Sun 170709 焦らない/ルーティンを堅持/ローテーションを堅持/絶好調に漕ぎつける | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 170709 焦らない/ルーティンを堅持/ローテーションを堅持/絶好調に漕ぎつける

 どんな時も、決して焦らない。どんなことがあっても、粛粛と前進を続ける。1回の大きな飛躍よりも、小さな一歩を数多く連ねることこそが重要だ。

 うひゃ、さすが人生のベテラン・サトイモ法師の言うことは、一言一言があまりにも滋養豊富だ。森永ミルクキャラメルよりも遥かに滋養豊富であって、まさに他の追随を許さない。

 だから諸君、昨日の記事で示した「四の五の言うな」みたいな掲示を目撃した瞬間、「おお。生徒ばかりか、5人のスタッフまで目いっぱい焦っているな」ということは、今井の眼にはまさに一目瞭然なのであった。

「うまくいかない時ほど、ルーティンにこだわる」。これはどんなスポーツでも同じ鉄則であって、ラグビーならまずPKで3点とるべきだ。または意地でもボールを離さず、得意のモールを押し込んで「まず1本!!」。どんなに大量の得点差をつけられていようと、とにかく地味にトライを1本奪いに行くしかない。

 野球の場合なら、エラーでもセーフティバントでも何でもいい、とにかく1塁に出ようじゃないか。1アウトからでもいいから、バントで2塁に進めよう。バントの構えで内野手を前におびき寄せておいて、バスターでポテンヒット、とにかく1点とろう。6点差でも7点差でも、そこから何かが始まるはずだ。
らむチョップ
(ローテーションは崩さない:第2期の3日目は「らむ チョップ」だ)

 第2期2日目の朝、あんなに満点のとりやすい「アクセントテスト」で、満点がたった2人という惨状を目撃し、ベテラン講師♡今井が考えたのは、そういうバント作戦の類いである。

 一気に状況を回復するんじゃなくて、8人ずつに小分けしたグループから、とりあえず1人ずつ満点を出していきたい。「グループから1人」が実現すれば、次は「グループから2人」。そういうふうにしていけば、幾何級数的に満点取得者が増加する。

 そのために必要なことは、まず今井君自身がルーティンに徹底的にこだわることである。Tシャツのローテーションなんかも、まさにこのコダワリの極致であって、2期の3日目は「らむチョップ」、4日目は「BAD TORO ☞ 赤バージョン」。その辺をチャンと守らないと、講師の焦りがクラス全体に見抜かれてしまう。

 この場合、クラスの雰囲気が問題だ。初日から続く異様に固い空気を放置すれば、Tシャツがフザケていればいるほどシラケ♡ムードが増すのである。

 むかしむかし「佐々木ゼミナール」という予備校で、ウルトラマンの扮装で授業に登場した漢文のセンセがいらっしゃったそうな。授業冒頭は爆笑が続き、センセは天国に昇るようなご気分。しかし、イカロスの果てしない失墜が授業開始5分後に始まった。

「らむチョップ」や「BAD TORO」も、それと同じ危険性を孕んでいる。ヒツジさんや雄牛さんの勇姿を見て、万が一誰かが「ししししー」「ちー」「たっ!!」の類いの冷笑・失笑・嘲笑を漏らせば、太り気味のイカロス今井はあっという間に地面にたたきつけられるだろう。
赤
(ローテーションは崩さない:第2期の4日目は「BAD TORO 赤バージョン」を貫く)

 だから諸君、2日目の朝から、サトイモ法師はマコトにネットリ粘り強く、小さな1歩ずつの前進を生徒たちにも印象づけた。その基本的武器はもちろん音読だが、「メモ」というサブの武器も効果的だ。

「とにかくメモを取りたまえ」
「どんなに分かりきったことでも、ひたすら書きまくれ」
「文字1字分の前進を大切にしたまえ」
「その前進を蓄積すれば、イカロスちゃんを遥かに凌駕する高みにまで達するはずだ」

 むかしむかしの時代劇で、典型的悪者はだいたい「クサリガマ」と言ふものを使用した。鉄のクサリをアメリカ西部のカウボーイみたいにグルングルン振り回して、ヒーローの剣に絡みつける。剣の自由を奪われて、無敵のはずのヒーローも危機一髪に陥る。

「ひひ、ひひひひ」。勝ち誇るスーパー悪者。じわじわクサリをたぐり寄せながら、眉毛の異様に太いヒーローどんの首をとるべく、凶悪な鎌が冷たく青黒く光る。いやはや、幼少時の今井君はスーパー悪者のほうに味方したものだった。

 もちろんテレビの側の都合として、そのままスーパー悪者に勝利させるわけにはいかないから、悪者は小石に蹴つまづいたり、何かのハズミで崖から転落したり、「風車の弥七」の風車が飛んできたりして、ヒーローは薄氷の勝利を手にする。
2日目夕食
(食事のローテーションは完璧だ。2日目のナスは超お馴染み)

 しかし諸君、ごく客観的に見れば、クサリガマの悪者のほうが圧倒していたのは事実。クサリガマは最強であって、2つの武器を有機的に組み合わせた方が有利なのは論を待たない。

 合宿になぞらえれば、クサリが音読、カマは「書きまくること」である。初日から2日目の朝にかけて、あまりにもスローに始まってしまった第2期♡今井H1クラスをギュッと立ち直らせるのに、クサリの音読とカマの「書きまくり」は、まさにクルマの両輪と言ってよかった。

 第3日の朝、ローテーション通り「らむチョップ」を着込んだ今井君に、嬉しい知らせが届いた。
「昨夜、第5講の確認テストで、クラス80名中満点が46名出ました」
「第1講から第7講までの『まとめテスト』で、クラス平均が99点を突破しました」

 おお、やっぱりそうでなきゃ。クサリガマのクサリとカマが、ビシッとその相乗的機能を演じはじめていたのである。
またハンバーグ
(来た。3日目のハンバーグ。クラスの一体感が強まる)

 こうなれば、もう一気呵成だ。宿舎の用意してくれる晩メシのほうも、ローテーション通り完全に一気呵成。2日目の晩は、お肉とモヤシとナスの焼き物。3日目は、すでにお馴染みの煮込みハンバーグだ。

 だから3日目の夜は、第1期と全く同じように、クラス80名のお腹の中で、同じ大きさ&同じ味のハンバーグが、真っ赤な炎を上げてメラメラと燃えた。いや、むしろ炎の色は「青白い」と言った方がいいだろう。赤い炎より遥かに高い熱を発しながら、ハンバーグは激しくボンスカ燃えていた。

 スタッフ5名と今井君を合計すれば、86個のハンバーグが胃袋の中でメラメラ&メーラメラ。バラバラだった初日の夜とは比較にならない、ボンスカ熱い一体感が生まれたのである。

 もはや、この熱さは誰にも止められない。第3日の第8講、すでにテキストは全て終わりそうだ。第1期と同じく、最終日をまるまる残してテキストが終了すれば、補充問題3問をこなすのも夢ではない。

 あんなに絶不調で始まった第2期も、テキスト完了+大阪大・筑波大・名古屋大の長文読解3問に行けそうだ。最終日たった1日で、Pretty塾(仮名)や「どうすんだい」(仮名)の夏期講習5日分を、軽く凌駕する充実の合宿に出来そうである。
補充問題
(テキストはカンペキに終了。4日目は、大阪大・筑波大・名古屋大の長文読解を徹底解説する)

 第3日深夜、河口湖には「冷たい雨」と表現していい真夏の雨が降り出した。暴走族と思われるオジサマたちが、冷たい雨を切り裂いて湖畔に爆音を響かせている。

 いつもの年なら、深夜の富士の斜面に登山者のかざす明かりが点々と続く様子を窓から眺められるのだが、今年の湖畔はむしろ冷たい雨に震えている。

 しかし諸君、4泊5日×2、講師としては9泊10日にわたった長い長い合宿が、あと1日半で完了しようとしている。ブログを開設して、「10年続ける」「10年×365日+2日(うるう年分)=3652回更新し続ける」と宣言したのが、2008年6月5日。河口湖合宿についてもこれで10年、スーパー詳細な記録を書き続けてきた。

 来年の今ごろは、もうその宣言を達成済みなのである。宣言した「10年」を達成したら、このブログをどうするのか、まだ決めていない。しかしとにかく、宣言した「10年」はあと11ヶ月で終わり。ブログに河口湖合宿の詳細を書き記すのは、あと3〜4回。まもなく「卒業」ということになる。

1E(Cd) Eschenbach:MOZART/DIE KLAVIERSONATEN②
2E(Cd) Eschenbach:MOZART/DIE KLAVIERSONATEN③
3E(Cd) Eschenbach:MOZART/DIE KLAVIERSONATEN⑤
4E(Cd) Candy Dulfer:LIVE IN AMSTERDAM
5E(Cd) Hungarian Quartet:BRAHMS/CLARINET QUARTET・PIANO QUINTET
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