Fri 170106 世界新記録/早稲田が大好き/ああUSA/大阪天王寺、サイコーでございました | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 170106 世界新記録/早稲田が大好き/ああUSA/大阪天王寺、サイコーでございました

 やっぱり諸君、早稲田大学という存在の総合力には驚かずにはいられない。そりゃ、いろいろ悪い評判もあるかもしれない。ケイオーほどオボッチャマぞろいでもないし、ジョーチほど美形ぞろいでもないだろう。ウルトラ秀才の輩出ぶりにおいては、トーダイやキョーダイの足許にも及ばない。

 しかし1月下旬の日曜日、ゆっくりくつろいでラグビー日本選手権決勝を見ているところに「NHKニュース速報」が入って、「早稲田大学2年生が世界新記録」なんてのは、ケイオー&ジョーチ、トーダイにキョーダイ、そのあたりの卒業生にはなかなか得られない歓喜の瞬間じゃないか。

 大むかし、12月のある日曜日に福岡国際マラソンを眺めていたら、胸に「W」のマークをつけた海老茶のユニフォームの男子が、いきなりトップに躍り出た。それが、瀬古利彦。早稲田大学3年、いきなり優勝。ロサンジェルスオリンピックの金メダル候補にのしあがった。

 そういうことがひっきりなしに起こるのが早稲田大学。だからワタクシは早稲田がやたらに好きなのだ。18歳の時、もちろん東大が第一志望だったけれども、「東大と早稲田と両方に合格したら、もしかして早稲田に行くかもしれない」と考えた。

 だって東大じゃ、なかなか「仲間がいきなり世界新記録」みたいな歓喜は味わえないじゃないか。10年前まで、フィギュアスケートだって早稲田の天下。荒川静香に村主さんに中野由加里、ワセジョ3人がメダルを奪い合う構図で、「同級生が金メダル」の快挙が学部生を大いに沸かせたのである。
やかん
(東京駅前・新丸ビル「ソバキチ」で、名物やかん酒に酔う)

 それもまた、東大に合格できなかった者の負け惜しみに聞こえて構わない。でもやっぱり早稲田が大好き。そんなのしょうがないじゃないか。平泳ぎで、19歳がいきなり世界新記録。サイコーじゃないか。スンバラシーじゃないか。

 それに比べて諸君、アメリカのテイタラクは何なんだ。いちおう正規の手続きを経て就任した大統領だ。彼の人格や資格や品格について、云々もデンデン(by 日本のPM)もするつもりはないけれども、ありゃりゃ、これじゃもうアメリカに行けなくなっちゃう。

 だって今井君のパスポートには、「モロッコに行ってきました」という記録のスタンプがデカデカと押されているのである。今この状況でアメリカに入国しようとすれば、いろんな過去を云々されたり、デンデンされたり、入国係官の長い詰問を免れない。

 そもそも、2015年のサンフランシスコ空港で、サトイモ入道はそのしつこい質問攻めにウンザリしたばかりである。

「肉類を持っていないか?」
「帰りの航空券を見せろ」
「サンフランシスコで、いったい何をするつもりなんだ?」
「宿泊先についての予約書類を見せろ」

 うーん、イタリアやフランスやスペインでの「ほぼフリーパス」に慣れているワタクシとしては、「は?」「ここは宇宙ステーションですか?」「奪衣婆でも出てくるんじゃあーりませんか?」という驚きでいっぱいだった。
きびなご
(新丸ビル「ソバキチ」にて。キビナゴをオカワリする)

 あのシツコサが、数十倍にも数百倍にも拡大しているらしいのだ。ついさっきまで、英語と国語と日本史の3科目で合格させてくれていたのに、いきなり「数学の試験もありますよ」と宣告されたみたいな感じである。

 もちろん優秀なトーダイ受験生なら、数学ぐらいものともしないだろうが、そこへ平然と「体育の実力も検定させていただきます」と来てみたまえ。鉄棒の大車輪、跳び箱は10段、100メートル走13秒、ソフトボール投げ70メートル。それが条件です。おやおや、そりゃ困りましたね。

 世界中みんなが驚嘆&激怒している。
「Diversity makes us strong」
「Immigrants make America strong」
イラン人のレストラン経営者も、ミュージシャンもアーティストも、カナダ首相もフランス大統領も、声を揃えて抗議している。

 ワタクシだって、こんなアメリカはイヤだ。4月にはメキシコとキューバを旅するはずだったが、このテイタラクを見て、スケジュールを再考しないわけにはいかなくなった。

 アメリカ経由はとにかく中止。エアロメヒコを駆使してひたすらアメリカを回避するか、目的地を変更し、シベリア鉄道経由でモスクワを目指すか。むしろエジプトかチュニジアを目的地とするか。2ヶ月前には思いもしなかったが、今やアメリカこそ、最も避けて通るべき大陸になっちゃった。
天王寺1
(大阪・天王寺の大盛況。大阪市立大医学部の大教室が超満員になった)

 そういういろんな思いが胸に渦巻く中、とりあえず1月27日の今井君は大阪に姿を現した。13時のヒコーキで羽田から伊丹へ。伊丹到着14時半。「春節」ということで中国のミナサマが大量に詰めかける大阪の街に降りたのである。

 大阪は、大混雑。ホテル代の高騰は「常軌を逸している」と言うしかない。ビジネスホテルのシングルルームが2万円。梅田のインターコンチネンタルホテルは、いつもワタクシが宿泊しているお部屋で6万円。出張の1泊で6万円は非常識だから、別のホテルを予約した。

 淀屋橋の某ホテルである。ところが諸君、いつもと違うことをすると、やっぱり大失敗する。ホテル名は伏せておくが、何と「暖房のスイッチが入らない」。1月、暦の上でも1年で最も寒い時期に、暖房が全く効かないのである。

 もちろんそれを黙っているような今井君ではないから、チェックインから1時間キッチリ待って、きちんとした対応を要請した。そりゃそうだろう。インターコンチとは段違いのツマラン部屋とは言え、これでも3万円するのである。「対応」のレベルも相当のものを要求して然るべきだ。
天王寺2
(大阪・天王寺の大盛況。私語のないのが素晴らしい)

 以上のような災難を経て、1月27日の今井君は大阪・天王寺の公開授業に臨んだのである。うれしいじゃないか、女子職員2人が運んできてくれたケーキは5種類。昨日の写真を見てくれたまえ、可愛いクマさんのケーキまで準備されていて、思わずワタクシは共食いの危機に陥った。

 驚くなかれ、会場は大阪市立大学医学部の教室だ。160名収容の大教室に、集まった高校生が160名。昨年も同じ経験をしたが、偏差値70を超える超難関の国公立医学部教室を満員にできるのは、今やこの今井サトイモ入道ぐらいしか存在しない。

 使用したテキストは「Dタイプ」。「センター試験の戦略と戦術編」である。戦略と戦術の違いを力説した上で、各問ごとの戦術研究の必要性を説くバージョン。いやはや90分、相変わらずの激しい盛り上がりであった。1週間前までモロッコにいたなんて、ちっとも感じさせない大迫力である。

 終了後、天王寺「一得」にて楽しい大宴会。大好きな鯛めし、大っきなノドグロ塩焼き、美味しい馬刺。そういうものをお腹にいっぱい詰め込みつつ、旨い日本酒を心ゆくまで堪能した。仕事に200%集中した後のお酒は、ホンマにおいしいものである。
骨せんべい
(新丸ビル「ソバキチ」の骨せんべい。これもオカワリした)

 翌日は、伊丹発14時のヒコーキで帰ってきた。ついでだから、東京駅前・新丸ビルの「ソバキチ」に立ち寄って、単独祝勝会を開催。たった一度の公開授業に、祝勝会ばかり2回もやるのは、いかにもしつこいようであるが、天王寺、そのぐらい楽しかったのである。

 もっと正確に言おう。東京駅前の単独祝勝会は、天王寺懇親会の大成功を祝うものと考えていただきたい。懇親会とか忘年会とか新年会というものは、実は甚だ難しい。もしも失敗すれば、「むしろやらなかったほうがよかった」ということにもなりかねない。

 しかし天王寺、ありゃ心の底から大成功だ。失敗の要素は1つもナシ。楽しくて&楽しくて、まだまだナンボでも一緒にいたかったけれども、万が一あれ以上一緒にいたら、何かのハズミで失敗が入り込むかもしれない。そういうギリギリのところで、淡白にスッキリお開きにした。

 だから丸の内のお蕎麦屋でお祝いしたのは、「懇親会の大成功おめでとう」という趣旨である。キビナゴ、おいしゅーございました。骨せんべい、おいしゅーございました。天王寺、ホントにホントにサイコーでございました。

1E(Cd) Ashkenazy(p) Müller & Berlin:SCRIABIN SYMPHONIES 3/3
2E(Cd) Cluytens & Société des Concerts du Conservatoire:RAVEL/DAPHNIS ET CHLOÉ
3E(Cd) Karajan & Berliner:BACH/MATTHÄUS-PASSION 1/3
6D(DMv) ARGO
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