Wed 170705 河口湖ガッシュ君/昔は徹夜、今は早起き/クラス閉講式/カレーと全体閉講式 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 170705 河口湖ガッシュ君/昔は徹夜、今は早起き/クラス閉講式/カレーと全体閉講式

 誰にもミスはあるもので「合宿」「合宿」を続けざまにタイプしているうちに、思わず「がっしゅくん」とキーを打ち間違えてしまう。すると我が友Mac君は、マコトに素直にそれを変換してくれて、画面上に現れた「がっしゅくん」は、たちまち「ガッシュ君」に変わる。

 諸君、ガッシュ君だ。今井ガッシュ君。英語で書けば「Gosh」であって、英和辞典にはマコトに真面目な字体で「おや! まあ! あれ! うへーっ!」などの訳語が載っている。

 ワタクシにとって「Gosh」の思い出は、2005年夏のニースに溯る。ニースの海岸のレストランで、牡蠣とエビと貝とカニの盛り合わせを注文した。テーブルに山と盛り上げられた生の海鮮を眺めながら、隣のテーブルの欧米オバサマ2人組が、こらえきれずに声を合わせて「Gosh!!」と叫んだ。

 本来なら「Oh my God!!」であり、それを短縮して「OMG!!」と叫ぶのが最近は流行しているらしいけれども、「God」みたいなコトバをあんまり濫用すると畏れ多いから、「Go」まで言って最後の「d」を「sh」で代用、それで「Gosh」なんだという説もあるそうな。
閉講式
(7月25日、第1期の全体閉講式を迎える)

 ついでにネットをポチポチやってみると、「金色のガッシュ!!」というマンガもあるらしい。「きんいろ」ではなくて「こんじき」と発音する。雷句誠という人が、少年サンデーに連載したんだそうな。連載は7年半も続いて、テレビアニメにもなっている。

 ガッシュ・ベルは魔物の王座をかけて戦っている魔物の子ども。MIT論文でもカンタンに理解する頭脳の持ち主・高嶺清麿クンのオウチに、突然そのガッシュ・ベルが姿を現す。清麿クンは学校のクラスに馴染めず、不登校を繰り返していたが… その後のストーリーは、あとで諸君が調べてみてくれたまえ。

 ということは諸君、我が友Mac君も、まんざら捨てたもんじゃないのである。ガッシュ君は、アニメの世界でとっくに活躍していたのだ。なるほど、それでガッシュ君と変換したわけね。さすがMac君じゃないか。
午前5時
(午前5時、明け方の富士)

 さてと河口湖ガッシュ君は、第1期の最終盤を迎えていた。7月24日から25日に日付が変わって、最終11講の確認テストも絶好調のうちに終わった。いよいよ翌朝9時からの「修了判定テスト」に向けて、ラストスパートが始まる。

 修了判定テストは、200点満点。テキストの内容以外に、初見の長文読解問題も出題される。短時間で大量の問題を解かなければならない。我々が見ても、たいへんなボリュームである。

「試験まで残り8時間」という緊張感の中で、生徒諸君は個別学習に入る。もちろん音読が中心だけれども、音読以外にも何をやってもかまわない。書きまくってもいいし、黙読することももちろんOKだ。

「予想問題を作成してみる」「作った予想問題をお互いに交換し、解きあい、解説しあう」なんてのもアリだが、まあそういうのは少数派。やっぱり「ひたすら音読」が主流である。

 今井クラスは、「出来るだけ早めに寝て ☞ 朝4時に全員で起床」が原則。昨年からは完全にそのスケジュールに移行した。早朝4時から朝食の時間までギュッと集中して学習する方が、深夜までデレデレやっているよりずっと効果的だ。
板書
(午前10時から、クラス閉講式)

 このへんも、昔はたいへんワイルドだったのである。13年前、今井君が初めて参加した合宿では、ほとんどのクラスが「完全徹夜」を敢行していた。スタッフも講師も生徒もこれを「徹夜勉強」と呼び、一睡もしないで修了判定テストに臨んだものである。

 その徹夜というのも、生半可な徹夜ではない。前日も、前々日も、そのまた前の夜も、睡眠時間は極めて少なかったのだ。

 13年前の河口湖ガッシュ君は、ホントにホントにガッシュ君。スタッフの中には「4日間全く寝てません」と誇らしく宣言し、真っ赤に充血した目でそこいら中を闊歩する者もいた。

 スタッフが4日寝ないのは、当時は完全に当たり前。自分たちが寝てないという前提だから、生徒たちにも「ほら、寝るな」「寝ちゃダメだ」「自分の限界を超えろ」「わっしょーい」「あと1時間で夜が明けるぞ」と、激しく叱咤激励できたわけである。

 あの頃の生徒には、「とにかく完全徹夜することだけが目標」みたいな者も多かった。朝7時、ついに朝食の時間が来ると、「やりきったな♨」「やりきったね♡」「とうとうやった♡」と激しく肩を叩き合い、輪になって熱い涙を流したりした。

 まあ、それなりに美しい光景だったことは間違いない。朝5時前、「閉め切ってあった教室のカーテンを一斉に開け放つ」という演出もやった。

 明け方のうす青い空の向こうに、夏の富士が浮かんでいる。「朝だ!!」「外だ!!」「富士山だ!!」の叫び声があがり、「残り2時間、やり切るぞ!!」とスタッフは相変わらず血気盛んな叱咤を繰り返す。この段階で「湖畔に出て絶叫タイプの全力音読」を始めるクラスもあった。
クラス閉講式
(クラス閉講式。スタッフ諸君が挨拶する。最強スタッフだった)

 あの頃は講師も、朝まで完全徹夜に付き合った。質問の列ができれば、1人1人に対処し、スタッフと一緒に生徒を激励し、授業を始めちゃう先生だっていた。予想問題も喜んで作った。

しかし諸君、そのとき冷静に教室の中を見回すと、やっぱり「オレたち何やってんだ?」という疑問を感じたのである。もうほとんど誰も勉強なんかしていない。要するに「起きている」、それだけのことである。音読は続けていても、英文の意味なんかちっとも分かっていない。

 何と言ってもスゴいのは、生徒たちの顔色であった。青。緑。茶色。紫。まさに「Gosh!!」であって、「徹夜勉強」の後半3時間から4時間近くは、感動のための感動、感激のための感激に費やされたと言っても過言ではない。

 そういう反省に立って、だんだん「徹夜勉強」という言い方を控えるようになった。7〜8年前には「5時には寝るように」という御触れが出た。

 しかし「たった2時間寝るぐらいなら完全徹夜の方がいい」と、甚だ評判が悪かった。「やりきりたかったのに」と、不平不満を漏らす生徒が目立った。それでも4〜5年前には「4時には寝るように」の御触れになった。

 だんだん就寝時間が早まってきたのを見て、今井ガッシュ君は一気に英断に踏み切った。早く寝て、朝4時に起きる。4時から7時までギュッと集中する。この方針はマコトに好評。今年はほとんどのクラスがこのスケジュールで行くようである。
バス
(これが全部、生徒諸君を運ぶバスである)

 修了判定テストが終わると、10時から「クラス閉講式」に入る。今回の94人は、間違いなく前代未聞に優秀な集団であって、初見の長文が出ていても、ものともせずに満点取得者が出る。スタッフも最強メンバーだったので、終講式はたいへん素晴らしい雰囲気で進んだ。

 ここでも、昔はいろいろ濃厚な演出をして、意地でも生徒たちを泣かせようとしたものだが、徹夜をヤメたのと同じように、無駄に濃厚な演出はナシにする方向性が定着。優秀者を表彰して、今井君が短く爆笑を誘ったら、あとはスタッフ1人1人が熱く語って終わりになる。

 全体閉講式前の昼メシに、恒例のカレーが出る。大鍋で煮込んだ300人分のカレーのカホリが宿舎を満たせば、「終わったんだな」「やりきったな」という深い感激が沸き上がる。カレーってのは、ホントにいいものですな。

 クラスでの閉講式が最高に盛り上がった後だから、全体閉講式はごく手短かに「サクッと」終わるのが理想。ここでダラダラ&デレデレ長い話なんかしていると、せっかくのクラスでの感動が冷めてしまう。

 今井の挨拶も、「ぽん!!」「ぽん!!」「ほんっ!!」と3声叫び、最後に「タアーッ!!」と咆哮するだけで終わりにする。だって諸君、もう宿舎の前にはたくさんの大型バスが集結して、生徒たちの乗車を待ち受けている。長々とお説教なんかしているヒマは皆無なのである。

1E(Cd) Deni Hines:IMAGINATION
2E(Cd) DRIVETIME
3E(Cd) Tuck & Patti:AS TIME GOES BY
4E(Cd) Joe Sample & Lalah Hathaway:THE SONG LIVES ON
5E(Cd) Joe Sample:RAINBOW SEEKER
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