Sun 160710 ひっぱれー&ひっぱれー/ラストのカレー大鍋/第6か第7の故郷に浮上 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 160710 ひっぱれー&ひっぱれー/ラストのカレー大鍋/第6か第7の故郷に浮上

 いやはや、ずいぶん引っ張りましたな。「550点満点、パーフェクト達成なるかどうか」という予告から4日も引っ張って、今井オジサマの力の限り、引っ張れるだけ引っ張って、やっとのことで「達成!!」の瞬間まで漕ぎつけた(スミマセン、昨日の続きです)。

 むかしむかし、歌謡曲番組が全盛だった頃、「ひっぱれー、ひっぱれー、みんなのひっぱれー」というフレーズが小学生の間で大流行した。すでに「歌謡曲」という名詞も死語になりつつあるが、小学校の帰り道、路上の石コロを蹴飛ばしながら、みんなで「ひっぱれー♡」を絶唱した。

 もちろんホントは「ヒットパレード、ヒットパレード」と連呼しているのであるけれども、英語なんかちっとも知らない田舎の小学生には、「ひっぱれー!!」と熱い声援を送る綱引き音頭にしか聞こえないのであった。

 今回の記事も、ホントにホントにしつこく引っ張った。今井君の引っ張りグセにすっかり慣れていらっしゃる優しい読者諸君も、今回こそはきっと呆れてしまって完全に閉口、閉口ぐらいならまだいいが、唖然茫然、茫然自失、そんなアリサマかもしれない。
大鍋
(合宿ラストの昼めしは、大鍋で煮込んだカレー。おお、こりゃ旨そうだ。)

 河口湖合宿の記録についても、やっぱりタップリ引っ張ってみせた。「今回で終わりかな?」「やっと完結かな?」と思わせておいて、それでもちっとも完結しない。蛇足に蛇足を重ねているうちに、蛇の絵はワニになり、ワニはやがてムカデほどに足がたくさん生えて、ブログの世界をワサワサ這いずり回っている。

 これはもちろん反省の弁なのであるが、問題なのは反省がちっとも行動に昇華しないことである。マトモな人は、反省すればその反省を行動で示すのであって、だからこそ周囲のヒトビトも彼の反省を優しく見守ってあげる。

 しかし諸君、今井君の反省はあくまで「口先だけ」であり、口先で反省を述べているうちに、その口先がまたまたツルツル滑らかに滑り出して、「もう誰にも止められない」というレベルの饒舌がすでに再び始まっている。

 ならばせっかくだ、夏期合宿を締めくくるカレーの大鍋を、読者諸君も見てくれたまえ。こんな旨そうなカレーを今井君の口先にギュッと詰め込めば、少しは饒舌の洪水をせき止めることができるかもしれない。
カレー
(合宿ラストのカレー、1人前)

 本日2枚目の写真は、生徒1人分のカレーのお皿。こんなにギューギュー努力した後でも、生徒たちの旺盛な食欲は相変わらずであって、「いただきます♨」の一声から3分もかからず、「オカワリ!!」の男子生徒が列をつくる。

 食欲に関しては、女子も負けていない。何しろホンの1週間前まで、彼女たちも部活の現役、ハンドボールもバドミントンも、テニスもバスケも水泳も、まさにクライマックスを迎えていたわけだ。この旺盛な食欲も不思議ではないのである。

 それどころか、これからがクライマックスという部活の現役もいる。ラグビー部員もいた。演劇部、吹奏楽部、サッカー部。男子も女子もまだ現役の高校生活が半年も残っている。どんどんカレーを貪って、元気に地元に帰っていきたまえ。

 しかし、かく言う今井君は、このカレーを遠慮するのである。写真だけ撮影して、スゴスゴお部屋に戻る。「合宿で3kgは体重を落とそう」と決意した以上、最後までその決意を貫徹したい。

 何しろ若いヒトビトのためのゴハンだから、特にお昼は「ひたすら炭水化物」なのである。カレーと牛丼が日替わりで連続する。こういうお昼に4泊5日×2回も付きあい続けたら、3kg減量どころか、むしろ3kg増加という惨憺たる結果は避けられない。
夏富士
(7月30日、マコトに見事な夏の富士であった)

 そしてこの減量目標、見事に達成したのである。ヒトの2倍の分量の授業をこなし、キチンと運動も続けた。合宿前には80kg、合宿後77kg。確かにそれでもなお太り過ぎであるが、はけなかったズンボもスッポリ入るようになった。

 もちろん普段の今井クマ助は、まさにクマのようによく貪るのである。東京に帰った翌々日、近所のステーキ屋に闖入したワタクシは、まずフィレステーキをダブルで注文。300グラムの肉を15分で平らげた後は、ハンバーグもダブルで追加した。

 このハンバーグもまた300グラム。合計600グラムの肉をワシワシやりつつ、生ビール中も3杯飲み干して、店の人を唖然&茫然の状況に追い込んだ。店は笹塚の「ケネディ」、要するにファミレスであるが、実際のワタクシの食欲はかくのごとし。まさに「恐るべし」の世界なのである。
小舟
(夏空の下、河口湖にはお舟が一艘、暢気に浮かんでいた)

 さて、さすがにそろそろ、2016年河口湖の記録を終わりにしなければならない。12年24回の合宿の中でも、今年ほど充実していた年は記憶にないぐらいだ。昨年の第1期が絶不調だっただけに、今年の絶好調が際立つのかもしれない。

「いい年をして何をやってんだ?」
「そういう仕事はもう20歳代や30歳代の若者たちに任せなさい」
「そろそろ若いセンセたちに譲ってあげなきゃ、超ベテランとしておかしいんじゃないの」

 そういう内面の声が、今井君の大っきな頭蓋骨の中でグワラン&グワラン、激しく反響してはいるのだ。しかし、7月21日の「こなみ」のウナギも定番だし、25日の駅前のワカサギフライだって捨てがたい。最終日の夏富士の100%な勇姿、生徒諸君を送り出すカレーの大鍋の光景、すべてまだまだ捨てがたい。

 今井オジサマとしては、やっぱりもうしばらくはこれを続けていたいのである。誰か説得力のあるヒトから「もうヤメにしませんか」と言われるまでは、夏の始めのこの10日間はどうしても捨てがたいのである。

 宿を出る前に、部屋の窓から湖と富士をもう一度だけ眺めてみた。「ホントに梅雨は明けたの?」と疑っていたが、少なくとも7月30日午後の湖畔に散乱する陽光は、すっぱりキレイに真夏の真昼のものであって、「ああ今年もまたこの日がめぐってきたな」という思いに浸るワタクシなのであった。
美富士園
(ホテル美富士園の勇姿。この宿に12年で120泊した)

 そんなわけで諸君、「ひっぱれー&ひっぱれー」「ナンボでもひっぱれー」で続けてきた合宿の記録も、いよいよ終わりに近づいた。12年連続ワタクシの宿舎となった「ホテル美富士園」の勇姿を、今日の写真の5枚目として掲載しておく。

 1年に10日×12年連続ということは、積算すれば120日もこのホテルで過ごしたことになる。諸君、120日でござるよ、120日。あくまで積算であるが、1年の1/3、例えば1月から4月までの4ヶ月間に匹敵。人生を80年とすれば、我が人生の240分の1をここで費やしたのである。

 つまりすでにここは、「第2の故郷」に昇格しかけているのだ。秋田で18年、秋田が故郷であるのは間違いないが、千葉県松戸は9年、埼玉県が5年、東京・下北沢で6年。河口湖はその次ぐらいに浮上してくるじゃないか。

 大好きなマルセイユだって、のべ35日にしかならない。パリですら、今までの滞在を全部かき集めても70日程度。アムステルダム・リスボン・ブエノスアイレス・イスタンブール・ナポリ、今井君好みのそういう港町も、それそれ15日にすぎない。

「第2」は言い過ぎとしても、河口湖は「第6か第7の故郷」あたりまで浮上してきたのだ。「そろそろ若い先生方に任せたほうがいい」と思いつつ、なかなか愛着を振り切れないのは当然なのだ。「こりゃ来年も来ることになりそうですな」と、ふと深いタメイキをつきながら、宿舎を後にしたのである。

1E(Cd) Jarvi & Goteborg:GRIEG/PEER GYNT 1/2
2E(Cd) Jarvi & Goteborg:GRIEG/PEER GYNT 2/2
3E(Cd) Lanchbery & The Philharmonia:MUSIC OF KETELBEY
4E(Cd) Lazarev & Bolshoi:KHACHATURIAN/ORCHESTRAL WORKS
5E(Cd) Sinopoli・Jarvi・Pletnev:RUSSIAN FAMOUS ORCHESTRAL WORKS
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