Sun 170618 大分の熱き情熱/豊肥本線と久大本線/熊本「鶴屋ホール」の大盛況 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 170618 大分の熱き情熱/豊肥本線と久大本線/熊本「鶴屋ホール」の大盛況

 大分での懇親会は、21時から。今回の公開授業を主催してくださった塾の社名は「熱き情熱コーポレーション」である。「え?」「何ですって?」「もう1度言ってくれませんか?」であるが、ええ、いいですよ。何度でも言ってあげましょう、「熱き情熱コーポレーション」である。

 今井君なんかは「いいじゃん&いいじゃん」であり「いいじゃないか」「やるじゃないか」であって、熱き情熱コーポレーション、「熱」という文字が2つも入った遠慮なしに熱い会社名を、公開授業中に10回も連呼した。

 諸君、遠慮なんかしてちゃいかんのだ。どんどん熱と熱さと情熱を外に押し出して、わっしょい&わっしょい、街に世界に宇宙に繰り出せばいいのだ。

 その熱さで、単語も文法も一気にやってしまえばいいし、音読もあくまで熱く、ただし徹底的に継続して、熱く真っ赤に燃え上がりながら、しかもその炎を熱いまま絶やさない努力をすればいい。

 スタッフは、お揃いの真紅のTシャツを着用して公開授業に臨んだ。熱さはいろんな所に結実して、塾の運営する個別指導部門には「パッション」という名前がついている。

 詳しい校舎名は失念したが、例えば「大分駅前パッション」「別府温泉パッション」みたいに、パッション ☞ 熱き情熱は、看板やノボリやTシャツからも、たいへん素直に感じ取ることができる。
駅弁1
(小倉駅で豪華御弁当を購入する)

「かず家」という部門もある。一瞬「あれれ、居酒屋か何かですか?」と勘違いするが、「かず家」は数学専門の部門。学年にこだわらず、数学に徹底的に熱き情熱を注ぐから「数家」というわけだ。おお、マコトにスカッと気持ちいい。

 そういう熱いメンバーと、大分駅前アーケードの和食屋さんに集まって、旨い和食を楽しんだ。季節が秋なら「関サバ」であるが、今の季節なら当然「関アジ」、たいへんおいしゅーございました。ハモのお鍋も、印象的でございました。

 ただし諸君、あんまり旨くて、写真を撮るのを忘れていた。関アジのお刺身だけは一応カメラに収めたが、ホントに残念なことに、ブレブレにぶれてしまっていた。せっかく旨かった豊後の国の料理の数々を、ここに写真で掲載することはできない。いやはや残念至極である。

 翌朝は7時に起きて、さてこれから九州を東西に横断、肥後の国・熊本に向かう。豊後から肥後への鉄道は、「豊」と「肥」をくっつけて「豊肥本線」。これで「ほうひほんせん」と読む。

「ほうひ」ということになれば、なるほどMac君も予想通りの反応を返してくれるし、誰もが一瞬たいへん下品な連想をして噴き出しそうになる。

 内田百閒は何故か熊本がたいへんお気に入りで、旅ばかりして過ごした彼の人生の後半、熊本を何度でも訪れ、その旅行記を「阿房列車」に書き残したが、「豊肥本線」のネーミングに関して、我々の予想通りの言及がある。
駅弁2
(小倉の御弁当の中身。炭水化物は控えめだ)

「7月9日が大分、10日が熊本」というスケジュールが決まったとき、ワタクシの灰色の脳細胞は、間髪を入れずに九州の鉄道路線図を思い描き、「お、こりゃ豊肥本線で九州横断だ!!」と快哉を叫んだ。

 そのルート以外に、由布院の温泉に一泊して、久大本線で由布院から久留米に抜ける横断法もある。強烈に忙しい出張の真っただ中に、豊肥本線や久大本線の旅を上手に絡めるのは、まさに今井君の真骨頂。手ぐすねを引いてこの日を待っていた。

 ところが、その5日前に九州北部を大豪雨が襲ってきた。大分県日田市は大災害の真っただ中。久大本線の鉄橋が流失して、復旧はいつになるか分からない。豊肥本線も9日現在、運転休止のままであって、運転再開はまだまだの様子であった。

 こんな状況での物見遊山は、「甚だ不謹慎」のソシリを免れない。というか、大分や福岡の温泉旅館がこぞって避難者のために大浴場を開放、被災者に寄り添っている時だ。我々はあくまで自重、温泉はまた近い機会に満喫しにくることにしたい。

 以上のような経緯で、今井の大分 ☞ 熊本移動は、この上なく地味なスタンダードに切り替わった。大分から日豊本線で小倉へ。小倉から九州新幹線で熊本へ。合計2時間半、座席にふんぞり返って読書するだけの旅になった。
くまモン
(熊本ホテル日航にて。無料のお水にもくまモンが躍動する)

 うーん、実は選択肢がもう1つあったのである。「南回りルート」であって、日豊本線を宮崎まで一気に南下、都城から鹿児島へ侵入。鹿児島から熊本まで新幹線で移動する。

 いや、都城あたりで一計を案じ、霧島や人吉の山の中をローカル線で突っ切ってもいい。肥後と薩摩を結ぶ路線だから、「肥薩線」。球磨川の清流をたどる特別列車「いさぶろう」「しんぺい」なんてのも走っている。

 しかしやっぱり時間的に厳しい。もっと早起きして、大分を7時か8時発の列車に乗らなきゃいけなかった。何しろ諸君、19時半から熊本でのお仕事が待っている。仕事に影響を与えかねないルートは、当然のことながら御法度だ。

 こうして何もかも諦めた今井君は、せめてもの慰めに小倉駅で豪華御弁当を購入した。それが今日の写真の1枚目と2枚目。まあこのぐらいは許してくんなまし。「昨日はラーメン、今日は御弁当ですか?」「ダイエットはどうなりました?」とか、そんな冷たい苦笑はやめてくれたまえ。
熊本
(熊本、約230名の大盛況。たのしゅーございました)

「午後から激しい雨の恐れ」と、イヤな予報が出ていた熊本であるが、まあ何とか空は持ちこたえている。「脱タクシー」を徹底しているから、駅前から路面電車に乗り込んで、運賃たった170円で熊本の中心街に向かった。

 今や熊本は政令指定都市。路面電車もオシャレに「トラム」と呼び、車掌さんは「トラムガイド」と呼ぶ。12年前、今井が東進に移籍して、初めての公開授業で熊本を訪れた時は、まだ由緒正しい地方の城下町の風情があったが、トラムガイドなんかが登場するようでは、「時の流れには逆らえませんな」と諦めるしかない。

 それもそのはず、12年前に公開授業に参加していた諸君はすでに30歳、熊本や九州を支える中堅に育ちつつあるわけだ。街はすっかり趣きをかえ、駅前にでっかく君臨していた代々木ゼミナールは、今や影も形もない。存在の記憶さえ、消えかけている。

 いったんホテル日航にチェックインして、ブログを更新。残った時間はダラしなくベッドに横たわってお相撲を眺め、今日もまた白鵬の威風堂々のお手本を参照。いやはや、土俵の白鵬どん、ホントにお手本とすべき素晴らしい表情をしていらっしゃる。

 熊本での公開授業は、久しぶりに「鶴屋ホール」で開催。熊本を代表する大資本「鶴屋デパート」の9階大ホールである。ここもまた時代の流れなのか「パレアホール」とオシャレな名前に変わっていた。
馬刺し
(さすが熊本、馬刺が旨い)

 10年前までは、熊本の公開授業は常にここを使用していた。しばらく「校舎での開催」が中心になって、100名とか120名とか、小規模でコジンマリやるのが普通になってしまったが、「よっしゃ、久しぶりにドカンとやるべ♡」と決まったらしい。

 今井君は、その方針に大賛成である。ドカンと集まって、ドカンと盛大にやった方が、講師もスタッフもギュッと大いに盛り上がるし、何よりも生徒の気持ちの盛り上がりが違うだろう。

 予定参加数は約200だったが、飛び込みでどんどん参加者が増えて、最終参加者は約230名。鶴屋大ホールが満員の大盛況になった。やっぱり200名を軽く超える大盛況だと、サトイモの茹で上がりも速い。ステージに上がった瞬間に、もう大爆笑に包まれた。

 使用したテキストは「C」。伝説の「B」よりも、大爆笑はホンの少し控えめになるが、そのぶん生徒たちは徹底的にメモを取りまくる。「腱鞘炎になりそうになるほど」が目標。笑いすぎて腹筋が痛くなることも目標である。

 90分ピッタリに収まった本格的な授業後は、230名の「腹、いてえ」「腕、いてえ」の絶叫が鶴屋ホールに響きわたる。ホールを出て、熊本一の繁華街・通町筋にも、やっぱり歓声が響きわたる。

「授業って、こんなに面白いの?」と、路上に受験生のザワメキが広がれば、今井君としてもこんなに嬉しいことはないのである。

1E(Cd) Incognito:100°AND RISING
2E(Cd) Incognito:LIFE, STRANGER THAN FICTION
3E(Cd) Incognito:FUTURE REMIXED
4E(Cd) Incognito:ADVENTURES IN BLACK SUNSHINE
5E(Cd) Ono Risa:BOSSA CARIOCA
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