Thu 161006 マジメな1週間/日本大盛況/どこもかしこも満員/すみちかとモツ鍋 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 161006 マジメな1週間/日本大盛況/どこもかしこも満員/すみちかとモツ鍋

 沖縄への出張が2回もあって、10月中旬はマコトに充実していたのであるが、ちょっとハシャギすぎて、さすがにヘトヘトだ。

 10月22日深夜、埼玉県大宮から埼京線に乗って新宿まで帰る途中、その疲れきった顔で窓の外を見ていたら、「今井先生ですか?」と声をかけられた。元生徒、今や30歳ぐらいの立派な社会人風の方である。いやはや、疲れきった顔なんてのは、あんまりするもんじゃございませんな。

 翌23日から28日まで6日間は、珍しく「仕事をするぞ!!」とメッタヤタラに張り切って、ずっとお部屋にこもっていた。どんな仕事だったかは企業秘密であるが、とにかく6日間、半地下の書斎にギュッとこもって、ニャゴロワどんを撫でるぐらいしか息抜きをしなかった。

 何しろ「6日間書斎にこもる」なんてのは本当に久しぶりであるから、諸君、何と「知恵熱」が出たのである。「どうも具合がよくないな」と感じたのが26日ごろ、特にポンポンの調子がおかしくて、それでもウィスキーをロックで飲み下していたら、何だか熱っぽくなってきた。
にわか
(福岡で、可愛い桃の行灯のタクシーに乗る)

 28日、ちょっと文房具が足りなくなったので、街まで買い物にでた。その「買い物」というのが「万年筆のスペアインク」というのだから、古色蒼然たること夢のごとしであるが、諸君、ワタクシは油性ボールペンというシロモノに、どうしても我慢ができないのである。

 28日の東京は、テレビのお天気お姉さまによれば「11月下旬の寒さ」。確かにその通りで、昼ごろから冷たい雨が降り始め、あんまり寒いからこの秋はじめて床暖房のスイッチを入れた。外に出ると息は白く濁り、ワイシャツにベストというスタイルではさすがに寒すぎた。

 というわけで、どうやら風邪を引いた。知恵熱でポンポンがおかしくなり、つまりかけた鼻をぐすぐすやっているうちに、脳が熱を帯び、こりゃもう限界だ。夕暮れ19時、とうとうベッドに倒れ込んだ。

 翌29日は、午前4時起床。さすがに9時間もグースカやれば、朝まだきであろうがなんだろうが、もうこれ以上寝ていられないのであって、寝すぎて何だか腰が痛いほどである。風邪はこの一晩でほぼ追い払った。

 まだ少々熱っぽいけれども、早速ブログを1本アップしてからお風呂へ。この朝からお風呂の温度も、40℃から41℃に設定を1℃アップした。すっかり冬支度が整ったというところである。
麻婆
(羽田空港で麻婆豆腐を満喫する)

 午前10時にタクシーを呼んで、バスタ新宿経由で羽田空港へ。翌日は午後早い時間帯から鹿児島で仕事があるから、今日のうちに福岡へ移動する。

「あれれ、仕事が鹿児島なのに、福岡経由なんですか?」であるが、諸君、鹿児島のめぼしいホテルは先々月の段階で全て満室。10月末の仕事のために、8月末にホテルを探してもまだ間に合わない。日本は今や大盛況、「景気回復はちっとも実感できません、はははは」どころじゃないのである。

 その大盛況を、まず羽田で実感する。いや、それ以前にバスタ新宿で実感する。バスタからの長距離バスはどれもこれも満員、特に富士山方面行きは「大幅な遅れが予想されます」とアナウンスが入っているのに、人々はマコトに従順に長い列に並ぶ。

 今年の初めに「脱タクシー」「卒タクシー」を宣言したわけだから、今井君は10月末になってもまだその宣言を遵守している。オウチから定額タクシーに乗れば30分もかからずに羽田だけれども、こうしてキチンと空港バスを利用する。あまりの偉さに、自分に頭の下がる思いである。

 羽田までくると、強烈な日本大盛況に胃腸が重くなるほどである。ロビーは足の踏み場もないほどの大混雑。昼飯にありつこうにも、これほどズラリと並んだ多種多様な飲食店がみんな満員。もちろんヒコーキもほとんど満席の状態。こんな大盛況、バブル時代だって見たことがない。
がめ煮
(博多駅前「前田屋」のがめ煮。おいしゅーございました)

 レストランがみんないっぱいの時は、① 中華料理 ② 各国料理がネライ目。2008年12月、クリスマス真っただ中のロンドンに滞在していた今井君は、ロンドンであるにも関わらず、モロッコ料理店を選択、何とかディナーにありついた。クリスマスにモロッコ料理、これなら空いているわけである。

 10月23日、さすがに羽田でモロッコ料理は見当たらなかったから、今井君の選択は中華料理。「南国酒家」であるが、ちょうど先週の日曜日、那覇の麻婆豆腐がやたらに気に入って以来、うわごとのように「麻婆」「麻婆」と呟き続ける1週間だったのだ。

 羽田発、13時半、福岡着、15時半。もちろんカンペキに満席で、プレミアムクラスにはマコトに偉そうなオジサマたちが、無意味に偉そうな態度でふんぞり返り、いやはや、これ以上に暑苦しい状況は考えられない。

 ワタクシなんかは、客室乗務員の皆様には出来るだけ丁寧な敬語で語りかけるべきだと思うのだ。相手は初対面の大人の女性であって、間違いなく敬語の対象である。ところが諸君、プレミアムクラスのオジサマたちは全く敬語なんか使う気もないのである。

「産経、もってきて」「日経、ある?」「スポーツ紙。何でもいい」と、まず新聞を要求。御弁当といっしょに飲み物を尋ねられると、「お茶でいい」「焼酎ないの?」「いらない」「スープは何があんの?」。今井君の気持ちとしては「ありますか?」「もってきていただけますか?」がいいと思うのだが、どうもそういうことではないらしい。
もつ鍋
(博多駅前「前田屋」のモツ鍋。おいしゅーございました)

 福岡も、たいへんな大混雑である。大安吉日か何かなのか、「いかにも結婚式」というカッコの20歳代後半女子なり、30歳代前半男子なり、そういう若者がテンコモリで、駅前を真っ直ぐ歩くことも困難だ。

 こうなると、福岡でもまたディナー難民になりかける。「水炊きでも行くか」「大好物の活イカでも貪るか」「もつ鍋もいいな」と、めぼしい店に次々と電話してみるのだが、どこもかしこも「あいにく満席でございます」の返事である。

 中洲の名店「せいもん払い」なんか、その電話応対の冷酷さはもう「せい門前払い」な感じ。「6時ぐらいからなんですが、予約は…」と、こちらが言い終わるか言い終わらないかのうちに、「満席でございます!!」と、気持ちいいほどスパッと門前払いを食わされた。

 仕方なく、夕暮れの博多駅前をブラブラ歩き回った。最初「ここにしちゃおうかな」と思ったのが、宿泊中のANAクラウンプラザホテルのお隣「すみちか」内の焼き鳥屋である。

 「すみちかプロムナード」。いかにも昭和なビルの地下街である。10年ぐらい前にはそれなりにいろんなテナントが入って、まあそれなりに繁盛していた。だんだん店舗が抜けて寂しくなりつつあるが、まあ一応博多駅前だ。軽い晩飯なら何とかなりそうだ。
すみちか
(昭和な雰囲気の「すみちかプロムナード」。閑散としていた)

 その中の一軒に目をつけたのだが、おお、「食べログ」のクチコミを見てみると、たいへん素晴らしいコメントが掲載されている。「ひどく自己中心的な店でした。すごく不愉快でした」というのである。

「自己中心主義的な店でした!!」「すごく不愉快でした!!」。こりゃ諸君、絶対に行ってみたいじゃないか。人をそれほど不愉快にさせる自己中心主義なら、ぜひ一度目撃してみたい。今井君は小躍りしながら「すみちか」の階段を降りていった。

 しかし諸君、入っていくこと自体が表六玉であるほど閑散とした地下街に、まだ灯りはついていない。近い将来灯りがつくのかどうかさえ分からない。薄暗闇の中を、地下街独特の生温い風が吹き抜けるばかりである。このままこんな場所でウロウロしていたら、不審者あつかいされかねない。

 というわけで、この日のディナーは適当にその辺で見つけたモツ鍋屋に入った。博多名物「がめ煮」に「おきゅうと」、ついでだからモツ鍋。1時間ほどで超満腹になった。結局この夜は、プロ野球日本シリーズを10時過ぎまで眺めて、最後までたいへん無意味に過ごしたのである。

1E(Cd) AFRICAN AMERICAN SPIRITUALS 1/2
2E(Cd) AFRICAN AMERICAN SPIRITUALS 2/2
3E(Cd) Maria del Mar Bonet:CAVALL DE FOC
4E(Cd) CHAD Music from Tibesti
5E(Cd) Ibn Baya:MUSICA ANDALUSI
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