Tue 161018 選択肢が多すぎる/ランチの巨大ステーキ/岸和田の大盛況/梅田・単独祝勝会 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 161018 選択肢が多すぎる/ランチの巨大ステーキ/岸和田の大盛況/梅田・単独祝勝会

 11月10日、大阪3連泊の中日である。いつもなら「行くぜ、観光!!」に絶好の1日であって、奈良、または京都、または神戸、朝から夕暮れにかけて、ナンボでも遊びに出かけるところである。

 夕方からは岸和田で公開授業だけれども、9時に部屋を出れば16時ごろまで、遊ぶ時間も選択肢もたっぷり潤沢に我が手中にある。11月中旬の関西なら、何と言っても紅葉じゃないか。京都洛中はまだ紅葉には早いけれども、大原に高雄に栂尾&槙尾、そろそろ見頃が始まっている。

 奈良もいいですな。一昨年には岩船寺から入り、「石仏の道」で磨崖仏めぐりを楽しみ、最後は浄瑠璃寺の阿弥陀仏9体を拝んで締めくくった。山深いあのあたりなら、そろそろ紅葉が始まっているだろう。

 もっと確実に紅葉を満喫するなら、「高野山」という手もある。難波から南海の特急電車に乗れば、2時間強の道のり。高野山も2年ぶりであって、あの静かな山の上の紅葉は別世界である。修学旅行生と外国人旅行者でごった返す京都では、とても味わえない初冬の静寂を楽しめる。
肉1
(大阪梅田・グランフロント南館9F「コズモポリタン」の300gフィレステーキ。ただしメニューにはないので注意のこと)

 ちょっと足を伸ばせば、「淡路島」とか「鳴門の渦潮」も視野に入ってくる。梅田から高速バス2時間で鳴門大橋。渦潮は、もう10年近く御無沙汰だ。このブログを始めたのが8年半前だが、確か渦潮を眺めて感激したのはそれ以前のこと。渦潮の写真をブログに掲載したことはないはずだ。

 鳴門まで足を伸ばさなくても、その手前の淡路島で「ウニ満喫」という選択肢もある。絶品♡赤ウニの季節は過ぎたけれども、ごく普通のウニだって、やっぱり絶品だ。

 お寿司屋さんでウニを割ってもらって、アイスクリームみたいにスプーンですくってすする。4個でも5個でもジュルジュルやれば、胃袋の中はあっという間にウニだらけ。ウニウニした胃袋、ウニウニした脳味噌、そういうウニウニな状態でウニウニした公開授業に臨むのも悪くない。

 以上、選択肢は次から次へと湧き上がり、余りにたくさんの選択肢のせいで、我が脳味噌はウニウニと混乱をきわめた。頭蓋骨の内部はウニウニ&ウニウニ、こんなんじゃ、とても1つの選択肢にしぼり込めない。

「早く決めなきゃ」。この焦燥感は、センター試験で山のような選択肢を与えられた諸君の焦りと同じである。「どれもみんな素晴らしい」とは、「どれだって同じじゃないか」ということであって、逆にどれもみんな何となく決め手に欠けるくように思われる。
肉2
(大阪梅田「コズモポリタン」の300gフィレステーキ 2)

 決められないままウニウニしていると、ウニウニはウジウジに変わり、ウジウジはウダウダやウロウロに変質する。迷っているうちに時計は10時に近づき、10時になれば「鳴門」「淡路島」「高野山」、そのへんの選択肢は自然消滅する。

 実は「琵琶湖」という選択肢もあったが、もうそれも無理。「比叡山」については、「昨日の寒波で比良山系に積雪が…」というニュースで消滅した。

「トランプ氏勝利に対し、各地で抗議デモが発生…」
「博多駅前の陥没事故で、一気に埋め戻し作業が…」
そういうニュースにウダウダ見入るうちに、あれれ、もう奈良も無理だ、京都も無理だ。高雄や大原どころか、天竜寺、興福寺、法隆寺、西の京、そういう近場の選択肢も消えた。

 こりゃもう、ランチでも楽しむしかないですな。一瞬アタマをかすめたのは、「阪急電車で祇園四条へ、大好きな『松葉』でニシン蕎麦&ニシンの棒煮♡」であるが、気がつけばもう正午に近い。うーん、やっぱり選択肢が多すぎて、決められないままに1日が終わっちゃいそうだ。
お店
(大阪梅田「コズモポリタン」、店内風景)

 致し方ない。こりゃ超&超手近なところで、梅田グランフロントでランチ。調べてみると、南館9階に「コズモポリタン」という高級ステーキ屋さんがあって、おお、贅沢ランチにはちょうど良さそうだ。ウニウニしたアタマでも、巨大ステーキをワシワシやるには支障なさそうだ。

 宿泊しているのが、グランフロント北館のインターコンチネンタルホテル。ステーキ屋はグランフロント南館。あんまり近いから、浴衣かバスローブでも行けそうだ。もちろんそんなことはしないけれども、2時間かけて肉ワシワシ、交通機関にかかるオカネを肉につぎ込めば、贅沢ランチはますます贅沢になる。

 早速「コズモポリタン」に闖入したワタクシが注文したのは、
① 1個600円の生牡蠣 ×3
② ハモンセラーノ +モッツァレラチーズ
③ フィレステーキ、300グラム
モッツァレラにはトマトの代わりに甘い柿が乗っかって、これが意外なほど旨かった。
牡蠣
(大阪梅田「コズモポリタン」、とりあえず生牡蠣3個を3分で平らげる)

 ランチのステーキは1人分が150グラムの設定だったけれども、たった150グラムでは今井クマ蔵の胃袋が黙っていない。「300グラムにしてくれませんか」とお願いしてみた。ランチ設定の2人分である。

 何しろ「食い倒れオオサカ」だ。その程度の注文をするお客はナンボでもいるだろうと思ったのだが、いやはや、店員さんはたったそれだけの注文で激しくビックリしてしまった。「テンパっちゃって」と呟きつつ、何度も注文を間違えた。

 しかしそれでもマコトに誠実に対応してくれた。というより、従業員みんなで熱く語り合って、「1人分 × 2 = 300グラム」というワガママを受け入れてくれた。大っきな生牡蠣3つを3分でちゅるちゅる平らげつつ、ワタクシはワクワクしつつお肉を待ち受けたのである。

 やがて運ばれてきた分厚いステーキは、本日の写真1枚目と2枚目に掲載した通りの絶品である。今井君はアブラが苦手だから、余計なアブラをキチンと落としたこういうフィレ肉がベスト。いやはや、おいしゅーございました。

 ブエノスアイレスやアムステルダムで連日平らげ続けた500グラムのステーキにはかなわないけれども、久しぶりの300グラムである。ビックリして挨拶に来てくれた店長と楽しく雑談しつつ、我が胃袋はギュッと充実したパンパン状態になった。いやはや、楽しい午後だった。
岸和田
(大阪・岸和田、約200名の大盛況)

 こういうふうで、夕暮れから岸和田での公開授業も、ステーキ以上にギュッと充実したパンパン状態。19時40分スタート、21時20分終了、出席者は約200名。昨日の和歌山に勝るとも劣らない大盛況に感激したワタクシは、思わず10分以上延長してしまった。

 300グラムの高級お肉も、100分を超える大熱演ですっかり消費してしまったが、この夜はずいぶん遅くなったから、「懇親会」はナシ。スゴスゴおとなしく梅田のホテルまで帰って、ゆっくり単独祝勝会を楽しむことにした。

 繰り返すがワタクシは、このホテルの部屋のドリンクを全て0円でいただける最上級メンバーである。ワイン、シャンペン、ビールにウィスキー。何でも無料ということになれば、ツマミにこだわる必要もない。

 コンビニで、ポリッピー・サラミソーセージ・チー鱈・ナッツ詰め合わせ、そういうものを買い込んで、トランプ氏のニュースを眺めつつカリポリ&カリポリかじっていれば、単独祝勝会はイヤが上にも盛り上がる。大阪梅田の夜は、マコトに楽しく更けていくのであった。

1E(Cd) Richter & Münchener:BACH/BRANDENBURGISCHE KONZERTE 1/2
2E(Cd) Richter & Münchener:BACH/BRANDENBURGISCHE KONZERTE 2/2
3E(Cd) Lucy van Dael:BACH/SONATAS FOR VIOLIN AND HARPSICHORD 1/2
4E(Cd) Lucy van Dael:BACH/SONATAS FOR VIOLIN AND HARPSICHORD 2/2
5E(Cd) Holliger:BACH/3 OBOENKONZERTE
total m90 y1805 d19510