Tue 160705 合宿はクライマックス/揚げ物オンパレード/揚げ物大好きオジサマの話 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 160705 合宿はクライマックス/揚げ物オンパレード/揚げ物大好きオジサマの話

 河口湖での生活も7日目、第2期クライマックスの3日目になると、どんなに絶好調の今井君でも、さすがに疲労が表に出てくる。

 疲労がたまるとどうなるかは、自分が一番よく知っている。ワタクシの場合、
① まずノドがかれ、
② 何となく不機嫌になり、
③ 次に足が上に上がらなくなってくる。

 中でも①が一番危険なので、ノドがかれるとやがてゾクゾク寒けを感じ、「こりゃ風邪を引いたかな」と思う間もなくブルブル震えはじめて、真夏のお部屋でフトンをかぶっても、まだ震えは止まらない。

 6年前、2010年の合宿で、第2期の終盤にこの症状が出た。スタッフは呆れ顔で「先生、お医者さんに行きましょう」と言ってくれたものだったが、ワタクシは風邪の自己流治療に自信を持っている。

 水をタップリ飲み、お風呂に長時間浸かり、また水をタップリ飲んで、後はオフトンがビショビショになるほど汗をかきまくる。それを2回か3回繰り返せばだいたいケロリとなるので、今年4月のフランス・ボルドーでも、その手で風邪を一晩で治してしまった。
チョップ
(新Tシャツ「ラムチョップ」。今年から合宿のラインナップに加わった)

 6年前の夏合宿でもそうだった。お風呂にゆっくり浸かった後は、Tシャツを3枚も4枚も着込んでオフトンに入った。宿舎に持参したTシャツが、たった一晩で1枚を残して全部グショグショになった。そしてやっぱり「ケロリ♡」をやったのである。

 ま、そんなことをしているから、Tシャツもだんだんヨレヨレになってくる。6年前に来ていたTシャツのうち、数枚はすでに断捨離の対象になった。消えるものもあれば、新しく加わるものもあって、今年の第2期クラス開講式で着た「シカゴ大学」は、去年からの参加である。

 今年から参加のものもあって、それが今日の写真の1枚目「ラム・チョップ」である。諸君、チョップを繰り出すラムどんの表情が、ニコヤカ&穏やかで素晴しいじゃないか。この翌日には、マドリードで購入した「BAD TORO」を着るのであるが、コワい目の牛さんより、ラムどんの穏やかな表情を見習いたい。
2日目メイン
(合宿2日目の夕食メイン。おいしゅーございました)

 さて、疲労がたまると「② 何となく不機嫌になる」というあたりが、今井君のいかにも未熟なところである。疲れたからと言ってイライラ&プンプン不機嫌な態度を隠そうともせず、周囲のヒトビトにツラくあたるようでは、チャンと成熟したオトナとは言われない。

 もちろんこの10年、今井君もすっかり成熟の度を増してきたので、生徒やスタッフに不機嫌な顔を見せたり、怒鳴ったり叱りとばしたりすることは、もう一切なくなった。

  穏やかなること ラムちゃんのごとく、
  ニコヤカなること 稀勢の里のごとし。
  怒鳴らざること ホトケサマのごとく、
  ご機嫌なること ホテイサマのごとし。

 さすが河口湖は甲斐の国だ。武田信玄が乗り移ってイマイ流♡風林火山、かくのごとしである。
揚げ物1
(揚げ物第1日。ナポリタンもおいしゅーございました)

 ③の「足が上がらなくなってくる」は、これはもしかしたら「オジサマ化」ということなのかもしれないが、とにかくよく蹴つまずく。実はさっき階段で蹴つまずき、前につんのめってたいへん痛い思いをした。ついでに足の親指の爪が1/5ほどベロッととれちゃった。

 昨日も、宿舎のロビーでテーブルの脚に足が引っかけた。宿の人に「大丈夫ですか?」と心配されたが、毎日お部屋の中でシャドーピッチングを左右それぞれ50回も繰り返している今井君だ。要するに投球ポーズのことであるが、やっていることの当否はともかく、「大丈夫」ということだけは間違いない。

 疲労回復には、もちろん「ひたすら食べる」以上の方法はないだろう。毎日18時から大広間で夕食。生徒諸君と全く同じものを食べるんだから、マコトに健康的だ。「お酒なしの食事」を10日も続けて、すっかり健康になって東京に戻ることになる。

 若い生徒諸君と同じ献立ということは、当然の帰結として「肉」「揚げ物」のダブルパンチということになる。もちろん今井君はお肉が大好き。ブエノスアイレスやアムステルダムで連日500グラムのステーキを平らげていたことについては、旅行記を参照していただきたい。
揚げ物2
(揚げ物第2日。エビフリャー、おいしゅーございました)

「揚げ物」にも、今井君はめっぽう強いのであって、大好きな食べ物を3つ列挙するなら、① 天ぷら ② ヒレカツ ③ ヒレステーキが、ワタクシの中での金銀銅である。「揚げ物バンザイ」「揚げ物に栄光あれ」であって、カリカリ&サクサク揚げ物を噛みしめるのは幸せの絶頂だ。

 だから普段から、揚げ物とステーキにはオカネを惜しまない。トンカツ屋に入れば、その店で一番デカくて高いヒレカツを迷わず注文する。「かつくら」なら260グラム、下北沢の名店「かつ良」では300グラムのヒレカツをオカワリするのが定番だ。

 ただし「かつ良」の場合、ヒレカツと一緒に「ゴハン」という炭水化物がドンブリに山盛りになってセットで出てくるからたまらない。翌日には体重が2kgは増えている。クワバラ&くわばらであって、この1年「かつ良」は自粛している。

 そのぶん、今井君の食欲は「天ぷら」に向かう。東京なら「山の上」、京都なら「八坂圓堂」、大阪なら高麗橋の「与太呂」。元東京都知事と違って、「領収書ください」などというセリフは絶対に言わず、腹に詰め込めるだけ天ぷらをワシワシ&カリカリやり続ける。

 店のヒトは、クマ助の個人天ぷら消費量にビックリ仰天。「こんなに天ぷらを召し上がる方は初めてです♡」というコトバの奥に、「化け物じゃないか?」という恐怖を感じるほどである。
揚げ物3
(揚げ物第3日。揚げ餃子、おいしゅーございました)

「何でこんなに揚げ物が好きになっちゃったの?」であるが、それはやっぱりコドモ時代の経験からだろう。ワタクシのバーチャン・加藤エス女史は、肉屋の店先でコロッケを立ち食いしたことで、町中の話題になるほどの女傑であった。

 その店が、秋田市土崎港の「竹花精肉店」。「肉の竹花」の大きな看板を出し、コロッケ以外にもトンカツや串カツを売っていた。今井君コドモ時代のかかりつけ、「金子医院」のお隣である。喘息の発作が出るたびに金子医院で静脈注射をしてもらい、帰りに串カツやコロッケを買って帰った。

 ただし当時の秋田県人には、「ツ」と「チ」の区別や「ス」と「シ」の区別がつかないヒトが多かった。「しし」なのか「すす」なのか「すし」なのか、滅多なことでは分からない。「土」「筒」「父」もマコトに曖昧だった。

 そういう事情があって、「肉の竹花」のショーケースに陳列されたトンカツには「トンカチ」の文字が踊り、串カツのほうにはキチンと「串カチ」と書かれていた。

 学校を休んでの病院帰りに、「串カチください」「トンカチください」などと噴き出していれば、そりゃ揚げ物大好き人間になるのは何の不思議もないだろう。そしてそのまま、こんな中年になっても、まだ揚げ物のカリカリ感にしがみついて生きている。

1E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.9
2E(Cd) Gunner Klum & Stockholm Guitar Trio:SCHUBERT LIEDER
3E(Cd) Wand & Berliner:BRUCKNER/SYMPHONY No.4
4E(Cd) Blomstedt & Staatskapelle Dresden:BRUCKNER/SYMPHONY No.7
5E(Cd) Wand & Berliner:BRUCKNER/SYMPHONY No.8 1/2
total m30 y1120 d18825