Mon 170619 九州ストロング/ボストンより強い/赤組ラーメン/静岡、空前の大盛況 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 170619 九州ストロング/ボストンより強い/赤組ラーメン/静岡、空前の大盛況

 この1年、九州はさまざまな自然災害に襲われ、ありとあらゆる苦しみと悲しみに直面しつつ、しかし常に雄々しく立ち上がり、災害に立ち向かい、立ち直りつづける。その粘り強さには、まさに脱帽の思いである。

「KYUSHU STRONG」。7月11日、熊本を発って次の仕事場の静岡に向かおうとする時、今井の頭に浮かんだのは、その種のマコトにベタな感想であった。「九州ストロング」と言うんじゃ、何だか小学生の発言みたいで、一瞬何とも情けない。

「BOSTON STRONG」。ワタクシは2013年春、ボストンの街中を誇らしげにバスが走り回るのを目撃した。2013年4月15日、ボストンマラソンのゴール地点で爆弾テロが発生。警察と市民が一体になって容疑者を追いつめ、4月19日夜に犯人逮捕に至った。

 長時間の自宅待機に耐えて事件解決に協力したボストン市民は、一斉に「BOSTON STRONG」のプラカードを掲げ、ボストンの団結を祝って街に繰り出した。バスも、地下鉄も、中央駅も、みんな祝賀ムード。「我々はテロに屈しない」という気概を見せつけた。

 アメリカ東海岸のお花見旅を企画していた今井君のニューヨーク到着が、まさに爆破事件の直後、4月15日夕刻であった。ニューヨークに4泊して、4月19日か20日にはボストンに移動の予定。寝耳に水の「びっくりポン!!」であって、「ボストンを諦めてこのままNY滞在を続けようか」と迷いに迷った日々であった。

 詳しくは、旅行記「アメリカ東海岸お花見旅」を参照していただきたい。まさかこんなに早く、4日か5日で容疑者逮捕に至るとは思っていなかった。

 自宅待機に市民がこぞって協力したボストンは、間違いなく「ストロング」であって、普段なら行き先を表示するバスの前面にも「BOSTON STRONG」の文字を掲げ、運転手さんも乗客もみんな誇らしげにバスライドを満喫していた。
ラーメン
(熊本「赤組」のラーメン。おいしゅーございました)

 九州の場合、相手が自然災害であるだけに、もっとストロングな実感がある。思わずstrong/stronger/strongestと比較級から最上級に活用して、「Kyushu Stronger」「Kyushu the Strongest」と、熱い喝采を送りたくなるほど、強烈な強靭さを感じるのだ。

 熊本のホテルから眺める熊本城は、1年3ヶ月前の地震被害でたいへんな被害を被ったばかり。美しい天守閣も、今は鉄骨の中でジッと修理修復の日々に耐えている。街を行くヒトビトも被害のショックから立ち直って、お城の修復完成を楽しみに生活を再建しつつある。

 一週間前の福岡と大分の豪雨被害は、まさに想像を絶するものであるが、被害の真っただ中の温泉宿も、大浴場を被災者のために開放して、強く優しく雄々しく助け合っていらっしゃる。もしボストンがストロングだと言うなら、九州はどうしてもstrongerであって、この強靭さは絶讃に値する。

 さて、熊本の夜の今井君は、熊本のラーメンをズルズルすすって、九州の強靭さに少しでもあやかろうと考えた。選んだお店の名は「赤組」。ホテル日航から至近、絶好のロケーションである。

 誰かに「旨いですよ」と教えられたわけでもないし、ネットのクチコミの類いを熟読したのでもない。選択の理由は、ただ単に「近いから」。店のネーミングも合わせて、ほとんど期待せずにお店にニュルッと闖入してみた。
赤組
(熊本、ホテル日航そばの「赤組」。アブラが好きな諸君には、きっとサイコーのラーメンであった)

 お店は、ガーラガラ。一昨日の新大阪「しおや」と同じことで、今井君はこの「ガーラガラ」が最も嬉しいのである。長時間並んだあげくに、店員さんや常連客に小突き回され、コワいオヤジに叱られつつすするラーメンじゃ、どんなに旨いと評判でも、実はちっとも美味しくない。

 広い店内に、お客は2組だけ。どう見ても怪しい中年カップルと、仕事帰りに上司の悪口を並べ放題に並べているサラリーマン4人組。そのしっとりとした静寂の世界に、熊本の熱気でネットリ蒸されたサトイモ君が無遠慮に闖入していったわけである。

 注文したのは、一番安い「熊本ラーメン」と「餃子」。おお、旨い餃子じゃないか、ビールもビシッと冷えていていいじゃないか。思わず頷いていたところに、メインの「熊本ラーメン」が運ばれてきた。

 うひゃ、アブラが表面に分厚い層をなしている。スープというより、こりゃもうアブラだ。麺をすすってもアブラまみれ。チャーシューもネギもひたすらアブラでげずね。

 いつもはスープまで全て飲み干すのが今井君のラーメン屋流儀であるが、いやはやさすがにアブラ部分はすべて丼に残してお店を出た。とりあえずブログには、赤組ラーメンの写真を残しておく。古文のウルトラ大先生をはじめ、最近はラーメンの写真を掲載するのが流行中のようである。
熊本城
(熊本城は、修復がどんどん進んでいる)

 翌日は、11時にホテルをチェックアウトして、今日も今日とてお仕事に向かう。ただし諸君、お仕事の現場は静岡である。「熊本発 ☞ 静岡」、こりゃ大変だ。

 今井君みたいな旅の大ベテランでも、この移動には四苦八苦せざるをえない。選択肢は、以下の2つしか考えられないのだ。

① 熊本空港から羽田までヒコーキで一気に1時間半。羽田から品川経由で、新幹線で静岡に1時間。乗り換えのマコトに多い、合計4時間程度の旅程。

② ひたすら地を這って、新幹線&新幹線の連続に耐えていく。熊本から「みずほ」で新神戸まで3時間、新神戸で「ひかり」に乗り換える。静岡まで2時間。乗り換えは1回だけ、所要5時間半の旅程。

 ワタクシが選択したのは、②である。①のほうは、とにかく細かい乗り換えが多くなる。そもそも熊本空港が余りに遥かである。タクシーで4000円以上かかり、かつ羽田から京急線がらみのルートがメンドーだ。

 ホテル前の「通町筋」からJR熊本駅前まで、路面電車を利用。おお、「脱タクシー」の徹底ぶりは、ビシッと筋が通っている。ついつい甘えて「タクっちゃお♡」などと軟弱に呟くのは、「単語&文法&音読」の質実剛健な英語学習を生徒に説いているイマイとして、許される行動ではない。
静岡1
(静岡、空前の大盛況 1)

 熊本駅新幹線口で、ランチに「火の国そば」680円をすすったのだが、その件についてはまた明日の記事で。辛子レンコンのたっぷり入った辛いお蕎麦の写真入りで、しっかり感想を書こうと思う。

 こうして新幹線の発車を待っていた11時56分、「鹿児島で震度5強の地震が発生」のニュースが入った。すぐに「九州新幹線は、遅れが見込まれます」の掲示が出て、うだるような炎天下、早くも大汗を拭いながら、新大阪ゆきの「みずほ」を待ち受けた。

 こういうふうだから、イマイ自身が相当なstrongにならなければ、出張&出張のスケジュールが重なりあう夏を生き抜くことは困難なのである。

「みずほ」3時間、「ひかり」2時間、静岡での公開授業終了後は「こだま」で東京まで1時間半。合計6時間半、通過する「のぞみ」を待ち合わせてばかりの丸一日新幹線ライド、マコトにツラいものがあった。

 しかし諸君、静岡としては前代未聞&空前の大公開授業が待ち受けている。数えきれない「のぞみ」に抜かれても&抜かれても、そんなことでメゲているわけにはいかないのだ。

 静岡校のスタッフが集めきった生徒は、合計205名。そのうち、名門・静岡高校の2年生が80名。一学年320名として、何と4人に1人が、今井の公開授業に詰めかけることになる。その割合は、ほとんど学校行事の規模に該当する。
静岡2
(静岡、空前の大盛況 2)

 205名のうち、「初めて東進に来てみました」といういわゆる外部生が115名。おお、こりゃホントにスゴい。静岡校として、ホントに前代未聞&空前の外部生数である。

「空前」であって「絶後」ではないところが、さすが今井君の国語力であって、ここで「絶後」じゃ困るのだ。2020年、2025年、そういう将来に向けて、もっともっと増えてもらわなくちゃいかん。

 何といっても「すげー」のヒトコトに尽きるのが、これほどたくさんの生徒諸君を「高1&高2だけで集めて見せました」というスタッフの意気込みである。高3は1人もナシ。「高1&高2だけで200名超」というのは、ホントにすげーと正直に感謝&感謝の今井なのであった。

 東進移籍から昨年まで12年、静岡校の公開授業は15回を超えている。毎回&毎回、校舎内での超満員開催。「アンコが出るよ!!」と絶叫が漏れるほどの超満員で実施してきたが、今回はついに外部会場に進出した。

 大きな外部会場を借りれば、「ガラガラになったらどうしよう」という不安に苛まれる中、今回は勇敢に200名規模の会場を準備。しかも見事に超満員にしてみせた。その意気やヨシ。やっぱり、こうでなくちゃいかんよ。

1E(Cd) Incognito:WHO NEEDS LOVE
2E(Cd) Incognito:NO TIME LIKE THE FUTURE
3E(Cd) Incognito:POSITIVITY
4E(Cd) Larry Carlton:FINGERPRINTS
5E(Cd) 村治佳織・山下一史&新日本フィル:アランフェス交響曲
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