Sun 170702 合宿初日☞2日目/絶好調でツキススム/NHK「日曜美術館」のあの人を発見 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 170702 合宿初日☞2日目/絶好調でツキススム/NHK「日曜美術館」のあの人を発見

 こんなふうに、ずいぶん楽しみにしていた河口湖合宿であるが、いったん始まってしまえば一気呵成である。第1日(21日)には第1講と第2講、第2日には第3講・第4講・第5講、あっという間に半分が終わってしまう。

 ワタクシの授業は、長文読解が中心。というか、全てを長文読解に費やす。1回分のテキストには他に「ディクテーション」が5問、「コロケーション」が20問、その他「役に立つ表現」の類いも含まれているが、この時期の受験生の悩みは、ひたすら長文読解のはずである。

 1回90分の授業で、テキストの読解問題は約30行。これにセンター試験タイプの設問が5つずつ付いている。問題はすべてオリジナルで、難易度もかなりのもの。しかし何しろ生徒諸君のモチベーションが高いから、初日と2日目には、疲れた表情なんか全く見当たらない。

 何しろ4月から6月のセンター模試で、平均点が150点以上だった高3生だ。しかもデータを見ると、ほとんどの生徒が右肩上がりで成績が伸びている。

 同じ平均150点でも、右肩下がりでどんどん成績が下がってきた受験生と、右肩上がりでどんどん学力を伸ばしてきた生徒とでは、表情も態度も積極性も違う。

「高2の2月の模試で120点とるのがやっとだったが、高3の6月には160点でした」。そのタイプの生徒が多ければ、そりゃ教室の雰囲気も抜群だ。

 今年の第1期は、そういうクラスだった。最初の感触は「おや、おとなしいね」「おや、ずいぶんクールですね」であったが、初日の第2講あたりから、ぐんぐん雰囲気が熱く盛り上がってきた。
富士山
(富士が近い。登山中の人が見えそうなぐらいだ)

 だから今井君は、最初からすげーペースで飛ばすのである。もうとっくに補助教材を配ってある。テキストの問題をどんどん先に進み、出来ればテキストにプラスして、本格的長文読解の良問を4〜5題、この合宿中にやっちゃおうと企てた。

 このスピードに、H1クラス94名は、全くひるまずについてくる。第3講終了の段階で、テキストはもう第5講まで進んでいた。2日目・第5講終了時、テキストは第8講まで完了。想定の約1.5倍のスピードであるが、落伍者は1人もなしである。

 何しろ一昨年、ワタクシは「グロッキー」を経験している。合宿前の公開授業ラッシュと授業収録ラッシュで疲れ果て、英語のロレツが回らないほどの疲労の中で合宿に突入した。日本語の呂律は回っても、英語のロレツが回らない。そういうこともあるのである。

 だから昨年と今年は、あくまで「一流の準備」を心がけ、グロッキーの「グ」の字も見当たらないカンペキな準備を整えてここに乗り込んだ。予定では、第3日のお昼までにテキストの問題を全て終了、第3日の夜の時間帯からは、自ら用意した補助教材に突入したい。

 補助教材は、北海道大学・筑波大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学の長文問題を用意。おお、ずいぶん頑張って揃えましたな。普通の予備校の夏期講習の5日分を、合宿の3日目から4日目にかけて1日半でギュッと煮詰めてやっちゃおうというのだから、今井君の意気込みは派手である。
朝の富士山
(模範的な朝の富士)

 ただし、授業延長は絶対にしない。講師に与えられた時間はあくまで1回90分であって、それを10分延長とか20分延長とか、そんなダラしない姿勢を生徒に見せるわけにはいかないのだ。

 マンガやTVドラマに出てくる「熱血教師」の類い、「荒れ果てた学園に赴任してきた型破り教師」の類いなら、そりゃナンボでも授業延長をして、「オレは時間に縛られたりしねーぜ、フフフ」と、自分がどれほどカッケーか、鏡に映して悦に入っていてもいい。

 しかしいま目の前にいる生徒たちは、常に時間内で物事を処理しなければならない運命を負っている。センター試験なら80分、東京大学なら120分。まさか「オレは熱血タイプ。延長させてくれ」と絶叫するわけにはいかない。ならばこちらも時間厳守。たとえ1分でも延長なんかしたくない。

 しかも諸君、授業の約2時間後には「確認テスト」50問が課され、生徒たちは全員そこで満点を目指すことになっている。テストの範囲は「ディクテーション5」「コロケーション20」「役に立つ表現10」も含まれる。授業後の2時間で、これを一気に覚えきらなきゃいけない。
テキスト
(読解問題、1回分)

 そこで合宿の今井は「15分早く授業を開始」「15分早く授業を終了」という時間割に作り替えている。どこの予備校でもそうだが、実は授業前の休み時間ほど、生徒がゆるゆる緩み放題になっている時間帯はない。

 試しにどこかの予備校を覗いてみたまえ。授業前の10分、ほとんどの受験生は雑談に興じ、あるいは机に突っ伏して惰眠を貪り、参考書を眺めているように見える生徒も、心も頭も夢の中をさまよっている。

 ならば諸君、その時間帯に教室に突入し、最初の15分で一気に授業を進めちゃったらいいじゃないか。ボンヤリしている15分で、ギュッと一気に進んじゃう。だから15分早く行く。そのぶん15分早く終わって、個別学習の時間を15分多く確保してあげる。

 この方針は今年もビシッと功を奏しつつあるのであって、予定の1.5倍のスピードでテキストを消化し、しかも確認テストの成績も良好。50問で50点満点、それなりに難問も含まれる厳しい確認テストを15分でこなして、クラス平均が48点を上回ったりする。

 こりゃいいや。ついつい調子に乗って、話が脱線 ☞ いわゆる「トーク」に熱が入ったとしても、何しろ15分早く始めているんだから、授業進行にもほとんど影響しない。

 第2日を終わって、テキストの8講が終了。残るは9講・10講・11講の3回分だけだから、まさに目論見どおり。後半は補助教材 ☞ 難関国立大の長文読解で、思い切り熱い授業が出来そうである。
夕食準備
(夕食の準備が進む)

 さて、意気揚々とお部屋に戻ってくると、テレビでお相撲をやっている。生徒諸君はもちろんテレビ厳禁の日々であるが、講師のほうは、まあちょっとのテレビぐらいいいじゃないか。

 今年から宿舎の冷蔵庫にドリンクが一切入っていないから、手許も口許もマコトに寂しいお相撲観戦になるけれども、たくさんの若手が躍進した夏場所に続き、名古屋場所も大いに熱い。

 上位陣がバタバタと黒星 ☞ バタバタと休場、そういう残念な部分を除けば、名古屋場所は終盤までなかなか面白かった。合宿2日目が相撲の13日目、3日目が千秋楽。優勝争いはシラケちゃった感があっても、若手の活躍を眺めながら楽しい夕暮れを過ごすことができた。

 そのままテレビをつけておくと、もちろんNHKニュースが始まる。全国ニュースが終われば、「それでは甲府から山梨県のニュースをお伝えします」。おお、今井君はいま山梨県のど真ん中にいるんだということを再認識する。
揚げ物
(揚げ物の風景)

 その山梨ニュースのキャスターを見て、ワタクシは一驚を喫した。画面に映ったのは、伊東敏恵アナ。つい今年の3月まで、Eテレ「日曜美術館」のメインキャスターを務めていた人である。

 ワタクシは「日曜美術館」の常連。決して番組のファンではないが常連ではある。何しろ日曜の午前中、のんびり9時に起きてきた今井君は、どのチャンネルを見てもつまらないバラエティばかりだから、消去法で日曜美術館を残すしかない。

 4月からキャスターが変わって、「おや、伊東サンは突然どこに行っちゃったのかいな?」と思っていたら、おお、甲府で山梨のニュースを読んでいらっしゃった。

 だから今、山梨県のローカルニュースは、マコトに上品な美術館の雰囲気である。高校野球の決勝戦の様子も、勝沼でブドウが順調に生育している話も、町のコドモたちが盆踊りの練習に励んでいる姿も、日曜美術館を髣髴とさせる物柔らかな声、静かで落ち着いたオトナのムードで伝えられる。

 つい3週間前、茨城県のニュースで、スポーツキャスターの森アナを見かけた。「おはよう日本」で3月まで頑張っていたあの女子である。「まろ」こと鹿児島の登坂さんもしかり。NHKの人事異動、意外に激しいようである。

1E(Cd) Ashkenazy(p) Müller & Berlin:SCRIABIN SYMPHONIES 2/3
2E(Cd) Ashkenazy(p) Müller & Berlin:SCRIABIN SYMPHONIES 3/3
3E(Cd) SECRET OF ISTANBUL
4E(Cd) 1453
5E(Cd) Jarvi & Goteborg:GRIEG/PEER GYNT 1/2
total m10 y1340 d21298