Sun 160828 ホテル代が急上昇/ジバラ日記/大盛況の後は宝生寿司/北陸ネタを満喫 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 160828 ホテル代が急上昇/ジバラ日記/大盛況の後は宝生寿司/北陸ネタを満喫

 それにしても、惜しいことをした。金沢に2泊もして、しかしずっとホテルで時間を過ごした。兼六園にも行かず、東茶屋街もぶらつくことなく終わった。

 それって、「お寿司屋に行ったのにお寿司を食べなかった」「天ぷらのカウンターに4時間も座っていて、でも食べたのは焼き鳥だけだった」に等しいじゃないか。ホントに&ホントに惜しいことをした。

 いや、もちろんこれはあくまで「出張」なのだから、観光なんかしなくたって「むしろ正しい過ごし方だった」と言えなくもない。あんまり出張に観光を絡めすぎると、マスゾエ的というか何と言うか、場合によっては公私混同のソシリを免れない。

 しかし諸君、例えば
「パリに出張して、仕事以外は部屋でテレビを見てました。ルーブルだのオルセーだの、そんなものには興味がありません」
「フランクフルト出張で、したことは仕事だけ。リューデスハイム? ライン河下り? そんなの関心あるわけねーだろ」
みたいな仕事アニマルがいたら、若い生徒たちは彼に魅力を感じるだろうか。
お寿司
(金沢の名店「宝生寿司」で、北陸のネタを贅沢に注文する)

 今や金沢は外国人にとって、日本旅行の目玉中の目玉。その人気は京都や奈良に勝るとも劣らない。その証拠に諸君、金沢のホテルは外国人でいっぱい、1ヶ月前じゃ予約もとれないほどである。

 価格設定もすこぶる高飛車であって、1泊2万円じゃビジネスホテルの部屋も予約できない。ましてや一応は高級ということになっている航空会社系のホテルなんか、平日でも一泊3万円以上出さないと、週末の宿泊はムリである。

 9月18日チェックイン、9月20日チェックアウト、要するにシルバーウィークに2連泊したワタクシの場合、たった2泊で支払った宿泊代は、なななんと7万7千円(完全に正直な告白)。もらっている宿泊代の2倍近いジバラでござる。

 むかしむかし「ゲバラ日記」というものが世界中で大ベストセラーになったけれども、これじゃ全く「ジバラ日記」であって、金沢・京都・博多・札幌・大阪、今や週末の宿泊は35000円が標準だ。

 ジバラの痛み方はかなりキツくて、こんなジバラが1年50回も続けば、我がジバラ日記にはホテル業界への不平と不満が渦を巻く。この数年、業界は一気に高飛車になりましたな。

 だからこそ、せめて兼六園は訪問しておきたかった。ワンサと観光客が押し寄せる東茶屋街を、中年オジサマがたった1人で散策するのはさすがに厳しいが、広々とした兼六園なら大丈夫だろう。

 2年前の春に訪ねて以来すっかりご無沙汰だから、例の石灯籠の頭をポンと1つ小突いてくるぐらいは(もちろん、ホントに小突いちゃ絶対にダメですぞ♨)して来たかった。うーむ、返す返すも台風16号の雲の渦巻きが憎たらしいのである。
けがに
(金沢・宝生寿司で毛ガニを味わう。店の人がカニの身をキレイに出してくれた。おいしゅーございました)

 昨日の写真でシツコク&しつこく繰り返しておいた通り、金沢の大盛況は3年連続でマコトに素晴らしい夢の実現であって、公開授業が毎回毎回こんなふうだったら、ジバラになろうと何だろうとワタクシには何の不満もない。

 前代未聞の大爆笑の渦は、諸君、信じがたいだろうけれども「全員が初対面」というシチュエーションで実現しているのである。集まったのは、中3生諸君とその保護者。「普段から今井の授業で大ウケしています」「大ファンです」という大学受験生は1人も含まれていない。

 みんなが初対面&初体験、
「あの変な短足オジサン、いったい何者?」
「なんだ、サトイモみたいだな」
「キウィと似てない?」
「きたねーヒゲだな♡」
という失望の一瞬から始まって、その約10秒後に我を忘れたウルトラ大爆笑に誘い込むのである。

 会場の全員が一気に吸い込まれる竜巻のような今井ワールドであるが、それ以上はパーフェクトに企業秘密であって、もしもその秘訣を知りたければ、予備校講師の皆さんの参加だってワタクシはちっとも拒絶しない。

 というより、どんどん奮って参加してくれたまえ。受験生対象の公開授業に、若い予備校講師諸君がどっと詰めかけ、「超ベテランの秘訣を盗んでやろう」とググッと身構えてくれるのは、そりゃワタクシにとって最高の栄誉と言っていい。
のどぐろ
(さすがにノドグロの本場。おいしゅーございました)

 というわけで、授業終了後の9月19日7時、金沢「宝生寿司」でマコトに贅沢な懇親会が始まった。タクシーの運転手さんが「宝生寿司、予約はとれていらっしゃいますか?」と心配してくれるほどの人気店だ。

 何でも、せっかくタクシー代2500円かけて宝生寿司に行っても、予約がなくて断られてしまうお客さんも多いんだそうな。もちろんその点は大丈夫であって、豪華なお座敷を1ヶ月も前から予約しておいてくれていた。

 そのお座敷で盛り上がったのが、「カウンター席、よさそうでしたね」「次はカウンターにしましょうよ」という話題。「懇親会」と言ってもやっぱり接待の色彩が強いから、ついつい「お座敷で」「テーブル席で」ということになってしまう。

 しかし、寿司でも天ぷらでも今井君はカウンター大好き人間であって、どんなシチュエーションでもカウンターが一番。ズラリとカウンターに横並びに座って、店の人も一緒にワイワイ&ガヤガヤやるのがいいじゃないか。

「次」がいつになるのか分からないが、金沢・富山・小松・福井、この12年、北陸にはずいぶんたくさんお世話になってきたから、そんなに遠いことではないだろう。来年の2月か3月、ぜひカウンターでワイワイやりたいと思うのである。
盛況の思ひ出
(お座敷で大盛況の思ひ出を語り合う)

 今回も贅沢に金沢の旨いものを味わった。もう毛ガニの季節であり、とっくに土瓶蒸しの季節真っ盛りである。さすがにノドグロの本場でもあって、次から次へと食べきれないほど旨いものが運ばれてきた。

 そしてついうっかり「お寿司屋にきてお寿司を食べない」をやらかしそうになった。最後の〆にお寿司が5貫ほど出て、何となく遠慮が先に立ち、「今日はまあ、このぐらいで」と席を立ちかけたのである。

 しかし諸君、金沢の寿司屋で「寿司たった5貫」は、どういうものだろう。焼酎「魔王」の1升瓶も、まだ2合ぐらい残っているじゃないか。ここで思い切って「寿司、追加しましょう」と発言するのは、これもまたベテランの妙味である。

 赤貝・梅貝・平貝・白がす海老・黒がす海老・赤西貝。北陸ネタをタップリ注文して、どれもこれもたいへんおいしゅーございました。かんぴょう巻きも、ワサビをタップリ巻き込んでもらって、甘くて&辛い絶妙の味に仕上がっていた。
あらじる
(鯛のアラ汁。上品な味わいでございました)

 鯛のアラ汁も、ホントにおいしゅーございました。東北の秋田や青森ではアラ汁を「ザッパ汁」「ジャッパ汁」と呼んで、もっともっと荒々しい仕上がりになるのだが、さすが百万石の城下町では、鯛クンは鯛としての面目をしっかり保ってもらい、見た目も味わいもマコトに上品なのだった。

 こうして諸君、兼六園の恨みを宝生寿司で晴らし、9月20日の今井君は北陸新幹線「かがやき」で地を這うように帰京した。16時半のヒコーキチケットがあったのだが、台風の影響で欠航になる可能性を考えれば、10時ごろの新幹線で早々に帰るほうが良さそうだった。

 13時、無事に東京駅に到着。「かがやき」は南米からの観光客で賑やか。快活なスペイン語会話が3時間グリーン車を支配して、思わず「ここはブエノスアイレスですか?」な雰囲気。台風の風雨なんか、どこかに吹っ飛んでしまいそうな勢いだった。

1E(Cd) David Sanborn:INSIDE
2E(Cd) David Sanborn:TIME AGAIN
3E(Cd) David Sanborn:LOVE SONGS
4E(Cd) David Sanborn:HIDEAWAY
5E(Cd) Akiko Suwanai:DVOŘÁK VIOLIN CONCERTO & SARASATE
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