Sat 160827 金沢のウルトラ大盛況/無事に帰京しました/ヘラクレスのジャーキーパワー | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 160827 金沢のウルトラ大盛況/無事に帰京しました/ヘラクレスのジャーキーパワー

「まず先にボルドー旅行記を完成させてから」と、一応キレイゴトは考えたけれども、この強烈な台風の真っただ中をチャンと東京に帰れたのかどうか、読者諸君に心配をかけるのもいけないだろう。今日は金沢での大盛況についてご報告申し上げることにする。

「一年に3回あるかないか」という規模の公開授業であったが、写真でご覧にいれる通り、会場はパンパンの超満員。金沢駅前「ホテル金沢」の巨大宴会場は「もうこれ以上入れません」というギューギュー&パンパンの素晴らしい大盛況になった。

 9月18日、大雨の中を羽田から小松空港に到着した時は、もう何だかアキラメ気分。クマ助の心の中は「しょんぼり」としか言いようのない寂しさ&侘しさが支配していたのである。あんなに楽しみにしていたのに、予定の7割とか6割とか、そんなガーラガラを予測せざるをえなかった。

 だって西のほうから、マコトにイヤらしい台風がズンズン迫ってきてるじゃないか。天気予報を見るに、鹿児島と熊本の沖合、生温かい東シナ海の湯気でますますエネルギーを蓄えつつ、不気味に東進中。それが一昨日の夕暮れであった。

 金沢までの新幹線が開通以来、小松空港もまたすっかり元気をなくしてしまって、そのションボリぶりは巨大スーパー開店直後の地元小売店とソックリである。昭和の北陸を支えた大スターだったはずなのに、今や何だか照明さえ薄暗く感じられる。
金沢1
(9月19日、金沢のウルトラ大盛況 1)

 小松から金沢行きのバスも、今やガーラガラである。つい2〜3年前まで、羽田からヒコーキが到着するたびに空席が1つもないギューヅメ状態で北陸道を突っ走ったのであるが、9月18日午後7時、風雨のせいで30分おくれて到着したヒコーキから、乗り継いだ乗客は20人に満たない。

 しかし諸君、金沢駅前まで約40分、バスが到着してみると、さすがに3連休中日の金沢は観光客で大盛況。新幹線の威力は大したもので、北陸の古都が受け入れられる許容限度ギリギリ、百万石の城下町もアップアップの状況なのであった。

 シルバーウィークの真っただ中でさえガーラガラでは、空港も空港バスも何となく風前のトモシビなんじゃないか。人はみな新幹線ばかり追い求め、20世紀の北陸を支えた① 小松空港 ② 大阪ゆき特急サンダーバード、ついこの間までの2大スターをサッサと見捨ててしまったんじゃないか。

 ワタクシからみると、こんな寂しいことはないのである。曙や朝青龍を忘れるな。佐々木ゼミ(仮名)の大盛況を忘れるな。今や東進の一人勝ちだけれど、ゼミ木ヨヨナールだって、15年前までは押しも押されもしない巨大予備校だったのだ。
金沢2
(9月19日、金沢のウルトラ大盛況 2)

 迫り来る台風と秋雨前線の影響で、9月18日夜の金沢は大雨。しかしこんなに激しく降り続く雨の中でも、金沢駅の雑踏はマコトに凄まじい。駅ビル1階の駅弁売り場なんか、いつラチがあくとも知れぬ長蛇の列。しかし諸君、そんな長蛇の列でも、今井君は決して諦めない。

 ホンのわずかしか残っていなかった駅弁から「とやま弁当」「金沢ザンマイ」の2つを引っつかんでまず確保、ついでだから「北陸ビーフジャーキー」2袋、日本酒300ml瓶3本、缶ビール4缶。一気にカゴに入れてレジに運んだ。

 だってそうじゃないか。こんな雨じゃ、「どーれ、夜の金沢をブラブラしつつ、飲み屋にでも行きますかね」という余裕の行動はとれない。ホテルで一晩ゆっくり映画でも楽しむなら、駅弁にビーフジャーキーにお酒は必須アイテムである。駅弁2つは、明日の朝と昼まで視野に入れている。

 必須アイテムというより、正直に言って「必死アイテム」な感じ。駅構内から「あれれ、今井先生だ」「あれって、今井なんじゃね?」「こんなところにいるわけねーだろ」「だってやっぱり今井じゃね?」の声が飛び交う中、構わずレジの列に並び続けた。
富山弁当
(夕食は「とやま弁当」。うーん、これじゃお腹いっぱいにはなりませんな)

 ま、そういう夜を過ごした。
「こんなのみっともないんじゃないか」
「せっかくの金沢だ。片町か香林坊のお寿司屋にでも入って、カッコよく一晩を過ごした姿をブログで披露したほうがよくないか」
そういう思いもあったが、ホテルの部屋で駅弁、そういうカッコ悪いのもまた素晴らしいのである。

「ホテルの寿司屋」という贅沢も、なきにしもあらず。確かにそうではあったが、宿泊した「ホテル日航」のお寿司屋さんは「宿泊客限定カウンタープラン」でガマンしても、何と14500円。こりゃいくらなんでも高すぎる。

 だって諸君、お酒ヌキ、お寿司だけの値段で14500円なのだ。刺身もつき、ノドグロの焼き物までついて14500円なら一見おトクな気もするが、今井君みたいにお酒を飲みまくれば、どう控えめに飲んだって20000円はするのである。

 友人たちと3時間飲んで、ワリカンで2万円ならちっとも惜しくはない。むしろリーズナブルと言ってもいい。しかし出張先でひとりぼっち、「オマカセ」という一種の自暴自棄で、寂しく酒を飲みつつ1時間足らずで2万円は、つまらなすぎ、寂しすぎ、侘しすぎる。

 そこで諸君、Mac君にお願いして深夜まで映画3本つきあってもらい、あっという間に1個目の御弁当を片付けた後は、ビーフジャーキー2袋に缶ビール3缶、日本酒900ml。加賀百万石の夜は、大学生の下宿生活みたいにどんどん荒んでいったのである。
金沢ざんまい
(翌日の昼食も駅弁「金沢ざんまい」。うーん、やっぱりオコメが多すぎますな)

 だって日本酒900mlとは、要するに5合である。ベロベロにダラしなくならずにいられるワタクシの許容量は6合であるから、まさに限界ギリギリであった。

「hulu」をいじってテキトーに選んだ映画は、
① CATCH ME IF YOU CAN
② THE LEGEND OF HERCULES
③ DRUIDS
の3本。いくらテキトーでもテキトーすぎるが、何となく神話の英雄HERCULESになった気分で、日本酒の酔いはますますギュッと濃密&濃厚になり、気がつくと深夜3時を過ぎていた。

 こういうふうで、ビーフジャーキー2袋でHERCULESなみの力コブを膨らませながら、9月19日午後3時、今井君は大観衆の前にその勇姿を現した。思えば8月21日、埼玉県熊谷で夏シリーズを締めくくって以来、1ヶ月ぶりの勇姿である。

 その間にヘラクレス君は、シチリアの熱い太陽の下、パレルモ ☞ チェファルー ☞ トラーパニ ☞ アグリジェント ☞ シラクーサ ☞ タオルミーナを闊歩。地中海の荒波を乗り越え、絶海の孤島ウスティカも闊歩してきた。直前の昼メシだって、2個目の駅弁をむさぼった。
金沢3
(9月19日、金沢のウルトラ大盛況 3)

 ビーフジャーキーの助けなんかなくとも、筋肉隆々 ☞ 今井ヘラクレスには、もはや敵など存在しない。Mac君なんかに「筋肉りゅうりゅう」を「筋肉粒々」と揶揄されても、ちっともたじろぐことはない。

 これほどの大観衆に恵まれたからこそ、ヘラクレス君のツブツブな筋力はその強烈な実力を発揮する。台風の雨の中、ひるむことなく参集してくれた聴衆を、1分でも1秒でも飽きさせることがあってはならない。

 炸裂するギャグの威力は機関銃を凌ぎ、長篠の織田軍鉄砲隊 ☞ たった3列の火縄銃なんか、あっという間に蹴散らしてくれる。さすがはHERCULES、この時ワタクシはゼウスの子なのである。

 その証拠に諸君、公開授業が始まる1時間前、あんなにビショビショ嫌らしく降り続いていた雨が、奇跡的にピタリと止んだのである。駅弁2個+ジャーキー2袋の威力、かくのごとし。

 おお、おお、こりゃやっぱりゼウスの子なんじゃあーりませんか? 今井三千雄クン(ワタクシのパパ)こそ、やっぱりゼウスの化身。雨も嵐も蹴散らして、金沢は前代未聞の大爆笑の渦と化した。さすが駅弁+ジャーキーパワー、今井君を止められるものなど、およそ考えられないのであった。

1E(Cd) Harnoncourt & Chamber:BEETHOVEN/OVERTURES
2E(Cd) Fischer & Budapest:BRAHMS/HUNGARIAN DANCES
3E(Cd) Harnoncourt & Chamber:BEETHOVEN/OVERTURES
4E(Cd) Böhm & Berlin:MOZART 46 SYMPHONIEN③
5E(Cd) Böhm & Berlin:MOZART 46 SYMPHONIEN④
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