Tue 170711 10年の変遷/2018年6月以降は?/一瞬、富士が頭を出した/締めくくる | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 170711 10年の変遷/2018年6月以降は?/一瞬、富士が頭を出した/締めくくる

 思えば、ずいぶん長く続けてきたものである。ブログを開設して9年2ヶ月。その間に「河口湖合宿」の記事を101回も掲載した。合宿関連の写真も500枚を超える。毎年毎年ほぼ同じことを繰り返しながら、読み返してみると、10年のうちに合宿もずいぶん進化したのを実感する。

 泥臭い超ワイルドな世界から、クレバーな知的合宿へ。「おとなしくなった」と嘆く向きもあるだろうが、ワタクシはどんどん理想に近づいてきたと信じている。

 先日もおしまいのほうにチラッと書いたけれども、来年の今ごろはこのブログの「毎日必ず更新」という方針は終了している。大胆にも「10年続ける」「1日も休まない」と宣言して始めたブログであるが、その「10年」が2018年6月26日、ワタクシの誕生日で完結するのである。

 記念すべきその「来年のお誕生日」をどこで迎えるか、10年 ☞ 3652回の達成をどこでどんなふうにお祝いするか、まだ明確には決まっていない。

 ワタクシの思いとしては、
① ずっとブログの表紙を飾ってきたコモ湖「ヴィラ・デステ」のお庭を散策したい
② 同様に表紙を飾ってきたニャゴロワと一緒に、ニャゴニャゴ言いながら過ごしたい
以上、①と②の間で思いが揺れる毎日である。

「10年達成記念♡大祝賀会」「どこかの大ホールを借りきって開催」という選択肢もある。しかし、うーん、さすがにそれを自分で企画 ☞ 自分で実現するのは気恥ずかしい。誰かが「やりましょう」「やりましょう」と企画を盛り上げてくれれば、まあそんなのもいいかもしれない。
閉講式1
(大爆笑のクラス閉講式で、まだ語りまくる今井)

 しかしともあれ、「ほぼ」どころか「完全な日刊」として続けてきたこのブログは、あと11ヶ月で一応の区切りを迎える。その後どうするかは、未定である。

 完全に終了、ないし完全に卒業、それでは寂しすぎる。まさか「月刊」ということはないにしても「週刊」とか「月水金刊」とか「隔日刊」とか、まあそんな気楽な形で、その後も長く継続することにすると思う。 

 するってーと諸君、101回も書いてきた河口湖合宿のチョー詳しい記録も、今年がラストになるのである。河口湖の向こうの富士の写真だって、101回の中で何度その美しい姿を掲載したことか。注意深い読者は、1年ごとに微妙に異なる雪渓の形や色を感じ取ってくれたはずだ。

 7月30日、読者諸君ももうすっかりお馴染みの、クラス閉講式と全体閉講式に臨む。1年に2回ずつ、ブログで紹介するのは10年×2回で、これでもう20回目になるのである。いやはや、「よく飽きませんな」と揶揄ないし冷笑されても、書く側としては何とも応じがたいのである。

 今年の第2期は、言わば「どん底」からの鋭角的急上昇 ☞ 成功事例の典型として、長く記憶に残りそうなクラスだった。閉講式の爆笑のボリュームは、最初から最後まで優秀で貫いた第1期クラスよりも、もう1ランク大きいのである。
富士山
(7月30日11時、富士が一瞬だけ姿を現した。頭だけである)

 クラス閉講式で今井が述べるのは、以下の3つのお願いである。
① 2時間後に行われる全体閉講式の際、今井がステージに駈け上がるやいなや、クラス全員で一斉に立ち上がること。「例え5日の短期間でも、世話になった講師が壇上に上がったら、クラス全員も起立して喝采するのが礼儀だ」というわけである。

② 合宿から解放されて帰りのバスに乗り込んでも、決してそこで「終わったー♡」などと絶叫しないこと。小中学生の遠足を同じで「帰りのバスも合宿です」「校舎に帰り着くまでが合宿です」であって、バスの中の約2時間も、徹底的に音読に励むべきである。

 そりゃ、昨夜の睡眠時間は3時間にも満たない。4泊5日の平均睡眠時間は、おそらく1晩4時間程度。もうヘトヘト、気力&体力の限界なんかとっくに超えている。それでも熱く音読を続行してほしい。

 30分も音読を続けていれば、やがて頭上に天使が訪れる。白いやわらかな翼をパタパタさせつつ
「よく、頑張ったね♡」
「もう、眠っていいんだよ♡」
「さあ眠りなさい、疲れきったカラダを投げ出して♡」
懐かしい火曜サスペンス劇場みたいな天使の囁きを聞いたら、その時こそグースカ♨ピースカ、好きなだけイビキをかいて眠っていい。しかしそれまではガンバローじゃないか。

③ 第1志望への合格を果たしたら、来年の夏には大学1年のアルバイト生としてこの合宿に参加しようじゃないか。
「去年の合宿で今井先生のクラスでした」
「どん底から鋭角的急上昇を実現したあのクラスです」
そう言って、今井君を驚かせてくれたまえ。
山頂1
(富士のアタマ、拡大図)

 以上3点のお願いを聞きながら、相変わらず生徒諸君はボンボン燃え上がるような大爆笑を繰り返す。この程度の内容でボンボン爆笑を誘うんだから、今井の話術は今や間違いなく天下一、ないし天下無双であって、「テレビで50分授業をしたい」という熱烈な欲望も、あながちバカげたものではないのである。

 こうして諸君、クラス閉講式も終了する。表彰式があり、はるばる奈良から参加してくれた生徒が2部門で表彰され、スタッフは感極まって号泣し、号泣は生徒諸君にも広がって、まさに理想の閉講式になった。

 部屋に帰ったのが11時。このブログに何度も写真を掲載した美富士園の411号室であるが、昨年の改装を経てすっかりキレイなお部屋に変わった。20世紀のワイルドさは消え、昭和なミニバーも消え、21世紀に相応しい部屋に変貌した。

 そのとき、第2期の5日間ずっと雲の陰に隠れていた富士が、ホンの少しだけ姿を現した。頭のテッペンだけ、むしろ頭にかぶったベレー帽の先端だけ、それも数十秒の間だけのことである。よほど注意して見守っていた人以外、おそらく見逃してしまっただろう。
山頂2
(富士のアタマ、さらに拡大図)

 しかしこのタイミングで、その美しい頭だけをチラッと覗かせたのは、マコトに素晴らしいことである。少なくとも今井君は目撃した。目撃ついでに写真もバシバシ撮らせてもらった。インスタ映えはしなくても、2017年夏期合宿の最高の記録になった。

 荷造りを終え、宅配便でスーツケースをオウチに送ってから、大広間での全体閉講式に出席する。ブルーのシマシマシャツは、おそらく5年ぶりに身につけたもの。長い間タンスの奥で眠っていたが、今回はどうしても締めくくりにこのシャツを引っ張り出したかった。

 ホントは「断捨離寸前」のシャツをもう3枚持参したのである。
①「黄土色のシャツ」という驚くべきシロモノ。
② 我がたくましい肉体にピタッとはりつくスリムなピンクのシャツ。
③ 誰がどんなふうに着たとしても ☞ 言語道断なほどオジサンくさく見えるマホーのシャツ。
以上の3枚である。

  しかし3枚とも出番がないまま、空しく最終日を迎えた。東京から河口湖に送られ、そのまま再び東京に送り返される。何だか可哀そうだが、近いうち、ないし遠い将来、栄光の出番がめぐってくるだずだ。そのとき、奇跡の逆転満塁ホームランが打てるように、日々の研鑽に励んでもらうしかない。
閉講式2
(数年ぶりのシマシマシャツで語る今井。これが合宿の締めくくりだ)

「美富士園」担当の講師は、全体閉講式での挨拶が極端に短いのが特徴。1人ずつステージに上がるのだが、1人20秒しかかからない。講師3人の挨拶が3人合計で1分で終わるのは、いやはやマコトに爽快だ。事ここに至って長々と語るなんてのは、我々にはとても考えられない。

 相変わらずワタクシの「ぽん!!」「ぽん!!」「ぽん!!」「たあーっ!!」の不思議な絶叫に、生徒諸君全員が唱和する。お願いしておいた通り、H1クラス80人が一斉に起立してくれた。今年の諸君も、H1独特のの素晴らしい迫力を見事に見せつけてくれた。

 それに続いた30歳そこそこの若い先生方も秀逸。スカッと爽快に、ズバッと豪快に、充実した10日の合宿を締めくくったのである。

1E(Cd) Muti & Berlin:VERDI/FOUR SACRED PIECES
2E(Cd) Hilary Hahn:BACH/PARTITAS No.2&3 SONATA No.3
3E(Cd) Kirk Whalum:COLORS
4E(Cd) George Benson:IRREPLACEABLE
5E(Cd) Deni Hines:IMAGINATION
total m55 y1385 d21343