Sun 171112 航空会社と相性のよしあし/温泉宿を選ぶか/寿司を貪る/南部せんべい | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 171112 航空会社と相性のよしあし/温泉宿を選ぶか/寿司を貪る/南部せんべい

 相性とはマコトに不思議なもので、こうして旅ばかりしていても、相性のいい航空会社もあれば、どうしてもしっくりいかないというか、利用するたびに「うまくいかないな」と呟かざるをえないエアラインもある。

 もちろん、何度も何度も乗っているうちに、いつの間にか事態が改善されて、すっかりお気に入りになってしまうケースもある。ルフトハンザがそれであって、2008年11月、マドリードからの帰りにフランクフルト空港に置き去りにされた時は、「2度と乗るもんか」と怒り狂った。

 そのプンプン&プリプリぶりは、この1ヶ月の貴乃花親方並みの激しさであって、新聞や雑誌でルフトハンザの広告を見かけるたびに、そっぽを向いてプンコ&プンコ、「嫌なもの見ちゃったな」「新聞なんか広げなきゃよかった」と呟きつつ、慌てて新聞を閉じたりしたものである。

 しかし諸君、スターアライアンスのヒコーキを使ってヨーロッパだのトルコだのモロッコだのを飛び回る以上、ルフトハンザを避けては通れない。あのままプンコを続けていたら、きっと旅そのものを諦めることになっていた。

 プリプリ&プンコしながらも、「ガマンガマン」「コイツに乗るしかないんだから」と自分に言い聞かせ、イスタンブールにもアムステルダムにも、マラケシュにもオスロにも、フランクフルトかミュンヘンからルフトハンザを利用した。
あおもり駅
(12月2日夜、雪の青森駅に到着)

 本当に激しくプンプン&プンコしていた頃は、リスボンに行くのにあえてロンドン経由、ロンドンからTAPポルトガル航空に乗りこんだ。

 しかし諸君、うまくいかない時は、そんな無理をしてもやっぱりうまくいかない。ロンドンからのポルトガル航空は、出発が5時間も遅れたあげく、真夜中過ぎにいきなり欠航が言い渡された。掲示板に「Cancelled」の文字が出現したあの夜の悪夢は、今も忘れられない。

 プンプンしている人間とはマコトに幼稚なもので、ポルトガル航空の欠航までが、ルフトハンザのせいに思えてくるのである。坊主が憎いと袈裟までが憎くなり、サトイモが嫌いだと楕円形までイヤになる。2010年ごろの今井君は、スターアライアンスのメンバー全てがキライになりかけた。

 しかし何とか踏ん張って、2017年現在のワタクシは5年連続でANAのダイアモンドステータスを確保。受けた恩恵は他の人の想像を絶するものがあって、「本物のミリオンマイラーに手が届く」というレベルに達している。

 いちおう既に半人前のミリオンマイラーではあるのだ。これまでの人生で60万マイル。50万マイルを超えたところで、どういうわけか「ミリオンマイラー」と認定され、とてもキレイなタグをもらった。

 ただし諸君、やっぱり半人前だから、もらえたのはそのタグ1個だけ。その他の特典は何1つない。というか、ホントに合計100万マイルの1人前に成長しても、やっぱり特典はタグぐらい。今井君は恥ずかしがり屋だから、そういうタグをカバンにつけて旅なんかできそうにない。
りんごポスト
(青森県弘前市、ポストにも赤いリンゴが乗っかっている)

 ま、それだけANAやルフトハンザに付き合って生きてきたわけだが、一方のJALとなると、何故かマコトに相性が悪い。やむを得ない場合のみ、1年に1回か2回乗る程度で、あとはみんなANAを選ぶ。羽田からJAL便しか飛んでいない地方空港もそれなりにあって、それならそれで致し方ないのである。

 しかし諸君、ワタクシがJALに乗ろうとすると、必ず何かイヤなことが起こる。「使用機材が遅れて到着した影響で、出発が30分遅れます」などというのは致し方ないとして、便を変更しようとカウンターに並んでいたら、何故かこの今井君の存在を職員が忘れ、15分も放置されてしまったり、まあその種のことが発生する。

 もちろん「ワザとやっている」と言ふことはありえない。「ライバル社のエリート会員だから意地悪しちゃおう」なんてのは、幼稚園児や保育園児のケンカでも考えられないレベルである。だから、別に腹は立たない。しかしやっぱり「相性が悪いから遠ざかろう」という意識にはなってしまうのである。

 ホテルも同様であって、ANA系列のホテルならどこでもたいへん楽しい宿泊が続き、出張先でもプライベートな旅でも快適ステイを満喫できるのだが、JAL系ホテルはどうも苦手である。苦手なものは致し方ないので、やっぱり敬して遠ざけるしかない。

 例外は、金沢・熊本・札幌のJAL系ホテル。この3都市のJAL系は、この15年間ギュッと愛用して、すっかりお馴染みになった。フロントの従業員の皆様もワタクシを記憶してくれている。
ホタテ
(青森でホタテを味わう)

 こうして、JAL系ホテルでもマイルやポイントがたくさん貯まる。ついでにワタクシのSuicaは「JAL Suica」という便利なシロモノであって、電車に乗って貯まったSuicaポイントを、JALのマイルに移行できる。

 この1年、「希望の『脱タクシー』の党」を単独で運営してきたから、そのぶん電車にたっぷり乗った。結果として貯まり放題に貯まったポイントをマイルにかえて、そのマイルでJAL系ホテルに宿泊することだってできる。プライベートな旅の場合には、キチンとそういう節約をしないとMottainai。

 青森で仕事ということになれば、むかしむかしの人々は「浅虫温泉に泊まりますか?」などと言い合ったものである。太宰治どんも浅虫温泉大好き人間。彼の小説には浅虫温泉が頻繁に登場する。

「酸ヶ湯温泉」という手もある。青森駅前から十和田湖方面にバスで1時間、八甲田山中腹の一軒宿であって、八甲田山「死の彷徨」の悲劇にも登場する。長逗留して湯治に励んでいる人々に混じり、一晩を過ごすのも悪くない。

 弘前から岩木山麓に向かえば、「百沢温泉」もあり、スキー場で有名な「大鰐温泉」もある。大鰐はコドモの頃に毎週スキーに訪れた町であって、その先には「碇ヶ関」という温泉もある。疲れた心身を癒すのに、出張ついでの温泉1泊、昭和の日本人にはそれを楽しむフトコロの深さがあった。
うに
(青森でウニを味わう)

 しかし諸君、130名もの参加者の前で公開授業を行うのに、「温泉くさいサトイモ」「硫黄のニオイに包まれたキウィ」「ポカポカに温まった楕円形」というのでは、やっぱり困っちゃうじゃないか。ゆでタマゴみたいなニオイを発散させながら英作文や英文法を解説されても、ありがたみがなさそうだ。

 そこでワタクシが選択したのは、相性の悪さが若干気になったけれども、JAL系のホテル。青森駅前には、他にめぼしいホテルが見つからないのである。「ホテルJALシティ青森」、昨年も宿泊したビジネスホテルであるが、最上階の天井の高いお部屋を、直前でも悠々予約できた。

 ただし「天井が高い」というのは、寒い土地ではそれなりにリスクが伴うものである。暖房を28℃に設定しても、ちっとも部屋が温まらない。ええい、仕方ない、29℃まで上げてみたが、暖気はみんな上へ上へと天井の方に上昇して、さっぱり暖かくなってくれない。
南部せんべい
(南部せんべい。コドモの頃の大好物である)

 お部屋でヌクヌク過ごすことを諦めたワタクシは、近所のお寿司屋さんに逃げ込んだ。青森は寿司どころ。駅前から続く「しんみち通り」には、正統派からキワモノまで、バラエティ豊かなお寿司屋がズラリとならんで、寿司好きにはたまらない。

 何しろ「大間のマグロ」の本場なんだし、有名店「おさない食堂」に代表されるホタテ料理も旨い。すでに五能線の列車の中で日本酒5合を空っぽにした後であるけれども、あれからもう3時間も経過している。熱燗で寿司をホイホイつまむぐらい、何ということもない。

 ついでだから、帰りに「極上肉まん」を購入。さらについでだから、「南部せんべい5枚セット」も購入。旅先では、ダイエットのことなんか忘れるのが定石だ。新講座収録を控えて、ダイエット面で少し不安がないこともないけれども、とりあえず肉まんワシワシ、せんべいバリバリ、そういうところでストレスを感じてちゃ、どうせロクな旅にならない。

1E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 10/10
2E(Cd) COMPLETE MOZART/THEATRE & BALLET MUSIC 1/5
3E(Cd) COMPLETE MOZART/THEATRE & BALLET MUSIC 2/5
6D(DMv) K-19 THE WIDOWMAKER
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