Sat 161008 意地でも中華料理/市ヶ谷の栄枯盛衰/市ヶ谷大盛況/ハロウィーンのこと | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 161008 意地でも中華料理/市ヶ谷の栄枯盛衰/市ヶ谷大盛況/ハロウィーンのこと

 10月31日、福岡のホテルで目覚めた時には、何だか疲労困憊の気分であった。「さすがにワタクシも年齢には勝てませんな」と、半分オフザケで呟いたら、そのオフザケが何だかそのまま真実を突いているようで、ググッと気分が落ち込んだ。諸君、滅多なことを呟くものではないのである。

 しかしそれでも、いろんな部署から届いたメールを読むうちに、今度はまたググッと気分が高揚。Mac君みたいに「気分が紅葉」などという優雅で華麗な世界にはなかなか浸れないし、Mac君は「加齢な世界」と冷やかしてくるが、人生の秋は紅葉に心も高揚、マコトに花やかものである。

「鹿児島の講演会を聞きながら、誇らしい気持ちになりました」などという感想をスタッフからいただけば、嬉しさは倍加する。いや、2倍にも3倍にもなり、やがて5倍にも6倍にも膨れ上がる。

 キレイな総論や戦略論を語る人は多いけれども、世間的にはそれなりにエグい部分も含め、リアルに予備校の戦いの先頭に立ってきたスタッフの感想として、これほど嬉しいものはないのである。鹿児島、ホントに楽しく充実した週末を過ごすことができた。

 ま、感動や感激に浸っている場合ではない。福岡発13時半のヒコーキに乗って、東京に帰らなければならない。市ヶ谷の校舎で、19時から公開授業が控えている。
中華スタンダード
(何だか今はスタンダードな中華料理に夢中。こんな感じの普通なヤツが一番旨い)

 ちょっと告白しておけば、実はこの1週間、風邪のせいで決して本調子ではないのである。熱っぽくて、悪寒も収まらない。今年の風邪はお腹に来るらしくてポンポンがグルグル、お腹に力が入らないから、思考にも思うように集中できない。

 この状況で「鹿児島の翌日に市ヶ谷」というスケジューリングはツラい。先週も「沖縄2日連続の翌日に埼玉県大宮」というギュー詰めスケジュールに疲労困憊したが、あれは自分で沖縄観光をはさんだのが自業自得だった。

 しかし今回は、「福岡ツンドラ体験(昨日の記事&写真参照)」以外、特に無理なスケジュールは入れなかった。本当なら、せっかくの福岡だ、下関でフグを満喫とか、唐津や呼子でイカを満喫とか、いろんな選択肢があった。

 しかし「市ヶ谷で公開授業」とスケジュール表に大書してしまえば、可能性の全てがションボリしぼんでしまう。ションボリしぼんだ胃袋を畳み込んで、スゴスゴ羽田に戻ったのである。

 ただし、やっぱり悔しいじゃないか。羽田到着15時。このまま真っ直ぐ市ヶ谷に向かえば、どんなに遅く見積もっても16時半には会場に着いてしまう。それじゃいくら何でも早すぎるから、今井君は一策を案じて、羽田空港で昼食と夕食を兼ね、中華料理を味わって行くことにした。
また麻婆
(再び羽田空港「南国酒家」の麻婆豆腐。コイツをチャーハンにかけて貪れば、気分は一気に高揚する)

 中華料理とは言っても、もちろんお酒はナシ。空港4階、ファミレスに毛が生えたか生えないか程度の店であるから、注文できるのは麻婆豆腐・チャーハン・エビチリぐらいのものであるが、まあいいじゃないか。

 先週の沖縄以来、今井君はすっかり麻婆に魅せられた麻婆オジサマ。意地でもチャーハンに辛い麻婆を山盛りにして、レンゲでワシワシ貪らずにはいられない。もちろんエビチリも注文して、楽しい楽しいランチ&ディナーを満喫したのである。

 こうして、新宿までは空港リムジンバス、新宿からは都営地下鉄で市ヶ谷。午後5時、とっぷりと日が暮れた市ヶ谷駅前に降り立った。夕暮れの空気はすっかり11月。桜の葉っぱはそろそろ黄色く色づいて、今年の紅葉は普段の年より早くやってきそうである。

 我が市ヶ谷校は、JR市ヶ谷駅から江戸城のお堀を北に渡った正面の雑居ビル、その6階と9階である。市ヶ谷と言えば、① 高級&優秀な女子高のメッカ ② 医学部予備校のメッカであって、駅前の看板はほとんどが予備校&塾のものである。

 これほど激烈な競争&競合は、世界にも類を見ないんじゃないか。神田神保町の古書店街。パリ・モンマルトルの老舗カフェの列。ニューヨークなら、42nd Streetの芝居小屋。そのぐらいかね。ロンドンのパブだって、こんなにズラズラ立ち並んではいない。
市ヶ谷校
(われわれの市ヶ谷校。いつの間にか同じビルに「魚民」が入ってしまった。市ヶ谷全域でこういうミスマッチが始まっている)

 そうやって塾&予備校が各種立て込んでいる中に、「居酒屋」という完全に異質な形態の店舗がこれまた各種参入してくるから、街はそれなりに異様な雰囲気である。

 我が校舎のある雑居ビルは、とうとう8階に「魚民」が入ってしまった。5階が「東京医進なんとか」という老舗の塾。6階と9階がわれわれ、8階が「魚民」。うーん、過渡的な状況とは言え、なかなか異様なクンズホグレツである。誰かどうにか交通整理してくれませんかね。

 今井君の公開授業は、このクンズホグレツを回避して、お隣のビル内の貸し会議室を借りて実施する。元のシャープ東京本社ビル。ちょうどむかしの社長室か役員室フロアに該当するあたりである。

 世の中の有為転変は激しく、盛者必衰、諸行無常、栄枯盛衰、ホンの20年か30年で、世の中の主役はガラリと入れ替わる。かつて就活の大学生たちが右往左往したシャープ本社でも、今やこの今井君が主役であって、約130名の受講生が今か今かと今井君の登場を待ち受けてくれていた。
元シャープ本社
(市ヶ谷の公開授業は、元シャープ本社ビルで。会長室や社長室があったあたりである)

 19時10分、颯爽とこの今井クマ助が登場する。もしもこのビルに精霊が住み着いていたら、かつてのシャープの栄華、現在のわれわれ「教育支援業」の隆盛、遠い将来このビルで栄華を謳歌する人々の繁栄と衰退、そういう叙事詩を秘かな声で歌いあげていることだろう。

 何しろ優秀な女子校がズラリと軒を並べる土地柄だ。教室内はマコトに華やかな雰囲気である。使用したのは「中だるみ防止編」の「Cタイプ」。最初から最後まで激烈な大爆笑が絶えなかった。

 ただし諸君、スタッフにカメラをお渡ししてお願いした写真には、ブログ掲載に相応しいものが見つからないのである。「後ろから、全体の様子が分かるように」と、いつもお願いしているのだが、あまりに華やかな雰囲気のせいで、スタッフにその趣旨のお願いをするのを忘れてしまった。

 撮影していただいた写真は、16枚が全て今井君のアップ写真。クマだかサトイモだかキウィだか、怪しいハロウィーンのホラー系オジサマが、おかしな手真似をして暴れている写真ばかりであって、ブログに掲載するのはどうも躊躇われる。
市ヶ谷大盛況
(市ヶ谷の大盛況。ホントは生徒諸君全員の背中を掲載したいのだが、その旨をお願いするのを忘れてしまった)

 終了後、市ヶ谷駅前からタクシーに飛び乗ってオウチに帰る。とにかく諸君、ワタクシは疲れ果てた。早くベッドに潜り込んでグースカやりたい。冷え込んだ東京で、欲望も欲求もただひたすらその一点にしぼられた。

 タクシーの運転手さんと話し込んだところでは、この夜の渋谷はたいへんなことになっていたらしい。渋谷から六本木にかけて、ハロウィーンの扮装を凝らした若者たちが街を占拠していたんだそうな。

「DJポリス」というものも、今や交通整理どころか、むしろ人々を誘引する誘蛾灯みたいになってしまい、DJポリスの周辺がかえって混乱の渦の中心になっているとのこと。「危なくて、とても渋谷なんかには近づけません」。運転手さんの声に実感がこもっていた。

 若者たちは、渋谷から六本木へ、六本木から渋谷へ、何故かタクシーに乗って行ったり来たりを繰り返すんだそうな。お店なんかにはあんまり入らない。コンビニでお酒を買って、それを飲みながら集団で歩き回るだけ。「何が楽しいんでしょうかね」と、運転手さんは首を傾げるばかりである。

 ワタクシの返答は、「それは、お店の側の工夫が足りないだけですよ」。だってそうじゃないか。お店がもっともっと工夫を凝らし、商店街がこぞって楽しい企画で盛り上がれば、「ただ単に歩き回るだけ」という寂しいハロウィーンも、1枚も2枚も脱皮できると信じるのである。

 オランダの4月下旬、「国王の日」を諸君、是非とも見学に出かけたまえ。ハイネケンの飲み過ぎと吐瀉物の洪水はあんまり感心できないが、日本のハロウィーンの発展のために、有益な情報がナンボでも見つかるはずだ。

1E(Cd) Zagrosek & Berin:SCHREKER/DIE GEZEICHNETEN 2/3
2E(Cd) Zagrosek & Berin:SCHREKER/DIE GEZEICHNETEN 3/3
3E(Cd) Sequentia:AQUITANIA
4E(Cd) Nevel & Huelgas Ensemble:Canções, Vilancicos e Motetes Portugueses
5E(Cd) SPANISH MUSIC FROM THE 16th CENTURY
total m40 y1755 d19460