Tue 170912 ただいまベトナムから無事に帰国いたしました(速攻ホーチミン1) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 170912 ただいまベトナムから無事に帰国いたしました(速攻ホーチミン1)

 いつもながらの帰国報告であるが、9月27日から10月5日まで、ベトナム・ホーチミンシティに速攻の旅に出ていた。今日と明日はその帰国報告とさせていただきたい。

「速攻」と言っても7泊9日であるから、それほどの速攻でもない。ごく一般的な海外旅行である。「速攻シンガポール」の時は3泊4日、「速攻サンフランシスコ」も確か6泊8日だったから、ホーチミンにはそれなりに長く滞在したのである。

「今井サンが東南アジアって、珍しいですね」と言われればなるほどそうであって、ワタクシの旅は徹底した欧米派。「中南米」という選択肢もずいぶん増えたが、東南アジアは近すぎ&日本と類似点が多すぎて、なかなか食指が動かない。

 しかしやっぱりもう少しご近所さんに出かけないと「オマエは脱亜入欧か?」と誤解されかねない。これからはアジアもチャンと旅することにして、今回はとりあえずベトナムを選択した。今日の帰国報告はその前半である。
メコン
(ベトナムの旅のクライマックスは、メコン・デルタである)


① 9月27日
 成田空港16時発、ANAの直行便でホーチミンシティに向かう。フライト6時間半。たった6時間半だから、もちろん倹約してエコノミー。いつもの欧米便なら「プレミアム・エコノミー」に無料でアップグレードされるのだが、アジア便にはプレミアム・エコノミーの設定がない。見たところ、ビジネスクラスも古色蒼然としたシート。ずいぶん扱いが違う。

 ホーチミンシティ空港到着、21時50分。日本との時差2時間だから、時差によるダメージはほぼ皆無である。持参のUSドルとシンガポールドルをベトナム通貨に両替。「20万ドン」という強烈なお札をたくさんもらってビックリするが、20万ドンが1000円、10万ドンが500円相当である。
表
(ベトナム通貨。表はみんなホーチミン)

裏
(20万ドンが約1000円。ドンの0を2つ消してから2で割れば、日本円の額がわかる)


② 9月28日
 宿泊は、インターコンチネンタルホテル。中央郵便局とサイゴン大聖堂が目の前にある。ともに19世紀末、フランス統治時代の代表的な建築である。

 滞在初日は、サイゴン大聖堂からドンコイ通りを散策、そのままベンタン市場まで歩いて、街の地理をおおまかに吸収する。トルコほどではないが、靴磨きの客引きがうるさい。というか、バイクの洪水が激しすぎる。こりゃ何なんだ、歩行者の10倍のバイクが存在する。

 夕食は、ホテル近くのフードコートで「回転アジア」を体験する。回転寿司の要領でグルグル回ってくる食材を取り、目の前の鍋の辛いスープに投げ込んで煮て食べる。

 食材は、牛・豚・海老・イカ・生タマゴ・キノコ。何故かお寿司も一緒に回り、中華麺も回ってくる。ただし中華麺は、「出前一丁」の類いをパキッと2つに割った類いである。

 ビールは、常温である。常温のビールを、グラス一杯の氷の中にドボドボ注ぎ込めば、「それで冷たいだろ?」という発想。ワタクシはその流儀を拒絶、ベトナムの常温のままで2缶飲み干した。ベトナムの常温とは、摂氏30度である。
大聖堂
(サイゴン大聖堂。ワタクシの世代は、ホーチミンよりやっぱり「サイゴン」が分かりやすい)

市場
(ベンタン市場。蒸し暑いこと甚だしい)

回転
(近くのフードコートで「回転アジア」を体験する)


③ 9月29日
 バイク洪水はとどまるところをしらない。右もバイク、左もバイク、前も後ろもみんなバイクであって、人口800万のホーチミンシティに、バイクのほうは人口の数倍も存在しそうである。歩行者なんかちっともいない。人はみなバイクで移動するのである。

 バイクを懸命によけながら、昼食は「THAHN XUAN」で海老とカニのたくさんのったドンブリの麺をすする。屋根のない店で、オウチとオウチの間の狭い通路にアルミのテーブル3つ、不揃いなプラスチックの椅子7〜8脚を並べて細々と営業している。

 そのままファングーラオ通りを9月23日公園まで歩き、バックパッカー街として有名なあたりまで散策。治安についての評判があまりよろしくない街を闊歩してから、サイゴン川沿いにホテルまで歩く。

 途中「ホテルマジェスティック」のロビーでギュッと冷たいタイガー生ビール。こりゃ絶品だ。バイクの騒音さえなければ限りなくシアワセ。そんな精神状態である。

 夕食は「ホアトック」にて。「フランス統治時代のアヘン工場を改装した」という驚くべき一角であるが、さすがに今はアヘンのアの字もない。あるのは、バイク洪水だけである。
フーティウ
(THAHN XUANで海鮮麺をすする。屋根のない、通路営業のお店だった)

バイク洪水1
(ホーチミンの街はバイク洪水である。街中全ての交差点がこんなアリサマだ)

バイク洪水2
(ホテル14階の部屋から、バイク洪水を俯瞰する)


④ 9月30日
 路線バスに乗って30分、市の西部「チョロン地区」を探険する。「ベトナム人でも緊張してギュッと気を引き締める」という恐るべき地区であって、ガイドブックに寄れば、カッパライやスリの多発地帯である。

 ここもまた激しいバイク洪水であるが、街のカオス度は数段高まって、おお、まさに昔ながらのアジアのイメージそのままである。ニワトリにアヒル、ガチョウにスズメ、すでに半分意識を失った鳥たちが、路上でナンボでも売られている。

 あんまりカオスが濃厚なので、今井君の頭の中までカオスになりかける。カオスを追い払おうと入った店が「大娘水餃」。水餃子のお店であって、揚げ餃子も旨い。ビールは「333」、これで「バーバーバー」と発音する。

 ギョーザで腹一杯にした後は、「ティエンハウ」という大きなお寺にお参り。漢字で書けば「天后宮」、華僑の皆さまの強大な勢力をギュギュッと実感しながら、再び路線バス1番に揺られて帰ってきた。

 夜9時頃から、ホーチミンは激烈な豪雨に襲われた。ホテル近くにも落雷が十数回。豪雨はまさに滝そのものであって、14階の部屋から見ても道路が冠水する様子が凄まじい。

 しかし諸君、それでもバイク洪水は止むことがない。落雷だろうと、冠水だろうと、人々はバイクでひたすら突き進む。常に数十台のバイク隊が交差点を占拠し、1cmのスキマでもあれば果敢に進入する。雷の音も雨の音も、バイクの爆音を消し去ることは出来ないようである(明日に続く)。
天秤
(チョロン風景。この風景が街中に広がっている)

バイク洪水3
(チョロンのバイク洪水はワンランク上である)

餃子
(大娘水餃。扇風機のヌルい風に吹かれながら餃子を貪った)


1E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN②
2E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN⑤
3E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN⑥
4E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN⑦
5E(Cd) Eschenbach:MOZART/DIE KLAVIERSONATEN①
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