Fri 160715 スケジュールがキツい/純粋読者/福岡・荒江の大盛況/「肉の勉強屋」へ | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 160715 スケジュールがキツい/純粋読者/福岡・荒江の大盛況/「肉の勉強屋」へ

 8月7日、福岡に出張する。夏の公開授業ラッシュも最終盤である。40回近い公開授業を滞りなくこなして、残ったのはこの日の福岡、11日の沖縄県浦添、21日の埼玉県熊谷。あと3回頑張って、その直後に今井君はシチリア島に旅立つ予定である。

 まさにラストスパートであるが、実際にはマコトに厳しいスケジュールが待ち受けていて、福岡から帰った翌日には「名古屋大学」、沖縄から帰った翌日にも「早稲田大学法学部」、さらに早稲田大学政経学部と国際教養学部の過去問解説授業収録が控えている。

 だから諸君、こういう楽しい出張旅行の最中にも、今井クマ助はひたすら予習に励まなければならない。信じられないかもしれないが、お風呂にまで教材をもちこんで、日々音読に励むのである。

「ボクは予習なんかしません」「緊張感を保つためです」というノンキでヨユーなセンセもこの世には多いらしいけれども、ワタクシは自身の緊張感より、生徒のためになる授業を収録するために、2歩でも1歩でもいい、半歩でもかまわない、徹底的に教材に踏み込んでおきたいのだ。
福岡1
(福岡「ももちパレス」の大盛況 1)

 何しろお盆休みの真っただ中の日曜日。羽田空港は幸せそうな家族連れでいっぱいだ。「おばーちゃんちに行きます」「おじーちゃんが待ってます」。パパ&ママはともかく、孫たちは楽しい期待でもう汗まみれである。

 ジーチャンにセミやカブトムシをとってもらおう。男子はジーチャンが大好きである。バーチャンは今からスイカを買い込んで、ギラギラ光る包丁を構えて待っている。モモもブドウも冷やしてあるし、トウモロコシに醤油を塗るハケの準備だって万端だ。

 九州でも北海道でも、四国でも山陽&山陰でも、そういう優しいジーチャン&バーチャンが、口からヨダレを垂らさんばかりになって待ち構えている。読者諸君、もし今そういう旅の途上にあるなら、遠慮はいらない。徹底的に甘えてきたまえ。ジーチャン&バーチャンは、甘えてほしくてたまらないのだ。

 ただし正直な今井君として、そういう家族連れの渦が若干メンドーであることを告白していく。出張だって、チャンと結果を出して帰らなければならない。出張の結果は、「生徒を何人増やしたか」という数字になって、直ちに目の前に現れる。

 その辺の厳しい意識がなければ、ホントのオトナとは言われない。今回の出張だって、今井君のヒコーキ代・往復で10万円、ホテル代2万円、懇親会費もX万円、会場代だってX万円。合計で30万円も40万円もかけて実施しているのだ。「いい授業をやりました♡」だけで済まされるものではないのである。
福岡2
(福岡「ももちパレス」の大盛況 2)

 それと同時に、「帰ったらすぐ授業収録」というプレッシャーもかかる。そうなれば、とにかく英語に集中し、ヒマさえあればネイティブの英語を聞き、音読に励まなければならない。「予習なんかしません」どころの話じゃないのである。

 そういう状況で、コドモたちの歓声の渦の中にドップリ浸かっているのは、やっぱり精神的に相当ツラいのである。ヒコーキの中もコドモの天下。「オコサマ一人旅」の30人、100組近い親子連れ、お盆の時期はそういうヒトビトが優先で、ビジネス客はジッとガマンするしかない。

 そういう状況だからこそ、予期せぬ出会いはマコトに嬉しいのである。ついさっきも博多駅前のANAクラウンプラザホテルのロビーで、いきなり「今井宏サンですか?」と声をかけられた。おお、お馴染みのフルネーム攻撃である。

「ハイ、今井宏です」と答えると、今井君と同じスタイルの丸刈り男子がニッコリ微笑んでいらっしゃる。30歳代前半だろうか。「ブログ、読んでます」「愛読者です」とおっしゃるのである。

 こういう場合、相手はまず確実にモト生徒。「むかし授業を受けてました」「むしろ授業でウケてました」という読者であって、さもなければ東進関係の社会人か、ぜみぎヨヨナール(仮名)の関係者である。

 ところが8月8日の彼は、そういう世界とは一切無関係。ブログで今井君を知り、日々ブログを愛読し、ブログを通じてのみ今井ワールドに親しんだ、100%純粋なブログファンなのだ。素晴らしい。全く素晴らしい。この調子で8年も継続したんだ。そういうタイプのファンもたくさん生まれているだろう。
勉
(福岡の懇親会は「肉の勉強屋」で夏のしゃびしゃぶ。勉の字を丸で囲んだ看板が、熱心な勉強家♡今井君に相応しい)

 福岡での公開授業、主催は「荒江校」である。「あらえ」でござる。昭和の昔、女子の名前は「...子」がダントツに多かったけれども、「...み」「…え」「...よ」の活躍も目立った。アケミにシズエにトモヨ。芸能人でも「あべ静江」もいれば「原田知世」もいた。

 中でも「え」は、文字の多様性から言っても「子」を脅かすダークホースと言えた。「枝」に「江」に「恵」に「重」。「絵」もあれば「栄」も可能。まさか「得」や「餌」はないにしても、キラキラネーム以前の日本の名づけ方は、マコトに自由奔放だったのだ。

 シズエ1つ取ってみても、静江に静枝に静恵に静栄、「静」を「志津」「志寿」に代えさえすれば、まさに順列組み合わせ、志津栄から志寿絵まで、ナンボでも名前を考えることができた。三島由紀夫のママだってシズエちゃんのお仲間である。

 ただし、さすが三島のママ、ただのシズエじゃなくて「倭文重」。一筋縄でいくようなママじゃない。三島由紀夫、本名:平岡公威(キミタケ)の母シズエは、漢学者・橋健三の次女であり、加賀藩の漢学者・橋健堂の孫である。いやはや、今井君なんかとは毛並みが違うぞよ。
お肉
(この美しいお肉を見たまえ。これで元気にならなかったら、そりゃクマ助が悪いんだ)

 今日の福岡会場は「荒江」であるが、うーん、いくら日本が広くても、なかなか「あらえ」という名前の女子は見つからないんじゃないか。「荒恵」「荒栄」「荒重」「荒絵」。いろいろ考えても、生まれたばかりの女の子につけたくなりそうな名前ではない。とりあえず「荒」を「新」に代えたほうがいい。

 というか、それでも「あらえ」と言われると、「洗え!!」な感じ。日本女子がその一生を炊事&掃除&洗濯に費やさざるを得なかった、長くツラい時代を想起させるじゃないか。

 そういうマコトにクダランことを思いつつ、福岡市荒江の公開授業に臨んだ。会場は「ももちパレス」。福岡市荒江は、海水浴で有名な「百道浜」というビーチに近い。「百道」と書いて「ももち」と読む。だから「ももちパレス」。約135名の高校生が集結してくれた。
出汁
(しゃぶしゃぶを、ポン酢でもゴマだれでもなく出汁でいただく。これが今井君の大好物。おいしゅーございました。詳細は明日)

 しかし今度は諸君、今井君のアタマに「モモチ三太夫」という人物の記憶が去来する。「ももち」という地名のせいである。「百地三太夫」は、伊賀の忍術の祖。本名は百地丹波。「里見八犬伝」にも準悪役として登場する。

 大盗賊・石川五右衛門はその百地三太夫の弟子である。三太夫は五右衛門に妻を奪われ、ついでにその「妻」にそそのかされた五右衛門が三太夫の愛妾を殺害。三太夫どん、散々な目にあった。

 しかし諸君、もちろん荒江での公開授業もまた強烈に盛り上がった。今井君は今やホントに異次元、公開授業の盛り上がりはもう完全に別世界であって、もう誰にも止められない。

 終了20時30分、直ちに我々は懇親会場に向かったが、その詳細はまた明日の記事で。I.W.ハーパーをロックで飲みまくる豪快な人物やら、「95%継続を実現するぞ」と繰り返す熱すぎる男、ラグビーでフランカーを務めていた暑苦しい男子など、どうしても描写しておきたい人物が目白押しなのであった。

1E(Cd) John Coltrane:IMPRESSIONS
2E(Cd) Akiko Suwanai(v) Fischer & Budapest:SARASATE/ZIGEUNERWEIZEN
3E(Cd) Böhm & Berlin:MOZART 46 SYMPHONIEN④
4E(Cd) Joe Sample:Rainbow Seeker
5E(Cd) Böhm & Berlin:MOZART 46 SYMPHONIEN③
total m75 y1165 d18870