Sun 170212 福井の大盛況/おお忙しい/旭川に向かう/早くもジンギスカン3人前 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 170212 福井の大盛況/おお忙しい/旭川に向かう/早くもジンギスカン3人前

 福井での公開授業は、ホントに久しぶりである。同じ北陸でも、富山と金沢は毎年必ず1回か2回はお邪魔しているが、福井はおそらく5年ぶりだ。

 会場は5年前と同じ福井大学。地方の私立大学ならともかく、国公立大学が予備校の公開授業に大教室を貸してくれるのは珍しい。記憶をたどれば、この12年間でも、北海道教育大学函館校と、鹿児島大学と、山口大学ぐらいのものである。

 斜度の大きな階段教室に、上下にスライドする2枚の大きな黒板。まさに理想の会場であって、これならどんなに疲れていても最高の公開授業ができる。冒頭からエンジンは全開になって、100分間一度たりとも勢いが揺らぐことはなかった。

 午前11時半開始、13時10分終了。出席者165名。早い時間帯のワタクシは、前夜の過ごし方の問題もあって、冒頭どうしても調子が100%にならないのだが、3月5日の今井君は違った。あんまり勢いがいいので、自分でも面食らうぐらいであった。

 まあそのへんも、昨日の京都のお蕎麦屋さんのおかげか(スミマセン、昨日の続きです)。昨日の2歳児「小春ちゃん」は、もうオヒゲのサトイモ法師のことなんかすっかり忘れちゃっただろうけれども、ホッコリした京都の午後で、肉体も頭脳もすっかり回復していたのである。
大雪山1
(いま、北海道旭川にいます。夕暮れの大雪山が美しい)

 集まった165名のうち、福井を代表する優秀な高校の生徒が90%を占めた。藤島高校・高志高校・武生高校の3校であるが、「最近は大学進学実績が昔ほどではなくなっちゃいました」とは言っても、さすがに名門の生徒は授業に臨む姿勢が違う。

 ワタクシが冒頭に生徒たちに指示するのは、以上3点である。
① 大きな声でたくさん笑うこと
② メモを取りまくること。目標はノート10ページ。
③ 疲れ果てて帰ること。
  (1) 笑いすぎて腹筋が痛くなっていることと
  (2) メモを取りすぎて腱鞘炎の危機さえ感じていること

「笑い」については、別に冗談でも何でもない。相手の言うことを常に面白い面白いと思っていて、ヤマ場に来たら間髪を入れずに爆笑する。それは集中力のバロメーターである。

 逆に教師の言うことに集中もできず、常に「ツマンネー」「カッタリー」「ネミー」とアクビを噛みころし、教師の発言すべてにほぼ無関心であるような生徒諸君は、学力を伸ばすことはほぼ不可能じゃないか。
福井
(福井の大盛況、クライマックスの頃。大学の階段教室はホントに授業がしやすい)

 福井の諸君は、そのあたりの事情をたちまち理解してくれた。「よーし、笑おうじゃないか」という前向きな姿勢がたちまち出来あがった。「メモをとろうぜ」「メモ魔になろうぜ」の方も、すぐに実践しはじめた。

 おお、書くは&書くは。一般になかなか素直になれない男子諸君も、先を争うようにして激しくメモをとり続けた。終盤は、もう圧巻。このままもう1時間も続けたら、みんなボールペンのインクがなくなっちゃうんじゃないかと思うぐらいの、たいへんなメモ魔集団になってくれた。

 こうして福井でもまた「居眠りが1人も出ない」という100分を実現。もちろん一昨日の大阪京橋でも、3日前の松山でも、そもそも今井君の授業で居眠りだのアクビだのは不可能なのであるが、やっぱりこうして居眠りゼロを実現すると、予備校講師として鼻高々だ。

 諸君、今日からワタクシを「ピノッキオ今井」ないし「サトイモ天狗」と呼んでくれたまえ。今井自身としては「サトイモ天狗」がいいですな。法師だの入道だの天狗だの、マコトに忙しい限りであるが、やっぱり予備校講師はいつでも忙しくなきゃいかん。
ジンギスカン
(3月6日、北海道・新千歳空港でジンギスカンを貪る)

 忙しいことにかけては人後に落ちない自信があって、福井の公開授業が終わるやいなや、ワタクシはビューンと小松空港に急がなければならない。

「その前に中華料理で懇親会」というのがあったけれども、40分強で中華のコースを貪り、まだ青椒肉絲の切れ端が口の中に残っている状態で、福井駅から特急「しらさぎ」に飛び乗った。

 福井から小松まで、特急で30分。タクシーで小松空港へ、10分。小松空港からの羽田行きは16時20分発。北陸新幹線の開業で小松 ☞ 羽田便は風前の灯かと思っていたら、うへ、プレミアムシートまで全席♡満席という修羅の世界が待っていた。

 東京の一夜については省略しちゃおう。別にどうと言うことはない。羽田到着17時半、翌朝10時にはまたまた羽田空港にサトイモ天狗が出現する。3月6日、北海道の旭川で公開授業の予定になっている。

 羽田発11時、新千歳空港着12時30分。このヒコーキもまたまた「全席♡満席」であって、いったいいつから日本はこんなに景気が良くなっちゃったんだ? 5〜6年前の民主党政権時代が懐かしい。あんなガーラガラの日々だったら、今井君の移動ももっとずっとラクだったのだ。
いかそうめん
(3月6日、北海道・新千歳空港でイカそうめんも貪る)

 スキーに向かう若者のグループもたくさん搭乗している。1980年代の大ブームの頃と比較すれば、「ほぼ消滅したんじゃないか」と思うほど、スキーの世界はすっかりションボリしているけれども、北海道だけは別格のようだ。

 欧米人スキーヤーの姿もワンサカであって、かく言う今井君もかつては毎冬1回は必ずニセコを訪れていた。10月頃になるともう待ちきれなくてソワソワ、3泊4日、もう少しオカネが稼げるようになってからは7泊8日、ニセコの山頂から8kmの大滑走を満喫したものである。

 北海道が近づくと、ヒコーキの窓から奇跡的にキレイな羊蹄山が見えた。「これは富士山です」と言われれば、おそらく8割から9割の人がコロッと騙されてしまいそうな、カンペキなコニーデ型。おお、さすが蝦夷富士だ。

 ワタクシは火山についても詳しいのだが、その辺のことは明日の記事で書きたいと思う。実は3月6日、旭川での懇親会で「摩周湖の研究をしています」という若者と遭遇、日本中の火山の話でついつい夢中になっちゃったのだ。

 ただし諸君、マコトに残念なことに、その羊蹄山の写真を撮ることが出来なかった。羊蹄山の手前にニセコアンヌプリの姿も見えたし、グッと手前には真っ白な樽前山も美しく迫ってきていたのだが、カメラは頭上の荷物入れのカバンの中。残念無念、歯ぎしりする思いだった。
大雪山2
(夕陽が沈んだ後の大雪山。薄闇に白く浮き上がった姿が美しい)

 あんまり残念無念なので、到着した新千歳空港でヤケ食いしていくことにした。まずは「みどりの窓口」で旭川までの鉄道チケットを確保。あえて1時間半後の電車を選択し、その1時間半でジンギスカンとイカそうめんを貪っていきたい。

 ただしジンギスカンと言っても、仕事の前の「松尾ジンギスカン」は禁物だ。そんなのを1人でジュージュー&ジュワジュワやっちゃったら、そのニオイたるや、強烈だ。100メートルも向こうから「あんた、松尾ジンギスカン貪りましたね♨」と非難&批判を浴びる可能性さえある。

 そこで100歩ゆずって今井君は、「えぞ料理 ユック」のジンギスカンにした。100歩ゆずりさえすれば、100メートル向こうから非難される恐怖はないだろう。

 店の奥で焼いてから鉄板を運んでくる形式。ニオイもマイルドで無難。マコトに物足りないし、「ユック」だったら東京・竹橋の毎日新聞社社屋地下にだって存在するが、100歩ゆずったんだから、文句は言いっこナシである。

 こうして諸君、ジンギスカン単品を3人前と、イカそうめん2人前を平気で平らげ、驚いたお店の人の微妙な笑顔にニタニタ目礼で応えながら、北海道の今井君は旭川に向かったのである。

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