Wed 171018 天満の迷宮/広島で牡蠣を貪る/400名に迫る大盛況は、明日の記事に牡蠣ます | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 171018 天満の迷宮/広島で牡蠣を貪る/400名に迫る大盛況は、明日の記事に牡蠣ます

「大阪で飲みました」と言えば、大阪以外の人は誰でも「キタですか?」「ミナミですか?」と尋ねることになっている。「キタ」と言えば北新地から梅田周辺、「ミナミ」と言えば、難波と心斎橋周辺のことである。

 しかし諸君、ワタクシはこの15年、大阪出張が激増し、いつの間にか大阪が大好きになり、京都や神戸での仕事であっても、あえて大阪に宿泊するほどになった。「わざわざ文楽を観るためだけ」に大阪に通うようになってからも、すでに5年も経過している。

 すると、お酒を飲む場所のバラエティも豊かになってくる。福島、玉造、長堀橋。高麗橋、大国町、南船場。ヨソモノのあんまり入り込まない地域にまで遠慮なく足を伸ばして、飲むは&飲むは、連日7合も8合も日本酒をカラッポにして、ただでさえ大きな顔がますます大きくなっていく。
広島1
(翌11月4日は広島でお仕事。400名に迫る大盛況だった 1)

 11月3日、文楽を4時間満喫した後のサトイモ君は、天満に姿を現した(スミマセン、昨日の続きです)。昨日も書いた通り、天満は梅田から1駅、言わば「キタ」の一部分と言ってもいいのであるが、その雰囲気は洗練されたキタとは丸っきり違う。

「モロッコの迷宮を思い出した」「マラケシュやフェズのスークを思わせる」とまで書けば、確かに「大袈裟すぎるでぇ♨」の苦笑を免れないとは思うが、ギューギューに人の詰まった居酒屋や焼き肉屋やラーメン屋があんなに軒を連ねれば、その迷宮ぶりは十分にモロッコを上回るものがある。

 今井君は「迷宮大好き」というタイプだから、ウラナンバとか、鶴橋の焼き肉屋街とか、そしてこの日の天満が楽しくてたまらない。街をぐるぐる2周も3周もして、やがて「天神町筋商店街」に入っても、やっぱりニヤニヤ笑いが止まらないのである。

 天神町筋は、JR大阪環状線・天満の駅から南に向かって、延々と南下する商店街である。1丁目から6丁目まで長いアーケードが続き、アーケードを抜けたところに大阪天満宮がある。途中の蕎麦屋「一草庵」で、板わさと鴨焼きと盛り蕎麦で軽く一杯やってから、予約の店に入った。
牡蠣1
(翌11月4日は広島へ。牡蠣の名店「かなわ」で、生牡蠣・焼き牡蠣・蒸し牡蠣、胃袋は牡蠣の大軍に占領された)

 本日のお店は「福」。昨日の「燗の美穂」と似たタイプの日本酒のお店であって、ワタクシは再びお燗した温かい日本酒を、合計8合ほど飲み干したのである。

 食欲のほうは、さっきのお蕎麦屋でほぼ100%満たされていたから、専らお酒のみ。「福」で食べたのは、おでん数品にすぎないが、まあそれもよし。「オトナの男と言ふものは、飲む時はあんまり食べない」なのであって、大阪の静かな夜はたいへん穏やかに過ぎていった。

 中でも旨かったのが「わかさ」というお酒。一升瓶に大っきく平仮名で「わかさ」のラベルが貼られている(昨日5枚目の写真参照)。もしもこれが「若さ」であれば、ユンケルタイプないしリポビタンタイプのドリンク剤であるが、残念ながらこれは「若狭」。福井県の銘酒なのであった。

 それにしても、「若狭」って、どうして若狭なんだろう。「若くって、狭い」とは、いかなることか。諸説あるが、「わかさ」とは「分かさ」であって、「わか」は「別れる」ないし「分かれる」、「さ」の文字は「場所」を示すらしい。

 確かに地図を見れば、若狭湾の岬や山や尾根で、海が小さく区切られる地形になっている。「わかさ」とは「分かれる場所」のようであって、するとどうしても「若さ」との類似を感じずにいられない。

「若狭は分かれる所、若さとは別れの時」。昭和の時代には卒業式に必ず「仰げば尊し」を卒業生全員で熱唱し、「今こそ別れめ!!」と熱い涙を拭ったものだったが、そんなところに「若狭」と「若さ」の共通点があろうとは、愚かなサトイモ君の知るところではなかった。

 ただし、「別れめ」は係り結びであって、決して「分かれ目」ではないから、諸君も注意すんべ。元来は「別れむ」であるが、その前に係助詞「こそ」があるから、助動詞「む」が已然形に変わる。それが「今こそ別れめ」であって、「さあ、これでお別れしましょう」と笑顔を交わしているのである。
牡蠣2
(広島、生牡蠣の光景)

 というわけで11月4日の今井君は、いきなり広島に姿を現す。いくら大阪が好きと言っても、まさか連日連夜の飲み会で、8合ずつ酒を飲んでいるわけにもいかないのである。というか、11月4日は広島駅南口で夕刻から公開授業。何が何でもキチンと移動しなきゃいかん。

「広島にたどり着いたら、まずはお好み焼き」。昨年までのワタクシは、ヒイキにしている「高砂○」という店に駆けつけ、店で一番贅沢なお好み焼きを注文することにしていた。エビとタコとイカとブタと牡蠣、全部たっぷり入って1200円ほど。もちろん今でも大好きだ。

 しかし現在の今井君は、厳しいダイエットに取り組んでいる真っ最中だ。現在の84.3kgから、目標は年末までに72.9kg。4技能をギュッと意識した新講座の収録に向けて、やっぱり肉体もギュッと引き締めていかなきゃいかん。
広島2
(翌11月4日は広島でお仕事。400名に迫る大盛況だった 2)

 だって諸君、ボテッと太り放題に太った肉体で「4技能」と言われたって、何だか実感が湧かないじゃないか。肉体が太れば顔も太り、顔が太ればデカくなり、アゴがダブダブして表情も眠そうになる。眠そうなダブダブ顔で「4技能」だなんて、おこがましいじゃないか。

 しかも今井君は、12月下旬にはシドニー滞在の予定。外国を旅する時には「ダイエット」などと厳しい守りの姿勢を自らに課したくないから、どうせシドニーである程度リバウンドする。その分も考慮に入れてのダイエットでなくちゃいけない。いま広島でデカいお好み焼きを貪るわけにはいかないのだ。

 そこで、同じ駅ビルでも駅北口に新築された「ASSE」と「エキエ」を目指したのである。「エキエ」とは、また何とも発音しにくい駅ビル名であるが、広島の人がいいと言うなら、イマイなんかが文句を言えた筋合いではない。

「ASSE」のほうに、ワタクシの愛する牡蠣の店「かなわ」の支店が入っている。太田川に浮かぶ「かなわ本店」は、昨年秋に「生牡蠣40個」の大記録を打ち立てた牡蠣舟である。広島空港にも支店があって、この夏は空港店に立ち寄って、短時間で驚くべき数の牡蠣を平らげた。

 その駅ビル支店なのであるが、ここも実は今年春に訪れ、お店の人々を仰天させた黒歴史がある。11月4日午後1時、満を持して今井クマ蔵はこのお店に闖入した。

 まず手始めに、生牡蠣2個。生牡蠣を飲み込みながら、焼き牡蠣2個と蒸し牡蠣3個を注文。これを飲み込んだ後で、生牡蠣4個を追加注文。4個を2分で平らげた後は、またまた生牡蠣を2個いただいた。
かきの宴会
(広島での仕事の後も、懇親会は牡蠣の食べ放題。楽しいその詳細は、明日の記事に牡蠣ます)

 あくまでランチだし、ダイエットのこともあるから、まあこのぐらいで引き上げることにした。どういうんだろう、今井君は、相手が生牡蠣の場合「食べれば食べるほど食欲が増す」「食欲が天空にはばたき、その加速度に歯止めがきかない」という不思議な現象に至るのである。

 生牡蠣くさく&マコトに磯くさい息を吐きながら、駅前のシェラトンホテルにチェックインする。ホテルで3時間ほどゆっくり休憩、牡蠣の諸君をしっかりと消化してから、今日の仕事に向かうことにする。

 こういうふうでワタクシの場合、「広島について書きます」と言っても、ほとんど「広島について牡蠣ます」な世界になってしまう。「広島についてお好み焼きます」でもいいが、やっぱり晩秋から冬の今井君は「牡蠣ます」。「お好み焼きます」は、新講座収録の終了までガマンする。

 では、広島での公開授業はどんな様子だったのだろうか。本日1枚目と4枚目の写真をご覧になれば、出席者約380名のその大盛況ぶりも分かるはず。しかし文章のほうは、今日もたくさん牡蠣すぎた。広島の詳細は、「また明日の記事で牡蠣ます」ということにしたい。

1E(Cd) Sheila E. & The E-Train:HEAVEN
2E(Cd) Tower of Power:URBAN RENEWAL
3E(Cd) Tuck & Patti:CHOCOLATE MOMENT
4E(Cd) Yoichi Murata & Solid Brass:WHAT’S BOP
5E(Cd) RUSSIAN MEDIEVAL CHANT
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