Sat 170225 松阪のお仕事/豪華御弁当/風邪が治らない/お帰りなさいませ/柏の大盛況 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 170225 松阪のお仕事/豪華御弁当/風邪が治らない/お帰りなさいませ/柏の大盛況

 時の経つのは早いもので、名張での大ピンチから(スミマセン、昨日の続きです)すでに5日が経過する。名張で風雨に濡れたせいで、引きかけだった風邪が決定的に悪化した。3月20日午後8時現在、まだ完治したとはとても言えない状況である。

 たった15分とはいえ、風雨の中で来ないタクシーを震えながら待つなんてのは、肉体では何とか耐えられても、精神的にググッと強烈な打撃を感じるものである。

 15分で、コートからスーツに滲みこむぐらいに雨に濡れた。傘もなかった。「たった1台でいい、その1台が千載一遇のチャンスなんだから」と考えると、駅で傘を借りるとか、コンビニを探すとか、そんな心の余裕は全くなかったのである。

 タクシーが松阪に着いて、運転手さんに激しく御礼を述べてから会場に入る頃までには、もうすっかりコートは乾いていたけれども、今度は悪寒が激しくて、両手の震えも止まらない。「こんなんで90分も喋り続けられるのか?」と、久しぶりに自信を失うぐらいに寒かった。
松坂牛
(ついにたどりついた松阪で、豪華な松阪牛の御弁当をいただく)

 19時開始、20時40分終了。出席者約150名。「保護者会」と銘打ったけれども、集まった保護者の皆さんは30人ぐらい。残る120名は「新高1」の諸君。この時期の新高1とは、要するに中3生であって、翌日が高校の合格発表なのだという。

 今井君は悪寒に苦しめられ、中3生諸君は今日のことなんかより明日のことが気がかりでならず、それは30人の保護者も同じこと。どうもチグハグで、いつもの爆発的な大爆笑の連続に至らない。

 それでも、後半に入ると何とか場も暖まり、爆笑が随所に見られるようになった。身体の寒む気はどんどんヒドくなっていくが、今井君には会場の大爆笑が何よりのおクスリだ。

 もっと笑ってくれ、もっと笑ってくれ、そう願ううちに90分。おやおや、函館 ☞ 大阪 ☞ 名張 ☞ 松阪、「特急運転取り消し」を巡る大ピンチを経て、ようやくたどり着いた会場だったのに、もう終わりになっちゃった。あっけないものでござるね。

 こうなると諸君、「大爆笑が何よりのおクスリ」のサトイモ入道としては、「次善のおクスリ」に頼るしかない。次善のおクスリって? もちろんお酒であり、和やかな懇親会であり、酔いに任せた談論風発の風景である。
松坂
(三重県松阪で奮闘する)

 ところがその懇親会にも、わずか25分しかいられない。会場から松阪駅前まで予約しておいたタクシーが、何故かやってこない。すったもんだがあって、駅前の懇親会場に到着したのは、21時10分。帰りの電車は21時45分発だから、遅くても21時35分には店を出なきゃいかん。そんなんじゃ、あんまり楽しくないじゃないか。

 しかも、風邪と発熱と悪寒のせいで、お酒も旨くない。ビールは異様に苦く感じるばかりだし、とりあえず暖まろうと熱燗をグビリとやってみても、脳の奥の方にドスンとイヤな打撃感がある。

 結局、飲み干したのは、生ビール1杯と熱燗1本のみ。今井君としては驚くほどわずかなお酒でお店を退散することにした。もちろんスタッフの皆様に申し訳ないから、「まだまだ宴会は続けていてください」とお願いした上で、近鉄電車に乗り込んだ。

 ほとんど何も食べていないが、松阪の皆さんから素晴らしい御弁当を頂いた。大きな分厚い松阪牛を6枚、温かいゴハンの上に乗っけた豪華版(写真1枚目参照)。うーん、風邪にさえやられていなければ、コイツもさぞかし旨いだろうに。返す返すも名張の雨が恨めしい。
津駅
(津。駅の看板まで寒そうだった)

 ここから大阪のホテルまでの道のりが、まだまだ長いのである。いったん「津」の駅まで北上。「津」で大阪難波ゆきの特急電車に乗り換える。乗り換え時間が20分、鈴鹿おろしの冷たい風に吹かれ、歯の根が合わないほどの悪寒に襲われた。

 ここで「今井先生ですか?」の2連発がきた。1人は30歳代の社会人、もう1人は現役の高校生。一緒に写真に収まって、大いに気が紛れた。「今井先生ですか?」もまた、ワタクシにとっては素晴らしいおクスリになるのである。

 近鉄特急が動き出してからの記憶はほとんどない。いちおう駅の売店でカップ酒2本を購入してみたのだが、難波までの1時間半で1本目を飲み干すのがやっと。何度も居眠りし、片手にもったお酒をひっくり返しそうになっては、危ういところで目が覚めた。

 こういうふうで、まさに「ほうほうのてい」という感じで難波に到着。まだ「脱タクシー」と意地を張っているサトイモ法師は、難波から地下鉄で梅田へ。インターコンチネンタルホテルにチェックインしたのは、0時25分のことであった。
柏1
(千葉県柏、210名の大盛況 1)

 東京のホテルのことはよく知らないが(東京在住で東京のホテルに泊まるということは滅多にないじゃないか)、大阪や京都のホテルでは、チェックイン時に「お帰りなさいませ」と挨拶するのが流行しているようだ。

 うーん、何となく面映い。恥ずかしい。「お帰りなさいませ」だなんて、むかし流行したメード言葉みたいで、あんまり嬉しくない。いつか機会があったら、「シンプルに『いらっしゃいませ』のほうがいいですよ」「だって『お帰りなさいませ』なんて、あくどくないですか?」と指摘しようと思っていた。

 しかし今夜という今夜は、「お帰りなさいませ」の一言が身に沁みたのである。思えば、長い長い旅の1日であった。丸1日、延々と風邪が悪化し続けた1日だった。身も心もヨレヨレになってたどり着いたとき、深夜のフロントで聞く「お帰りなさいませ」は、やっぱり温かく身に滲みた。

 しかし、そんなふうにしてシミジミしているのもいいが、多忙をきわめる状況としては、翌日のことを考えて、とにかくキチンと睡眠をとらねばならん。

 風邪を引いたのだって、あながち不運とばかりも言へないのである。風邪のおかげでお酒がマズい。マズいものは飲みたくないから、飲まずに寝てしまおう。結果として、たっぷり睡眠と休養がとれる。「ええじゃないか&ええじゃないか」。ま、そんなところである。
柏2
(千葉県柏、210名の大盛況 2)

 翌日は、13時にホテルをチェックアウト。梅田グランフロントには、「誰が見てもシューカツ真っただ中」という男女が渦巻いている状況。この年代は「今井君を知っている率」が高い世代であって、悠然と歩いていく今井君にめったやたらに濃密な視線が降り注ぐ。

「恥ずかしいから、やっぱりタクシーに乗っちゃおうかな?」であるが。まだまだ「脱タクシー」は継続。大好きな阪急電車に乗って、伊丹空港を目指した。

 羽田到着、16時すぎ。羽田から千葉県柏まで直通の空港バスに乗って、柏には18時に着いた。柏の高島屋では「大横綱・白鵬展」を開催中。おや、途中休場が決まってしまった直後なのに、何だか間の悪いことですな。

 しかし諸君、そんなことより何より、寒い。寒すぎる。実際に気温も低いし、北風も強いのだが、ホテルでじっくり休養したにも関わらず、ますます風邪はあんまりよくなっていなかったらしい。

 柏の公開授業は、210名が出席。パンパカパンの超満員だ。これが何よりありがたい。これほどのパンパカパンになれば、大爆笑の頻度もボリュームも当然のように上昇する。こりゃいいや。今度こそ風邪を撲滅してくれる。そう念じながら、100分の公開授業を熱く熱く終えたのである。

1E(Cd) Bobby Caldwell:BLUE CONDITION
2E(Cd) Boz Scaggs:BOZ THE BALLADE
3E(Cd) The Doobie Brothers:MINUTE BY MINUTE
6D(DMv) THE ADJUSTMENT BUREAU
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