Mon 161010 久しぶりに新幹線で大阪へ/駅弁を遠慮する/兵庫県大久保の大盛況 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 161010 久しぶりに新幹線で大阪へ/駅弁を遠慮する/兵庫県大久保の大盛況

 いきなり強烈な熱さが復活、ボーボー燃えはじめた今井熱之助君は(スミマセン、昨日の続きです)、「久しぶりに大阪まで新幹線で移動すっかな」と思い立った。

 この4〜5年、東京 ⇔ 大阪の移動でも、常にヒコーキを利用。東京 ⇔ 京都の移動でさえ意地でもヒコーキというヒコーキ三昧で、伊丹空港の床屋さんにお蕎麦屋さん、たこ焼き屋さんにお好み焼き屋さん、何だか物凄く馴染みになってしまった。

「こういうところにも『なあなあ感』『ぬるま湯感』の原因があるんじゃあるまいか」と、マコトに余計なことを考えた今井熱之助は、2ヶ月も前から予約してあった伊丹行きのヒコーキをキャンセル。雨模様の東京を横切って、東京駅八重洲口を目指した。

 せっかく熱く燃えてるんだから、お正月に宣言した「脱タクシー」「卒タクシー」の宣言もこの日は破棄。破棄が永続的なものになるか、一時的なものになるか、その辺は不明であるが、熱々な時はあくまで熱々に、「タクシーでビューン」で熱々感にさらなる拍車をかけたのである。
明石大久保1
(兵庫県、明石大久保の大盛況。大久保校単独でこんな大盛況になった)

 ということになれば、「意地でも駅弁!!」なのであって、燃え盛る心をもっともっと熱く燃え立たせるには、やっぱり「タップリ駅弁」「タップリ昼メシ」だ。心の炎を真っ赤に保つには、何より栄養、何より滋養強壮、何よりエネルギー。腹が減ってはイクサなんか出来ないのである。

 こんな平和な世の中で、別にイクサなんかするわけではないのだが、男というものは不思議なものであり、オジサマというものはもっと不思議な存在であって、公開授業に出かけるのにも、「常在戦場」と思っただけでイヤになるほど盛り上がり、イヤになるほど腹が減る。

 八重洲口でタクシーを降り、12時ちょうどの新大阪行きに乗る。休日前の広島行きや博多行きは混雑するから、新大阪行きに的をしぼったわけである。それでも諸君、秋の京都を楽しもうという高齢者集団のエネルギーは凄まじい。グリーン車もたいへんな混雑になった。

 今井熱之助が購入した弁当は、今日の写真2枚目の「深川めし」。おお、ケッコ地味なのにしちゃいましたな。ボーボー燃え燃えな真っ赤な熱之助としては、ホントは1400円の超贅沢な「平次弁当」にしたかった。しかし諸君、満員の新幹線で贅沢すぎる御弁当は、さすがにちょっとカッコ悪い。

 だって諸君、本当にホントに「1400円」でござるよ。デザインは銭形平次が悪者を仕留める決め手のゼニ「寛永通宝」。2段重ねの贅沢なお弁当だ。ま、普通の人なら恥ずかしさに2の足を踏みますな。
深川めし
(懐かしの駅弁「深川めし」を満喫した)

「いや、それだからこそ、熱く燃える真っ赤な真っ赤な今井熱之助にはピッタリなんじゃないか」。確かにそうかもしれない。ウルトラ贅沢な「平次弁当」、買うなら今、貪るなら今。今以外に、コイツを試す機会はないじゃないか。

 迷える今井君の心は「買うか、買わないか」のハムレット相似形。この場合「隣りの席は空いているか」に全てがかかる。お隣にマコトに上品な乗客なんかが来てみたまえ。2段重ねの贅沢弁当をクッチャクッチャやってたら、何ともカッコ悪いじゃないか。

 東京駅の駅弁で一番地味な「深川めし」に決めちゃったのは、結局その「カッコ悪い感」のせいである。毎週1回の名古屋出張があったのは、12年前までの代ゼミ時代。必ずこの「深川めし」を貪りつつ名古屋に向かった、こんな地味なヤツなら、隣席のダンナがどんな顔をしようと知ったこっちゃなかったのである。
新大阪
(久しぶりに新大阪駅に降りた)

 11月2日、公開授業は兵庫県明石市、山陽本線の「大久保」という駅の駅前が会場である。今井熱之助の長い人生はすでに790年を超えている♡ これからまだ少なくとも100年は生きながらえそうであるが、さすがにこんなに長く生きていれば、「大久保体験」もマコトに豊富である。

 諸君、全国各地、大久保クンの大行進なのである。総武線に乗って、東京・新宿の北隣も大久保。山手線のほうは「新大久保」であって、昭和の昔から男女のいろんなエピソードに溢れているはずだ。京都にも大久保があり、秋田にも大久保がある。

 秋田から奥羽本線の下り列車に乗れば、秋田 ☞ 土崎 ☞ 上飯島 ☞ 追分 ☞ 大久保。今井君の出身地・秋田市土崎港から、大久保まではわずか3駅、15分ほどの乗車だったのである。

「大久保」という名前にも、いろんな記憶が染み込んでいる。昭和40年、我が母校・秋田高校が甲子園のベスト4まで勝ち進んだ時、その2年生エースが大久保だった。1980年代、ワタクシがバイト気分で校舎長をやっていた塾に、大久保クンというマコトに困った数学講師がいた。

 いやはや、そういうわけで、今夜もまた大久保である。兵庫県大久保を訪ねるのは今回が初めてであるが、招いてくれた大久保駅前の校舎も「大久保校単独で公開授業を実施するのは初めてです」とのことであった。
明石大久保2
(明石大久保の大盛況)

 子午線の街・明石の西側に位置するのが大久保。西隣りは加古川と姫路であって、「公開授業をやろう」ということになれば、そのたびに「姫路・加古川と合同」「西神地区(神戸市の西側を総称して「西神」と呼ぶ)と合同」という扱いになり、なかなか主役を張れない小さな街なのである。

 しかし、この街を任された若い女子校舎長が、「今回だけはどうしても大久保校舎単独でやらせてください」と直訴したのだそうである。

「どんなに苦しくても、大久保地域以外の生徒は呼ばない。大久保の高1と高2とその保護者、それだけで120名、何としても満員にしてみせる」
そう宣言した。「ならば今井先生しかいないだろう」と、西神地区の老舗である母体塾の幹部も快くOKしてくれたらしい。

 いやはや、今井クマ助がこんなに熱々に熱しているところに、そのオファーは余りに嬉しいじゃないか。熱之助としても、90分を目いっぱい激烈にボーボー燃えに燃え、何が何でも大成功に導きたい。集まってくれた外部生は全員、直ちに我々の仲間にしなきゃ気が済まない。

 18時40分開始、20時15分終了。うぉうぉうぉ、もう諸君、昨夜まで悩んでいた「なあなあ感」なんか、もうカケラも残っていない。ホッカホカにホッカホカ、「こりゃ火がつくぜ」という熱湯がグツグツ&クタクタ煮えたぎり、自分でも危険を感じるほどである。

 ただし、この主催塾のむかしからの方針で、「懇親会」に該当するものは開催されない。燃えたぎった今井君は、燃えに燃え、たぎりにたぎり、全身が消防車の放水を浴びたかのように汗でグショグショであるけれども、1人寂しく大阪のホテルに帰らなければならない。
クラブサンドイッチ
(インターコンチネンタルホテル大阪のクラブサンドウィッチ。なかなか派手だが食べにくい)

 西明石の駅から乗り込んだのは、新幹線「こだま」君。コイツはマコトに可哀そうなヤツであって、時速300km超で山陽道や東海道を突っ走る潜在能力を備えていながら、なかなかその能力を発揮する機会を与えてもらえない。

「いいかいキミ、キミの立場をわきまえたまえ。主役はあくまで『のぞみ』に『みずほ』、『さくら』に『ひかり』。西明石あたりでゆっくり身体を休めたまえ」
そう言い含められて、寂しい西明石のホームに立ち止まり、主役級が4本も5本も超高速で駆け抜けるのを、じっと指をくわえて眺めているしかないのである。

 ひとり寂しく大阪・梅田に帰った今井君は、馴染みの飲み屋を3〜4軒のぞいてみた。しかし明日は11月3日であって、休前日の梅田は大阪の酔っぱらいでどこもかしこも超満員。とてもオジサマ1人がノコノコ闖入できるような雰囲気ではなかった。

 ま、こういう時は諦めるに越したことはない。「ホテルのお部屋でルームサービス」、そういう大人しい夜も、決して悪いものではないのである。

 今井君は某ホテルのスパイア・ロイヤル・アンバサダー・メンバーだ。部屋のドリンクが全て無料。その特権をまるまる利用するのだって、たまにはいいじゃないか。「クラブハウスサンドイッチ」というマコトに食べにくいシロモノを必死で貪るうちに、大阪の夜は静かに更けていったのである。

1E(Cd) Schüchter:ROSSINI/DER BARBIER VON SEVILLA
2E(Cd) Cohen:L’HOMME ARMÉ
3E(Cd) Vellard:DUFAY/MISSA ECCE ANCILLA DOMINI
4E(Cd) Oortmerssen:HISTORICAL ORGAN AT THE WAALSE KERK IN AMSTERDAM
5E(Cd) Philip Cave:PHILIPPE ROGIER/MAGNIFICAT
total m50 y1765 d19470