Mon 170123 お馴染みの熊谷/難関大チャレンジ編で超充実/最終電車を乗り継いで帰京 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 170123 お馴染みの熊谷/難関大チャレンジ編で超充実/最終電車を乗り継いで帰京

 2月上旬の長い遠征から首都圏に帰った2月13日、ここからしばらく近郊の公開授業が続く。富山 ☞ 金沢 ☞ 豊橋 ☞ 滋賀 ☞ 大雪の京都、そういう派手な移動の続いた後、いきなり「埼玉県熊谷」と言われても、近すぎて何となくスパイスが足りない。

 熊谷は、もうすっかりお馴染みである。2005年春の東進移籍以来、1年に約2回ずつ訪れている。2005年3月下旬、まだ代ゼミのニオイをプンプンさせながら、初めての公開授業を経験したのが、松山・熊谷・大阪京橋の3校だった。

 代ゼミ最後の授業を終えた翌日から、「ヨーロッパ40日の旅」を敢行。2月9日にベルリンに旅立ち、3月20日にパリから帰って、その翌々々日には松山で公開授業を行った。初の熊谷はそのまた翌々日だった。

 あれから1年に2回ずつだから、熊谷の公開授業はすでに20回を超えている。そりゃ馴染みになるのも当たり前、帰りに熊谷名物「五家宝」をいただいて帰るのも、すっかり慣例になった。

 事情で辞めてしまったいろんな職員の方々の思い出もある。秋田の超難関・国際教養大の卒業生の方もいた。明治大卒、マコトに頼りがいのある女子職員もいらっしゃった。バス停から自宅まで40分、長い道のりを歩いて通っていた不思議なオジサマも記憶に残っている。
熊谷
(熊谷の大盛況。難関大チャレンジ編にも関わらず、120名が集結してくれた)

 何しろ1年に2回のペースだから、だんだん使用するテキストがなくなってくる。昨年のうちにB(基礎基本徹底編)もC(中だるみ防止編)も使ってしまった。D(センター戦略戦術編)も使用済み。すると今や、残っているのはEタイプ(難関大チャレンジ編)だけなのである。

 Eタイプには、7種類を用意している。① 北海道大 ② 筑波大 ③ 名古屋大 ④ 大阪大 ⑤ 九州大 ⑥ 早稲田大と、⑦ 東大&京大編。ナマの入試長文問題を1問、遠慮なしにグングン解いてみせるスンバラシー教材だ。

 公開授業に出席するのは高2生と高1生だから、校舎サイドでも躊躇が先に立つ。こんなにヘビーな教材を選んで、生徒たちが萎縮しちゃったらたいへんだ。「難しすぎる」「ついていけない」「無理」。授業が始まる前に、すでにそう言って茫然と立ちすくむタイプの人は少なくないのである。

 しかし諸君、そんなに恐れたり、ひるんだりする必要なんか1つもないのである。だって諸君、授業を行うのはこの大ベテラン今井君だ。どんなに難しい教材だって、誰でも100%カンペキに理解できるように全力を尽くして差し上げる。
教材
(教材は、筑波大のナマの長文問題。なかなかのボリュームだ)

 世の中には不思議な予備校講師がいらっしゃって、誰でも分かることを誰にも分からないようにコネクリ回し、ご本人にも理解できないほどヒネリ回した上で、「これこそ知の頂点なのだ」と大見得を切ったりする。

 しかしですな、たかが大学入試の問題が「知の頂点」だったりするわけがないじゃないか。知の頂点にたどり着くには、とりあえず学部の4年間を超優秀な成績で駆け抜ける必要があるはずだ。

 その後に修士課程があり、博士課程があり、その先にも長い長い道のりがあって、頂点にたどり着けるのは、学部入試の遥かかなた、論文を10本も20本も書き上げたそのまた先のことである。

 というわけで、どんなに高級な大学でも、学部入試の英語の問題なんてのは、ベテラン今井が懇切丁寧に解説すれば、今の学力がどんなに低いレベルでも、関係なしに100%理解できるはず。熊谷の担当者は思い切って「筑波大編」を選択してくれた。

 この担当者、むかしむかしのそのむかし「どうすんだい?(仮名)」の生徒として、今井君の授業を熱心に受講してくれていた人である。KOでフランス文学を専攻。今はこうして今井君の授業の魅力を生徒諸君に熱く語りかけてくださっている。
川海老
(懇親会の風景。川海老のから揚げ、おいしゅーございました)

 受講生は、約120名。事前に教材を配布、「予習しても予習しなくても、どちらでも構いません」というスタンスで当日を迎えた。素晴らしいじゃあーりませんか。今井の授業なら、予習した人もしなかった人も、必ず100%満足できるはず。そのへんの呼吸もまた、モト生徒ならではのものである。

 授業開始18時45分、終了20時30分。100分強で、全文&全設問を滞りなく解説し終えた。諸君、高2&高1ばかりか、受講生には中3生や保護者の皆さんもいらっしゃったが、全員ほぼ例外なく、ひたすらノートをとりまくった。

 爆笑も随所に入り、理解度は間違いなく100%。「難しすぎた」「分からなかった」「オレには無理」みたいな茫然とした表情は、会場には全く見受けられなかった。

 全国で公開授業を企画中の皆様には、ぜひ同じように「Eタイプ」7つのチャレンジ編を、遠慮なく使用してくださるようにお願いしたい。一見して難しいように見えても、何しろ解説するのはこのサトイモ法師だ。生徒諸君の満足度は、間違いなく100%に達するものと信じる。

 こうしてカンペキに授業を終えた後は、拍手もいつもに増して多いように思う。担当者も「自分が生徒の頃の熱い授業を、マザマザと思い出しました」とおっしゃる。いやはや、ホントに楽しかった。このレベルの高品質な授業を、全国でどんどん繰り広げたいものである。
ラーメン
(熊谷駅前「半次郎」のラーメン。ラーメン屋ではないが、ワタクシには驚異的に旨い)

 終了後は、お馴染みの懇親会である。スタッフの皆様とはもうすっかり仲良しになっているから、もう懇親会の必要はないぐらいだが、それならば「祝勝会」という名前で呼んでもいい。

 予約してくれたお店は、駅前の「半次郎」。3年ほど前にもこの店に来て、〆のラーメンに感激した記憶がある。ラーメン屋でもチャーハン屋でもないが、ラーメンとチャーハンが異様に旨いのである。

 群馬の名門女子高出身者に、秋田の名門・横手高の出身者。ピザの味に詳しくて「ピザ男」のニックネームをもつ男子。大橋巨泉にそっくりだが、今井君の意見では藤村有弘にもそっくりな男子。みんながみんなたいへん個性的で、ワタクシは熊谷のスタッフが大好きなのである。

 こうして、熊谷の夜は更けた。以前は「全室スイート」がウリの「キングアンバサダーホテル」に宿泊していたが、さすがに先週の全国行脚で今井君は疲れ果てている。今日は最終電車で東京に帰ることにした。
赤羽
(赤羽駅0時10分。中距離電車ホームの照明が一斉に消えた)

 仕上げに、熱いラーメンをすする。ついでに納豆をはじめとするネバネバ食品を、さらにネーバネバにコネ上げた一品料理も口の中にかき込んだ。23時、高崎線の最終電車に乗り込んだ時には、納豆の糸で口の中に蜘蛛が巣を張ったみたいになっていた。

 ここから諸君、終電から終電へとマホーのように乗り継いだのである。熊谷から赤羽に着いたのが24時すぎ。赤羽発0時11分、池袋までの埼京線は最終1本前。池袋からは、品川どまりの山手線。新宿から、0時38分発、成城学園前までの小田急線最終電車に間に合った。

 赤羽では、宇都宮・高崎方面ゆき中距離電車ホームの照明が、情け容赦なくビシッと消灯されるのを目撃。小田急線では、キリッとした顔でスマホをいじっていたOLさんの手から、その高級スマホが電車の床に転落するのを目撃した。真夜中の電車と言うものは、寂しくもまたたいへん劇的なものなのである。

1E(Cd) Pickett & New London Consort:CARMINA BURANA vol.2
2E(Cd) Menuhin & Bath Festival:HÄNDEL/WASSERMUSIK
3E(Cd) Rubinstein:CHOPIN/MAZURKAS①
6D(DMv) SALT
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