Thu 170112 荻窪の大盛況/広島がスゴかった/メモとりまくり/見学に来てくれたまえ | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 170112 荻窪の大盛況/広島がスゴかった/メモとりまくり/見学に来てくれたまえ

 2月2日は杉並区荻窪、2月3日は広島。このあと2日の休みはあるけれども、6日が富山、7日が石川県小松、8日が愛知県豊橋、9日が滋賀県草津、10日が京都。早春スケジュール前半の、強烈なヤマ場がやってきた。

 いま自分がどこにいるのか、明日のワタクシがどこへ向かうのか、はたまた昨日の今井君がどこで何をしていたか、そのへんがどんどん曖昧になっていく。こういう時こそ詳細な記録に努めて、ごくごく大袈裟に言うなら「アイデンティティの確保」が大切だ。

 荻窪までは、新宿から中央線に乗ってホンの15分ほどの道のり。しかし今や日本の電車というものが、みんなスケジュール通りに順調に走っていることは稀である。風が吹いては止まり、架線にものが引っかかっては止まり、ドア故障で遅れ、遥かかなたの踏切事故のせいでビクとも動かなくなる。

 駅のアナウンスで「お客さまどうしのトラブルが発生し、遅れが生じております」という恐るべき事態を聞き、今井君は直ちに方針を転換。中央線はヤメにして、地下鉄丸ノ内線に向かった。さすが世界を旅する今井君、その行動は疾風の如し。マコトに臨機応変である。
広島1
(2月3日、広島の大盛況。今井君の理想とする最高の公開授業になった)

 荻窪の公開授業は、約100名が参加。使用したテキストは「D」、「センター試験の戦略と戦術編」である。首都圏の公開授業でこのテキストを使用するのは珍しい。早稲田&慶応その他、センターと余り関わりのない生徒諸君もたくさん存在するからである。

 しかしまあ、1月中旬にセンター試験の問題を同じ日に解いてみて、ショックを受けた生徒がほとんどだ。「第6問まで来たら、残り3分しかなかった」とか、彼ら彼女らの悩みは深い。

「時間が全然足りなかった」
「どうしたらもっとスピードアップできるんだ」
「やっぱり速読が必要なんですか?」
という生徒諸君のために、キチンとした戦略と戦術を説くのが、Dバージョンのテキストである。

 さすがに前日の津田沼みたいにクーラーや扇風機は登場しなかったが、今井君がボーボー熱く燃え、汗まみれになったことは間違いない。終了後、直ちに下北沢に駆けつけて、スピーディーに単独祝勝会を開始したのである。
広島2
(広島の大盛況。生徒諸君の集中力は最高レベルに達した)

 選んだお店は「とぶさかな」。お馴染みの「博多とりを」は、店の真ん中のテーブルがたった1つ空いているだけの大繁盛で、さすがに窮屈だから取りやめ。急遽お店を変更した。

「とぶさかな」は「博多とりを」の斜向い。初めて入ってみたが、こちらも大繁盛中だ。考えてみれば下北沢で飲むのは久しぶりだが、この2〜3ケ月のうちに日本の景気はますます上向いたらしい。どこの飲み屋さんもパンパン、みんな「のどぐろ!!」「きんめ!!」と高いおサカナを躊躇なく注文している。

 だって諸君、一言「のどぐろ!!」と口にしただけで、お勘定にいきなり3500円が加わるのだ。あんなちっちゃなお魚1匹で3500円。臆病な今井君なんか、のどぐろの「の」の字も恐ろしい。よっぽど景気がいいのであるね。

 できるだけ「の」の字を言わないように、ワタクシが注文したのは「閖上の赤貝」「ニシンの塩焼き」「メザシ」。おお、カウンターの上はマコトに魚くさくなってしまったが、今井君はこういうメニューが好きなのだから、どうにも仕方がないのである。

 中瓶のビールを2本と、日本酒の2合徳利を3本カラッポにしたところで、1時間ちょい。11時半にはもう「とぶさかな」を退散することにした。スピーディーな単独祝勝会を目指したわけだし、翌日はヒコーキで広島に向かわなきゃいかん。いつまでもダラしなく飲んでいるわけにはいかないのだ。
刺身
(広島、お刺身盛り合わせ。アナゴの刺身、ビックリするほどおいしゅーございました)

 そういうスーパー♡マジメな心がけが良かったのだ。諸君、2月3日の広島での公開授業は、いつでもウルトラ大成功が当たり前の今井君の歴史上でも、上位10%の中に入る最高の盛り上がりになった。

 使用したテキストは「C」。中だるみを突破するベストの方法として「徹底的にメモをとること」を推奨し、実際に90分間、腱鞘炎になってもおかしくないほどメモをとりまくってもらうバージョンである。

 何よりも、口を大きく開けて大爆笑することが重要。つまらないギャグだと思っても、「ちー」とか「つー」とか「たっ!!」とか、そういう冷酷でイヤらしい破裂音で笑うのではなくて、とにかく明るくあけっぴろげに笑うこと。学力向上はその明るい笑い声の連続から生まれるのである。

 笑いの後は、ひたすらメモをとりまくる。90分間メモをとり続ければ、集中力は爆発的にアップする。集中力さえ高まれば、勉強でもスポーツでも急激な成長は当たり前だ。スポーツ選手も、日頃からもっとメモをとる練習をしたらいいんじゃあるまいか。

 そのへんを冒頭10分、森鴎外を例に挙げつつ熱く語りかける。
「今日は特にテーマを設けずに、バラバラの問題を7問、解いていくだけである。しかし諸君は、修業だと思ってメモをとりまくりたまえ」
「雑談だと思う部分まで、徹底的にメモをとりたまえ」
「17歳や18歳の段階では、何が雑談で何がエッセンスか、見分ける能力も経験もないはずだ」
「実は諸君が『雑談』と判断する部分こそ、その日の授業のエッセンスなのだ」
牡蠣
(さすが広島という大っきな生牡蠣。おいしゅーございました)

 Cテキストを使うとき、サトイモ入道は冒頭でそういうふうに力説する。
「疲れきってかえることこそ重要」
「笑いすぎて、腹筋痛」
「メモをとりすぎて、腱鞘炎の寸前」
その「疲れたぁ!!」という絶叫こそ、学力の驚異的向上につながるのである。

 しかし諸君、どんなに中年オヤジが盛り上がっても、「わかった、じゃあメモをとりまくってみようじゃないか」と素直に応じる生徒は、80%から90%に過ぎない。

 残りの1割から2割は、「講師の言うことなんか、いちいち聞いてらんないよ」と斜に構え、意地でもメモをとらずに腕組みしたまま、ニヤニヤ薄ら笑いでこちらをボンヤリ眺めて90分を過ごすのが普通である。

 ところが昨日の広島は、
「中学受験からウチに通い続けている生徒たちです」
「広島学院とか修道とか、優秀な生徒が多いのが特色です」
とスタッフが自信ありげに語る校舎。冒頭に今井君がメモの大切さを熱弁すると、出席者160名のほぼ100%が、夢中でメモをとりはじめた。

 それでも諸君、笑うべきところでは、確実に濃厚な笑いで反応してくれるのである。ワタクシの理想通り、講師の話に100%正確にキチンと反応しながら、全ての雑談部分に対して、適切な笑いを忘れない。
スーパー龍勢
(店の大将がニタニタ自慢げに出してくれた「スーパー龍勢」。ワタクシ1人で5合も飲んで、大将も大いに喜んでくれた)

 こんなに授業が盛り上がったんじゃ、終了後の懇親会も楽しくて仕方がない。ましてここは広島だ。広島で「生牡蠣の店ですよ」などということになれば、昨年11月にも「生牡蠣40個」という奇跡をやってのけた今井君、喜び勇んでお店に乗り込むのである。

 大っきな生牡蠣、おいしゅーございました。お刺身盛り合わせ、ホントにおいしゅーございました。大好きな小イワシのお刺身、銀メダルよりキラキラ綺麗な銀色に光って、最高でございました。珍しいアナゴのお刺身も、心ゆくまで堪能いたしました。

 若いスタッフの皆さんからも、絶讃の嵐であった。「生徒たちがあんなに夢中でノートをとり続ける姿は初めて見ました」とおっしゃる。確かに教壇の上から眺めていても、160名が90分集中しきってメモし続ける光景は感動的だった。

 日本中の若者がみんな、あんなふうになってくれないかね。「ねみー」とか「かったりー」とか言ってないで、メモやノートをとりまくる姿勢さえ根づかせれば、オカネをかけて入試制度なんか変えなくても、全科目の学力は飛躍的に伸びるはずなのだ。

 授業の理想型を、2月3日の今井君は広島で実践し、かつ目撃したのである。日本中の教育関係者の皆様、ぜひ今井の公開授業に出席してくれたまえ。「ほほお、これなら日本の将来は大丈夫♡」。誰もがニッコリ頷いてくれると信じる。

1E(Cd) Lazarev & Bolshoi:KHACHATURIAN/ORCHESTRAL WORKS
2E(Cd) Reiner & Wien:VERDI/REQUIEM 1/2
3E(Cd) Reiner & Wien:VERDI/REQUIEM 2/2
6D(DMv) ANNA KARENINA
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