Fri 161007 鹿児島で講演会/次々と「今井先生ですか?」/天神でロシア料理を貪る | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 161007 鹿児島で講演会/次々と「今井先生ですか?」/天神でロシア料理を貪る

 10月30日、博多駅発10時20分の九州新幹線「みずほ」で鹿児島に向かう。今日もまた新幹線は超満員、グリーン車はとっくに売り切れで、空いているのは普通車指定席のみ。しかも通路側の数席に余裕があるだけという状況である。それでも何とか窓側をゲット、その辺のワザは企業秘密である。

 いやはや、本当に景気がいい。この景気の良さはタクシーの運転手さんたちもよく実感していらっしゃって、博多でも鹿児島でも「景気がいいですね」と声をかけると、躊躇なしに「そうでしょう」と嬉しそうな声が返ってくる。

 日本人も増えた。外国人も増えた。「外国人」の中にはマナーの悪い人も多いけれども、4〜5年前の閑散とした日々とは話が違う。バブル期みたいに超長距離のお客さんはいないけれども、カラッポで寂しく流している時間は余りなくなった。そんなふうに激しく語り始めるのである。

 この日の今井君は普段の「公開授業」とは違って、鹿児島市と鹿児島市教育委員会が主催の「かごしま創志塾」にゲスト出演するのである。市内の高校生と中学生から参加者を募り、グローバルな舞台で活躍できる人財を育成することを目標に合宿を行っている。

 合宿には「各界から著名人を多数お招きして」、参加した塾生たちに数々の講演を行い、各種イベントにも参加してもらい、中高生のグローバルな意識を高めていく。鹿児島市長や鹿児島市教育長も顔を出して、参加した生徒諸君を激励する。そういう企画である。
鹿児島大盛況
(鹿児島「創志塾」の大盛況)

 昨年が第1回、今年が2回目。その総仕上げとしての講演が、何故かこのワタクシに回ってきて、生徒・保護者・一般の方を対象に90分の講演を行う。昨年の講演が驚くべき大評判で、今年もまた広大な会場に200名もの人々が集まってくれた。

 講演は13時半開始、15時10分終了。昨年と変わらぬ大爆笑の連続で、「笑いが止まらなくて困った」「アゴが外れそうだ」「これ以上笑わせるのはヨシにしてほしい」というレベルの強烈な反応が続出した。

 グローバルな人財ということなら、何よりもまず英語ということで、いつもの「公開授業・Aタイプ」と話はほぼ同一。先週の沖縄や尾埼玉県大宮と同じ大演説であるから、普段われわれのところに通っていない人々でも、大爆笑のレベルは変わらない。というよりむしろ、かえって激烈なぐらいであった。

 スタッフの皆さんと1時間ほど雑談のあと、「創志塾」に参加した高校生&中学生諸君といっしょに記念撮影を行う。鹿児島市長も駆けつけて、この今井君も鹿児島市長・鹿児島市教育長にはさまれて写真に収まった。おお、マコトに光栄なことでござるね。
ツンドラ
(福岡・天神、懐かしの「ツンドラ」でロシア料理を味わう)

 帰りの新幹線もまた大混雑。鹿児島中央駅は長蛇の列が出来て、これじゃ博多までのチケットが買えるかどうか微妙なぐらいである。残っていたのはホンの10数席。新大阪行き「さくら」、16時30分発。博多までは1時間半ほどの道のりであるが、こんなにギュッと満員では、グースカ寝ていく以外とても考えられない。

 さて、この日は、というかこの日もまた、きわめて多くの「今井先生ですか?」と遭遇した。① まず、行きの新幹線に乗り込んだ瞬間、「千葉県の松戸校で受講してました」という男子が挨拶に来た。昨日まで高知にいて、これから屋久島に行く、その弾丸旅行の最中なのだという。

 おお、弾丸旅行、素晴らしいじゃないか。学部生でいるうちに、たっぷり旅をしたまえよ。そう言って盛り上がっていたら、その彼が「今井先生にサインもらったぜ」と連絡したらしい。② 鹿児島から屋久島に同行する彼の友達が、鹿児島中央駅前に姿を現した。

 3人で立ち話をし、写真に収まったりしているうちに、③④ それとは全く無関係に通りかかった大学生女子2人組に「もしかして今井先生ですか」と声をかけられた。またまた写真に収まったが、こう頻繁では、周囲の人々も「何だ何だ、あのサトイモみたいなオヤジは有名人か何かか?」と注目し始める。

 そんなに見つめられると、マコトに内気なワタクシとしては恥ずかしくてたまらないから、とっととその場を立ち去り、地下道に逃げ込んだ。この日のスタッフとの待ち合わせは、地下道の向こう「ホテル西鉄ソラリア」のロビーだったのである。
ボルシチ
(福岡天神「ツンドラ」のボルシチ。おいしゅーございました)

 さて講演のお仕事が終わり、華やかな記念写真撮影も終わって帰途につく。チケット売り場の大混雑に辟易、ちょっと駅のバーに立ち寄って生ビールをグビグビやっていたら、⑤「あれ、今井先生じゃないですか」とスーツ姿の男子が近づいてきた。

 彼は、元・東進のスタッフである。ついこの間まで九州地区の校舎で勤務していたが、転職して今は医療系の大学に勤務しているとのこと。「くつろいでおられる様子だったので」ということで躊躇していたが、思い切って声をかけたのだという。

 確かに彼のことは記憶に残っていて、本当なら「どうですか、一杯、いっしょにやっていきませんか」という所だったが、何しろこの段階で新幹線の発車まで15分。長蛇の列に並んでやっと手に入れたチケットをお互い無駄にしたくないから、再会を約してその場で握手してお別れした。
シャシュリーク
(福岡「ツンドラ」のシャシュリーク。おいしゅーございました)

 それから1時間半、超満員の新幹線にまたまた辟易して、18時、ようやく博多着。「いやはや、いやはや」と心の中で呟きながら階段を降りていくと、⑥背後から「もしかして」と声がかかった。「駿台で浪人していた頃、お世話になりました」とおっしゃるのである。

 見れば、すでにご立派な紳士である。考えてみるに、駿台で超人気講師♡だったのは1996年まで。1997年には代々木ゼミに移籍して8年、2005年に東進に移籍して12年。駿台時代の最後の生徒諸君は、当時18歳としても今や40歳代の人々が増えている。

 本当に長い時間を予備校で過ごしてきたのである。それ以前の河合塾とか、駿台時代の初期とか、そのあたりになるともう40歳代にどっぷりはいっていらっしゃって、会社なら「中堅幹部」という世界。おやおや、みんなすっかり大人になりましたな。

 ⑥の彼も忙しいらしくて、「すぐに在来線で帰ります」とのことだったが、何だか駿台時代が懐かしくなって、博多からタクシーで天神に向かった。駿台福岡校は天神にあって、天神周辺をまたブラブラ散歩してみたくなったのである。

 当時毎週木曜日に宿泊していた「西鉄グランドホテル」は今もなお健在。むかしから「福岡の結婚式といえばココ」という名門ホテルであって、確かに夜空に浮かぶ外観は壮麗。あの古式ゆかしい昭和なホテルに、今度もう一度宿泊してみたくなった。
西鉄
(懐かしの「西鉄グランドホテル」。20年前から古色蒼然としていたが、今なお健在の様子であった)

 20年前、駿台の同僚とよく出かけた焼き肉屋「じんじん」の姿は、残念ながらなくなっていた。昔の駿台は、東京地区と関西地区の対立が激しくて、福岡にやってくるのはほとんどが関西地区の講師。集まれば、必ず東京地区について批判やら悪口やらが飛び交った。

 あの頃の焼き肉屋には、関西の講師が10人ほど、東京から派遣された講師は今井君一人だけ。激しい批判の中で厳しい立場に立たされたけれども、何故かすぐに仲良くなって「今井サンみたいな人には、ぜひ関西の駿台にきてほしいですね」とずいぶんお世辞を言われたものだった。

「じんじん」は見つからなかったが、懐かしいロシア料理「ツンドラ」は残っていた。駿台講師のたまり場にはならなかったが、「ツンドラ」というその激しいネーミングに引かれて、何度か足を運んだ店である。

 壷焼き・シャシュリーク・ピロシキ。そういう定番を1品ずつ注文したら、店の女主人がやってきて「それならコースで注文なさったほうがずっとおトクですよ」と教えてくれた。確かに、1品ずつ選んだ料理は余りにも定番ばかり。全て一番安いコースに含まれているものばかりだった。

 ついでだから、ウォッカもデキャンタで注文。「グラスになさったほうが」という忠告に耳を貸さず、たった30分で全てを飲み尽くし、さらにグラスで2杯追加。いやはや、いくらか疲労気味であっても、今井君の勢いは衰えるところを知らないのである。

1E(Cd) T.Beecham:BERLIOZ/LES TROYENS 1/3
2E(Cd) T.Beecham:BERLIOZ/LES TROYENS 2/3
3E(Cd) T.Beecham:BERLIOZ/LES TROYENS 3/3
4E(Cd) Zagrosek & Berin:SCHREKER/DIE GEZEICHNETEN 1/3
5E(Cd) Nanae Mimura:UNIVERSE
total m35 y1750 d19455