んでいれば、これを撮影しないではいられない。キンキラキンのお弁当箱みたいな「或る列車」と並んだ時、やっぱりキハの重厚感が際立ってくるのである。

 ここから今井君は、雲仙・普賢岳や有明海の穏やかな風景を楽しみつつ、特急「かもめ」でいったん博多に入る。博多のホテルにチェックインして2時間ほど休憩した後、新幹線で一気に九州を南下、新八代に向かう。続きは、また明日の記事で。

1E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES4/6
2E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 5/6
3E(Cd) Akiko Suwanai:SOUVENIR
6D(DMv) ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND
total m110 y2209 d22153