Sun 170430 聖なる泉セノーテ／チャックモール／球戯場（キューバ＆メキシコ探険記10）
以上のような紆余曲折を経て、やっとのことでチチェンイツァの遺跡に入ってみたのであるが（スミマセン、昨日の続きです）、とにかく諸君、土産物屋がうるさすぎて、ちっとも瞑想にふけることができない。
何しろワタクシは想像力が目いっぱい豊かな人間であるから、遺跡やら教会やら神社仏閣を訪ねてギュッと目を閉じるや否や、脳味噌の中はありとあらゆる想像や夢や妄想でいっぱいになる。
夢の甘いトロトロの蜜やら、濃密な妄想の酸っぱい汁やら、要するにダラしないヨダレのようなものがジュワッと湧き出してきて、３流４流の映画ならナンボでも作れそうだ。
例えばトルコ。あるいはギリシャ。もちろんイタリアでもフランスでもスペインでも、旅するたびに映画のシナリオの４〜５本は書けそうな勢いなのである。
例えばスペインのセゴビアを旅するとする。ローマ時代の巨大な水道橋を前に、うほうほ、つまらんシナリオがトイレットペーパーみたいにクルクル頭の中で回り始める。全く同じことが、プロバンスのポン・デュ・ガールでも起こる。
そりゃ、どう考えても映画の見過ぎだ。今年も４月までで80本も見ちゃった。頭の中は、英語を話すグラディエーターだの、英語しか話せないジャンヌダルクだの、英語でカエサルに抵抗するガリアの戦士ヴェルチンジェトリクスだの、とんでもない登場人物でいっぱいだ。
だから諸君、チケットを握ってチチェンイツァのピラミッドに近づくや否や、今井君の頭の中には「英語を話せるマヤの王」「英語で祈るマヤの僧」「英語で呪いをかけるマヤの呪術師」、そういうケッタイな人物がさっそく舞踏会を始めた。毒され果てたサトイモなのである。
ところが諸君、そこへ思いがけない伏兵「土産物屋集団」が出現した。どこまで行っても土産物屋。Ｔシャツ、ボーシ、またボーシ、置き物、日傘、再びＴシャツ、ジャガーの笛。今井君が落ち着いて妄想にふけることができないように、延々と列をなして10ペソの品物を売りつけにかかる。
もっとも、それはそれでよかったのかも知れない。マヤにせよ、アステカにせよ、どうも話が血なまぐさすぎるのだ。酸鼻を極める流血の世界がそこいら中に広がって、ワタクシの想像力は強烈＆濃厚な鉄のニオイにマヒしそうになる。
メキシコの名所旧跡に出かけると、「むかしむかしスペイン人がどんなヒドいことをしたか」という記憶と記録が充満している。確かに諸君、15世紀＆16世紀、征服者スペインの中南米での行動は、明らかに常軌を逸している。
しかしその前のマヤ文明にしても、やっぱり何だかヤタラに血なまぐさいのである。「エル・カスティージョ」と呼ばれるピラミッド状の神殿も、石柱が林立する「戦士の神殿」も、マヤの時代にこの場に立てば、ドロドロ流れる大量の血液のニオイに、間違いなくメマイがするに決まっている。
（チチェンイツァ、戦士の神殿）
中でもワタクシは、「聖なる泉セノーテ」と「チャックモール」がキライである。前者はまさにハリウッド映画の独壇場。21世紀の英語を話す不思議な呪術師が、マコトに卑猥に「ヒヒヒヒ」と笑いを漏らしながら、清純な少女を追いつめる場面が目に浮かぶ。
日照りの夏、雨を乞う人々の輪の中心にいるのが、王の権力に取り入ったこのワルーい呪術師である。いやはや、ホントにホンマに悪いヤツだ。
「美しい処女を神に捧げなければ、ヒヒヒ、天は雨を恵んでくれませんぞ」。そう言いながら、彼（ないし彼女）が望むのは、地位と金と、もちろん生け贄の危機にある少女である。
わー、いけないな、いけないな。オジサンとってもいけないな。やがて少女は人身御供として、セノーテの泉に投げ入れられる。もちろん少女だけでは神様が納得してくれないから、生け贄の少女の肉体とともに、金銀＆財宝が貢ぎ物として神秘の池に投じられる。
貢ぎ物には、コロンビアやパナマからの物もあり、我々に15世紀や16世紀の交易圏を教えてくれるわけだが、ワタクシは「人身御供」「生け贄」「貢ぎ物」なんてのは全部キライでござる。早くインディ・ジョーンズみたいな英雄が出現して、このイヤらしいボーズを退治してくれないもんでござろうか。
セノーテの泉のほとりには、人身御供の少女が泉に投げ入れられる前に、いろんな祭祀を行った跡が発見されるのだと言う。いやはや、凄惨じゃないか。勇ましいサトイモ君は、どうしても、今からでも、少女たちを救ってあげたくてたまらない。
（戦士の神殿、チャックモール。生け贄の心臓が捧げられた）
「チャックモール」というのも、何だかとってもイヤな感じだ。お腹を上にして横たわり、生け贄の心臓が捧げられるのを待ち構えている。生きたままの生け贄どんがチャックのお腹の上に押さえつけられ、その場で命を奪われるケースだってたくさんあったはずだ。
左側が陥没して大きな穴が開いた頭蓋骨が、たくさん発掘されている。これって、そういうことじゃないの？ あんまりバカなことを言うと叱られるから、詳しくはマヤやアステカの専門家に尋ねてくれたまえ。
「生け贄」ということになれば、あくまで映画的には、一息にバシッとあの世に行ってもらうしかないから、チャックモールの周辺でどんな惨劇が演じられたかは、誰が想像しても同じことである。「トォーッ!!」であり「タァーッ!!」であって、むしろそれ以上いろいろ長引かせない方がいい。
映画「アポカリプト」、もしもまだ見たことがなかったら、是非TSUTAYAかhuluを利用してくれたまえ。なお「hulu」は、慌ててシステムをリニューアルしたのがアダになって、多くの不具合が発生。５月22日21時04分、「不具合についてのお詫び」と題するメールがワタクシにも発信されてきた。
「アポカリプト」の舞台は16世紀初頭のユカタン半島。英語ではなくマヤ語を話す主人公は、深く静かな森の集落で、穏やかに日々を送っている。狩猟と子づくりに専心していればよかった。
ところが突然、集落がマヤ帝国軍に襲撃 ☞ 蹂躙される。お馴染み、メル・ギブソンの世界。男は殺され、女は奴隷にされる。生き残っても、生け贄としてマヤの都へ連行される。
主人公は、ひたすら逃走する。逃走が困難になれば、もちろん激烈にあらがう。主人公を演ずる俳優は、元はクロスカントリーの選手だったオカタ。高い身体能力をいかんなく発揮する。野を駈け、山と森を越え、沼も激流も見事に泳ぎきり、猛獣や凶暴な植物との戦いに勝利し、ひたすら走る。おお、走れマヤのメロス。
まあ諸君、それ以上を書けば「ネタバレ」以外の何物でもない。サトイモ君はこのへんで自重する。何しろ土産物屋の呼び声とジャガーの笛がうるさくて、とてもこれ以上の想像力が膨らまない。
そして、何しろ気温が高すぎる。暑くて＆暑くて、汗を拭うのに余りに忙しい。暑さ寒さに強いはずの欧米オジサマも、さすがにメキシコの熱には参ってしまった様子。すっかりムクれていらっしゃる。
「セノーテの泉ってのがあるわよ」「絶対見なけりゃならない名所よ」。バーチャンにそう言って誘われているのに、ジーチャンはもう１歩も動きたくないらしい。「どのぐらい遠いんだ？」「遠いなら、オレは行かんぞ」。小学生並みにムクれてしまって、どうやらもうテコでも動かない構えだ。
そりゃそうだ。こんなに強烈な直射太陽に照らされて、しかも見るもの見るもの凄惨な生け贄と人身御供の風景ばかり。これじゃ優しいジーチャンが「もう見たくない」と見学を放棄するのも当たり前だ。
（この石の輪っかにボールをくぐらせて戦う）
やがて目の前には、広大な「球戯場」。周囲を取り囲む城壁は、下から上にせり出していて、内部の音を逃がさずに大きく反響させる仕組みになっている。ピラミッドの前と同様、人々はここでも手を叩いて、見事な音の反響に興じるのである。
しかしこの球戯の勝者は、豊穣の神への捧げものとして人身御供になる運命。石の小さな輪っかにボールをくぐらせる競技であるが、勝ったチームの選手は、何と「勝利の栄光を担って斬首」。ここでもまた熱い血液がドーロドロ。いやはや、マコトに残酷な世界である。
ピラミッドの目の前、球戯場の隣には「ツォンパントリ」☞「頭蓋骨の城」というものもある。生け贄のガイコツを大衆にさらした場所である。どこもかしこも血腥く、どこもかしこも土産物のジャガーの声でいっぱい。「ムンギャギャギャー」「ガオギャギャギャー」な世界なのであった（スミマセン、昨日の続きでした）。
1E(Cd) Jandó：MOZART／COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.3
2E(Cd) Jandó：MOZART／COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.4
3E(Cd) Jandó：MOZART／COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.5
4E(Cd) Jandó：MOZART／COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.6
5E(Cd) Jandó：MOZART／COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.7
165 STAY16 MARRAKECH／FES
total m318 y860 d20818
何しろワタクシは想像力が目いっぱい豊かな人間であるから、遺跡やら教会やら神社仏閣を訪ねてギュッと目を閉じるや否や、脳味噌の中はありとあらゆる想像や夢や妄想でいっぱいになる。
夢の甘いトロトロの蜜やら、濃密な妄想の酸っぱい汁やら、要するにダラしないヨダレのようなものがジュワッと湧き出してきて、３流４流の映画ならナンボでも作れそうだ。
例えばトルコ。あるいはギリシャ。もちろんイタリアでもフランスでもスペインでも、旅するたびに映画のシナリオの４〜５本は書けそうな勢いなのである。
例えばスペインのセゴビアを旅するとする。ローマ時代の巨大な水道橋を前に、うほうほ、つまらんシナリオがトイレットペーパーみたいにクルクル頭の中で回り始める。全く同じことが、プロバンスのポン・デュ・ガールでも起こる。
そりゃ、どう考えても映画の見過ぎだ。今年も４月までで80本も見ちゃった。頭の中は、英語を話すグラディエーターだの、英語しか話せないジャンヌダルクだの、英語でカエサルに抵抗するガリアの戦士ヴェルチンジェトリクスだの、とんでもない登場人物でいっぱいだ。
だから諸君、チケットを握ってチチェンイツァのピラミッドに近づくや否や、今井君の頭の中には「英語を話せるマヤの王」「英語で祈るマヤの僧」「英語で呪いをかけるマヤの呪術師」、そういうケッタイな人物がさっそく舞踏会を始めた。毒され果てたサトイモなのである。
（チチェンイツァ「セノーテの泉」。ここに人身御供の少女を投げ込んで、日照りの終わりを祈ったんだそうな）
ところが諸君、そこへ思いがけない伏兵「土産物屋集団」が出現した。どこまで行っても土産物屋。Ｔシャツ、ボーシ、またボーシ、置き物、日傘、再びＴシャツ、ジャガーの笛。今井君が落ち着いて妄想にふけることができないように、延々と列をなして10ペソの品物を売りつけにかかる。
もっとも、それはそれでよかったのかも知れない。マヤにせよ、アステカにせよ、どうも話が血なまぐさすぎるのだ。酸鼻を極める流血の世界がそこいら中に広がって、ワタクシの想像力は強烈＆濃厚な鉄のニオイにマヒしそうになる。
メキシコの名所旧跡に出かけると、「むかしむかしスペイン人がどんなヒドいことをしたか」という記憶と記録が充満している。確かに諸君、15世紀＆16世紀、征服者スペインの中南米での行動は、明らかに常軌を逸している。
しかしその前のマヤ文明にしても、やっぱり何だかヤタラに血なまぐさいのである。「エル・カスティージョ」と呼ばれるピラミッド状の神殿も、石柱が林立する「戦士の神殿」も、マヤの時代にこの場に立てば、ドロドロ流れる大量の血液のニオイに、間違いなくメマイがするに決まっている。
（チチェンイツァ、戦士の神殿）
中でもワタクシは、「聖なる泉セノーテ」と「チャックモール」がキライである。前者はまさにハリウッド映画の独壇場。21世紀の英語を話す不思議な呪術師が、マコトに卑猥に「ヒヒヒヒ」と笑いを漏らしながら、清純な少女を追いつめる場面が目に浮かぶ。
日照りの夏、雨を乞う人々の輪の中心にいるのが、王の権力に取り入ったこのワルーい呪術師である。いやはや、ホントにホンマに悪いヤツだ。
「美しい処女を神に捧げなければ、ヒヒヒ、天は雨を恵んでくれませんぞ」。そう言いながら、彼（ないし彼女）が望むのは、地位と金と、もちろん生け贄の危機にある少女である。
わー、いけないな、いけないな。オジサンとってもいけないな。やがて少女は人身御供として、セノーテの泉に投げ入れられる。もちろん少女だけでは神様が納得してくれないから、生け贄の少女の肉体とともに、金銀＆財宝が貢ぎ物として神秘の池に投じられる。
貢ぎ物には、コロンビアやパナマからの物もあり、我々に15世紀や16世紀の交易圏を教えてくれるわけだが、ワタクシは「人身御供」「生け贄」「貢ぎ物」なんてのは全部キライでござる。早くインディ・ジョーンズみたいな英雄が出現して、このイヤらしいボーズを退治してくれないもんでござろうか。
セノーテの泉のほとりには、人身御供の少女が泉に投げ入れられる前に、いろんな祭祀を行った跡が発見されるのだと言う。いやはや、凄惨じゃないか。勇ましいサトイモ君は、どうしても、今からでも、少女たちを救ってあげたくてたまらない。
（戦士の神殿、チャックモール。生け贄の心臓が捧げられた）
「チャックモール」というのも、何だかとってもイヤな感じだ。お腹を上にして横たわり、生け贄の心臓が捧げられるのを待ち構えている。生きたままの生け贄どんがチャックのお腹の上に押さえつけられ、その場で命を奪われるケースだってたくさんあったはずだ。
左側が陥没して大きな穴が開いた頭蓋骨が、たくさん発掘されている。これって、そういうことじゃないの？ あんまりバカなことを言うと叱られるから、詳しくはマヤやアステカの専門家に尋ねてくれたまえ。
「生け贄」ということになれば、あくまで映画的には、一息にバシッとあの世に行ってもらうしかないから、チャックモールの周辺でどんな惨劇が演じられたかは、誰が想像しても同じことである。「トォーッ!!」であり「タァーッ!!」であって、むしろそれ以上いろいろ長引かせない方がいい。
映画「アポカリプト」、もしもまだ見たことがなかったら、是非TSUTAYAかhuluを利用してくれたまえ。なお「hulu」は、慌ててシステムをリニューアルしたのがアダになって、多くの不具合が発生。５月22日21時04分、「不具合についてのお詫び」と題するメールがワタクシにも発信されてきた。
「アポカリプト」の舞台は16世紀初頭のユカタン半島。英語ではなくマヤ語を話す主人公は、深く静かな森の集落で、穏やかに日々を送っている。狩猟と子づくりに専心していればよかった。
ところが突然、集落がマヤ帝国軍に襲撃 ☞ 蹂躙される。お馴染み、メル・ギブソンの世界。男は殺され、女は奴隷にされる。生き残っても、生け贄としてマヤの都へ連行される。
主人公は、ひたすら逃走する。逃走が困難になれば、もちろん激烈にあらがう。主人公を演ずる俳優は、元はクロスカントリーの選手だったオカタ。高い身体能力をいかんなく発揮する。野を駈け、山と森を越え、沼も激流も見事に泳ぎきり、猛獣や凶暴な植物との戦いに勝利し、ひたすら走る。おお、走れマヤのメロス。
（チチェンイツァ、球戯場。勝ったチームの選手が栄光をにない、生け贄として神に捧げられる）
まあ諸君、それ以上を書けば「ネタバレ」以外の何物でもない。サトイモ君はこのへんで自重する。何しろ土産物屋の呼び声とジャガーの笛がうるさくて、とてもこれ以上の想像力が膨らまない。
そして、何しろ気温が高すぎる。暑くて＆暑くて、汗を拭うのに余りに忙しい。暑さ寒さに強いはずの欧米オジサマも、さすがにメキシコの熱には参ってしまった様子。すっかりムクれていらっしゃる。
「セノーテの泉ってのがあるわよ」「絶対見なけりゃならない名所よ」。バーチャンにそう言って誘われているのに、ジーチャンはもう１歩も動きたくないらしい。「どのぐらい遠いんだ？」「遠いなら、オレは行かんぞ」。小学生並みにムクれてしまって、どうやらもうテコでも動かない構えだ。
そりゃそうだ。こんなに強烈な直射太陽に照らされて、しかも見るもの見るもの凄惨な生け贄と人身御供の風景ばかり。これじゃ優しいジーチャンが「もう見たくない」と見学を放棄するのも当たり前だ。
（この石の輪っかにボールをくぐらせて戦う）
やがて目の前には、広大な「球戯場」。周囲を取り囲む城壁は、下から上にせり出していて、内部の音を逃がさずに大きく反響させる仕組みになっている。ピラミッドの前と同様、人々はここでも手を叩いて、見事な音の反響に興じるのである。
しかしこの球戯の勝者は、豊穣の神への捧げものとして人身御供になる運命。石の小さな輪っかにボールをくぐらせる競技であるが、勝ったチームの選手は、何と「勝利の栄光を担って斬首」。ここでもまた熱い血液がドーロドロ。いやはや、マコトに残酷な世界である。
ピラミッドの目の前、球戯場の隣には「ツォンパントリ」☞「頭蓋骨の城」というものもある。生け贄のガイコツを大衆にさらした場所である。どこもかしこも血腥く、どこもかしこも土産物のジャガーの声でいっぱい。「ムンギャギャギャー」「ガオギャギャギャー」な世界なのであった（スミマセン、昨日の続きでした）。
1E(Cd) Jandó：MOZART／COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.3
2E(Cd) Jandó：MOZART／COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.4
3E(Cd) Jandó：MOZART／COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.5
4E(Cd) Jandó：MOZART／COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.6
5E(Cd) Jandó：MOZART／COMPLETE PIANO CONCERTOS vol.7
165 STAY16 MARRAKECH／FES
total m318 y860 d20818