Wed 170802 ただいまノルウェーの旅から無事に帰還いたしました(晩夏フィヨルド紀行1) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 170802 ただいまノルウェーの旅から無事に帰還いたしました(晩夏フィヨルド紀行1)

 8月16日から25日まで、晩夏のノルウェーに「フィヨルド」と言ふものを眺めに行ってきた。今日と明日は恒例の帰国報告となる。写真をいつもの4倍掲載して、「まるで普通のブログみたい」というブログにとどめることにする。

 8月中旬から下旬のノルウェーは、すでに晩夏というより秋の真っただ中。最高気温17℃、最低気温10℃前後の日が続いた。オスロの人々は、ホンキのダウンジャケットや、丈の長いコートに身を包み、マフラーやら毛糸のボーシやらも動員して、朝晩の冷え込みに対応していた。
フィヨルド
(晩夏のノルウェーに、フィヨルド探訪に行ってきた)

 旅行記のタイトルは、ずいぶん迷った末に「晩夏フィヨルド紀行」とした。「ノルウェー紀行」でもよかったのだが、たった9日の旅では、広大なノルウェーのホンの一部分しか回れない。「ノルウェー紀行」では、まるで北極圏まで旅してきたかのような誤解を招くだろう。

「オスロ滞在記」も考えた。しかし諸君、今回の旅の本質はあくまでフィヨルド探訪であって、オスロの街はフィヨルド探険の後方基地という位置づけ。西海岸のベルゲンにも1泊したりするから、別にオスロに「滞在」というほどのことではなかった。

「ムンクに会いにいく」などという恥ずかしいことは言いたくなかった。確かにムンクは見に行ったし、「叫び」も「マドンナ」も「思春期」も至近距離で見ることになったけれども、大好きな画家に「会いにいく」ほど、ワタクシはオシャレなキウィ君ではない。

 そこで、ちょっと語呂は悪いけれども、タイトルは「晩夏フィヨルド紀行」。フィヨルドというものは、決してノルウェーの専売特許ではないから、地球上の他のフィヨルドから文句を言われそうだが、そこはそれ、イチ予備校講師に過ぎない立場を利用。誰にも文句は言ってもらえないだろう。
バスタ
(今井君は偉いから、バスタ新宿からバスで羽田空港に向かった)

トンカツ
(腹ごしらえ at 羽田国際線ターミナル。寿司かカレーか迷ったが、結局ヒレカツに落ち着いた)

① 8月17日(木)
羽田 00:50 → フランクフルト 06:00(NH203)
フランクフルト10:05 → オスロ12:00(NH6187)

 空港からマジメに電車でオスロ中心部に入る。駅からもマジメに徒歩でホテルへ。「脱タクシー」は、ここでも生きている。徒歩3分、途中のカール・ヨハン通りで、いきなり衛兵パレードに出会った。      

 大急ぎで荷解きした後、早速ホテル周辺を散策。国会議事堂 → オスロ大学 → 王宮→ 市庁舎。夕暮れは迫っていたが、やはり超マジメに、オスロフィヨルドのクルーズ船に乗り込んだ。

 2時間ほどのフィヨルド航海の後は、北の海の強烈な寒さに震えが止まらない。ホテルのお部屋に逃げ帰って、東京から持参の日本酒「玉乃光」を熱燗で痛飲。夕食もツマミ類で済ました。GRAND HOTEL OSLO泊。
パレード
(オスロ空港からオスロ中心部に到着。いきなり衛兵のパレードに出会った)

紙幣
(ノルウェーは、ユーロ圏ではない。完璧にクレジット社会だが、とりあえずお札もゲット。200クローネ札は、何とお魚のデザインである)

市庁舎
(オスロ市庁舎の中に、ノーベル平和賞授賞式会場がある。約1200名収容。オバマどんもここで受賞記念のスピーチを行った)

オスロフィヨルド
(初日からオスロフィヨルドのクルーズ船に乗る。命の危機を感じるほどの寒さだった)

② 8月18日(金)
 ショッピングモール「オスロシティ」内のスーパー「MENY」で、ビールをシコタマ購入。旅の始めはこれが定番である。ホテルに帰って、冷えたビールを昼から痛飲。DORITOSの袋も空けちゃったら、もう止まらない。

 観光なんかどうでもよくなって、気がつくとホテルの部屋の真下を衛兵パレードが通過。部屋は2階、国会議事堂の真向かい。シャワーヘッドを固定できないし、浴槽の栓も壊れているが、衛兵のパレードが至近距離を通過する絶好のロケーションである。

 夕食は、Engebret Café(エンゲブレトカフェ)で。イプセンやムンクが連日通った名店である。「ノルウェー料理盛り合わせ」と「トナカイのステーキ」を食す。

 ニシンの酢漬け「ハーリング」が旨い。オランダ滞在時にはハーリングに二の足を踏んだが、秋田の大好物「ハタハタ寿司」と同じ味わいだ。さすが北の国の食いもんだけあって、今井君の味覚にはピッタリのようである。
ホテル
(宿泊は、グランドホテルオスロ。目の前が国会議事堂、王宮や国立美術館も至近。創業1874年の老舗ホテルで、ノーベル平和賞受賞者は、このホテルのバルコニーから人々に向かって手を振る習わしである)

レストラン
(2日目の夕食は「Engebret Café」。イプセンやムンクも通った名店だ)

店内風景
(Engebret Café、店内風景。トナカイのステーキ、おいしゅーございました。ハーリングもマコトにおいしゅーございました)

③ 8月19日(土)
 オスロ中央駅を、朝06:25 → ミュルダール 11:34
 ミュルダール 12:13 → フラム 13:10(フラム鉄道)

 オスロから5時間、ベルゲン急行はどこまでも北国の山を登っていき、やがて樹々もまばらになり、残雪の山の向こうに氷河が見え始める。諸君、ホンモノの氷河であるよ。これがこの日最初の感激の風景だ。

 渓谷を走るフラム鉄道では、5号車を選択。出発して3駅目、巨大な滝が至近距離に現れる。フラム鉄道は、山下りでは進行方向左、山登りでは進行方向右の座席がオススメのようである。反対側の席より眺望が圧倒的に優れている。

 フラム駅前の店・Ægir BryggeriPub(エーグル・ブリッゲリパブ)で腹ごしらえする。注文したのは「ヴァイキング・プランク」。典型的ノルウェー料理5品と、ノルウェービール5種類がセットになって、約700クローネ。まだクローネに慣れないが、いやはや、物価は相当に高いようである。

 ここからネーロイ・フィヨルド探訪が始まる。新型の高速船ではなく、あえて速度の遅い「クラシックボート」を選択。凍えるほど寒いが、せっかくのフィヨルドだ。甲板に出て、強風に吹かれ、冷たい小雨に打たれながら2時間余り、次々に展開する絶景をガンコに眺めつづけた。
氷河
(オスロ発のベルゲン急行、最高地点の駅から氷河を望む)

滝
(ミュルダールを発車したフラム鉄道は、まもなく大きな滝の前に停車する)

ランチ
(世界遺産 ☞ ネーロイ・フィヨルドのクルーズは、フラムから出発する。出航前にヴァイキング料理で腹ごしらえをする)

ネーロイ
(冷たい雨に濡れるネーロイ・フィヨルド)

 フラム 15:15 → グドヴァンゲン17:30(船)
 グドヴァンゲン 17:45 → Voss 19:00(バス)
 Voss 19:35 → ベルゲン21 :02(電車)
以上、ウルトラ複雑な乗り継ぎで、宿泊予定のベルゲンを目指す。

 ところが、ベルゲン行きの電車が、いきなりの「運転見合わせ」☞「運休」に決定。夕暮れの雨の中、駅にいた200名近い人々が悲鳴を上げ、宿泊施設も少ないVossの町で途方に暮れることになった。

 しかし諸君、旅のベテラン里芋どんは、そんなことでは慌てない。必ずや代替バスが来るものと見越し、駅裏のケバブ屋でケバブをゲット、ついでにトイレも済ませて準備万端、代替バスが来るまで腹ごしらえ。予想通りにやってきた代替バスで、激しい嵐の中をベルゲンに無事到着したのである。

 ベルゲンの1泊は「ラディソン・ブルー・ロイヤルホテル」。北海沿岸のベルゲンは、豪雨の極めて多い町なんだそうな。傘を差してもズブ濡れになりそうな豪雨に、+雷も轟いていたが、ここでもキチンと「脱タクシー」。到着後、ホテルのバーカウンターでビールを2杯グイッとやってから、ぬくぬくベッドに潜り込んだ。
ケバブ
(Vossでのピンチを、このケバブ屋で乗り越えた)

ベルゲン1
(ベルゲン。世界遺産の町並みも、夜の豪雨にズブ濡れだった)

ベルゲン2
(ベルゲン風景。豪雨の翌日は、この街では珍しいほどの快晴の朝になった)

1E(Cd) The Beatles:SGT. PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND
2E(Cd) The Beatles:WITH THE BEATLES
3E(Cd) The Beatles:A HARD DAY’S NIGHT
4E(Cd) The Beatles:BEATLES FOR SALE
5E(Cd) The Beatles:HELP!
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