Mon 161017 選挙結果に思うあれこれ/和歌山の大盛況/寿司屋の宴/サザンの夜 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 161017 選挙結果に思うあれこれ/和歌山の大盛況/寿司屋の宴/サザンの夜

 このタイミングで言うと、日本中のオジサマたちと全く同じになってしまうが、何を隠そうワタクシは、トランプ氏の勝利を1週間ほど前から予測していたのである。お馴染み「ほれ見ろ!!」「ほら、言っただろ!!」の心境である。

 ホントですって、ウソじゃないですって!! 周囲の人々がみんな証人になってくれると信じるが、「これはトランプ氏が圧勝しそうだな」と、連日連夜の飲み会で口走っては、「そんなことあるワケないじゃん」と総スカンを食い続けていたのである。

 トランプ氏の圧勝から一夜明けて、CNNもABCも日本のテレビも、いまだに「信じられない」「とんでもないことになった」「ガッカリだ」「アメリカ社会は病んでいるんじゃないか」みたいな発言を繰り返している。

 街角のインタビューからも「この選挙結果をボクは認めない」「ワタシが選んだ大統領ではない」という意見ばかりをあえてピックアップ。トランプ氏当選を歓迎するコメントは削除ないし黙殺して、「国民の意思と逆の選挙結果になってしまった」と嘆く論調が続いている。

 しかし諸君、100%公正かつ正当なプロセスを経て選ばれた大統領である。「ガッカリ」「認めない」も何もない。マスメディアの逆風をはね返して選ばれた新プレジデントと、彼を選んだ民意を尊重しないのは、要するに民主主義の否定である。
クリスマス
(大阪梅田・グランフロント北館にて。もうすっかりクリスマス気分である)

「大統領候補に相応しくない」というご意見も、十分にごもっとも。横丁のダンナが飲み屋で放言するような態度、イタズラなパパが酔っぱらって家族の前で暴言を吐く時の笑顔、そりゃさすがに叱られて当然だ。

 しかし諸君、イタズラな困ったパパを大差で選んだのも、また民意である。キレイゴトのオブラートを外し、ピーラーでベールをツルリと剥いでみたら、つまりアメリカ国民は、軽率な発言を繰り返すイタズラパパのタイプを求めていたということになる。

 しかしこれからは「候補」ではなく「プレジデントそのもの」であって、さすがに行動も発言もナンボでも自制してくれるはず。もしも自制がきかないようなら、「ガッカリ」「不満」「オレの責任じゃない」とか冷酷に突き放すんじゃなく、21世紀の世界市民として、キチンと批判の声を上げればいいだけである。
和歌山
(和歌山の大盛況)

 いやはや、株価は1000円幅での乱高下、外為も4円も5円もの幅で乱高下、マコトにご苦労な1日であった。証券会社も銀行も、手数料収入でずいぶん儲かっただろうけれども、オカネを扱う人たちも、もう少し冷静でいられないんだろうかね。

 手数料ばかりドッチャリ支払って、結局のところ株価も外為も元のサヤに収まった。泰然自若として落ち着いて座っていれば、それでちっとも損はなかったはず。情報に躍らされて他人を儲からせるだけだなんて、何だか慌てすぎじゃないか。

 とりあえず、民意が選んだイタズラなパパの今後を、楽しみに見守るばかりである。トレードマークの暴言も必ずやすぐに影をひそめ、ビジネスで養った冷静かつ積極的な判断で、歴史に残るリーダーになってくれるものと信じたい。

 というか、もしそうでなかったら、そうなってくれるようにみんなで声を上げるだけのことである。少なくとも「ガッカリだ」「こんな大統領じゃイヤだ」という好き嫌いのタメイキが何の役にも立たないことは明らかである。

 以上、「たかが予備校講師」の、身の丈に合わないテーマに関する意見の開陳。横丁の飲み屋でクダを巻いているオヤジの発言として、一笑に付してくれたまえ。
くろしお
(JR阪和線の特急「くろしお」で、新大阪から和歌山に向かう)

 11月9日、今井君は午前11時のヒコーキで大阪に向かい、12時半、無事にインターコンチネンタルホテルにチェックインした。

 ここから西日本シリーズが始まる。昨日も書いたが、和歌山・岸和田・広島・(大阪)・池袋・京都・大阪・荻窪・新浦安。(大阪)とカッコ付きの大阪は、公開授業でも仕事でもなくて、国立文楽劇場で人形浄瑠璃を見る1日であるが、もしも「池袋」がなかったら、大阪に5連泊とか6連泊とかするところである。

 いや、だからこそ池袋に今井君の全力を注ぎたい。池袋にやってくる外部生を、意地でも100%、内部生として我々の仲間にしたい。諸君、関西でも広島でもどこでも、「何が何でも」「1人残らず」である。

 この4〜5年、今井君のパワーはますます充実してきた。スーパー充実、ウルトラ充実、ハイパー的に充実して、その「1人残らず」なパワーは、言葉は悪いが「底引き網」な感じでさえ漂う。だって、ボクチンのパワフルで高品質な授業♡を受講すれば、間違いなくブンブン実力がつくんだから、意地でも受講させたいのは当然じゃないか。

 優れた商品を開発したら、それをみんなに知ってもらう広告活動は当然。いい授業をしているなら、広報活動は必須。ちゃんと広告を行わないのは、消費者に対して礼を欠く姿勢であって、誠実さの欠如だと信じる。まさに円熟の境地である。
補助席
(予想を遥かに上回る和歌山の大盛況。補助椅子が設置された)

 というわけで、9日夕暮れの今井君は大阪から和歌山へ。新大阪から特急「くろしお」に乗り込めば、ちょうど1時間の道のりである。新大阪16時15分、和歌山には17時15分に到着。さすがに初冬であって、17時を過ぎると外はもうほとんど真っ暗である。

 今回の関西滞在で、この「くろしお」以外に「こうのとり」とか「はしだて」とか、とにかくいろんなローカル特急に乗車する予定。おお、「乗りテツ、ここにあり」の実感がこもるじゃないか。

 和歌山での公開授業は、ちょっと早めに18時40分開始、盛り上がりすぎて10分延長し、終了20時20分。出席者は当初の予想より大幅に増えて、200名を超えた。お馴染み「椅子が足りなくなりました」「急遽、補助席を用意しました」であって、机なし&椅子のみの生徒諸君が少し可哀そうなぐらいだった。

 この中に、「初めて東進に来てみました」という外部生が約80名。まさに今井君のパワーが炸裂し続ける最高のシチュエーションであって、講師としてこれほど燃え上がれる場所を提供されたら、そりゃナンボでもボーボー真っ赤な炎が上がる。
サザン
(帰りは南海特急「サザン」。難波まで1時間で着く)

 大爆笑の連続の後は、スタッフを務めてくれた諸君としばらく歓談。こういう心地よく疲れたムードも悪くない。写真にもたくさん収まって、21時、「和歌山ならいつもここ」というお寿司屋「笹一」に向かった。

 軽いセットがこのお店のウリであって、「貝づくし」は4貫、ホタテ・赤貝・サザエ・青柳。「軍艦マーチ」も4貫、ウニ・イクラ・小柱・子持ち昆布、いずれも軍艦巻き。「エビづくし」は3貫、車海老・甘海老・赤海老。これに鉄火の細巻きも付け加えて、どれもたいへんおいしゅーございました。

 しかし諸君、宿泊しているのは大阪・梅田だ。いつまでも和歌山の余韻に浸ってはいられない。帰りは特急「くろしお」の最終がもう出た後であるから、タクシーで南海電車「和歌山市駅」に回り、ここから特急「サザン」で難波に向かう。

 静まり返った指定席の中で、酔っぱらったサラリーマン3人連れが、アメリカ大統領選挙について声高に語り合っていた。絶望を口にするオジサマ、「これでもう日本はダメだよ」と断言するオジサマ、「クリントンでもどうせダメだったよ」と突き放すオジサマ、要するにみんなどこまでもマイナス思考ないしマイナス志向である。

 余りに暗い自暴自棄の論調に、思わず「そんなことありませんよ」とシャシャリ出そうになるほどでござったが、まあここはあくまで自重。難波からは地下鉄御堂筋線で梅田に戻り、ちょうど日付が変わる頃、懐かしい我がお部屋に帰り着いたワタクシなのだった。

1E(Cd) Jochum & Concertgebouw:BACH/JOHANNES-PASSION 2/2
2E(Cd) Schiff:BACH/GOLDBERG VARIATIONS
3E(Cd) Schreier:BACH/MASS IN B MINOR 1/2
4E(Cd) Schreier:BACH/MASS IN B MINOR 2/2
5E(Cd) Hilary Hahn:BACH/PARTITAS Nos.2&3 SONATA No.3
total m85 y1800 d19505