Mon 170605 いよいよ「あと365日」がやってきた/塩釜へ/旅が住処/鹽竈神社 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 170605 いよいよ「あと365日」がやってきた/塩釜へ/旅が住処/鹽竈神社

 10年前の宣言を達成するまで、残り365回のブログ更新を残すばかりとなった。来年の誕生日6月26日に、「10年、毎日更新します」の宣言を達成することになる。

 自分でも「まあ無理なんじゃん?」と首をかしげながら宣言したのが、2008年6月5日。いよいよ秒読み開始の日がやってきた。「まさかこんな日が来るなんて」の感慨が強いが、あと丸1年、勤勉に毎日更新を続ければ、ホントに残り365日で宣言を現実にできるのである。

 ここまで9年、書き続けた記事の量は、概算でA4版10000枚。1年365日×9年×1日3枚=9855枚という計算式だ。文庫本なら、何と20000ページ。1冊200ページで割り算すれば、100冊分を書きまくったことになる。

 確かに、クオリティも価値もそんなに高くないかもしれないけれども、こりゃ諸君、量だけみれば「現代版♡甲子夜話」ぐらいの自負はもっていいんじゃないか。残り1年に向けて、今井君の握りコブシはますますギュッと固さを増すのである。

「次の誕生日に達成の記念日が来るように」。そのへんの企みもマコトに見事である。あくまで企みの段階であるが、来年の6月26日は、イタリアのコモ湖に滞在していたい。ニャゴロワやナデシコとともにずっとブログ表紙を飾ってきた写真は、コモ湖「ヴィラ・デステ」の庭園で撮影したものだ。

 ならば10年達成の写真も、「ヴィラ・デステの同じ場所で」ということにしたいじゃないか。お隣のマッジョーレ湖に4〜5日滞在した後でコモ湖に回り、「2018年6月26日、コモ湖『ヴィラ・デステ』にて」の写真で締めくくりたい。

 そういう1年後を考えると、さすがのサトイモ入道でもやっぱり鳥肌が立つ。もちろん「10年」を達成しても、いちおう宣言通りの区切りがやってくるだけで、その後も執筆は続けるのである。ただ、その区切りを出来るかぎり花やかにしたい。そのぐらい、いいじゃないか。
萬久
(金沢「萬久」のニャゴロワ。中身は豆菓子である)

 そんなことを考えながら、6月26日、2017年の誕生日のワタクシは、新花巻からの帰りの新幹線を、仙台で途中下車した。真っ直ぐ東京に帰ればいいものを、「ちょっと塩釜に立ち寄っていこう」と思いついたのである。

 もともと予定していたのは、松島の観光である。松島海岸から遊覧船に乗り、松尾芭蕉も感動のあまり声が出なかったとされる松の島々の景観を眺めて、逸る心と猛るタマシイを鎮めたい。

 しかし、鉛温泉「藤三旅館」で、欲張って何度も何度も温泉に浸かったおかげで、時計はあっという間に11時を回ってしまった。鉛温泉から新花巻駅までクルマで40分、ゆるキャラ「フラワーロールちゃん」に挨拶してから新幹線に飛び乗っても、仙台着は14時半近くなる。

 仙台からは「仙石線」という電車に乗り、松島海岸まで30分以上。観光船の船着き場に立つのは、午後3時を軽く過ぎてしまう。ならば、松島は「また今度」。日本三景は逃げ隠れしないで待っていてくれるはずだ。

 そこで今井君が選んだのは、松島海岸の手前、塩竃神社への参詣である。塩竈の「竈」の字が余りに難しいので、カンタンに「塩釜」で済ませるのが一般的だが、本来は「塩」のほうも「鹽」と書かねばならず、ウルトラ正確には「鹽竈神社」。おお、漢字ハカセ ☞ 今井でも、滅多なことでは書けそうにない。
本塩釜駅
(仙石線「本塩釜」の駅に到着)

 歴史を見るに、平安初期から歴史書に登場するんだそうな。奈良時代に多賀城が作られ(724年)、日本海側でも秋田城の築城が始まり(733年)、近畿地方の軍勢がどんどん東北に攻め込んでくる。今井君が育ったのは、秋田城のあった高清水の丘の麓であって、この時代には特に思い入れが深い。

 陸奥国一宮・鹽竈神社は、そういう時代の創建、現在も堂々たる東北の守護神であって、多くの初詣客が集まる。7月、「塩竈みなと祭」の時には、鹽竈神社の神輿が塩竈市内を練り歩く。出発点が鹽竈神社。御座船が約100隻の船を従えて松島湾を巡幸する。

 調べてみると、マコトに勇壮な祭である。「お発ちー!!」の掛け声のもと、2つの神輿が202段の急な石段を駆け下り、御座船が待つ桟橋に向かう。海上を縦横無尽に駆け巡った後、神輿は神社の表坂下に戻る。202段の険しい石段を、今度は力の限り昇っていく。

 塩竈の神輿は、「日本三大荒神輿」。おやおや、そんな3大もあるんですか。他の2つは、姫路の「灘のケンカ祭」と松山の「北条鹿島祭」。どちらも、出張ですっかりお馴染みの街じゃないか。
鹽竈神社1
(塩竃神社 1)

 塩釜の神輿は、1733年に京都で造られた。我がふるさと秋田城のちょうど1000年後だ。重量1トン、黒漆塗り。神輿を担ぐ人数は、前に8人、後に8人。雅楽の演奏の中、202段の急勾配を駆け下り、駆け上がる。

 祭では「塩釜甚句」も歌われる。「ハットセ」という掛け声が勇壮なので、「ハットセ節」との別称もある。船乗りや町人の間で広く歌われたんだそうな。「塩釜街道に、白菊植えて、ハットセ、何を聞く聞く、アリャ、便り聞く。ハッハッハットセ」

 うぉ、そうと知っていれば、塩竈みなと祭の日まで、塩釜訪問を待ってもよかった。太平洋を行くお船100隻、さぞかし勇壮なことだろう。しかし諸君、7月16日から17日、今年のワタクシの予定では、京都に久々の「山鉾巡行」を眺めに行くことになっている。

 だからそろそろ、来年のカレンダーが必要だ。どんどん予定を書き込んでいかなきゃならん。2018年、4月にはモスクワとサンクトペテルブルクの旅。6月にはマッジョーレ湖とコモ湖の旅。7月16日17日のあたりには、塩竈みなと祭を訪問だ。
鹽竈神社2
(塩竃神社 2)

「来年のことを言えば鬼が笑う」であるが、鬼でさえ笑いだすほど滑稽な話と考えて、ちんまりオウチで遠慮するんじゃなくて、どんどん来年のことを話し、コワい鬼さんたちをゲラゲラ笑わせ、そのことによって邪気も邪鬼も追い払い、素晴らしい2018年にしていこうじゃないか。

 だって諸君、ついこの間2017年に入ったばかりというのに、あと2日で半分が終わってしまう。夏至を過ぎて、この1週間どんどん日が短くなっているはずだ。

 人生も同じこと。10歳代や20歳代の皆さまだって、「オレには若さがある」「アタシは若い」とツンツン空威張りばかりしていると、10年経過 ☞ 20年経過のその先には、シワの寄った中年の世界が待ち受けている。

 どんどん世界を旅しようじゃないか。2017年前半のワタクシは、モロッコ・メキシコ・キューバの旅で、合計1ヶ月は日本の外だった。他にも日本スミズミの小旅行を繰り返して、日々旅にして旅を住処とする理想を、まずまず実現できている。
鹽竈神社3
(塩竃神社 3)

 2017年後半もやっぱり日々を旅とし、旅を住処とする具体計画を立案中。8月はノルウェー。9月から10月はポーランドか。国内小旅行もおそらく20日分は実現して、12月にはシドニーかメルボルンで昨年に続いて「夏のクリスマス」を満喫する計画だし、その後にはペルーという大物も控えている。

 その前に、まずは塩釜だ。仙台を出た仙石線は、ドアの開け閉めにいちいちボタンを押さなきゃいけないタイプであって、車窓も途中からはウルトラ田園風景。午後3時すぎ、どこの駅からだったか、乗り込んできた高校生集団に席巻されるあたりも、昭和の電車そのものである。

 本塩釜に到着、15時半。実は塩釜の名店「すし哲本店」カウンターに、16時半から予約を入れてある。約1時間の余裕があるから、これから鹽竈神社に参詣、202段の石段を昇り降りして、しっかりお腹を減らしてから、美味しいお寿司にありつく算段である。

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